エイリアンvsプレデター Level 2   作:ムラムリ

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結構難産でちまちま進めていたんだけど、この日どうにも眠れなくて、スマホ弄ってたら昨年2万~3万ドルで等身大プレデリアンのフィギュアが売られてたとかいう情報を手にして、何か滾って一気に書き上げました。
https://usm.propstoreauction.com/lot-details/index/catalog/267/lot/62167?url=%2Fauctions%2Fcatalog%2Fid%2F267%2F%3Fpage%3D3&sc=788
今買えるとしても、流石にそこまで払えはしないけど、プレデリアンの頭だけのでっかいフィギュアは再販してくれって思ってる。
昨年7月に金を払って未だ届かない某巨大フィギュア含めて置く場所ないけど。


12.

 顔を上げた女王は、自分を見てどこか落胆したように見えた。

 多分、それは気のせいではない。

 反逆を翻そうとも、産み育てた子供にはどこか期待を抱いていたのだろうから。

 時間を掛けて立ち上がろうとするのに、槍を振るう。その途端、背後に控えさせていた尾がぶおんと飛んできた。

 ガインッ!!

 金属質な音が響く、が、女王の尾の穂先は砕けない。女王の骨の柄はへし折れない。

 全盛ならば、この一撃でもう使い物にならなくなっていただろう。受け止めようと反応する事すら出来なかったかもしれない。

 確実に弱っている。

 受けた衝撃のままに身を翻し、その尾を切り払う。

 ずっ、と外殻を貫き、肉へと到達した感触。穂先には僅かながらも緑色の血が付着していた。

 悲鳴こそ上げなかったものの、女王は不服そうに尾を引っ込めた。

 体もきっと、脆くなっている。

 立ち上がったその姿にも、覇気と呼べるような威圧はなかった。

 勝機は十分にある、そう思えるが……。その様子には何か隠しているような、不穏さがあった。

 上からはプレデリアン達が我慢できなくなったように飛び降りて来た。ぞろぞろと、先を越されて溜まるかと言ったように。

 ……。

 女王は動かない。降りてくるのを待つかのように。

 プレデターも動かなかった。混戦の中を駆け抜けるならともかく、ただの板挟みになるのは避けたかった。

 今まで女王に付かず離れずの位置でひたすらに空腹へと追い込んでいた、敏捷性に特化したランナー。荒れ地の外でずっと待機していた、破壊力と堅牢さに特化したクラッシャー。そして、子供の中でも特に才覚に溢れていた、新生の女王となった二匹。

 それらの大半が降りてきた頃。

 全ての親である女王は胸から伸びる一対の小さな腕を、主となる両腕で掴んだ。

 そして。

 ブヂヂィッ!

 躊躇なく引き千切り、口へと運ぶ。

 ベリッ、バリリッ。べリュッ、ボリュッ、ボリュッ。

 がっつくように骨ごと噛み砕き、飲み込んでいく。

 ゴキュ、ゴクン。

 …………。

 飲み干せば、再び顔を上げて。

「ヴルル……」

 殺意を露わにした女王に、全ては一斉に襲いかかった。

 

