大変お待たせして申し訳ない
初!コメント頂きました ありがとうございます!
これからの励みにさせて頂きます!
施設全体が見渡せる窓辺の席に案内されたキイ。
暫くするとチョウカイがお茶と菓子を持ってきて、机に置いていく。
「コンゴウより委細説明を受けました。急に重力子反応がして現場に急行したら貴女が居たらしいですね」
「こちらとしてもどうしてあんな海域に居たのか分からない。と言うか、何故私は生きている?」
「は?···失礼、と言うと?」
キイは自分の前世についてチョウカイに説明した。
「…なるほど、理解しました。実は今、貴女と話しながら総旗艦とやりとりをしていました」
「総旗艦?誰だ?豊田長官?」
「それこそ誰ですか···超戦艦ヤマトですよ」
「ヤマトだと!?」
思わず立ち上がり、椅子を後ろに蹴飛ばしてしまう。
「はい。艦隊の再編成及び補給を兼ねてこちらに来るそうです」
「そうか。ヤマトか…」
キイはかつて肩を並べて戦った戦友に思いを馳せた。
〜1週間後〜
キイとチョウカイは応接間の様な部屋に居た。
フカフカの革張りのソファ。
高級そうなステンドグラス。
足跡を付けるのを躊躇う位毛が立っている絨毯。
そんな部屋で彼女らはヤマトと対面していた。
「このような辺鄙な所まで御足労頂き感謝致します」
チョウカイは立って一礼する。
「いいのよ、そんな慇懃無礼に」
ニコニコと笑みを絶やさないヤマト。
彼女はどこかの学園の制服を着ていた。
「どう?ハツラジマは上手く運営できてる?」
「はい。なんら滞りなく管理出来ております」
この後にも幾つか言葉を交わした後、話は終わりだとばかりにヤマトが用意された緑茶を飲む。
「じゃあ次の確認ね···こちらの方は?」
「例の迷子の艦です」
「まぁ!では挨拶しなきゃね」
わざとらしく驚きながら体勢を直し、キイと向き合うヤマト。
「初めまして、霧の艦隊、総旗艦ヤマトです」
と、頭を下げ、
「帝国海軍連合艦隊所属第一艦隊旗艦キイだ」
と、敬礼をする。
お互いに名乗りあげ、それぞれ礼をする。
「チョウカイから聞いてるけど、もう一度自己紹介をお願いするわ」
「承知した。前世からだが、まず····」
紹介自体は10分程度で済んだが、ヤマトとの質疑応答が長引き次の話に進んだのは実に40分が過ぎようとしていた。
「なるほどなるほど、苦労されたんですね」
「あぁ、酷い戦争だった。···本当に酷い戦争だった」
キイが暗い表情を浮かべ俯く。
「さて、話は変わりますがこの後どうします?」
「どうとは?」
意図が分からず聞き直す。
「身の振り方です。ここは貴女の知っている世界ではありません。我々は各地に拠点があり自給出来ますが、貴女は何処の国家にも所属せず、拠点もなくひとりぼっちです。そこでこちらのお願いを聞いてくれれば、元の世界に戻るまで我々が面倒をみて上げます」
「ふむ…」
ヤマトの言う通りキイはこの世界ではぼっちであり、寄港できる国も施設も持っていない状況である。つまりキイにとっても渡りに船の話で断る理由など何も無かった。
「其方の提案に甘えたいところであるが、先にお願いとやらを聞いておきたい」
だがキイはお願いとやらが気になっていた。
「分かりました。では、まずこちらを見てください」
どこから取り出したのか、ヤマトの背後から1mはあろうか、巨大な世界地図が取り出され、机に広げられる。
「現在の世界地図です。貴女の世界と違う所は?」
地図を凝視して、記憶にある元の世界の地図と照らし合わせるキイ。
「···いや、国名はともかくとして特段違いは無いように見える。地形が少し違う位か?」
「それは僥倖です。ではこの国はわかりますよね?」
ヤマトが指さした先にある国。忘れる筈も無く、忘れられる訳もない国
「うむ、そこは帝国本土。我らが日本の国だな」
次かその次辺りから軽く戦闘シーンを入れたいと思います