想いは彼方へ   作:水甲

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最終話 想いは彼方へ

初めて会ったとき、貴方が寝ている私と出会ったんだよね。

 

それからずっと私といる時間を作ってくれた。

 

だからこんな日を迎えるのは、夢みたいだよ

 

 

 

 

 

 

 

「おはよ~」

 

「彼方さん、もうお昼です」

 

「そうだった~」

 

まだ寝ぼけてるのかな?でもこのやり取りは好きだ。

 

いつもの日常のように思える。

 

お昼を食べ終え、いつもなら彼方さんがお昼寝をするのかと思っていたけど…………

 

「ねぇ~」

 

「どうしたんです?彼方さん」

 

「私たちの関係はずっと続くのかな?」

 

何でいきなりそんなことを聞くのかと思った。もしかして何かあったのかな?

 

「俺が彼方さんの好きでいる限りは…………続きますよ」

 

「本当に~」

 

「本当ですよ。彼方さんは好きで…………居続けられますか?」

 

「私は~詩音くんと同じだよ~」

 

彼方さんはそう言いながら俺にキスをしてきた。彼方さんは唇を離すと微笑み…………

 

「詩音くん、大好き~」

 

「俺も好きですよ」

 

 

 

 

 

 

 

そんないつも通りの日々を過ごして…………

 

 

「彼方さん…………起きてください」

 

「ん~ついたの~」

 

今日は彼方さんとピクニックに来ていた。最初はピクニックでいいのかなと思っていたけど……彼方さんからの希望だった

 

「今日は絶好調の日じゃなかったんですか?」

 

「そうなんだけど~朝早く起きて~お弁当作ったから~」

 

眠いということですか…………彼方さんらしい

 

「でも楽しみだね~ピクニック~」

 

「そうですね」

 

「それに~詩音くんの卒業祝いだもんね~」

 

「ありがとうございます」

 

彼方さんと出会ってから、数年が経ち、俺も虹ヶ咲を卒業した。

そのお祝いをかねてのピクニック。でも俺としては…………

 

俺はポケットの中にあるものを確認した。彼方さんが卒業してからずっとバイトを頑張っていたから…………

 

 

 

 

 

数日前

 

「なるほど……ついにですか」

 

「うん、ついにだよ」

 

遥ちゃんに例の件について話していた。遥ちゃん的にはやっとですねと言われた。

 

「それで今回は何をしに?」

 

「その…………どんなのがいいのか女の子の目線で…………」

 

俺がそう告げると、遥ちゃんはため息をついた。

 

「詩音さんが選ぶものならきっとお姉ちゃんは喜びますよ…………そんなことよりも渡し方を考えましょう‼あれですか?夜景の見えるレストランですか?」

 

「それを考えたけど…………彼方さん……ピクニックがしたいって」

 

「お姉ちゃんらしいですね…………」

 

「まぁ渡し方は…………」

 

 

 

 

 

 

 

目的地に着き、彼方さんのお弁当を食べていた。この感じ…………懐かしい

 

「懐かしいね~」

 

「そうですね……寝ている彼方さんを起こして……」

 

「お弁当食べて~お昼寝~」

 

彼方さんは俺の膝に頭をのせてきた。

 

「ずっとこの時間が続いたらいいな~」

 

「いいなじゃなくって、続けていきましょう…………彼方さん…………」

 

「…………」

 

「彼方さん?」

 

「くぅ~」

 

寝ている…………彼方さんらしいけど、チャンスだよな。

俺はポケットからケースをとり出し、彼方さんの指に指輪をはめた。そして…………

 

「彼方さん、結婚してください。幸せにします」

 

耳元でそう囁くと…………彼方さんは…………

 

「結婚!?」

 

直ぐに起き上がり、はめた指輪をみた。そして涙を流した。

 

「詩音くん…………」

 

「ずっと待たせていてごめんなさい。でもこれからは一緒にいてください」

 

「…………はい、不束者ですが、幸せにしてください」

 

笑顔で答える彼方さんであった。




今回で最終回です
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