Fate/Different   作:倉敷 紡

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intro

 万物の願いをかなえる「聖杯」を奪い合い争う、聖杯戦争——。

聖杯とは、あらゆる願いを叶える願望器である。

その聖杯を求める7人の魔術師(マスター)と過去の英雄を7騎のサーヴァント(剣士(セイバー)弓兵(アーチャー)槍兵(ランサー)騎乗兵(ライダー)魔術師(キャスター)暗殺者(アサシン)狂戦士(バーサーカー))として召喚し、最後の1騎になるまで覇権を競い、奪い合う。

そして、その勝者は全ての願望を叶える権利が与えられる。

 

 

 

 始まりはアインツベルンによって聖杯が宿る器、英霊召喚の基盤には第三法の一部が提供され、遠坂によって土地・冬木市の提供、世界に(あな)をうがつ秘術、サーヴァントを(かたど)るシステムを、マキリ(間桐)によってサーヴァントというシステムの考案、素材安定のための呪い、令呪を考案し編み出された。聖杯戦争のシステムを作り上げ、成り立ちから関わっているこの三家を御三家と呼ぶ。さらにこの御三家は聖杯戦争においてもいくつかの特権を所有する。

 

 そして過去に五回、日本・冬木にて聖杯戦争が行われた。

 

 その聖杯も時計塔の現代魔術科(ノーリッジ)君主(ロード)であるロード・エルメロイⅡ世が大聖杯を遠坂家の当主と解体し、冬木の聖杯戦争そのものが完全に無くなった。その解体時、大聖杯の復興を画策していた魔術協会の一部と対立、聖杯戦争に匹敵する大騒動が引き起こるが、それは私が語ることではないだろう——。

 

 

 しかし、未だに聖杯戦争を使い根源へと至らんとする魔術師はいるもので冬木の第五次聖杯戦争から数年後、第三次聖杯戦争参加者であるアサシンのマスターの一族が冬木の聖杯戦争を模倣し、アメリカ・スノーフィールドで「偽りの聖杯戦争」なるものが開催されたのも知っている者も諸君らの中にはいるのではないだろうか。

 

 

 

 私が今語るはその『偽りの聖杯戦争』でも、並行世界の2032年の霊子虚構世界「SE.RA.PH(セラフ)」と呼ばれる仮想現実世界で行われるであろう『月の聖杯戦争』でもなく、

並行世界の第三次聖杯戦争後、聖杯戦争が世界的に広まり世界各地で開催されることになった『亜種聖杯戦争』でも、

その世界のルーマニアのトゥリファスにて7騎VS7騎+裁定者(ルーラー)の計15騎のサーヴァントが召喚され、「黒」と「赤」の陣営に分かれて戦われた『聖杯大戦』でもない。

ロード・エルメロイⅡ世が第六次聖杯戦争の開催を防いだ時より数年後に起きた全く種類の違う異なる聖杯戦争、

名付けるならば、そうだな——。

 

 

 

 

『異種聖杯戦争』そう名づけてみても良いかもしれない。

 

 

 

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