こじらせ(予定)系ヒロイン、TSアフロディ!
残念ながら風丸はNotTS.
次に向かったのは福岡……なのだが、残念ながら立向居には会えなかった。
というのもイナイレにもでてきた通り立向居の学校は弱小なのだ……。
自由行動中は必殺技を練習しようとしたのだが、市街地近くの河川敷だったので高威力の必殺技が使えず、基礎練習がメインだったのだがここでまさかの人物と会ってしまった。
「へぇ、君はとても強いんだね」
透き通った声、原作前でも感じられる常人とは違うオーラ。
な ぜ こ こ に い る ん だ 。
というか、お前も性転換してるのかよォォ!
なんで好みどストレートな奴らが性転換してるんだ。
神様のおかげか。ありがとう神様。できれば彼女ください。
「僕は亜風炉照美。君、名前は?」
やっぱりアフロディだった。
性転換しているから余計に女神感が増していた。
なんというのだろう髪の毛1本1本が輝いているような、テレビに出ている女優よりも綺麗な肌。もうサッカーをしているのか引き締まった肉体。どこであろうと何をしていてもそれが完成している絵画のような美しさを持っている。
最初に女神感とか言ったがもはや女神そのものだ。
いるだけでその場の空気に神聖さが出ている気がする。
「おーい…?ねぇ!!」
「うわっ!?な、なんだい?!」
「君の名前。僕は亜風炉照美だ」
「オレは神白恋次。よろしくな照美」
「よろしく恋次。…それで、僕は君に挑んでみたいんだけど?どうかな?……それとも女である僕とは嫌かな?」
「ううん、むしろ1人で暇してたからとても助かるよ」
「ああ、嬉しいな。君が相手なら僕も本気で行かなきゃダメだね」
「あはははは!やっぱり強いね!君はッ!」
「冗談…きついよ、なんでついてこれるんだっ!」
イナイレではドーピングしてたけどなしでもこれとかやべぇなっ!!
こちとら全力じゃないにしても技術は子供に追いつかれるはずがないのだが!
フェイントを混ぜても何事も無かったかのようについてきている。
「いいね、なら僕の必殺技を受けてよ!
『ヘブンズタイム』!」
「『ザ・ワールド』!!」
やはり使えたか!
警戒していて良かった。
「へぇ、僕以外にこの世界で動ける人は初めてだ」
「オレもオレ以外に時を止められる人にあったのは初めてだよ」
「同じタイプの技を使うならこれは勝てそうにない…か。ならシュートはどうかな!?
『ゴッドノウズ』!」
まだ地面を抉るような威力はないみたいだが、お日さま園のスリートップ並の威力はあるようだ。
「いいね!オレも必殺技で返そうか!
『虚閃』!」
脚からでる赤黒い力の奔流はアフロディのゴッドノウズを簡単に押し返した。
「はは、こうも簡単に返されると本当に自信無くなっちゃうな」
「今まで旅してきた中で結構同じくらいの歳の人とサッカーしたけど、照美はその中でも一番強いよ。オレが保証する」
「ありがとう。……君は優しいね」
「いやほんとに。……そうだ、照美相手ならできそうかな。」
「なにが?」
「2人でやる必殺技。せっかく会ったんだし試してみないか?」
「へぇ…どんなのなんだい?」
「『最後の審判』。天使の照美となら必ずできる。
照美のゴッドノウズとオレの必殺技を合わせればね」
いつかアフロディとやってみたいと思って作った技だ。
ウルキオラの刀剣解放第二階層時の翼を纏ったオレがアフロディと空高くでボールを同時に蹴る事でたぶん相手は死ぬ。
冗談は抜きにしても止められるやつは居ないだろう。
「君とは上手くいきそうだ」
それから練習が始まった。
難航するかと思ったけどそこはトッププレイヤー2人。
オレがアフロディのゴッドノウズに合わせるまでに何回かはゴールから逸れたが、成功した時の威力はお日さま園のキーパーですら絶対に止められないものになった。
「完全にものにしたな!」
「ああ!まさかこんなに上手くいくなんて!
だからこそ惜しいな……。」
「まぁ、オレと照美でしかできないからな…。」
「うん…そこでなんだけど恋次、僕のものにならない?僕、君のことが好きになったよ」
「オレも照美の事好きだけど、ものになるのは嫌だな」
「ダメか…──でも、面と向かってそう言われるとさすがに照れるね……もしかして言い慣れてる?」
「こんな事言ったの照美が初めてだよ」
告られてたのか。
告られてたのか!?
