強者の界   作:聖成 家康

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九界 『巧妙なる夜叉の魂』

残るクエストは後二界となった晴哉。

疲れた体を少し癒やし、クエスト選択画面に立った。

次のクエストは九界『巧妙なる夜叉の魂(こうみょうなるやしゃのたましい)

ギミックはワープとウィンド。どちらも対策必須級。

特殊ギミックは弱点倍率アップ。

 

「守護ガブリエル、神化カマエル、ゲイボルグ、神化雑賀孫市で、よし決まり。」

 

そう呟くと、モンスター達が現れる。

 

「宜しくお願いします。」

 

「宜しくな、主人殿。」

 

「宜しく…」

 

「宜しくな!」

 

皆それぞれ挨拶をした。

 

「よし、皆宜しく!」

 

晴哉はそう言うと、クエストを選択した。

 

クエスト開始 古びた金色の畳の部屋に移動した。

所々に空いている穴から、“目”が覗いていた、とてつもなく不気味だ。

 

 

第一ステージ 三体のナーガが中心に、三角形を描くように配置されている。

 

「……?」

 

訳の分からない配置に、晴哉は困惑したが、その配置の意味はすぐに理解できた。

 

(分身か…)

 

そう、二体のナーガは偽物で、本物は三体のうちの一体のみだ。

それを当てるところから始めなければならない、覇者の塔28階のような物だ。

 

晴哉はとりあえず、ガブリエルを放ち友情でダメージの通りを確認する。

しかし、全員ダメージが全く通らない。

 

(どういうことだ…?)

 

晴哉はさらに困惑した。普通なら、一体がダメージが通り、その一体が本物…なのだが。

 

敵の攻撃 壁の穴から、一つの目玉を持った果実3個飛び出してきた。

その果実は反撃モードになった。

 

「ふぅ〜ん、なるほどな。」

 

一個の果実は明らかに色が違う、その果実を狙ってカマエルを放った。

果実に触れると、中心のナーガが防御ダウンした。

そして、ナーガの体力を半分削る。

敵の攻撃の痛みを堪え、ゲイボルグを放ちナーガを倒し、このステージを突破する。

 

第二ステージ 二体の進化クリオドンを中心に、周りにナーガがニ体配置されている。

クリオドンの姿をまじまじと見てみると、気持ち悪い。頭部が裂け、進化前のクリオネのような姿からは想像がつかない進化だ。

 

とりあえず、孫市は適当に放つ。

そして敵のターン、果実が二つ飛び出してきた。

果実はすぐに反撃モードに移行。

クリオドンとナーガの間にレーザーが放たれる、

これは超絶 マルクトでもあったレーザーだ。

当たれば被ダメが悲惨なことになる。

ワープも出されたが、これは気にすることではない。

 

(色々とホントに“巧妙”な仕掛けだな。)

 

晴哉はそんな事を思いながら、ガブリエルを放ち、本物のナーガの体力を削る。

敵の攻撃に耐え、カマエルでこのステージを突破する。

 

(気味悪いくらい順調だな…)

 

 

第三ステージ 中ボスにクシミタマが出現、しかしクシミタマは三体いる。

そしてクリオドンが中心に一体。

ゲイボルグをクリオドンとクシミタマの間に入らぬよう放つ。

 

「悪霊の魂め…今ここで打ち滅ぼしてやろう。」

 

三体のクシミタマは一斉に、そして冷静にそう言うと、クリオドンに対してレーザーを放ち、さらにホーミングを一斉に放った。壁の穴から果実が2個、飛び出し、反撃モードに移行。

 

(レーザーに当たらなかったのは良かったが…こう、ホーミングが一気に当たるとかなり痛いな。)

 

晴哉は体がヒリヒリするのに耐えながら、孫市を果実に触れさせ本体のクシミタマにダメージを与える。

敵の攻撃、クリオドンがウィンドで引き寄せようとしてきた。

ただし、このパーティーの前では無力だ。

クシミタマはレーザーを放ちつつ移動した。

本体は目に見える限りでは奥の方へ移動した。

ガブリエルを果実に触れさせながら、クシミタマを攻撃し、体力を削り切る。

 

「くっ…一旦撤退だ…」

 

クシミタマは肩を抑えながら、壁の穴へと入っていった。

クリオドンはぬるりと、床をすり抜けて消えた。

 

