真・恋姫無双 ~四人の仮面達~   作:鈴野宗一ノ介

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今回、主要キャラと出会います。

そして今回より、あとがきにてちょっとした新コーナーが始まります。
お楽しみに。


Vに到着/三人との出会い

「なんだ、この村・・」

 

風来と街へ向かうこと数日。新たな村を見つけたのは良かったんだが・・・

その村はあちこちで煙を立てていて、見るからに・・・

 

「ぼろぼろじゃねえか・・・」

 

「おそらく、盗賊の襲撃にでもあったのだろうね。近頃は黄巾党というのも動いていることだから」

 

「黄巾党?」

 

「頭に黄色い布を巻いた盗賊だ。その規模はなかなか大きいらしい。僕もちゃんと見たことは無いけどね」

 

「そいつらが、こんなことを・・・」

 

穴だらけの家屋。泥まみれになった服。折れた柱に、壊れて傾いてしまった看板のようなもの。

ここには、慎ましくも一生懸命生きていた人達がいたはずだ。

それを、盗賊なんかが、勝手に・・・!

 

「とにかく、ここには滞在できないようだね。他の村を」

 

「おい!そこの者達!」

 

風来の言葉を遮るように一人の女性が俺達に向けて話しかけてきた。

どうでもいいけど、すげえ綺麗な人だな。同い年のような気もするけど、大人びた雰囲気を感じる。

 

「ここら辺では見ない服装だな・・・旅の者か?」

 

そう尋ねられたのに対し、俺は頷いた。

 

「もし良ければ、手を貸して欲しい。もうすぐこの村に再び、黄巾党の襲撃が訪れる」

 

「そうなのか!じゃあ、俺達も一緒に戦わせてくれ!」

 

「いいのか!?それは助かる!」

 

「ああ。俺は左間天翔。字も真名も無いから、天翔って呼んでくれ」

 

「申し遅れたな。我が名は関羽。字は雲長だ。関羽と呼んでくれて構わない」

 

「・・・へ?」

 

関羽?って、あの関羽!?

三国志では有名な武将で、劉備や張飛と共に戦い抜いたあの英雄の!?

俺、今ひょっとして凄い人物と出会っちゃってるのか!?

 

「これもタイムスリップのおかげか・・・え、でも何で女性?」

 

「?何か言ったか?」

 

「い、いえ!何も!」

 

「そうか。では、あちらの酒屋に向かおう。あそこにこの村での生存者が集まっている」

 

「まだ助かっている人達がいたのか!よかった・・・じゃあ俺達もそこに」

 

「俺達?どうして僕まで一緒に行くんだい?」

 

風来がいきなりそんなことを言い出した。

 

「この村での出来事は、僕等の旅には関係ないじゃないか」

 

「なっ・・・!」

 

「そんな事言うなよ、風来」

 

「いいや。僕は一刻も早く未来へ連れて行って欲しいんだ。余計な道草を食ってる時間は無い」

 

「ここで放っておいたら、後味悪いぜ?それに」

 

「それに?」

 

「ライダーは助け合い、だ。正義の味方が困っている人達を助けないでどうすんだよ?」

 

仮面ライダーは人々を守るために戦う。大半のライダーがそれを当たり前だと思っている。

もちろん俺も、な。

 

「・・・はぁ。その目には弱いな」

 

「じゃあ」

 

「分かった。付き合えばいいんだろう?」

 

「ん、ありがとな」

 

「え、えっと・・・」

 

関羽が困ったような表情を浮かべている。あ、放置しちまってたな。

 

「ああ、大丈夫。ちゃんと協力させてもらう」

 

「そ、そうか!では、あちらへ。我らのご主人様もお待ちだ」

 

「「ご主人様?」」

 

俺と風来の声が被る。

 

「天より遣われし、この戦乱を治めるためにこの地に降り立った天の御遣い。北郷一刀(ほんごうかずと)様だ」

 

「天の御遣い、だって?」

 

風来が驚いたような表情で言う。俺も驚いた。

 

「それって煌びやかな衣装を身に纏った、って言う・・・?」

 

「知っているのか?煌びやか・・・確かにそうだな。なんでも、『ぽりえすてる』という素材で出来てい

 

るらしい」

 

「ぽりえすてる・・・ポリエステルだって!?」

 

馴染み深い服の素材。なにせ今着ているこのパーカーでさえ、70%の綿と、30%のポリエステルで出来ているのだから。

という事はそいつも俺と同じ、未来から来た奴・・・?