 自らの腕を食い千切っている間に襲い掛からなかったのは、万全な状態で戦いたいだとかそんな高尚さが残っていたからではない。

 それでも恐怖を、畏れを拭いきれなかったからだ。

 だが、振るわれる尾を、クラッシャーが身を挺して抑え込む。その頭を踏んでプレデリアンの数匹が一気に飛びかかる。

 これ以上の臆病者にはなれなかった。

 前からもプレデターが的確に関節を狙いにいく。その四肢を砕かんと、直接息の根を止めに行こうと襲い掛かる。

 しかし。

 尾を抑え込んでいたクラッシャーは、気付けばその尾の先端の刃が首に添えられていた。

 振り回された腕に、背後からも前方からも、直接急所を狙いに行ったプレデリアン達の殆どが薙ぎ払われ、捕えられる。

 プレデターが関節を貫こうとした瞬間、それは首を切られたクラッシャーが引き摺られてきて邪魔をされる。

「ギッ、ギカッ」

 何がどうしてそうなったのか、その馬鹿げた生命力は、皮肉にも全身を握り潰されながら口に運ばれる合間にも意識を保たせる結果と成り果てた。

 ぶちゅ、ごきゅ。

 だが、それでも。女王は飢餓に陥っている。薙ぎ払われただけのプレデリアンはすぐに起き上がる。未だ辛うじて息のある、首を切られたクラッシャーはその足にしがみついた。

 攻めは止めない。今が最初で最後の、屠る機会である事に疑いはない。

 新生の女王の二匹が、前後からその長大な尾で突いた。ただ、それは怯えを捨てきれていない行動だった。

 女王と成ったのだから。この戦いの後には輝かしい覇道が待ち望んでいるのだから。

 そんな欲が裏側にあるがままの一撃は、己に敵う者が居なくなったから諦めて成った女王からすれば、生温いにも程があった。小柄ながらもその一身で飛び掛かってきた個の方がよっぽど鋭かった。

 前へと一歩。背後からの尾はギリギリ届かず、せめてと足を掴んでいたクラッシャーは虚しく解かれる。

 ずん! と地響きさえ起こしそうな震脚は、それだけで再び飛び掛かったプレデリアン達をしがみつくだけで精一杯にさせる。その間に、背後は尾で貫かれ、前面は両手で払われ、掴まれる。

 狙いを定められた新生の女王は一瞬、足が後ろへと退きそうになった。が、矜持がそれを押し留めた。今、この場所でこれ以上逃げ腰を見せたら、生き残ったとしても女王としては在れない。不適と見做され、誰も付いて来ない。

 そして子種、プレデターが再び女王の背後から槍を突く。

 女王は気付いている。子供が闇雲に傷を増やそうとするのとは全く別な、外骨格の隙間を的確に狙うそれは一撃で致命傷になり得るとも。

 だから、強く避けた。そしてそこにクラッシャーが体当たりを決めた。

「ギッ」

 よろけた。

 転ぶまではいかなくとも、その巨体のバランスが崩れた。

 遠くで距離を取って機を待っていた慎重なプレデリアン達も、一斉に飛び掛かった。ランナーは一気に駆け上り、その首へと辿り着く。

 そして、距離を詰めた新生の女王がその頭を掴んだ。

「ガアアアッ!!!!」

 だが、女王は吼えると同時に体を強く回した。ランナーどころか、他のプレデリアンも一気に吹き飛ばされた。頭を掴んだ新生の女王は逆に体を崩された。

 激しい遠心力と共に振り回された尾は、先端でなくとも数多のプレデリアン達を肉塊へと変え、そして体当たりをしたクラッシャーに巻きつけば、何をさせる間もなく首を捩じ切った。

 ずっ。

「ギィッ……」

 しかし、そんな時でもプレデターは冷静だった。その暴風の中心、安全地帯にすかさず潜り込み、今度こそ関節を貫いた。

 バギィッ!

 それでもただやられる訳ではなく、強引に筋肉の収縮で穂先を砕く。

 同時に倒れる新生の女王の頭を掴み、握り潰……せなかった。

 自らの一対の腕を、数匹の子供を口に入れた。だがそれらはローヤルゼリーのようにすぐに体のエネルギーとなる訳じゃない。

 削られた体力は、補給される前に底を尽き始めていた。

「ガアアッ!!」

 新生の女王が、顔を上げてその腕を掴み返した。女王はそれを振り解けなかったが、咄嗟に目の前にあるその頭を直接隠し顎で貫いた。

 掴まれたまま、新生の女王は即死し、倒れる。関節を貫かれた片足、踏ん張る事が出来ずに共に女王も崩れ落ちた。

 その一閃で、プレデリアン達は一気に十体以上も死んだ。しかし、まだまだ全滅には程遠い。吹き飛ばされたプレデリアン、特にランナー達はもう近くまで走ってきていた。

 尾を振るおうとするものの、先程よりも更に一段と重みを感じさせた。

 ……この私が!? この私が、空腹なだけで!?

