それはきっと、   作:ゲストU

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始まりの音

突然だが 自分が言葉にできないほどの感動に取り憑かれたことはあるだろうか

 

私は今のところない

 

いまさっき「私」という一人称を使ったが私は男だ

 

 

女ばかりの家庭環境だったためかこの喋り方も全く違和感がなければ自分の髪が女の子レベルに長くても気にならない

基本的に人前では僕という一人称を使ってるんだけど動揺したりすると私が出てきてしまう

 

自己紹介になりつつあるね、話を戻そう

 

中学を卒業し高校の入学も決まり、あてもなく街を歩いていた時、ふと目に止まった建物

 

 

 

 

入る訳でもないがその店の名前を見続けていた

 

今思えばその時の出会いがあの騒がしい日々の始まりなのだと思うと嬉しくなってくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「入らないの?」

 

「へ?」

 

 

 

これが、出会い

 

 

 

 

 

「さっきからぼーっと立ってたから」

 

「ごめん、邪魔になってたかな」

 

 

 

「入るんでしょ?私もだから一緒に行こ?」

 

「え?いや僕ここ初めてで…」

 

「いいから」

 

そう言われ背中を押されつつ入ってしまった

 

「いらっしゃい」

 

 

 

入るとそこにはお店の人だろうおばあさんが居た

杖を着いているしなんかメッシュだろうか一部髪の色が違う部分もあるが不思議と怖いというイメージはわかなかった

 

「あ、私ここでバイトしたいんです」

 

「そうかい。説明があるから、受付に言いに行きな」

 

「はい」

 

そう言って一緒に入った子は行ってしまった

 

「で、あんたは?」

 

「あ…僕はたまたまここを見つけて一緒に入ってきた子に押される形でここに…」

 

「こういう所は初めてかい?」

 

「はい。あまりこちらの方には来たことがなかったので」

 

「ライブ、見てくかい?」

 

 

「え?」

 

「ここ、ライブハウスだよ」

 

 

 

 

たまたま立ち寄り、押し込まれ

流されるようにライブを見ることになってしまったようだ

 

指定の料金を払い飲み物を貰いつつライブが始まるまで待機

 

「ライブ…音楽かぁ…」

 

「音楽は嫌いかい?」

 

「そういう訳では…ないんですけど…」

 

 

 

今は養子縁組で家族はいるが血が繋がっている家族がいる訳では無い

何でも僕が小さい頃に事故にあったそうであとはお察しの通り

 

 

音楽関連の仕事をしていたと聞いていた

そのせいか無意識かは分からないが積極的に音楽を聞こうとはしてこなかった

 

「なら、初めてのライブなんだ。楽しんでいきな」

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうだい?いいライブだったろ?」

 

「はい!もう、なんて言ったらいいか…!」

 

 

凄かった

Glitter*Greenというバンドのライブを見ることになったのだがほんともう凄かった

テレビとかでは味わえない音

 

実際の演奏だからこそ味わえる高揚感

 

 

 

その日から私はこの店に頻繁に通うことになる

 

 

 

 

 

 

LIVE HOUSE SPACE

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  • まえがきとかで短く何回かで
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