この作品は仮面ライダーでどうしても小説が書きたくなったので、自分の好きなものの一つである恋姫と合わせてみました。
友人からは「難しくね?」とも言われましたが…ついキーボードに手が(笑)
ひょっとしたら「こんなの駄目だ」「やめた方がいい」「オレハクサムヲムッコロス!」などなど…言いたいことがあるかもしれませんが、それらは押さえつけて、どうか温かい言葉で僕を罵倒してください(笑)
ではどうぞ!
「今日もこの街は、良い風が吹くぜ・・・」
なんて何も知らない人間が見たらただのイタイ人に見えてしまうようなセリフを呟く。まぁ、これはついさっきまで俺が観ていたDVDの影響なんだが。
俺の名前は左間 天翔(ひだりま てんしょう)。ただ仮面ライダーが好きな至って健康的な高校2年生だ。
今手に持っているのは仮面ライダーWのDVD。レンタルショップに返しに行く途中だ。
自分の名前とそっくりな主人公に、その相棒。その2人が織り成す数々のストーリーを観ているうちに、俺の最近のマイブームは何かと聞かれたら堂々と『仮面ライダーWです!!』と答えられるくらいに俺の心は嵌ってしまった。
「最終回手前の回は・・・思わず泣いちまったな」
この最終巻で俺は観終わってしまう。映画ももう観てしまったし・・・
よし、もう一度最初から観よう。二週目からはより一層楽しめるかもしれないし。
「それにしても・・・俺もこの2人みたいな相棒が欲しいもんだ」
互いを心から信頼し、背中を預けて戦える。そんな存在が欲しい・・・
そんなことを思って、路地を曲がった時、俺を灰色の何かが包んでいった―――
全力で走る。走る。走る。
周りに目を向けることも無く、街中を走っていた。
ふっ、僕の走りに追いつけると思わないことだ。
性は風(ふう)、名は来(らい)、字は渡地(とち)、真名は―――っと、これは言えない。
年齢は十五歳。家族は幼い頃にいなくなってしまったので、今は一人で生活している。
そんな僕が今どうして走っているのかと言うと、
「食い逃げだぁぁーーーーー!!!」
・・・という訳だ。
まあ、こっちも生きるのに必死なわけさ。
そうして全速力で走っているうちに街を出た。
「この街ももう限界か」
この街に居ついて三月が経った。
そろそろ次の街に向けて出発しなければ。そう思ったとき、僕の前に数人の頭に黄色い布を巻いた男達が現れた。
「おう兄ちゃん、おめえだな?最近この辺りに現れるっていう食い逃げ犯はよ?」
「・・・キミ達は?」
「俺らはしがない盗賊だよ。そんなことより、おめえ俺らの仲間にならねえか?」
「仲間?」
「ああ。美味い酒や食い物、何だったら女も。いろんなもんを奪って生きていく生活さ。食い逃げなんて小さい事やんより楽しいぜ?」
「そんな事に興味はない。第一、そんな汚くて醜いキミ達と同類に見られるのは勘弁して欲しいさ」
「・・・良い度胸してんじゃねぇか」
僕の言葉に怒ったのか武器を構えだす男達。
さあてと、鬼ごっこの再開ってところかな?
と、再び脚に力を入れようとしたとき、目の前の空気が灰色になり、歪んだように曲がり始めた。
そしてそこから、見たことも無いような服装をした、同い年くらいの一人の男が現れる。それと同時に、その空気も元に戻った。
「「「「「・・・・・・へ?」」」」」
僕や現れた男性も含めて困惑の表情と声を上げてしまう。
「え?ここ、どこだ?」
「・・・と、とりあえずおめえら!纏めてやっちまえ!」
「「「お、おお!!」」」
「何をしてるんだ!こっちへ!」
困惑しているその男に向けて襲い掛かってくる。かわす気配も無く、ただうろたえている様子のそいつを僕は引っ張ってひたすら逃げた。理由?ただ単にここで見捨てたら寝覚めが悪いと思ったからさ。
これが後に、関羽、張飛などと並び称される事となる名将の一人・・・
・・・いや、二人と謳われた彼らの出会いだった。