晴哉は熱気溢れる街に長時間いて、クタクタではあったが、再びクエスト選択画面に立っていた。
次のクエストは七界『
ギミックは重力バリアとブロック。重力バリアは対策必須だ。
そして難易度は『轟絶』。
「ビナーの神化、蒲公英、マモン、オスカー辺りがいいかな。」
晴哉が疲れ気味にそう呟くと、その四体のモンスターがパッと、現れた。
「宜しくお願いします。」
「宜しくね〜!」
「フフ…宜しく。」
「宜しくな!主人!」
皆、今回はまともに挨拶してくれた。
「皆、宜しくな。期待してるぞ。」
「まぁ、期待してくださるなんて嬉しいです。」
ビナーが微笑む。
晴哉はさっそくクエストを選択した。
クエスト開始 青い建物が建ち並ぶ場所に来た。
どこか見覚えのある場所、嫌な記憶が頭を過る。
第一ステージ ブロックが横に三つ並び、そのブロックの下側に戦車の雑魚が三体が横に並んで、中心には中ボスの進化前の蓬莱。そしてその周りを囲むようにオケアノスが二体。壁際には挟まれと言わんばかりのクラーケンとリヴァイアサンのコンビが。
そして全員に重力バリアが張られてある。
「あらあら、お強い方でしょうか?」
蓬莱がスマホ片手にこちらに視線を向けている。
その顔には笑みが浮かんでいた。
「お相手して差し上げましょう。うふふ…」
蓬莱は手で口を覆いながら言った。
晴哉はビナーを放ち、戦車の雑魚を二体倒す。
敵のターン、戦車の雑魚が蘇生を行い、二体が復活した。
そしてホーミングの雨、晴哉に痺れるような痛みが走る。
(ちっ、一撃で全員倒さないと駄目か…)
晴哉は実際でも、軽く舌打ちをし、蒲公英を放ち、戦車の雑魚を一層する。
「さぁ、お仕置きのお時間ですわ。」
蓬莱がスマホからレーザーを放つと同時に、オケアノスが二体ともレーザーを放つ。
一気にくる焼けるような痛みが体に響く。
そして、オケアノスは反撃モードに移行した。
「あらあら、少し痛かったでしょうか?」
蓬莱が笑いながら言った。晴哉はそれに答えることは無かった。
(オケアノスの反撃モード…恐らく、蓬莱の防御ダウンか…)
晴哉はマモンをオケアノス二体に触れさせながら放った。オケアノスに触れると、状態異常回復の爆発と、蓬莱の防御ダウンが行われた。
友情コンボと重なり、蓬莱にはかなりのダメージだ。
「まぁ、おいたが過ぎますわね。」
蓬莱はスマホから紺色の液体を蒲公英に放った。
「きゃあ…何これぇ…」
感染毒。感染した味方に触れると、その味方もその毒に感染するという物。
(なるほどな、この毒はダメージが大きいから、あの爆発で回復しろと言うことか…)
オスカーで、オケアノスに触れ、毒を回復。
同時に蓬莱の体力も削り切る。
「うふふ…お強いのですねぇ…」
蓬莱はくるっと回転し、煙と共に何処かへ消えた。
残ったリヴァイアサンとクラーケンも煙となり、何処かへ消えた。
次のステージに進む。
第二ステージ 今度は中ボスに、オケアノスが出現。
周りには小さなオケアノスが二体。そしてリヴァイアサンとクラーケンのコンビが三組。戦車の雑魚が四体。重力バリアは変わらない。ブロックは中心に、四つ並んでいる。
「頼むぜ、ビナー。」
「お任せを。」
ビナーを放ち、戦車の雑魚を一掃する。
敵のターン。中ボスのオケアノスが口を大きく開けると、その中から感染毒が放たれ、マモンに直撃。
そして小さなオケアノスは反撃モードに移行した。
毒のダメージはおよそ14000。痛すぎる。
(恐らくだが、あのリヴァイアサンとクラーケンの8の数字は即死だろう。早めに倒しておこう。)
蒲公英で、オケアノスに触れながらリヴァイアサンとクラーケンの体力を丁度よく減らす。
敵の攻撃。オケアノスがまた毒を放った。今度はビナーに直撃。
