「次はキスですね」
遥ちゃんから呼び出され、いきなり言われたのは、そんなことだった。
「あのさ、何でそんな話になるの?」
「現状詩音さんとお姉ちゃんの進み具合は手を繋いだりは一緒に寝るくらいです」
「一緒に寝たって言うのはちょっと色々と問題があると思うけど…………」
性的な意味合いではなく、普通にお昼寝したくらいだから…………
「手を繋いだのはお姉ちゃんから感想込みで聞きました。凄く暖かくって、それでいて頼もしいかったと、それでいて、凄くドキドキしたと…………」
彼方さん、お願いだから遥ちゃんに感想を言うのは止めてください。こっちまで恥ずかしい…………
「だとすれば次はキスですね。デートでもなんでも誘ってしてください」
「いや、デートとかキスとか、俺の心の準備が…………」
「言い訳は結構‼お姉ちゃんが幸せになれば、私も幸せなりますので…………デートじゃなくても、キスだけでも」
遥ちゃんにキスをせがまれつつ、俺は帰るのであった
「はぁ」
彼方さんと一緒にお昼を食べる中、俺はため息をついた。
彼方さんはそんな俺をみて、心配そうにしていた。
「どうかしたの~ため息なんてついて~」
「いや、色々と…………」
遥ちゃんはあんなことを言っていたけど、キスなんてすぐ出来るものじゃない。しなかったらしなかったで、何かしら言われるかも知れないけど、ここは自分のタイミングで…………
すると彼方さんは、欠伸をした。
「少しお昼寝しよ~」
「駄目です。すぐに授業が始まりますから」
「少しだけ~」
「俺は帰るので寝ませんからね」
「ぶ~わかった~」
彼方さんはそのまま寝るのであったが、何故か俺の膝を枕にした。
「あの、彼方さん……」
「ごつごつしてるけど、詩音くんのだからいい感じ~」
そのまま寝入る彼方さん。とりあえずこのままの方がいいと思い、時間まで寝かせるのであった。
授業が始まる10分前、そろそろ起こそうと思い、声をかけた
「彼方さん、起きてください」
「むにゃ」
あれ?前は一回で起きたのに今日は…………
「キスしてくれないと起きれない~」
キスをしないと起きないって…………これは遥ちゃんの入れ知恵か?だとしたら…………
「彼方さん……」
このままするべきなのか?でもこんな感じでキスなんて…………
俺は彼方さんにチョップを喰らわせた
「いた~い~」
「起きてください。遅れますよ」
「むぅ~」
俺は怒る彼方さんを無視し、教室に向かうのであった。
放課後
彼方さんと一緒に帰るのだが、全然会話がなかった。お昼の事が原因なのかもしれない。
「…………」
「…………」
空気が重い。このまま何も話さず終わるのかな?だとしたら…………
「彼方さん……」
「何?」
俺は彼方さんの腕を抑え、そのままキスをした。
「ごめん。タイミングとか考えていて、お昼の時に拒否して…………」
「…………かい」
「彼方さん?」
「もう一回して」
そう言って目を閉じる彼方さん。俺はもう一度キスをした。今度は長めに……
唇を離すと彼方さんはその場に座り込んだ
「キスって…………こんなに気持ちいいんだね~腰が抜けちゃった」
顔を赤らめながらそう言う彼方さん。
「彼方さん、たてますか?」
「ちょっと無理そう~おんぶして~」
俺は彼方さんを背負い、家まで送るのであった。
「私とキスしたくないのかなって思ったの~でも詩音くんは純情なんだね~」
「こういうのはちゃんとしたいので…………」
「エッチなことは?」
「今は考えたくないと言うか……と言うかそう言うことはこんなところで言わないでください」
「えへへ~」