第四ステージ 中ボスに進化ゴッサムが出現。

周りにはドクロ付きのナーガが三体。

ゴッサムとナーガの間にはレーザーが放たれるであろう、カマエルを安全な位置に放った。

敵の攻撃、果実が飛び出し、ナーガが位置を移動した。

ゴッサムとナーガの間にレーザーが放たれた、運悪く、ガブリエルに直撃してしまった。

 

「ううっ?!」

 

ガブリエルがうめき、晴哉にも激痛が走る。

体力バーを見てみると、かなりのダメージだ。

やはり喰らってはならない攻撃、次は気をつけるよう、晴哉は気を引き締めた。

カマエルで果実に触れながら、ナーガ本体を倒す。

 

ドクロマーク発動、爆弾でもう一体のナーガが倒され、黒い果実が空から振ってきた。

ナーガがいなくなった代わりに、壁の穴からクリオドンがニ体飛び出してきた。

そして黒い果実は反撃モードに移行。

ゲイボルグを果実に触れさせながら、ゴッサムにダメージを与える。

敵のレーザーをなんとか避け、孫市でこのステージを突破した。

 

「ねぇ、ご主人…あの人ご主人のこと『悪霊の魂』って言ってたけど…何したの?」

 

「イヤ…なんも心当たりない。」

 

「勘違いだって、気にしないほうがいいよ主人殿。」

 

「そうだぜ主人。あんな奴の言うことはだいたい勘違いだ。」

 

ガブリエルが晴哉に問いかけた、カマエルと孫市はその晴哉にニカッと微笑みかける。

 

次の部屋に足を踏み入れると、警報音が鳴り響いた。

ボスステージだ。

 

「ここで終わりにしてやろう。悪霊…私に会うとは、運が無かったな…」

 

進化したクシミタマが天井を突き破り、中心に立った。

クシミタマが指をパチンと鳴らすと、三体のナーガが床からぬるりと出てきてクシミタマの周りを囲んだ。

ステージ開始、晴哉はガブリエルをナーガとクシミタマの間に止まらぬよう放った。

敵の攻撃、果実が穴からニ個飛び出してきた。

反撃モードになった果実に触れさせながら、カマエルでナーガを倒す。ドクロマークが発動し、もう一体のナーガが倒され、黒い果実が降ってきた。

 

「くたばれ、悪霊め!」

 

クシミタマは持っている刺股をぐるぐると回し、床に突き刺した。

するとそこから貫通ホーミングが放たれた。

かなり痛いダメージ。晴哉にも激痛が走る。

痛みをぐっと飲み込み、ゲイボルグで反撃モードになった黒い果実に触れながらボスの体力を弱点を往復し、なんとか削り切る。

 

「お前は秩序を乱した。私は乱す者が大嫌いだ。」

 

クシミタマは壁をすり抜けて次のステージへと向かった。

それと同時にナーガ達も壁を突き破って次のステージへ向かう。

 

突き破られた穴を通って、ボス第二ステージ。

クシミタマが奥に。中心にはクリオドンが一体。

そしてクリオドンを囲むようにナーガが二体。

孫市を放ち、安全な位置に移動される。

ただ、運悪くナーガとクリオドンの間に止まってしまった。

敵の攻撃、ナーガとクリオドンの間のレーザーが、孫市を貫く。

 

「ぐわぁぁっ!?」

 

孫市が叫び、晴哉にも激痛が走る。

果実も飛び出してきた。

しかしなんとしてでも孫市を移動させなければならない。

ガブリエルでかろうじて孫市の位置をずらすことはできた。

そして果実に触れながらナーガを一体倒す。

 

ドクロマークが発動し、もう一体のナーガが倒され、黒い果実が降ってくる。

黒い果実が反撃モードに移行し、クシミタマが貫通ホーミングを放つ。

痛みをぐっと飲み込みながら、晴哉はカマエルを放ち、クシミタマの体力を削る。

 

「しぶとい奴だな…貴様がこの世界に来たせいで、私の秩序が乱されている!それは許されないことだ…ここは私の世界だ!」

 

クシミタマは刺股を思い切り振るいながら中心に移動する。同時にクリオドンも奥へと移動した。

晴哉はこれ以上の被ダメを抑えるため、ゲイボルグでこのステージを突破する。

 