さっきまでは気にして無かったが、毒を喰らうと吐き気が込み上げてくる、吐きそうなのに吐けないというのがまた苦しい。
マモンでクラーケンとリヴァイアサンのコンビを一組倒す。
敵の攻撃の毒に耐え、ビナーで体力の少ないリヴァイアサンとクラーケンのコンビを二組、友情を駆使しながら倒した。
オケアノスが毒を吐き、さらにはレーザーも放つ。
体力がマズイ。ハートを取りながら、友情を駆使し蒲公英でこのステージを突破する。小さなオケアノスは煙となって消えた。
蒲公英はよく使うため、実の厳選もしたし、戦型の書も使っている。そんじょそこらの火力とは比べれないだろう。
第三ステージ 中ボスに神化クラーケンが出現。
クラーケンを囲むようにオケアノスが二体。そして、進化のクラーケンと進化のギャラクシーサーペントが一体ずつ。そして全員に重力バリアがある。
「行ってくれ、マモン!!」
晴哉はマモンを放った。
防御ダウンしていないからか、あまり体力を減らすことはできなかった。
敵のターン。神化クラーケンが手から感染毒を放つ。そして、オケアノスは反撃モードへ。
またもやビナーに直撃。
毒のダメージが蓄積される、吐き気がさらに増す。
早く回復したい。
オケアノスに触れながら、オスカーで神化クラーケンの体力を減らす。
そして毒のダメージに耐えながら、神化クラーケンをビナーで無理矢理倒す。
「なぁ、主人。もっと周りの奴も倒した方がいいんじゃないか?」
オスカーが晴哉に言う。
「大丈夫だ…うっ……」
晴哉は吐き気がようやく引いた。
あの吐き気が続くくらいなら、中ボスを早めに倒し
たほうがまだいい。
次の場所へ足を踏み入れると、警報音が鳴る。
ボスステージだ
「この神仙の力、ご覧遊ばせ?」
蓬莱の声と共に、マップの中心に水の渦が発生する。
その渦から、進化した蓬莱が現れた。
ボスステージ開始。蓬莱を中心に、オケアノスが壁際に二体。
そして進化クラーケンと進化ギャラクシーサーペントのコンビが一組。全員に巨大な重力バリアがある。
(あのオケアノスに触れてから、あのコンビに挟まるっていう感じか…)
晴哉はそんな事を思いながら、蒲公英を放つ。
貫通タイプの蒲公英はあまり攻撃はできないだろう。しかし友情で削るため、蓬莱のすぐ側に配置する。
敵のターン、当然蓬莱が感染毒を放ち、蒲公英に直撃する。そしてクラーケンとギャラクシーサーペントによるレーザー攻撃。
「うわぁ…ベトベトぉ……」
蒲公英はなんら苦しそうではないが、晴哉はとてつもなく気持ち悪い。
マモンでオケアノスに触れながら、被ダメの原因であるクラーケンとギャラクシーサーペントの間に挟まって倒す。
「まぁ…やはりお強いですね。でも、私の求めている物とは程遠いですわ。」
「あなたは何を求めているのです?」
ビナーが蓬莱に聞く。
「…不老不死です。」
蓬莱は人差し指を天に掲げそう言った。
「くだらない…」
オスカーがため息を付いた。
「くだらない?…圧倒的な強さを持っても、天才的な才能を持っても死んでしまい、そして何もかも失うほうがくだらないと思いません?」
蓬莱が反射するレーザーを放ち、さらに感染毒を放つ。
また晴哉に痛みと吐き気が込み上げる。
晴哉は耐えながら、オケアノスに触れつつ、蓬莱にオスカーで攻撃する。
そして次も毒に耐え、オケアノスに触れながらビナーでこのステージを突破する。
「不老不死の霊薬。あなた達には渡しませんわ。」
蓬莱は水の渦と共に何処かへ消えた。
「追いましょう。」
ビナーに声をかけられ、晴哉は歯を食いしばり次のステージに進む。
ボス第二ステージ 奥の方に蓬莱。そして左右壁際と、後ろの壁際にオケアノス。中心にはクロスドクロマーク付きのクラーケンとリヴァイアサンのコンビ。重力バリアは当然付いている。
蒲公英はまた何もできない。横カンでその場に待機。