 一手の遅れが積み重なっている。万全の状態なら、どれだけ来ようとも関係無いというのに。

 だが、どれだけ憤慨しようとも、その肉体にエネルギーが補給される事はなかった。

 首の骨を砕こうとしたランナーを捕まえようとするが、軽やかに避けられた。

 クラッシャーの背後からの体当たりに、手を前に着いてしまう。振り向いている暇も惜しく、また尾で絞め殺そうとすれば、その前に掴まれた。離せず、隠し顎がその尾に大きい風穴を開けた。

 子種が目の前で穂先を新生の女王の尾に挿げ替えていた。

 

*****

 

 女王の敗北はもう時間の問題だった。もし、ここから生き残れたとしても、無視出来ないダメージを負っている。

 残るのは、誰が止めを刺すか……誰がこの女王を屠ったという名誉を手に入れるか。

 それの為に、同士討ちが始まっていた。プレデターもこれまでは無視されていたのが、ついでというように襲われるようになる。

 結果、女王は未だ強く生を繋ぎ止めていた。

 立ち上がれなくなっても、どうしようもない程に群がられる事はなくなっているし、何せ急所まで届こうとしたプレデリアンが引きずり落とされるという事まで起きている。

 ……結局はケダモノだな。

 矜持もある。知性もある。けれど、それらは全く洗練されていない。

 そう思いながらも、プレデターも少なくないプレデリアン達に襲いかかられて、流石に逃げに徹するしかない。

 その視界の隅で、もう一匹の新生の女王が仕留めに掛かった。

 背後から、両腕と尾で同時に襲う。が、女王はそれに反応した。

 動く片足で無理矢理と言ったように体を翻し、新生の女王の攻撃を捌いた。

 一番警戒していたのだろう、とプレデターが思うも、それはすぐに間違いだと思い知る。

 そのまま新生の女王に飛びつき、押し倒す。そして、反撃される前にその胸を隠し顎で貫いた。

 緑色の血が吹き出し、そして。

 ごきゅ、ごきゅ。

 それを女王は大きな音を立てながら飲んでいく。新生の女王は悲鳴を上げる間もなく、がくがくと震えるだけ。結局、もう一体と同じように何も出来ないまま惨めに息を絶やした。

 そしてそんな隙だらけな姿を晒す女王に数匹が一気に襲い掛かったが、女王はそのままに余さず掴み取った。

 顔を上げれば、血まみれになったその顔は正に生き返ったよう。

「イ、ギ、ガアアアアアアアア!!??」

 掴んだ数匹のプレデリアンをもうそれを口に運ぶ事もなく.

 万力のように、肉体が漲っていくのに連れて段々と強い力で握り潰していく。

 最期は、上半身と下半身が離れてぼとりと落ちた。

 ……ほら、こうなった。

 途端に同士討ちを止めて一斉に襲いかかったプレデリアン達を、プレデターは呆れた目付きで眺めていた。

 女王も心なしかそんな様子だった。

 

 生き残りは半数を切っている。数多に流される緑色の血はもう平坦な場所がないと言う程に地面を溶かしているが、そこに死体がごろりと落ちていき、結果として平坦なように見えている。

 流石に女王は本調子にまで戻った訳じゃない。ただ、それでも先程までよりは目に見えて動きが良くなっていた。

 片足を潰されようとも、全身から血を流していようとも、尾が使えなくなろうとも、プレデリアン達はそこから碌にダメージを与えられなくなってしまい、怯み始めていた。

 自業自得だというのに、馬鹿過ぎる。

 そこへ、プレデターが再び前へと出た。

 ーー……貴様の方が優れているとでも言いたいのか?

