平和?な世界に転生したら兄弟になった彼らの話   作:五十鈴暮月

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メロンボール

カクテル言葉…変身

リキュールベースのカクテル。材料はメロンリキュール、ウォッカ、オレンジジュース。





宮野明美と超高校級

 

 

 

side 白銀つむぎ

 

 

私は今、とても怒っている。それは何故か。

「め、メロちゃん?」

 

「何で明美ちゃんの元カレの尻拭いを明美ちゃんがしないといけないの?」

 

そう、組織に入って親友になった明美ちゃんが元カレのせいで今大変なことになっているからだ。

 

「でも…志保と組織を抜けるにはそれしか…。」

 

明美ちゃんは妹の志保ちゃんを人質に取られているけど、はっきり言って志保ちゃん凄いし、明美ちゃんを殺すための罠にしか思えない。

 

「ホントにー?ホントに組織は志保ちゃんを手放すのかなー?私から見ても志保ちゃんは優秀だし?多分無理だと思う。10億円手に入れたとこで明美ちゃんだけ殺されるのがオチだって、弟も言ってたし…。」

 

そう、昨日の夜明美ちゃんのことを兄弟に言ったところ、無言で血糊入りの防弾チョッキと仮死薬を渡されたのだ。さらに一番下の弟からは

 

「つむ姉、オレが組織?のトップだったら人質にするくらいしか利用価値のない、しかもスパイを潜り込ませた下っ端なんてボロ雑巾になるまで使い潰してポイってするよ。嘘だけどね。オレは部下思いだから下っ端でもちゃーんと労ってあげるけど、その組織?のトップがクズヤローだったら殺されちゃうんじゃない?その小説の主人公の親友。」

 

とのありがたーい言葉をいただいた。こういう時の小吉は未来でも見えてるのかと考えるほど先を読んでいる。才能が『組織』に関連しているのかな。だとすれば首領(ボス)?頭目?リーダー?総統?…なにそれ萌える。

 

 

 

閑話休題(話が脱線したね)

 

 

 

「それじゃあ、一体どうすれば…。」

 

狼狽る明美ちゃんに私が差し出したのは美兎特性の防弾・防刃チョッキ。これさえあれば安心して蜂の巣にされることができる。もちろん、万が一のためのものだよ?ウチは色々ワケありだから、みんな深く聞いてこない。小さい子達もなんとなく察してくれるし…。美兎だって、物騒なものを作るよう頼んでしまっても「いつも大変だな。」って苦笑いで了承してくれる。前にどうして何も聞かないの?って楓に言ったら、

 

「つむぎ姉さんが頑張ってるの知ってるし、私達のためってわかってるから。…でも、あんまり無茶はしないでよ?」

 

と返された。正直、そこまで信頼されているとは思っていなかったからびっくりしたけど、それ以上に驚いたのが…楓のヒロイン力。アニメだったら絶対主人公だよ!!

 

…まぁ、私の兄弟の話はここまでにして。

 

「それ中に着て。ジンがいなくなったら私の妹が回収するから。」

 

明美ちゃんだって罠だってわかってるはず。でも、志保ちゃんと組織を抜けられる可能性を諦められないんだ。気持ちは、わかるよ。だから…

 

「ありがとう。」

 

絶対死なせない。

 

 

_________________________

 

 

side 宮野明美

 

 

私がメロちゃんと出会ったのは1年半前。新しい幹部が志保の監視についたから姉である私にも顔合わせをと呼び出された時だった。

 

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___________

1年半前

 

 

 

「あー、待たせてごめん。えーとー私はメロンボールだよー。白銀つむぎの方が知られてるかなー。」

 

ガチャッと開いたドアから現れた子供(・・)よりも、その口から飛び出た言葉に意識が向いた。

 

白銀つむぎ。舞台やアニメ映画の実写版を中心に活躍する女優で自称コスプレーヤー。素顔は不明で女性か男性かすらもわからないけど名前からおそらく女性だろうと考察されている。そんな彼女が、黒の組織の幹部…?

 

「ちなみにこの姿も本物じゃないよー。メロンボールはこういうキャラクターだからねー。」

 

パーカーのフードを脱いだ彼女はプラチナブロンドの髪にヘーゼルの瞳をしていた。髪の長さはセミロングくらい。天然パーマがかかっていて耳の上にあるネコミミみたいな髪ハネが可愛らしい。目はツリ目だけどどこか眠た気で、服装は少し大きめのふわふわのパーカーとカプリパンツという装いだった。色はもちろん黒。でも、抑揚の無い間延びした話し方といい猫っぽい容姿といいとても裏社会の人間には見えないし、年齢だってこの見た目なら高校生より上には見られないと思う。下手したら小学生でも通るかも…。