敵のターン、蓬莱が不気味な笑みを浮かべながら感染毒を放ち透明化。そして、オケアノスが反撃モードへ。
その毒はマモンに直撃、晴哉をまた吐き気が襲う。
晴哉は吐き気に耐えながら、マモンをオケアノスに触れさせ、クラーケンとリヴァイアサンの間に挟まる。
クロスドクロ発動、クロスドクロマーク付きの進化クラーケンと進化ギャラクシーサーペントが出現。
そして蓬莱が透明化が解けたが、防御アップ。オケアノスは爆弾で倒され、進化した巨大なオケアノスが出現。
(クソッ…あの二体を倒さないとダメージを与えられないか…)
晴哉は舌打ちをしながら、オケアノスに触れながらビナーでクラーケンとギャラクシーサーペントの体力を削る。
見えない蓬莱はさらに感染毒を放ってきた。
(この吐き気はもう嫌だ……早く終わらしたい…)
晴哉は顔を青ざめたが、蒲公英を放ち、クラーケンとギャラクシーサーペントを倒す。
クロスドクロ発動、大きなオケアノスが爆弾で倒され、さっきの場所に小さなオケアノス二体が出現。
蓬莱の透明化も解け、防御アップも解けた。
「頼む…早く終わってくれ…」
晴哉は泣き言を言いながらマモンを放つ。
その後、沢山のダメージを貰いながらも、ビナーでなんとか第二ステージ突破。
「あらあら、死んでしまいそうですねぇ。どうです?不老不死。素敵では無いですか?」
蓬莱は笑いながら、渦と共に消えた。
「大丈夫?ご主人?」
蒲公英が心配して声をかける。
「……大丈夫だ…次に行こう。」
ボス最終ステージ 蓬莱を中心に蓬莱の奥にブロックが三つ。そこには戦車の雑魚が三体。
そして小さなオケアノスが二体。後ろには神化クラーケンが一体。重力バリアは勿論の事。
蒲公英を放ち、戦車の雑魚を一掃する。
敵のターン。蓬莱がニヤニヤとしながら感染毒を放ち、オケアノスは反撃モードへ、クラーケンは反射レーザーを放つ。
晴哉は痛みが走るなか、マモンを放ち、蓬莱もクラーケンも平等にダメージを与える。
また蓬莱が毒を放ち、クラーケンがホーミングを放つ。
「苦しいでしょう?死を感じますね〜。うふふふ…」
蓬莱が笑う。
晴哉はそれに苛立ちながらオスカーでクラーケンを倒し、蓬莱にもかなりのダメージを与える。
「……私のストライクショットを使ってください。」
ビナーがそう語りかけた。
ビナーのSSは、3本の毒レーザーで攻撃。
このステージでは不利だ。
「……そうか、この角度なら、一本のレーザーがオケアノスに当たって蓬莱にもダメージを与えれる…」
「放ってください。」
「分かった!!頼んだぞ、ビナー!!」
ストライクショットを放つ。
ビナーが杖を前に掲げると、三本の毒レーザーが放たれた。
狙い通り、一本はオケアノスに当たり、蓬莱にダメージが与えられた。
そのダメージはどんどん増していき、蓬莱の体力を削り切った。
「…ッ?!…………そう…ですか…不老不死…確かにくだらない……敗者は去るのみです……ではご機嫌よう…」
蓬莱は煙となって消えていった。
クエストクリアの文字が浮かぶ。
「やった〜!凄いよ〜ビナーさん!」
「あはは…これくらいできますよ…」
喜ぶ蒲公英にビナーは微笑みを浮かべる。
「ウフフ…勝利ですよ。」
「あなたも蒲公英みたいに喜べばどう?」
不気味なマモンを、オスカーが軽く殴る。
「ありがとうな!皆!」
晴哉も笑顔で喜んだ。
ビナーのSSは、本当はあそこまでダメージは出ないはず。
それでもあれ程のダメージが出たのは、弱点による偶然か、はたまたこれが“絆の力”なのか。
遅れて申し訳ありません。タイトルを予告とは少し変えさせていただきました。
実際、蓬莱には勝ててないですが見た目が好きなので出させていただきました。
ビナーちゃんが弱いんじゃ無くてエクスカリバーが強すぎる。これに限る()
次回はおまけ回なのでお楽しみに〜!