強者の界   作:聖成 家康

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八界 『狂乱の謀殺』

晴哉は覚悟を決め、最終三クエストの初めのクエストに挑む。

 

次のクエストは、八界『狂乱の謀殺(きょうらんのぼうさつ)

木属性。ギミックは地雷とブロック。

地雷は対策必須級。そして、“混乱”状態は攻撃力アップ。攻撃倍率5倍。

 

「適正がまた難しいな…マルス、加藤清正二体、あとは…」

 

晴哉がそう言い終わらないうちに、モンスター達が現れた。

 

「やぁ、ハルくん」

 

そこには呼んでいない、神化カエサルの姿もあった。

 

「カエサル?!どうして…?」

 

「いやさぁ、僕にも行かせてほしいんだよねぇ。」

 

「はぁ?何を勝手────」

 

晴哉は言葉が詰まった。カエサルの剣が首元に迫ってきたからだ。

 

「行かせろよォ、クソガキが。」

 

晴哉は思わず頷いた。

 

「やめろ。主人様だぞ。」

 

「そ、そうだぞ!お前もそう思うよな?」

 

「お、おう!」

 

マルスがカエサルを止め、後ろからは二人の加藤がブーイングをかました。

加藤清正は一人は髪も服も正しいが、もう一人は髪の色が真っ赤だ。

 

「わ、分かった…そんなに言うなら行こう…」

 

カエサルは飛行のブロック持ち、決して適正ではないという訳ではないのだが、難易度は『轟絶』。属性倍率は通常より高い。

けども、あまりのカエサルの威圧に、断る選択肢は無かった。

 

 

クエスト開始、緑色の神殿のような場所に転移した。

 

第一ステージ 中ボスに進化木属性ムラマサが壁の上に。中心にはブロックが。

その周りには挟まれと言わんばかりに配置されたクロスドクロマーク付きヴリトラのコンビが三組。中心には侍の雑魚が配置されている。

 

 

まずはマルスを放つ。ヴリトラとの間に挟まったが、大したダメージは出なかった。

 

(やはり、記述通り…混乱状態にならないとダメージは出ないか…)

 

混乱状態とは、友情コンボが不発になるうえ、味方を攻撃してしまう厄介な状態異常だ。

そして敵の攻撃、侍の雑魚が反撃モードになる。

放たれた加藤は侍の雑魚に触れると、侍の雑魚から紫の霧が放たれ、加藤に直撃。

 

「うっ?!……」

 

加藤は一瞬だけうめき声をあげると、頭をクラクラと揺らし始めた。そして晴哉にも、頭痛が急激に走る。

 

「な、なんで…頭がクラクラする…」

 

加藤は片手で刀を構えながらも、もう片方の手で頭を抑えた。

 

「耐えてくれ!加藤!」

 

混乱した加藤は、ヴリトラの間に挟まり、見事に倒した。

 

クロスドクロ発動、状態異常回復フレアが放たれる。

 

(なるほど…混乱は一体ずつってことか。)

 

敵の攻撃、ヴリトラのホーミングの雨を喰らい、晴哉は痛みが走る。そして侍雑魚は反撃モードに移行した。

地雷も大量に撒かれる。いい火力の足しになる、ありがたい。

 

二体目の加藤を放ち、侍の雑魚に触れさせ混乱状態にさせてから、ヴリトラの間に挟まり倒す。

フレアで混乱状態は解除された。

 

(しかし…頭痛がするっていうのがなぁ…)

 

晴哉は頭を抑えながら加藤を放ち、侍に触れ、ヴリトラの間に挟まらせた。

目の前が真っ暗になり、ムラマサが壁の上から降りて中心に立った。侍雑魚はムラマサの後ろに移動。

 

カエサルで侍雑魚に触れさせながら、縦カンでガンガン削り、このステージを突破する。

 

第二ステージ クロスドクロ付きヴリトラのコンビニ組は奥と後ろに、中心には侍雑魚が。ヴリトラの下にはブロックがある。

中ボスのゲージがあるが、ボスの姿は見えない。

 

ともかく、マルスは何もできないため、侍雑魚のすぐ近くに配置する。

 

敵の攻撃、地雷が大量に撒かれ、侍雑魚が反撃モードに移行した。

 

晴哉は加藤を侍雑魚に触れさせ、混乱状態にし、奥のヴリトラの間に挟まる。

 

クロスドクロ発動、状態異常回復フレアで混乱状態は解除された。

 

「いちいち頭痛が……クソッ…」

 

晴哉は何回も襲ってくる痛みにイライラしていた。

ヴリトラのホーミング攻撃、もうこの痛みにも慣れてしまっていた。

晴哉のターン、加藤を放ち侍雑魚に触れさせヴリトラの間に挟まり倒す。

クロスドクロ発動、状態異常回復。

そして急に真っ暗になり、中心に中ボスのブルータスが出現。

 

ブルータスが現れた瞬間、カエサルの目付きが変わった。

 

「やぁ…ブルータス。」

 

「カエサル……?」

 

緑の結晶に閉ざされたブルータスはカエサルを見ても何も動じなかった。

 

「さぁハルくん、僕を放ちな。あいつをぶっ殺してやるんだ……」

 

カエサルは狂気的な笑みを浮かべた。晴哉はその笑みに恐怖を覚えたが、侍雑魚に触れさせながらカエサルを放つ。

 

ブルータスの弱点を何度も叩き、体力を一気に半分まで削った。

 

「カエサル…お前が悪いのだ!独裁政治は許してはならないのだ!」

 

ブルータスが手に持った刃物を上にかざすと、進化前のムラマサが三体現れた。

晴哉はマルスで、侍雑魚に触れさせながらブルータスの体力を削り切る。

 

