くそマニアックで申し訳ない。
そしてネタバレもりもり。注意!!
ゾンビ屋。姫園れい子という掌に六芒星のようなスターを持つ女子校生が依頼人から多額の報酬金(現金のみ)と控えに死体を蘇らせ、ゾンビに変える姫園家の家業だ。
姫園家は、代々スターを持つ家系であり、そして死体をゾンビに変える能力を生まれ持っている。
なお、スターであるが、これは別に姫園家のみに伝わるものでは無い。この世には多数大勢…、大昔から血筋に関係なくスターを与えられた人間が現れては死んできた。
スターを持つ者に共通するのは、地獄から死者を呼び寄せ使役すること。これは通常のゾンビ使いと言えるだろう。スターを持つ人間それぞれ違ったゾンビを持つのが普通だ。
だが、希だが姫園家のように脈々と特異な能力を持つ者達とは別に、フリークスと呼ばれる特異なスターの力の持ち主もいる。(そういう意味では姫園家の血筋もフリークス)
例えば他人のスター(ゾンビ)を奪える者。スターの無い普通の人間にスターを与えられる者……様々だ。
ところで、現代のゾンビ屋である姫園れい子には、双子の姉・リルカ以外に1歳年下の弟がいる。
まあ、弟と言っても血のつながりはない。れい子の両親がどこからか引き取ってきた赤ん坊で、弟として育てられたのだ。
姫園家の血筋に伝わるゾンビの蘇生術を持たないが、彼もまたスターを持ち、フリークスの分類だった。
首の後ろにスターを持つその弟の名は、姫園リンドウ。
物心ついた時から、投げれば必ず当たる必殺の攻撃力を持つ謎の悪魔の槍を所持しており、ゾンビ召喚のように自在に出し入れできる。
その攻撃力は圧倒的で、常人ではまず殺せないゾンビをもいとも容易く破壊し殺すことが出来た。
また不死身と言っていいほどの生命力を持ち、手足が千切れた程度ではくっつければすぐ治っていた。ただし頭部の破壊だけはヤバいと感じていてこれだけは必死に避けている。
もちろんゾンビ召喚の能力も持ち合わせているが、かなりの癖のあるものだった。
っというのも、地獄の門そのモノを召喚し、そこから多数大勢のゾンビを同時召喚するというとんでも能力だったのだ。
故に敵味方も関係なく巻き込むため、引き取り手の両親からはよっぽどの時以外は絶対に呪文を唱えるなと言われ続けて躾けられてきた。召喚された門は、破壊不能だが、万が一破壊されれば地獄のすべてが地上にあふれかえることになる滅びると見られていたからだ。
その両親がリルカによって殺害された後は、れい子と共に育ち、れい子からの指示がなければ絶対に使わないと誓っている。
「りんどー、あと頼むわ。」
「またか、クソ姉!」
高校生になった二人は、生活のためゾンビ屋をしている。
姉のれい子がゾンビを作り、その後始末をリンドウがやる。そんなサイクルだ。だがしかし、れい子はゾンビを作れると同時にゾンビを死体に戻せるのだが、面倒だからとリンドウにゾンビ破壊を丸投げすることも少なくなく、その都度リンドウが頑張ってゾンビを始末する。正直しんどい…っとリンドウは、ゾンビの血肉まみれになりながらひっそりと泣く。正直な話、実はゾンビが苦手なのだ。幼いときから見てたがこればかりは生理的に無理なのだ。
でも、れい子には逆らえない。
クソ姉っと言いつつ、自他共に認めるシスコン(※リルカは別)であるリンドウは、文句言いつつも姉のれい子を慕っているのである。れい子センサーと他人から言われることになる勘の良さでれい子の身に何かあればすぐ飛んでくる。れい子はそれを理解しているので、遠慮無く弟をこき使っているのである。なおちゃんと彼女なりに家族である弟は大事にしているので注意して欲しい。
ところで、リンドウには、ある出生の秘密が隠されている。その秘密を死んだ引き取り手の両親が知っていたのかどうかは分からないままだが、スターコレクターというスターを奪える能力者でも奪えなかったスター、そして地獄の門そのものの召喚、不死身に匹敵する生命力、悪魔の槍……、それらが意味していたこと。
リンドウは、魔王サタンの息子であり、サタンでさえ嫌悪するほどの地獄を体現したような悪魔・『死(し)』の生まれ変わりだった。
リンドウが所持する槍は、『死』のそれを劣化させたコピーのようなもので、これの他にサソリの鞭なども武器として所持していることが明らかになる。
これらのことが分かったのは、カーミラという魔女によるものだった。
ところがカーミラが見抜いたのは、リンドウが人の皮を被った悪魔であることだけで、その正体である悪魔のことまでは見抜けてなかった。そのためカーミラの手により悪魔として覚醒したものの、カーミラの手中に収まるどころか性格その他諸々がそのまんまで地獄に本体である『死』を復活させつつ、人間としてのリンドウと運命共同体の形で残り、れい子側に最強最悪の戦力を作る結果となった。
なおカーミラは、死後、地獄で女王を名乗り暴れているリルカに追われながら、地獄の門を守る役に戻った本物の『死』の姿を見てしまい、リンドウに関わってしまったことを永遠に後悔することになるのであった。
令和元年の最後の更新がコレって……。(2019/12/31)
連載するかは、気分と評判次第かな?