死神の刃   作:迷い鶴

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友人に、前書き何書けばいい?と聞いたら……

近況でも書けば?と言われたので……

私事ですが、先日奮発してGODIVAのココアを買ってみたのですがこれが美味くって……美味すぎて……馬にな(殴

始まります。


アドバンス召喚

「あ、母さん。」

「あら、やっと目が覚めたのね」

 

目が覚めると、いや目が覚めたは目が覚めたのだが心象世界に居た。心の中で決めた事なのか、それとも俺の心の変化が影響しているのかあの松本乱菊を母さんとしか殆ど呼べなくなっている。

 

「あなたのお父さんは今、色んな人に頭下げに行っているのよ?」

「え?何でですか?」

 

え?何で?アレか?裏切ったことを今更謝っているのか?いやでも、それは母さんのためであって……いや、沢山殺しはしたけれども……

 

「斬魄はまだまだ霊力の扱いが下手くそでしょう?」

いや、もっとほかの言い方は無いんか……

 

「いや、まぁそうだけれど他に言い方ないの?」

「無いものは無いわよ、それに日番谷隊長は才能派だから、意味無いのよ。そうなると他の人に頼まなきゃって思ったんだけれど、そしたらギンが乱菊は斬魄の事頼んだで、ボクが行ってくるからだってさ」

 

え゙え゙!それ無用なトラブルを産むのでは?

 

「だ、誰の所に行くって?」

「まずは夜一さんと喜助さんだって、一護達に手を貸したならきっと教えてくれるし、無窮瞬閧も教えてもらえば一石二鳥だって言ってたわ。後は浮竹さんに平子さん、朽木家の二人に砕蜂さん、握菱大鬼道長、そして卯ノ花さんだって」

「え゙!?超大物ばかりじゃん!何で!?何で!?てか父さん無事で帰って来れるの?ねぇ!?ボコボコにされない?朽木ルキアさん以外みんなからボコボコにされないそれ!?」

え?生贄?生贄なの!?生贄(市丸ギン)を代償に死神達をアドバンス召喚なの!?

「本当に市丸ギンを父親と呼んどるんじゃのう?」

「ははは、夜一サン。ギンサンも成長したってことですよ」

「納得するのは大変じゃけどな。」

 

…………え?いやははは、冗談はよせ。音も気配も何もないのに、いや、1人の足音と気配はなんとなくあるけれども……もう1人の足音も気配も全く感じなかったんだけれど、え?これがプロって奴ですかねぇ!

「ふむ、喜助には流石に気付きおったが儂を捕らえようなど千年は早いわど阿呆。」

後ろを振り返ると褐色美女と胡散臭いおっさんが1人づつ……

 

「よ、夜一さんに喜助さん……」

「正解ですよ、護廷サン。つい先程貴方の父親を思いっ切りぶん殴った夜一サンとこの後も問題を起こしそうだからと市丸サンに砕蜂さんを同行させた優しい浦原です。」

「え……?」

 

「斬魄には感謝しとるが認めては居らんよ、しかしそれとは別に死んでもらっては困る。つまりは儂らの事情じゃ。斬拳走鬼しっかりと学んでもらうぞ。ちなみにじゃが儂が走の部門を教える。鉄斎が鬼道を教え、砕蜂が白打、恐らくじゃが斬と回道合わせて卯ノ花じゃろう。それをサポートするように他の隊長格、そして雑学その他の戦い方などを喜助が教える。寝たらここじゃ、寝ずとも刃禅してここに来い。最低でもこれぐらいしてやっとあの負けた下弦の壱とやらに斬魄刀を使わずとも勝てるようになる。」

 

何故か俺の拒否権とやらが消え失せた気が……

「さらにじゃ、斬魄刀が使えるようになる度にその斬魄刀の使い方をしっかりと理解してもらう。ちなみにじゃがこのメニューは儂が考えたものじゃない、総隊長が考えたものじゃ。じゃから死ぬ気で取り組めよ」

 

てか、父さん夜一さんに全力で殴られたのか……いや、まぁそれで蟠りが消えてそうだから流石だよな……

 

でもさ、母さん。なんでそんなに可哀想なものを見る目でこっちを見るの?ねぇ、何で!?めっちゃ不安になって来たんだけれども!

 

「ふぅ、頑張ってね斬魄」

「見捨てたのよね!?母さん今見捨てたよね!?!?」

「母さん応援してるから」

 

確実に母さんが見捨てた目をしていることに動揺を覚えるが良く考えてみよう。

瞬神夜一に瞬歩を習い、二番隊隊長に白打を習い、大鬼道長に鬼道を習い、初代剣八に剣術と回道を習い、元技術局局長に雑学を習う。

 

うわ、下手したら俺死ぬぞ?

「何、兄が心配する事はない。兄には感謝している。」

「ええ、姉様にもまた会うことが出来ました!私でよければ幾らでもお子さんに力を貸しましょう!!」

朽木白哉さんにルキアだぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!てか今の会話から推測するに緋真さんも居るってことか!!やばい、感動。

 

「なんや、このガキがギンが言っとった息子か……ホンマにガキこさえとるとはなぁ、あの阿呆と違って真面目そうやなぁちゅうことは母親似っちゅうことか。良かったなぁガキンチョ、父親似やったらお前、行きづらいぞぉ」

肩を組まれ、十一年前散々と漫画を読み返し、尊敬した男が今、俺に肩を組んでいる?やばい、肩洗えないっちゅうか待ってマジで居るの!?

「ひ、ひひ、平子真子隊長?」

「なんや?ワイの顔見ても別人や言うんか?」

「ほ、本物の?」

「お前さては馬鹿か?」

「本当の、本当に?」

「わかった、お前は馬鹿や。」

ほ、本物の平子真子やっ!!サインサイン、サイン貰わんと!

「ファ、ファンです!あ、あの!」

「あぁ、知っとるわ」

も、もしかしてこれは?

「い、何時からファンだと?」

「んなもん、決まっとるやろ……お前が乱菊の腹ん中居る時からや」

「ふぁぁぁぁ!!!!」

もう!もう!!!感動!!

と斬魄がテンション上がって叫んでいるとゆっくりと平子隊長の背後に影が……

「馬鹿真子!何言っとるんや!!セクハラやぞ!しかもちょい、不自然や!!!」

「んな!ひよ里!んな頭打たんくってもちょっとこれは無理があるなぁとかは流石に分かるわドアホ!!」

猿柿ひよ里副隊長も現れ段々と周りがうるさくなってくるが同時に意識も遠くなり始める。恐らく現実での目覚めが近いのだろう。この風景から目を離すのも惜しいが今は現実に戻らなければいけない。

 

「平子隊長、母さん、行ってきます!」

「いってらっしゃい、斬魄」

「いたたたた!おう、しっかり迷惑かけた奴に謝れよ」

 

そうして俺の意識はゆっくりと現世に浮上した。




正直大分苦しい展開でしたが必要な話ではあったので無理矢理頑張りました。
感想評価などどしどし下さい。作者の糧になります。

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