 女王が問いかけてきたのに対し。

 今こそ堂々と答えられた。

 ーー事実だろう。

 しかし、女王は意外にも否定して来なかった。するだけの材料もないだろうが。

 槍を構えれば、自ずと他のプレデリアン達も静観に入った。

 敵うわけがないから、さっさと孤独に死んでくれとでも思っていそうな様子だった。

 

 動けない女王は死体を投げた。

 酸が撒き散らされるが、今はもうそれを必死こいて躱す必要もなかった。結局、ゼノモーフの因子を色濃く取り込んでいなければ、ここに立っている事すら出来なかったのだ。

 また全身に勢いをつけて投げられていたら、避ける事はおろか、視認する事も出来なかっただろう。ここまでしてやっと対等になった。やっと、一対一で牙を届けられる。

 身を低くして避け、接近する。その先で女王は、新生の女王の尾を引きちぎっていた。

 鞭として? 使えるのか?

 ゼノモーフは、道具を使うとしても精々簡単な罠などを利用し返す程度だ。プレデターや他の知的生命体が如何に有用な武器を使っていようとも、それを奪って使うような事はほぼほぼ見受けられない。

 肉体に余程の自信があるからか。それとも矜持のようなものがあるのか。はっきりとは分かっていないが、けれど使えるだけの知性は確実にある。

 だが、それでもプレデターは足を止めなかった。根本から引きちぎったその尾は、女王の身の丈と同等以上な程に長い。間合いの内側に入ればそう恐れるものではない……が、女王はそれを身に纏った。胸と首を守るように。

 ……嫌な小細工だ。

 そう思いながら腕へと槍を振るう。硬い部分で弾かれた。

 受けに徹されたら、足と尾を奪っても硬過ぎる。出血も今は落ち着いている。

 削り切るのは無理だ。こんな死体……女王にとっての食料が数多にある場所で。

 かと言って致命を狙うのも酷く難しくなった。

 どうするべきだ?

 一旦距離を取る。その瞬間、女王は纏っていた尾を掴んだ。体が瞬時に危険を訴え、跳ぶと同時にその尾が激しい勢いで地面へと叩きつけられていた。

 先端は突っ立っていたプレデリアンを真っ二つにしている。

 ……これなら。

 活路は残されている。その尾を攻撃としても使うのならば、そうして積極的に自分を殺しに来るのならば隙はある。

 続けて地を這うように薙がれる尾を跳んで躱す。

 威力こそ当たってしまえば即死だろうが、軌道は直線的だ。避けるのにそう苦労はしない。

 ただ、すぐさま懐に潜り込むような真似はしない。

 チャンスは一度切り。そう思った方が良いだろう。

 女王は尾を短めに持ち直し、そしてスナップを生かして放つ。目に見えない速度、だがその分予備動作も大きく、狙いも自分に真っ直ぐと。

 避けられる。だが、次に今度は地面に散らばる幾つもの死体を乱雑に掴めば、それを散弾のように投げてきた。

 尾は女王の手元に戻っており、判断を間違えれば次の瞬間、その尾で体が四散するだろう。

 だが、プレデターはもう怯えを抱いてはいなかった。

 同じく足元の死体を持ち上げ盾にする。腕の力だけで数多に投げられたその内の一つは、死体というクッションさえあれば容易に受け止められる威力だった。

 続けて斜め上から叩きつけられる尾をするりと躱す。

「ギルル……」

 女王はたった一匹を仕留められない事実に歯軋りをしていた。

 避けられる。接近出来る。牙を届けられる。仕留められる。

 その事実は、プレデターを勇気づけるのに十分過ぎるものだった。

 

 一向に子種の一匹を殺す事が出来ない。

 この肉体が万全ならば、今頃全てを肉塊に出来ていただろうに。

 それを何度思った事だろう。

 己は間違っていた。飢餓に追い込むという小癪な策に対し、真っ向から打ち破ろうと躍起になった事こそがここまで傷つき、追い詰められてしまった原因だった。

 強さとは、多角的なものだった。己はその内の一つしか持たずに、そして女王と成って備わってしまった弱さに気付かないままに、頂点に立った気で居たのだ。

 それを認めなければいけない。

 だが。

 それでも敗北を、死を受け入れるつもりは微塵もない。

 ガインッ!!