 

「志保ちゃんのことねー、実は私は次の監視員が日本に来るまでのつなぎなんだー。たぶん半年くらいかなー。」

 

「そうなの!?」

 

言ってから敬語をつけていないことに気づく。あわてて謝ろうとしたら彼女はそれを指で制して言った。

 

「うん。あ、敬語は面倒だからこれからもやめてねー。明美ちゃんって呼んでいいー?」

 

「え、ええ。」

 

ありがとー、とふにゃりと笑う彼女。そんな彼女が一流女優で裏組織の幹部だなんてとても信じられない。だって彼女はどう見ても普通の…一般人だから。

 

 

 

…それから私はメロンボールとよく話すようになった。呼び方もメロちゃんに変わったし、色々相談もするようになって…気づけば一番の親友になっていた。メロちゃんは志保とも仲が良かったから三人で行動することもあったけど、そういう時彼女はいつも私と志保から少し離れたところを歩いていた。それはなぜかと尋ねたら、

 

「私にも兄弟がいるからねー。姉妹水入らずの時間はじゃましたくないかなー。」

 

という返事が返ってきた。彼女が志保の監視員だった期間はたった半年だったけど、私とメロちゃんはまだ付き合いが続いている。間延びした話し方はイライラする人も多いけど、メロちゃんのそれは彼女にとても似合っていて逆におちつくし、聞き上手だし、一緒にいると癒されるし…付き合いを続けない理由が無い。そして今回、メロちゃんに言われた通り防弾チョッキを着てジンに撃たれたんだけど…。

 

 

 

「ええと…あなたは…?」

 

初めまして(・・・・・)って言った方がいいのかな?私は神座つむぎ。…改めてよろしくね、明美ちゃん。」

 

 

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________________

 

メロンボールのキャラクター設定について

 

※「」ばかりです。

 

 

NO side

 

 

 

「キャラクター?」

 

「そう!悪の組織に潜入する一般人なんだけど…。」

 

つむぎは夕食を終えたばかりの兄弟達に尋ねた。自分が潜入する組織で何を演じるべきか。一番に手を挙げたのはやはりと言うべきか、一番下の弟だった。

 

「えっとね、歳がわからないっていうのははどうかな?高校生にも見えるし小学生にも見えるんだ。」

 

一つ案が出てしまえばあっという間だ。我先にと意見が飛び交い、そのキャラクターのイラストまで出来てしまうのは必然だった。

 

「間延びした話し方で本質が掴めないっていうのはどう?」

 

「悪の組織ですよね?上司に嫌われて始末されてしまうのでは?」

 

「ならば声は聞いてると落ち着く感じにしたらどうじゃ?」

 

「cv花○香○?」

 

「眠た気でなんとなく猫っぽい感じだと癒されるんじゃない?」

 

「悪の組織っていう感じがまるで無いネ。」

 

「仕事はちゃんとやるけど普段とのギャップが凄そうな人っすね。」

 

「性格は面倒くさがり?それとも冷酷無慈悲?」

 

「どっちもアリだね〜。」

 

「髪は天然パーマがかかったセミロングかな。色はプラチナブロンドで。」

 

「服装どうする?」

 

「ふわもこパーカーにホットパンツ。パーカーのサイズは少し大きめの方が可愛いよ。」

 

「カプリパンツの方が良くないすか?」

 

「確かに!バッグは猫のアップリケがついたウエストポーチで中身は…猫が喜ぶものを入れてたら目立つんじゃないかな?」

 

「ならじゃれ猫とカシャカシャぶんぶん、けりぐるみ、ちゅーるは必須だな。」

 

「さすが無類の猫好き…。瞳の色はヘーゼルかな?」

 

「あとは…犯罪者らしくサバイバルナイフとか?」

 

「違法改造したスタンガンはどうかしら?」

 

「タクティカルペンとかマイオトロンも結構威力が高いよ。」

 

なぜ武器の威力について詳しいことにツッコミを入れる者はいない。彼らの境遇上、武器の種類や使い方を調べなかった者は存在しないのだから。

 

「イラストできたよー!にゃはははははー、神ってるでしょー!」

 

 

 

 

 

そして黒の組織の幹部、メロンボールは誕生した。





※この世界では白銀つむぎは芸名となっています。ちなみに、黒の組織内で半年で幹部に上り詰められたのは幹部になる前(メロンボールというキャラクターができる前)のキャラクターが狛枝凪斗だったからです。

大トトロの着ぐるみパジャマを着るのは?

  • 王馬、ゴン太と来たらキーボだろJK。
  • いやいや百田でしょ。
  • 意外性を狙って…キルミーで。
  • 言い出しっぺの法則って事で、最原ちゃん。
  • 他の誰か
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