「……僕は君を諦めないよ」
できれば恋愛感情ならいいんだけどね?
「いつでもウェルカムだよ」
彼女になってくれるなら最高なんだけどね?
………
……
…
─────────────────
神白 恋次。
僕が一目見て敵わない相手だと分かるほどの実力を持った男。
そのくせ、力を振りかざすことも無く、女だからって手を抜いたりしなかった。さすがに本気ではないだろうけどそれでも僕を舐めたようなことは一切なかった。
まさか僕の『ヘブンズタイム』と似たような必殺技を持っているとは思わなかったけど…。
シュートだって全力の必殺技をなんでもないように必殺技で返されたんだ、正直少しヘコんだ。
彼は本当に強い。
それこそ大人でも勝てる人はもしかしたら居ないくらいに。
彼との必殺技でどれだけ力を抑えてるのか少しだけ体験出来たけど、今の僕は恋次の全力は引き出せない。でもあの必殺技は僕とじゃないとできないんだって。僕との特別な必殺技だってことが嬉しかった。
それなのに力をセーブさせてしまったのが悔しかったし、もっと強くなりたいと思った。
なんていうか、彼は近くにいて欲しいし、実際見た目もいい、それにとても優しい。さらに僕のことを好きと言ってくれた。
少しテンパってしまった告白は断られちゃったけど、彼の好きって言葉は僕が初めてなんだって。
それにいつでも来いって。
胸の奥がじんわりとしていたのにすこし切なかった。
全国を旅していて会うことは難しいって言っていたけど、僕は絶対に諦めないよ。
サッカーをしている限り僕と恋次は繋がっているんだ。
きっとまたすぐ会える。
だから今はこの想いは心にしまっておこう。
………
……
…
──────────────────
福岡で思いがけない出会いがあったものの、瞳子さんとオレの旅は京都へ。
いままでとは違い、お日さま園が近いのでオレもあまり出歩けなかったのだが、漫遊寺中を見に行ったらそのまま修行に巻き込まれた。
まぁ、前世のおかげで掃除以外の修行はパス。
サッカー自体はたしかに強かった。
けど今のアフロディでもついていけるくらいだ。下手したらボール取れてると思う。
木暮とは会わなかった。
というか、避けられてたっぽい。
何回かイタズラを仕掛けられたが、全部回避して無視してたらしてこなくなった。
あと面倒見てる先輩からよくわからなくて怖いって言ってたと教えられた。
まぁ、どんな事情であれイタズラ小僧に優しくするつもりは無い。
食事を邪魔するヤツは全員敵だ。
このレン、容赦せん!
とまぁ、京都にいる間はずっと漫遊時で修行三昧だった。
その歳で賢者となったのは初だからそのまま漫遊寺に残らないかと誘われたがお断りした。
いちいちが形式ばっていてめんどくさかったのだ。
少しの間だから何も言わずに参加していたがこれが毎日となると遠慮するよ。
最後は東京。
瞳子さんも東京に腰を落ち着けると言っていた。
オレも原作を見るのにちょうど良かったので瞳子さんに頼んで信頼出来る伝手から雷門に入れるようにしてもらった。
というか、雷門の理事長と知り合っていたこともありすぐ決まった。
個人情報はしっかり保護してくれるそうだ。
原作が始まる頃にはお日さま園の子供たちはエイリア学園として動かなければいけないはずなので名前も気にしなくていいとふんでのことだ。
「本当に大丈夫なの?」
「大丈夫だと思います。というか、外見はあんまり変わってないのでお日さま園の子がみたらすぐバレますしね。」
「それは…そうだけど……。」
「それに、学校生活なんて面白そうじゃないですか。」
「そうね…。でもいまはできるだけ目立たないようにして。あなたはただでさえ人の目を引くのだから。」
「気をつけます。瞳子さんの方はどうですか?」
「大丈夫よ。だけど知れば知るほどあなたがどれほどの力を持っているかよく分かるわ…」
「僕は異常ですからね。あまり僕を基準にしない方がいいですよ」
「本当ね、そうするよう心がけます」
………
……
…
──────────────────
「ねぇ!君!君もサッカーしてるの!?」
ついに会ってしまった原作主人公の円堂守。
見るからにわかるサッカー熱に火傷しそうだ。
今俺は雷門町の河川敷グラウンドに来ていた。
これからしばらく住む街だから色々見ておこうと思ったのだ。
イナイレの原点グラウンドで少し…いや、超ドキドキしながらシュートを打っていたらいつの間にか居たのだ。