「なんとしてでも…共和制は…」

 

ブルータスは煙と共に消えていった。

ムラマサ達も煙と共に消えた。

 

そして次の場所に足を運ぶと、警報音が鳴る。

早いがボスステージだ。

 

ボスにブルータスが中心に出現。その周りには四体のドクロマーク付きムラマサがバラバラに分かれ配置され、侍の雑魚は二体に増えている。ブルータスの下にはブロックがある。

 

「独裁政治を許してなるものか!!」

 

『ウオ────!!』

 

ブルータスがそう叫ぶと、ムラマサ達も声を張り上げた。

 

「…イヤな事思い出させてくれるねぇ…」

 

カエサルが頭を抱えながらそう言った。

晴哉は不思議に思いながらも、加藤をブルータスの近くに配置する。

敵の攻撃、地雷が撒かれ、ムラマサニ体の次元斬攻撃、侍雑魚は反撃モードへ。

次元斬のヒリヒリとした痛みが残るなか、晴哉は加藤で侍雑魚に触れさせながらムラマサを一体倒す。

回復フレアで混乱は解除。だが、頭痛が全然引かない。何度も混乱を受けた影響だ。

 

敵の攻撃 ブルータスの薙ぎ払い攻撃は加藤に直撃。ムラマサは再び次元斬攻撃。晴哉にはで猫に引っ掻かれたような痛みが全身に走った。

そして晴哉は、カエサルで侍雑魚に触れさせながらブルータスの体力を削りつつ、ムラマサを一体倒す。状態異常回復フレアで混乱を解除する。

 

「私は正義を成したのだぁぁ!!」

 

ブルータスは反射レーザーを放つ、ムラマサの次元斬と重なってかなりのダメージとなってしまった。

マルスでブルータスの体力をなんとか削り切る。

 

「なんとしてでも…共和制は絶対に守るわ……!」

 

ブルータスは神殿の奥へと、ムラマサ達と共に逃げていった。

 

ボス第二ステージ ブルータスの姿が消え、クロスドクロ付きヴリトラのコンビ一組が中心に。その周りには四体のムラマサ。そして侍雑魚。中心にはブロックが設置されている。

晴哉は加藤を適当な位置に放つ。

敵のターン 侍雑魚が反撃モードへ、ムラマサの次元斬。晴哉にまた引っ掻かれたような痛みが走る

加藤のターン、侍雑魚に触れながらヴリトラの間に挟まる。

クロスドクロが発動し、混乱状態が解除される。

目の前が漆黒に包まれ、ブルータスが中心に現れる。

敵の攻撃、地雷が撒かれ、ムラマサの斬撃。晴哉にまた激痛が走る。

 

(クソッ…ムラマサを処理しないとマズイ…)

 

晴哉はカエサルを放ち、侍雑魚に触れ、ムラマサを一体倒しつつ、ブルータスの体力を減らす。

また敵の攻撃を貰いながらも、なんとか耐えた。

 

「おい主人殿!何か策はあるのか?!」

 

マルスが呆れたのか叫んだ。

 

「とにかく…周りの奴を徹底的に排除していくしかない!」

 

晴哉はマルスでブルータスの体力を削りながら、ムラマサを二体倒した。

敵のターン、次元斬とブルータスの反射レーザー。

被ダメがとんでもない、早く突破しなければ。

 

晴哉は加藤でムラマサを倒しながら、ブルータスの体力を削り切る。

 

「私は…私はぁぁぁぁ!!」

 

ブルータスは絶叫しながら神殿の奥へと逃げていく。

晴哉達はそれを必死に追いかけた。

 

ボス最終ステージ ブルータスを中心に、ムラマサが二体。ヴリトラコンビが二組、侍雑魚。そしてブルータスの下にはブロックが。

大して変わらないが、一つだけ違う点がある。

ビットンが壁の上にいる。何をしてくるか分からないため、注意して挑みたい。

 

加藤を侍雑魚のすぐ近くに配置する。

 

敵のターン。地雷が大量に撒かれ、侍雑魚が反撃モードになり、ムラマサの次元斬、ヴリトラのホーミングでかなりのダメージを貰った。

 

(早くケリを付けないと…)

 

晴哉はカエサルを放つ。侍雑魚に触れながら、ムラマサを倒す…予定だったが──

 

「ブルータス!!!」

 

カエサルは笑みを浮かべながら、ブルータスの方へ向かった。

 

「カエサル!!!」

 

カエサルはブルータスを斬りまくり、ブルータスもカエサルを必死に振払おうとナイフを振り回した。

 

ブルータスの体力があり得ない早さで減っていく。

 

「アハハハハハ!!!死になぁ!ブルータス!!」

 

カエサルはブルータスの胸部にトドメの一撃を入れた。

カエサルの剣がブルータスの胸部にブスリと刺さり、緑色の血が吹き出した。

 

「ハハッ……悪い奴はこうなるんだよ。ブルータス。」

 

「………カエサル……!お前も……だ……!」

 

ブルータスは腕からどんどんと灰となり、消えた。

カエサルはニヤッと不気味な笑みを浮かべ、剣を振り、血を弾き飛ばした。

 

「勝てたの…?」

 

加藤が恐る恐る口を開いた。

 

「あぁ、でも…」

 

晴哉はカエサルの不気味な笑みを見ながら顔を青ざめた。

カエサルとブルータスの間で何があったのか、晴哉達は知る由も無かった。

 

 

 

 




ブルータス…お前もか… オレモオレモ! 俺も俺もボーイ…お前もか(((  

今回は闇が深い話となってしまいました。
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