IS〈インフィニットストラトス〉ゲーム版をゆっくり通常プレイ   作:鰹みりん

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書きだめは相変わらずないので初投稿です


前途多難な学園生活

side織斑一夏

 

なんというか…忙しい1日だった

俺はそう思いながら寮に用意された自室でくつろいでいた。

 

あの後自己紹介や授業などがあったけど色々と大変だった。千冬姉がIS学園で教師してたり変な金髪ドリルに絡まれたり箒に木刀で殴られそうになったり…いやまあ箒に関しては俺が悪いのだが

あっそうだ

 

「なあ箒、ちょっと聞きたいんだが」

「どうした?」

「ネット調べたらISについてとかってわかるもんなんかな」

「さわり程度にはな。もっとも、そこまで詳しくは載っていないだろうが」

 

なるほど。詳しく書かれていないのなら、その分わかりやすく簡潔に纏められている可能性もあるかも知れない。後で代表候補生とかについて調べるのもいいかもしれないな

 

「あとは…動画サイトとかには国家代表やその候補生の試合がアップされてるな。彼女らの動きを見てイメージを掴むのもいいかもしれんな」

「なるほどな。ありがとな箒」

「気にするな。この程度で感謝されても困る」

 

照れ隠しでも無さそうだな…つまりそれだけISというのは世間に浸透していたのだろう。俺は自分の無知さを突きつけられた様な気がして肩を落とした

 

 

どうやらIS学園寮では食事もタダで出してくれるらしい。

それに内容も豪華なものから栄養のバランスが整ったものまで、世界中の様々な料理が注文出来るのだからたいしたものだ。それだけ世界がISというモノに注目しているということなのかもしれない。

 

「ねえ織斑君。隣いいかな?」

 

そう言って俺に話しかけてきたのは…たしか同じクラスの…相川さんだったっけ。彼女の他にも3人の女の子がいるようだが特に断る理由もないだろうと思い、了承の意を伝える

ところが、いざ食べ始めると女の子5人に囲まれながら食べるという事実に流石に緊張してしまう。アウェー感を感じる… もっとも、機嫌の悪い箒と2人きりで食べるのは御免こうむりたいところだったが。

 

「私は先に行くぞ」

 

俺がクラスメイトと親交を深めていたらなにやら箒が少し怒った様子で足早に去っていってしまった。なにか気に食わないことでもあったのか?

 

「織斑君、追いかけなくてもいいの?」

「いや、別に追いかけなくてもいいと思うぞ?」

 

堀田が尋ねてきたが、ああなった箒は放っておいた方がいいと思う。別にめんどくさいとかではない。幼なじみとして数年間過ごした過去の体験からくる経験則だ。

 

「そっか…………いや、やっぱりボク探してくる!」

 

そういうなり堀田は食堂を飛び出していった。

それにしても初日に極度に緊張していた俺に声をかけてくれたり、今回の箒の件といい彼女は優しい子なのだろう。などと頭の片隅で考えた。

 

 

 

 

 

「ごめん…見つけれなかった…」

 

どうやら少し抜けてるところもあるようだった

 

 

なんだかんだあってその日の昼。今は俺と箒、そして堀田の3人で食堂に来ていた。正確には1人で食べていた堀田の所に俺たちがお邪魔しただけだが…

 

少し不機嫌な箒を少し気遣いつつも和やかに会話に興じる俺たち。その話題はもちろんクラス代表決定戦のことだった

 

「織斑君、ちょっと言いにくいんだけど…流石に無謀だったんじゃないかな」

「あの時は完全に頭に血が上ってたわ。正直ヤバいな…」

 

そう、オルコットの態度にムカついてつい挑発に乗ってしまった。自分でも短気な自覚はあるし、治したいとも思うのだが、どうにもいかない。

しかも止めに入ってくれた堀田まで巻き込んでの決闘ときたものだ。

 

「あー…箒?ISのこと、教えてくれないか?」

 

後悔はすれど決まってしまったものは仕方がない。そう思い箒に声を掛ける。いくらなんでも対戦相手である代表候補生2人には聞く訳にはいかないと思ったからだ。

 

「くだらない挑発にのるからだ」

 

ある意味で予想通りの返答だった。だがどうやら箒はまだ何か言いたいことがあるような素振りを見せる

 

「まあお前がどうしてもと「あ、君噂の子だよね?」

 

意外にも箒から好意的な返事を貰えそうだったが、謎の女子生徒に遮られてしまう。制服から判断してどうやら上級生のようだった

 

「代表候補生の子と勝負するって聞いたけど、私がIS教えてあげようか?」

 

うるさいな…今箒が喋ってただろ…!

さっき反省したはずなのにまた短気を引き起こしそうだ。このままだと怒鳴ってしまいそうだ。

 

「あー…すみません先輩。実はボクが少し教えようかと思っていまして」

「え?でもあなたは対戦相手なんでしょ?」

「でもその前にボクは日本の代表候補生なんです。だから心配はご無用です」

 

そう言ってどこか威圧感を感じる笑顔で対応する。断言してもいいが俺や箒では、こんなこと出来ないだろうな。

 

「そ、そう…ならいいわ」

 

そう言って去っていく先輩。なんかごめんなさい…。俺や箒にキレられるよりかはマシだったと思ってください

 

「さて! 2人とも、どうしようか?」

 

そう言って堀田は先ほどまでとは別の、柔らかい笑みを浮かべながら俺たちに問いかけた

 

 

その結果、俺は箒と仲良く(?)学内にある剣道場で汗を流していた。どんな専用機が来るのかは未だ分からないが、体力を付けて損は無いだろう という堀田の意見を採用してのことだ。本人は『あんまり力になれてないね』なんて言っていたが充分すぎるくらいだと思う。

 

そう言えば1度だけ彼女が俺たちの様子を見に来てくれた事があった。その時に勝負の時が楽しみだとか言ってくれてたっけ。

社交辞令かもしれないけど、そんなのは知らん。折角楽しみにしてくれてるのなら、せいぜい楽しんで貰えるように相手をするだけだ。

 

「おい、一夏。今日はもう終わりにするぞ」

 

そんなことを考えていたら鬼コーチと化した箒に練習の終了を言い渡させる。正直凄くしんどいが、そこそこ充実している時間だ。俺の熱意が伝わったからか、はたまた別の理由があるのか、かなり厳しく面倒を見てくれるものだから彼女には感謝しかない。…恥ずかしいから言わないけど

 

「なあ一夏」

「んあ?」

「なんだその間抜けな返事は」

 

いやあくびの最中に声掛けられたらこうなるって

 

「お前の熱意は今までの訓練でよーくわかった。どうやらあの二人に本気で勝ちたいらしいな」

「当たり前だろ。男には負けられない時ってのがあるんだよ」

 

例えば女の子2人に助けてもらってる時とかな

 

「ならば私から1つアドバイスだ。阿呆なお前は感づいて無さそうだからな。…どうやら代表候補生の試合の様子はネット上に上がっているようだ。それだけ世間はISに興味があるのだろうな」

「そりゃあ興味でるだろうな。こんな学園が作られるくらいだし。で、それがどうした?」

「あいつらの公式戦での動きを研究してみるのも一興ではないか?」

 

たしかに…!箒って天才か!?

これですこし希望が見えてきた気がする。2人の動きを分析すれば、圧倒的な熟練度の差をひっくり返し突破口を切り開けるかもしれない。

 

 

 

そうして俺は万全の状態でクラス代表決定戦を迎えるのだった

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