「…………」

 

クシミタマは険悪な表情を浮かべながら、壁をすり抜け、次のステージへと移動した。

 

ボス最終ステージ クシミタマの姿が見えず、中心にはゴッサム。周りにはナーガが三体配置。

ゴッサムとナーガの間に止まらぬように孫市を放つ

さすがに同じ失敗はしない。

敵の攻撃 壁をすり抜けて貫通ホーミングが飛んできて、壁の穴から果実が反撃モードになりながら飛び出してきた。

 

「行こうご主人、ボクを放って。」

 

「あぁ!頼むぜガブリエル!!」

 

晴哉はガブリエルのストライクショットを放った。

 

「私は神の左に立つ者。この世界に天譴を授けます!!」

 

ガブリエルは剣で敵を切り裂きながら駆け回った。

そして、天井を突き破って毒メテオが放たれた。

 

ナーガ本体が倒され、爆弾でもう一体のナーガも倒れ、黒い果実が降ってきた。そして真っ暗になりクシミタマが中心に現れ、クシミタマの足元に果実。ゴッサムは奥に移動。

クシミタマの真横にクリオドンが二体。

 

「主人殿、あたしも撃ちな!片っ端から切除してあげるわ!!」

 

「頼んだぜ、カマエル!!」

 

晴哉はカマエルのストライクショットを放ち、カマエルは剣から赤い気弾を放つ。

壁に触れれば触れるほどダメージがあがる弾だ。弾は壁にどんどん触れ、弾の威力はどんどん増していく。

そして弾は果実とクシミタマの弱点の間に直撃した。

 

「まだ倒れないか……」

 

晴哉は軽く舌打ちをした。

 

「私は…ここで倒れる訳にはならないのだ!!」

 

クシミタマが刺股を振るい、クロスレーザーを放ち、クリオドン、ゴッサムの間にもレーザーを放つ。

さらに、貫通ホーミングも放ち、晴哉のモンスター達に大ダメージを与えた。

 

「この世界は私の物だ…秩序…せめてこの世界だけでも保ってみせる!!」

 

「あなたにとって、秩序とはなんなのですか!」

 

「悪を倒す、それだけが秩序と言えるのですか?!」 

 

「黙れ!!悪は…悪は殺さなければならないのだ!!」

 

クシミタマが刺股を思い切り薙払った。

 

「そいつは“この世界”の者ではない!侵入者だ!秩序が乱れるだろう!!」

 

「っ……!俺はそんな事しない!!」

 

晴哉は強気に言い返す。

そしてゲイボルグを放った。

クシミタマの体力は半分まで削ることができたが、どうもさっきより体力の減りが悪い。

 

「主人!俺の技を見せてやろうぜ!」

 

孫市の声に答え、晴哉は孫市のストライクショットを放つ。

 

「天下を震わした鉄砲を味わいなぁ!!」

 

孫市は自強化&最初に触れた敵の位置に移動するストライクショット。

最初に触れた敵は、クシミタマ。

かなりのダメージを与えられた。

 

「トドメだ!ガブリエル!!」

 

晴哉はガブリエルを放ち、クシミタマの体力を削り切った。

 

「ぐあっ……?!」

 

「行き過ぎた秩序は、人を滅ぼしますよ。」

 

ガブリエルは体が崩れるクシミタマに悲しそうな目付きでそう言った。

 

「そこの者…これ以上、私の手を煩わせるような事をするな…」

 

クシミタマは晴哉を指差し、煙となって消えていった。

 

「よっしゃあ!!クエストクリアだぜぇ!」

 

孫市がガッツポーズを取った。

 

「あ、危なかった…」

 

ゲイボルグは深く息を吐いた。

 

「やったね!主人殿!」

 

カマエルは満面の笑みを浮かべる。

 

「ご主人」

 

「最後の界ですね。」

 

「あぁ。」

 

「私、付いていけないかもしれないけど…応援してます。」

 

「ありがとな。」

 

────ー

 

「この力さえ…この力があれば、我は最強だ…」

 

「かかってこい強者共よ、我の力にひれ伏すがよい…」

 

 

 

──ー次回 最終界 十界『???』

 

 

 

 

 

 

 

 




遅れて申し訳ありません
次回はついに最後の界です。
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