また自己解釈のオンパレードですが見ていただけると幸いです。
無限城。
鬼の首魁、鬼舞辻無惨の潜む虚の城。
虚の城というのは、上弦の肆の血鬼術によるものだからである。
通常であれば人間の存在を許さぬ虚の各地で、人と鬼の戦いが起こっていた。
それはまさしく総力戦であり、平安の世から続く血塗られた歴史の終幕を飾る戦いであった。
1人、また1人と死にゆく中でここにも一つ、決着する戦いがあった。
鬼殺隊、"水柱"冨岡義勇と竈門炭治郎。
対するは十二鬼月が一角、"上弦の参"猗窩座である。
☆ ★ ☆ ★ ☆
猗窩座の頸は斬った...!
炭治郎がやってくれた!
これで上弦の一角を、煉獄の仇を討てた。
だが、猗窩座は頸を繋げようとしていた。
そうはさせるかと折れた刀を投げつける。
あとは、気絶した炭治郎を庇いながら身体の崩壊を待つ。
だが、待っていれば崩壊するのか?
鬼舞辻のように頸が弱点でないのなら、いずれ頭が生えてくるのではないか?
その可能性が僅かでもあるうちは、楽観できない。
故に、俺は今から猗窩座の頸を再び断つ!
まずは動きを......ッ!
水の呼吸、肆の型"打ち潮"
炭治郎を狙った奴の肩を、腹を、袈裟に斬る。
斬ったはずだ。手応えはあった。なのに、何故もう傷がない?
折れた刀とはいえ、頭をなくして尚この再生速度。
流石は上弦の参ということか...!!
驚愕に身を竦ませたその瞬間、重い乱撃が俺を襲う。
なんとか直撃は防いだが正直、立っているのもやっとな状態だ。
視界は狭窄している。左耳は聞こえない。右手には感覚がない。いつ失神してもおかしくない。
全身の
むしろ、気絶してしまえば楽になれるだろう。
だが、まだ
姉さんに、錆兎に、託されたものを後に継ぐ。
もう二度と、家族や仲間を喪いたくない。決して俺が死なせない。
あの日、
だから炭治郎は俺が守る。かつて自分が守られたように。
今度は俺が守る番だ。
止まっていた猗窩座が動き出す。
手の届く場所全てに攻撃する。
それでも拳の重さは、脚撃の鋭さは変わらない。
力のこもらない全身に鞭打って折れた刀で攻撃をいなす。逸らす。
ふと、猗窩座の動きが止まった。これ幸いにと呼吸を整える。
拙いな。全身が痙攣してきた。こんな時、錆兎なら...ッ。
いや
今炭治郎を守れるのは俺だけだ。
だが、俺に守れるのか?かつて見た技の再現すら満足にできていない俺が。
否。否。守るんだ。俺が諦めれば俺も炭治郎も死ぬ。猗窩座は再生して他の隊士を襲うだろう。
駄目だ。心が折れそうになっている。落ち着け。落ち着け。なんとか頸を──。
ふと、猗窩座の頸を斬った時の炭治郎を思い出した。
闘気も殺気も削ぎ落とした静かな斬撃。まるで植物の様にただそこに在る気配。
あれを体得できれば再現できるかもしれない。猗窩座ほどの強者が認識
あの時憧れた、どこまでも静かな鏡の様な水面を。
呼吸を整える。呼吸を深める。深く深く、全集中よりもなお深く。
酸素を回せ。一瞬でいい、震えを止めろ。
そうして未だかつて無いほど好調になった時、猗窩座が動いた。
☆ ★ ☆ ★ ☆
冨岡義勇の気配が変わった時、猗窩座は動いた。
繰り出すのは周りの全てを屠らんとする破壊の嵐。頭、内臓、人の致命を的確に狙った破壊の人災。かつて猗窩座が人であった頃、67人もの命を奪った武技。
気圧されたように焦って繰り出したのだとしても人1人を破壊するのは容易い。
全集中・水の呼吸、拾壱の型 明鏡止水・凪
柱が折れた刀を下げた時、部屋に満ちるあらゆる波紋が凪いだ。
己の過去を見つめていた猗窩座が鏡のような水面を幻視するほどに。
そう、"水柱"冨岡義勇は確かに至ったのだ。かつて憧れた明鏡止水に。
そして確かに守り抜いた。匂いすらも凪いだ異変を感じとり、竈門炭治郎は意識を取り戻した。
作中語れなかったこと
・猗窩座が冨岡さんを認識できていなかった。というのは、視界がない上に血鬼術の羅針盤が反応しなかったからです。
私の考え
・いくら冷静な冨岡さんといえど、死にかけたら心も折れかけるし、つい弱音が出てしまうと思うの。
それはそれとして誰か鬼滅×ぬら孫小説書いて!
できれば妖怪は影に徹しているエモいやつ!