ハイキューっていいですよね
「知らない天井だ……」
やったぁぁぁぁぁぁぁあ!何時かは言ってみたいアニメの台詞ランキング第八位『知らない天井だ……』が言えたぜぇ!
「やぁ、お目覚めかい?斬魄」
こ、この耳障りのいい声は……!デンデレデーン(セルフ遊戯王BGM)
「輝哉ってことは、まさかの鬼殺隊の産屋敷邸か?」
わーお、右を見るとあらま、綺麗な日本庭園。これはアレですねアニメでやってた柱会議の場所ですね。
「んー、怪我の治療はここで行ってるのかい?輝哉」
「いや、本当は違うのだが君が下弦の壱を倒し大怪我をしたと聞けばこの場所ぐらいは提供するさ。まさか最初の任務で今まで誰も倒せなかった下弦の壱を倒して来るとは流石は私の懐刀になると言うだけはあるのかな?」
輝哉は嬉しそうな顔をしながら遣いの者を呼び俺の包帯を変えさせている。
「てことは、アレか。ワイが特別なのか」
「まぁね、それで?鎹鴉から聞いたよ、妖術を使うそうだね?しかも鬼に効果的な……」
あーらら、気付かれたかぁ、まぁ気づかれるとは思ってたけれども早いなぁ……バレるの
「んー、妖術とは違うぜ。まぁ知らない奴からしたら妖術何だろうけれども知ってるワイからすりゃぁ、アレは別モンや」
すると、産屋敷耀哉は悩みだし、そして俺に聞いてくる
「詳細を聞いてもいいかい?」
きっと、触れたら戻れなくなるだろう、ある意味妖術などが排斥されていっているこの世の中で『それ』を知る事は罪となるだろう……しかしその瞳は決意に満ちていた。自分はそれを知っている上で聞くのだと覚悟が見て取れる、いや、この歳でどんな眼してんだよ……。直ぐに使用人を部屋から追い出し自分の鎹鴉を使って付近の生き物を近寄らせないように命令を出すとその場に座り直す。
「この力は霊圧っちゅうもんや、一般人には使えへん、見えへん、覚えられん。しかし一つだけ例外があるとすれば才能があるやつや」
「才能……ね?君は誰かに教えてもらったのかい?」
「馬鹿言ったらアカン、ワイは自力や。この力使っとったら知らん奴に名前と使い方、色々学んだんや」
息を吸うように嘘を履いていくぅー⤴︎ ⤴︎⤴︎
「なるほどね……続きをお願いするよ」
「才能がある奴には無理矢理霊圧を使えるようにすることが可能やが才能ない奴、輝哉もそうだが一切使えん。才能がある奴は極力能力を活性化させているがどれだけの人が使えるようになるか……って所やな。まぁつっても使えるやつがまず居らへん!ぜんっぜん見つからんけどなぁ」
いや、なんで錆兎きゅんは霊圧があったんやろ……
「そして……や、刀の妖術。これに関しては俺だけの力や、誰も真似することは出来ない。」
逆に斬魄刀を他の輩が使えたら俺萎えるで
「それは……才能ある者に君が教えてもかい?」
「ああ、これだけは恐らくな……」
まず浅打ねぇしな、浅打あったとしても無茶苦茶時間かかるしこれで鏡花水月とか目覚めてみろよ。死ぬぜ。俺が。しかも、俺は浅打無しで転生特典?多分、で使ってるから本当はどうなのか知らない。
「ふむ、わかった。」
輝哉は理解を示してくれてゆっくりとその場に立ち上がるも少しふらついた。
「もしかして病か?」
産屋敷家の寿命は家系から鬼を出してしまったことによって代々短い。しかし、もうこんな歳から病にかかってしまうのか?ならば回道でどうにか出来ないか?そう考えられずにはいられなかった。
「産屋敷家は代々長く生きられない。今はまだ多少の貧血で済んでいるが……年々病は悪い方向へと進んでいくだろうね……出来ればだが、君と同じ時を過ごしていたいんだがね……私には厳しそうだよ、しかしだ……斬魄」
輝哉はふらついた身体をしっかりと立て直し決意と大きな自信を持ってニッコリと笑った。
「私には見えるよ、君に倒される十二鬼月が、そして鬼舞辻無惨を打倒するその姿が。まだまだ君には成長の余地がありその状態で下弦の壱を倒したんだ。私達の世代で全てを終わらせる……」
すると、輝哉は俺に手を伸ばし膝をつく
「私と共に戦ってくれるかい?」
多くのものを観た気でいた。多くのものを護らなければいけない気だった。多くのものを失わぬ様に戦う気だった。その全てがする気だった。する気で終わっていた。
こんなひとケタの餓鬼が覚悟決めてるんだ……早死することを悟りそれでも尚未来のために自身のできることを行い、世界をより良い方向へと進もうとしているのだ……
ここに誓いを
「もう一度誓うで、今回は十二鬼月が下弦の壱を"初めて"倒した鬼殺隊の剣士として言わせてもらう」
すると、産屋敷耀哉はしっかりと目を見つめてくる。
「ワイが……俺と輝哉の二人の世代で全てを終わらせる。お前が指示を出せ。俺が殺そう。お前だけじゃ勝てない、俺だけでも勝てない。お前が率いる鬼殺隊の先頭に俺が立って初めて鬼舞辻無惨を殺せる。この世代で全てを終わらせるんだ。だから、後ろは頼んだぜ輝哉」
産屋敷耀哉は少し笑うと俺が掴んだ自分の手を思いっきり上下に振り初めて見る子供らしい笑顔で胸を張る。
「あぁ、私に後ろは任せたまえ!しかし、その代わり前は頼んだよ?」
だから俺も全力で腕を上下に振り返す。
「勿論だ」
此処に未来を背負った未来の御館様と未来の鬼殺隊最強の剣士が契約を交わした。
もはや、畏れるべき敵は無し。
ここに、確定的な鬼舞辻無惨の死が確定した。
実はこの会話を聞いていた控えの使用人が使用人に広め、それをたまたま通りがかった陰の者が聞いてしまい、それが巡りにめぐり数十年後まで語り継がれる一幕だとはそのころ二人は気付いてなかった。
余談だがこの後産屋敷耀哉が出ていったあと自分の発言に身悶えする後の懐刀と御館様が居たとか居なかったとか……
確かなことは……今はまだ……わからない
読んで頂きありがとうございます。
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