想いは彼方へ   作:水甲

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07 どこまでが清純で、どこからが不純か?

彼方さんと付き合うことになったのはいいけど…………

 

「く~」

 

「彼方さん、起きてください」

 

この抱き締めながら寝られるのはどうにか出来ないものか…………

顔も近いし、色々と感触が…………

 

「彼方さん、起きてください」

 

もう一度声をかけると、ようやく彼方さんは起き出した。

 

「ん~おはよう~詩音くん」

 

「人を抱き枕にするの止めてください」

 

「詩音くん~抱き心地がいいから~」

 

また抱きついてくる彼方さん。俺はすぐに引き剥がした。

 

「……嫌だった~?」

 

「嫌……じゃないですけど、俺は男の子ですよ」

 

「うん、知ってるよ」

 

「そうやって抱きつかれたりされると…………」

 

俺が言いたいことをすぐに理解したのか、彼方さんは顔を赤らめた。

 

「こ、恋人同士はそうするものだと思ったのに~」

 

「まだ付き合いはじめて、一時間しか経ってませんよ」

 

「でもしずくちゃんと響くんは付き合う前から抱き締めあったって~」

 

あの二人は…………

 

「それに一緒に寝たって言ってたよ~それにキスもたくさんしてるって~恋人同士ならそれが当たり前だって~」

 

 

 

 

 

 

 

生徒会室

 

「響‼お前‼」

 

急いで響がいる生徒会実に向い、叫んだ。

 

「何だよ?あぁ、練習なら早めに終わらせたからって連絡し忘れてたことか?」

 

「そうじゃなくって、彼方さんにお前らの惚気話を聞かせるなよ」

 

あれは本気で言っていた。僕としては色々と段階を上げてからじゃないと……

 

「いや、詩音、お前も大概だからな、耳元で愛を囁くのとか」

 

こいつ、聞いていたのか?と言うか見られて当然なんだけど……

 

「因みに同好会のみんなに目撃されてるからな」

 

「か、隠れてやればよかった…………」

 

「まぁ、彼方さんに勘違いさせたのは悪かったけど、これからはちゃんとした方がいいんじゃないのか?ほら、あそこで睨んでる奴がいるし」

 

響が指を指した方を見ると、そこには三船さんが睨んでいた

 

「お二人とも、試験生ですよね。不純な異性交遊は……」

 

「不純なって例えば?」

 

「た、例えば……それは……その……」

 

「三船的にはどこまでが清純で、どこからが不純なんだ?」

 

三船さんが、狼狽えていた。あんまりいじめるのはやめた方が……

 

「響、いじめは駄目だよ」

 

「いや、三船はからかいやすくって……つい」

 

響は三船さんの事が嫌いって訳じゃないけど、何故かからかう。何でかは知らないけど……

 

「全くあなた方といると……」

 

「因みに三船が恋人ができたとして、最初にして欲しいことは?」

 

「……答えないと駄目ですか?」

 

「俺としては参考までに…………」

 

「………………を」

 

「「ん?」」

 

「手も繋いで欲しいです……」

 

案外純情だ。

 

「と、とりあえず二人は試験生であり、生徒会ですから、不純なことは駄目ですからね」

 

そう言って出ていく三船さん。

 

「とりあえずゆっくり付き合っていくんだな」

 

「わかったよ」




何気な初登場な栞子でした
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