軽くホラーだった。
まぁ、ゾーンみたいなのに入っていたオレが周りを気にしてなかったというのも一因なんだけど……。
「おれ、円堂守!さっきのシュート凄かったな!実はおれキーパーなんだ!一緒にサッカーしないか!?」
「とても嬉しいけどそろそろ行かなきゃなんだ。ごめんね」
円堂とサッカーするのはやぶさかではないけどまだダメだ。
円堂の熱気に当てられて力を入れた必殺技でも使ったら絶対におかしくなる。
雷門イレブンにはしっかりと正規のルートで強くなってもらわなければいけない。
2回目の帝国戦と世宇子中、エイリア学園が相手になる前だったらすこし本気を出して練習させよう。
あいつらとは少しだけだが必殺技の練習やアドバイスをしているのでもしかしたら原作より強くなっているかもしれない。
音無が相手チームの情報を持ち帰ってきた時にどうするか決めればいい。
最悪オレが出ればなんとかなる。
オレが出るのは最後の手段だけどね…。
当面の目標はバタフライエフェクトを捻りながら原作を眺めてオレは彼女をつくる。
完璧だ。
「今度は一緒にサッカーしようなー!!」
グラウンドの方から円堂の声が聞こえる。
お前とサッカーするのは雷門にはいってからですよーっと。
それから商店街でほんの少しだけ若いイナズマイレブンの面々を見てみたり、メイドカフェがすでにあったりと確認していた。
雷雷軒を見つけたので入ってみると、The ラーメン屋って感じだった。というか、ゲームやアニメのまんまだった。
「いらっしゃい」
「ここのオススメは?」
「ラーメン屋におすすめを聞くか。どれもオススメだ、強いて言うならラーメンだ」
「それもそうか、ならラーメン1つ」
「あいよ。………おめぇ見ない顔だな」
「最近越して来て、色々見て回ってるんです。そしたらラーメンのいい匂いが…。まったく、来ざるを得ないですか」
「ははっ、そりゃすまねぇな。」
入口の端をみるともうこの時から刑事さんは居るみたいだ。
怖いおじいちゃんって感じで新聞を読んでいる。
オレを観察しているようだ。
「ボウズ、サッカーするのか」
「ええ、しますよ。」
「所属は?」
「してません。趣味みたいなものなので」
「そうか。…あいよ、ラーメンお待ち」
来たのはシンプルなラーメン。
醤油ベースのスープに中太麺、チャーシューにネギ、なると、メンマ、のり、どれもいい感じだ。
「うん、美味しい」
「ありがとよ。引越し祝いのサービスだ。」
なんと餃子まで。
これは後でブレスケ〇を買いに行かなければ。
「ありがとうございます。んんーこれも絶品」
これは瞳子さんにも食べてもらいたいな。
いつもはオレが作る料理ばかりだから飽きてきているだろうし。
今度連れてこよう。さすがに雷門には吉良財閥の手はまだ居ないだろうし。
「お前、名前は」
「神白 恋次。大将は?」
「響だ。」
「いいね、これからよろしく。響の大将」
「これからもご贔屓にな」
………
……
…
───────────────────
雷雷軒で昼食を取ったオレは口臭ケアをした後、また少し散策してから鉄塔ひろばに向かった。
アニメでも出てきた鉄塔からみる夕日に包まれた街の景色はこれだけで来る価値はあるものだった。
ハシゴで上に登ったのだが、命綱などないので落ちるかもしれないという不安感があるのが唯一の難点だが…。
したの広場で風丸と会った。
よかった。風丸まで性転換してたら色々とやばい所だった。
「はじめまして、オレは神白恋次。」
「はじめましてだな、俺は風丸」
「よろしく、風丸。ところで、この広場にはどうして?」
「俺はよく走ってるんだよ。」
「へぇ…オレもついて行っていいか?引っ越してきたら色々と見てみたくてな」
「引っ越してきたのか、ならいいランニングコースがあるんだ。いこうぜ!」
「よろしく頼む!」
………
……
…
─────────────────
「まさか…最後まで着いて……きて…息切れも…しないなんて…な」
富士山登頂RTAとかしてましたから……。
樹海走破とか…。
樹海走破はあんまり思い出したくないこともあったけど。
「いやー、なかなかいいコースだった。」
鉄塔広場から始まって商店街、雷門中前、住宅街と通り、河川敷から鉄塔広場へと戻ってきた。
「ほんと…思った以上だな…、それでこの後はどうする?」
「あー、オレは家に帰ってご飯作らないとだからな。今日はここまでだ」
「わかった、また走ろうぜ!」
「またな!風丸!」
