想いは彼方へ   作:水甲

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09 二人で水着選び

ある日の休日

 

俺は駅前で待ち合わせをしていた。待ち合わせの相手は勿論…………

 

「お待たせ~」

 

彼方さんだ。彼方さんの私服は始めてみるけど…………

 

「あの、着崩れしてますよ。その…………直した方が……」

 

肩だけでもすごく目に悪いというか……

 

「そう~?でも詩音くんがそうした方がいいって言うなら~」

 

そう言って直す彼方さん。さて今日の目的を果たさないと…………

 

「それじゃその…………」

 

「ん~まだ緊張してるの~?気にしなくていいのに~」

 

そう言いながら腕を組んでくる彼方さん。とりあえず目的の場所に行かないと…………

 

 

 

 

 

 

 

今日の目的地である彼方さんの家。何でわざわざ待ち合わせをしたのかは、恋人らしいことをしたいとのことからだ。

そして今日ここに来たのは…………

 

「どう~?」

 

部屋に入ってきた彼方さんの姿はビキニ姿だった。今日の目的は彼方さんの水着選びだ。

 

「似合いますけど…………そのわざわざ見せなくっても…………」

 

「だって貴方に選んでほしいから~」

 

そう言うけど、目のやり場に困る。彼方さんはスタイルがいいし、胸もあるから…………

 

「紐とかだと、ほどけたりしたら大変ですよ」

 

「その時は詩音くんにくっついてるから大丈夫~」

 

平気でそんなことは言うようになったのはいいけど、俺が色々と大変なんだが…………

 

「とりあえず次……」

 

「うん~」

 

次の水着に着替える彼方さん。というかこう言うときに何で遥ちゃんがいないんだよ。遥ちゃんが選んだやつならって言いそうなのに、

 

「お待たせ~」

 

次の水着はワンピースタイプの奴だ。これはこれでいい。

 

「似合ってますよ」

 

「えへへ~ありがとう~」

 

「それじゃその日の水着に決ま…………」

 

「次のに着替えるね~」

 

まだ着替えるんですか?と言うか何の水着に…………

 

「お待たせ~」

 

彼方さんが着替えてきたのは、スクール水着だった。サイズが合ってないのか色々とキツそうだ。

 

「って何でスクール水着!?」

 

「えぇ~だってこの方が男の子は喜ぶって~」

 

誰だ?遥ちゃんか?実の姉になんて格好を…………

 

「響くんが~」

 

あの野郎…………

 

俺は彼方さんの肩をつかみ

 

「彼方さん、そういうのは一部の男子が喜びますが、俺としてはもっと普通の…………」

 

「う~ん、だめ~」

 

「駄目です」

 

「むぅ~詩音くんが言うなら~」

 

納得し、着替えにいく彼方さん。というか後で響を問い詰めないと…………

 

すると何か破ける音が聞こえ、振り向くと、彼方さんが着ていたスクール水着の脇腹のところが破けていた

 

「ちょ!?」

 

「う~ん、昔の奴だから破けちゃた~」

 

「早くきがえてくださ…………」

 

「………………」

 

ある視線に気がつき、振り向くと遥ちゃんが俺たちを見つめていた。そしてすぐにスマホをとり出し…………

 

「もしもし友里さん。あの今日泊めてもらえないでしょうか?お姉ちゃんと詩音くんがやらしいことを…………」

 

頼むから説明させてほしい

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、何とか事情を話、納得した遥ちゃん。水着は結局遥ちゃんが選んだものになったのだった。


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