 子種が隙を縫って槍を突いてくる。一突きで己の命までを刈り取ろうとしてくるほどに鋭いが、防御するのが難しい訳ではない。

 死体の一つ二つを口に運び、そして投げる。尾を四方八方から放ってそれらを巻き上げる。

 近付いて来れば一旦尾を巻く事も考慮に入れながら、防御に重きを置く。

 子種が己を殺す為には、的確に急所を狙わなければ倒せない。更に足場は不安定で変わり続ける。

 それに対し、己は何でも一撃当てれば良い。すれば面白いように体は砕けてくれる事だろう。

 有利なのは己なのに違いない。食料も今となれば幾らだってある。

 だから、我慢比べをしようじゃないか。

 女王はそう結論付けた。時が経てば、子種の方が先に崩れると信じて疑わず。

 しかし……歴戦の経験というものは、女王とプレデターでは全く違っていた。

 敵と比べて、圧倒的有利な肉体を持っていた事は変わらないだろう。

 しかし、女王の戦闘の経験は、どこも大差ない構造の巣の中に入り、大差ない姿形の敵を屠り、そして大差ない女王を潰す事ばかりだった。時折プレデターを屠る事もあれど、それすらも圧倒的有利な肉体で叩き潰しただけだった。

 それに対し、プレデターは様々な星を旅してきた。様々な地勢、立地の中で、様々な姿形をした敵を的確に屠っていった。

 女王が己に有利と断じた要因は、プレデターにとっては全く障害ではなかった。

 

 遠くに離れたプレデターに、女王は尾を振るう。単調になりつつあったその攻撃。

 待っていた。

 最短、最速でプレデターが懐に潜り込んだ。段違いの鋭さに、持久戦へと持ち込もうとしていた女王は反応が遅れた。もう片方の腕で捕らえようとするが、指と指の間をすり抜けるように躱され、虚空を握った時。

 腹に強く槍が突き刺さっていた。

「ギッ、ア゛ッ」

 プレデターはそれに乗る。目の前には胸。

 同時にもう一つのスペアの穂先、ただの女王の尾を手に取る。大きさも重さも、この女王と比べたら張りぼてに等しいが、鋭さだけは大差ない。

 胸から生えるもう一対の腕があれば、まだ抵抗出来ただろうが、そこにはもう何もない。

 女王の手がプレデターを再び掴もうとするその前に。

 その尾は胸へと深く突き立たれた。

「ガッ」

 そして、引き抜く。

 どば、と血が吹き出し、倒れる女王。

 プレデターが槍と共に離れれば、女王は辛うじて腕を着いて胸を押さえたが、その全身はがくがくと震えてもう何も出来そうになかった。

 

 プレデリアン達が唖然とする中、プレデターは再び槍を構えて、その首へと振り下ろした。

 どづ。

 首の骨の隙間へと的確に。

 女王はもう何も言えず、体を痙攣させるばかり。

 もう一度。

 ぶつ。

 神経の束が一気に千切れる音がした。

 女王の動きが止まり、倒れ伏す。

 そして更にもう一度。

 ざぐ。

 気管も血管も切り落とせば、後は自重でぶち、ぶちちと音を立てて頭と首が離れた。

 ごろりと転がるその頭蓋。

 時が止まったような、僅かな無音。

 どこからかの微かな風と共に。

「ルオオオオオオオオオオッ!!!!」

 プレデターは勝鬨を上げた。

 辺り一帯に響き渡る程のそれは、正しくこれまで全ての戦が比にならない歓喜を現すものだった。




最終話はグッドエンドとバッドエンドで2種類書きます。
分岐条件は、プレデリアン達の前で望郷の意志を一度でも見せたかどうか。
作中では見せてないけど。
更なるバッドエンド書く為にここまで拡張したと言っても過言ではないんだけど、一旦ちょっと他で短編書いてからになるかも。

Predator: Hunting Grounds, Aliens: Fireteam

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