「ああ、恋次!」
風丸と仲良くなれるとは。
さすがは未来の陸上部だった。
最後の方を除いてスピードが落ちなかった。
さて、スーパー寄ってから帰ろう…。
………
……
…
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「雷門中に行くことはわかったのだけど帝国じゃなくていいのかしら」
「帝国を率いているのは影山零治という帝国の勝利のためならどんな手でも使う外道ですよ?雷門中にサッカー部はありませんが面白い人を見つけたので雷門の方がいいと思った迄です。」
今は借りたマンションでオレの作ったロールキャベツを食べながら瞳子さんと少し重要な話をしている。
「たしかに調べれば調べるほど疑惑が出てくるけど…それでも帝国学園の選手のレベルは高いわ。全国一と言えるほどに」
「帝国学園が『表』の優勝校だとするなら。『裏』は漫遊寺中と言われてますよね。ですが2校ともお日さま園の子供たちには絶対かなわない。」
「どうして断言できるの?!」
「………
「知っているから…?」
「ええ、オレは未来を
…吉良星二郎は5年後のフットボールフロンティアが終わったあとにヒロト達を使って全国の学校を破壊し始める。まず最初に動くのはリュウジ率いるジェミニストーム、それから治が率いるイプシロン、晴矢率いるプロミネンスに風介率いるダイヤモンドダスト。そして……ヒロト率いる最強のチーム、ザ・ジェネシス。それを倒すのは全国を巡り実力者を揃えた瞳子
「まって、なにを言っているの……?」
「あの日オレが弱めた隕石はエイリア石と名付けられ、その近くにある者は強大な力を得る代わりに人格がやや歪む特性があった。吉良星二郎は留学中の実の息子であるヒロトを殺した相手が無罪となったことに強い恨みがあった。だからエイリア石を使って現総理の財前宗助が好きなサッカーを兵力として圧をかけ、戦争に加担するよう脅しをかけることで、世界に戦争の火種をまき復讐を果たそうとしている。」
「待って!やめて!やめなさい!!」
「………どうなるか詳しく聞きたいですか?」
「充分よ。……なにか知っていると思ってたけどそこまで知っているなんて…。それでも未来がわかるなんてとてもじゃないけど鵜呑みにできない」
「そうですね、それで充分です。オレの知っている未来の通りにならない可能性がないわけではないですからね。」
「いいわ、恋次君。いえ、漣君。君には全て話しましょう。
その上で協力してちょうだい。」
「協力は喜んでやりますがオレを使うのは最後の手段です。」
「わかったわ。」
瞳子さんに未来のことを少し話したが、問題ないと思っている。
バタフライエフェクトは多少あるとしても、それが大きくストーリーを変えることはないと推測できたのだ。
吹雪の両親とアツヤの死、綱海のサーフィン。木暮のイタズラ。円堂のサッカー熱に風丸のスピード。
源田に衝撃波を使ったフルパワーシールドより強いキーパー技を教えたのだが使えなかったのだ。
源田がなんとか使えるレベルまで落として見せたのだが、ダメ。
関わってきた主要キャラは原作ストーリーを変えるような必殺技は使えないと思ったのがその時だ。
吹雪と氷と火の合体技である『クロスファイア』をランクダウンして使おうとしてもどうしても不発で終わった。
お互いの息も、シュートの力加減もピッタリあっていたのに氷や炎のエフェクトもないただのシュートになってしまったのだ。
それなのに性転換しているキャラがいたり、照美とのコンビ必殺技が作れたり、佐久間がオレの考えた必殺技を覚えたりしている。
だから、始まりと終わりが確定している状態でその終わりからズレないように矯正されているとわかった。
だからこそ瞳子さんには話した。
その結果、矯正力が働かなかった。瞳子さんと完全な協力関係になれた。
オレは自身の目で原作キャラ達を見たい。
矯正力があることで、オレが雷門イレブンに関わっても大丈夫ということが保証されているのだ。
しかし、フットボールフロンティア編においては安心できるが、お日さま園に関しては完全にブラックボックスになっている。
オレが雷門に行くことで変わってしまったことがあるかもしれない。
瞳子さんに話したことで試合の勝ち負けに関わることにしか矯正力が働かないことが新たに分かったのでオレが動かされることになる可能性が高くなったことは確かだった。
………
……
…
次回から原作開始ダヨ!!