ある日の休日
俺は駅前で待ち合わせをしていた。待ち合わせの相手は勿論…………
「お待たせ~」
彼方さんだ。彼方さんの私服は始めてみるけど…………
「あの、着崩れしてますよ。その…………直した方が……」
肩だけでもすごく目に悪いというか……
「そう~?でも詩音くんがそうした方がいいって言うなら~」
そう言って直す彼方さん。さて今日の目的を果たさないと…………
「それじゃその…………」
「ん~まだ緊張してるの~?気にしなくていいのに~」
そう言いながら腕を組んでくる彼方さん。とりあえず目的の場所に行かないと…………
今日の目的地である彼方さんの家。何でわざわざ待ち合わせをしたのかは、恋人らしいことをしたいとのことからだ。
そして今日ここに来たのは…………
「どう~?」
部屋に入ってきた彼方さんの姿はビキニ姿だった。今日の目的は彼方さんの水着選びだ。
「似合いますけど…………そのわざわざ見せなくっても…………」
「だって貴方に選んでほしいから~」
そう言うけど、目のやり場に困る。彼方さんはスタイルがいいし、胸もあるから…………
「紐とかだと、ほどけたりしたら大変ですよ」
「その時は詩音くんにくっついてるから大丈夫~」
平気でそんなことは言うようになったのはいいけど、俺が色々と大変なんだが…………
「とりあえず次……」
「うん~」
次の水着に着替える彼方さん。というかこう言うときに何で遥ちゃんがいないんだよ。遥ちゃんが選んだやつならって言いそうなのに、
「お待たせ~」
次の水着はワンピースタイプの奴だ。これはこれでいい。
「似合ってますよ」
「えへへ~ありがとう~」
「それじゃその日の水着に決ま…………」
「次のに着替えるね~」
まだ着替えるんですか?と言うか何の水着に…………
「お待たせ~」
彼方さんが着替えてきたのは、スクール水着だった。サイズが合ってないのか色々とキツそうだ。
「って何でスクール水着!?」
「えぇ~だってこの方が男の子は喜ぶって~」
誰だ?遥ちゃんか?実の姉になんて格好を…………
「響くんが~」
あの野郎…………
俺は彼方さんの肩をつかみ
「彼方さん、そういうのは一部の男子が喜びますが、俺としてはもっと普通の…………」
「う~ん、だめ~」
「駄目です」
「むぅ~詩音くんが言うなら~」
納得し、着替えにいく彼方さん。というか後で響を問い詰めないと…………
すると何か破ける音が聞こえ、振り向くと、彼方さんが着ていたスクール水着の脇腹のところが破けていた
「ちょ!?」
「う~ん、昔の奴だから破けちゃた~」
「早くきがえてくださ…………」
「………………」
ある視線に気がつき、振り向くと遥ちゃんが俺たちを見つめていた。そしてすぐにスマホをとり出し…………
「もしもし友里さん。あの今日泊めてもらえないでしょうか?お姉ちゃんと詩音くんがやらしいことを…………」
頼むから説明させてほしい
その後、何とか事情を話、納得した遥ちゃん。水着は結局遥ちゃんが選んだものになったのだった。