 

「天翔行こう!すぐ行こう!!今行こう!!!」

 

「現金な奴だなお前は!?」

 

関係ないとか言ってたくせによ!

興味のあることならすぐにでも食いつく。それがこの風来という男みたいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パーカー!?この時代にパーカーがあったのか!?」

 

入ってきた俺の前で驚いているこの男性(というより男子高校生だろうな)が、天の御遣い、北郷一刀。

 

「そっちこそ、この時代に学生服に出会うとは思わなかったよ。つーかそんなブレザーとも学ランとも

 

言えないような制服を着る学校があるのか?」

 

「!?知ってるのか!?ってことはお前も・・・」

 

「ああ。お前と同じ、もしくは似たような時代から来た人間だよ」

 

「よ、よかった~。同じ境遇の人間に出会えて・・・」

 

「俺もだ」

 

同じ未来人同士の出会いに感激していると、関羽が間に入ってきた。

 

「ご、ご主人様。こちらは旅の者達のようでして、今回の作戦に参加したいと・・・」

 

「そうなのか?でも・・・」

 

「大丈夫大丈夫。これでも俺は、中学高校とボクシングジムに通ってて、けっこう結果残してたんだぜ?」

 

「マジか・・・俺も剣術やってたんだがな・・・」

 

「俺もそっち方面は全然だからな。素手なら教えてやれるがよ」

 

「じゃあ、機会があれば頼むよ」

 

「おう!俺は左間天翔だ。天翔って呼んでくれ」

 

「俺は北郷一刀。高校二年生だ。俺も一刀で構わない」

 

「お、同い年だな?よろしく」

 

こいつとはいい友達になれそうだ。

と思い握手をしていると、

 

「あの・・・そろそろ」

 

「ん、ああ。分かった」

 

俺と風来は揃って、関羽からの言葉を待つ。

 

「聞け!もうすぐ黄巾党が再びこの街を襲いにやってくる!我らの手で、愛する者を護るために立ち上

 

がるのだ!」

 

「「「「おおおおお!」」」」

 

さすが関羽の言葉。皆が大きく奮い立っている。

 

「では、ご主人様。出陣の言葉を」

 

「え?お、俺が?」

 

お、一刀が喋るのか。どれどれ、見物だな。

 

「えっと・・・これから戦うことになるんだろうけど、その、戦うことはとても怖いことだと思う。俺もついさっき経験したんだけどさ」

 

そうだな。とても怖い。俺もボクシングでそういった恐怖は克服したつもりだが、生きる死ぬといったギリギリの恐怖は、そう耐えられる物じゃない。

 

「だけど、自分の家族や恋人、友達とか・・・自分達にとって大切な人達を守るために戦えば、怖さなん

 

て、無くなると思う」

 

守るために戦う、か・・・

 

「だから、頑張ろう!頑張って生きて帰って、またこの街を復興させよう!」

 

「「「「おおおおおおお!!!!!」」」」

 

そう一刀が言うと、先程よりも大きな歓声が沸き起こる。

 

「へぇ・・・一刀。お前、凄い奴だな」

 

「い、いや。その・・・ありがとよ」

 

「さて!そんじゃあ俺も頑張りますかね」

 

俺が気合を入れなおした時、一人の女の子が酒屋に入ってくる。

 

愛紗(あいしゃ)ーーー!!」

 

「ん?鈴々(りんりん)!!」

 

鈴々と呼ばれたその少女は関羽の元へと行き、慌てたように言う。愛紗っていうのはきっと真名だろう。

 

「あ、あのね!黄巾党の奴らがこっちに向かってきたんだけど・・・」

 

「それならば、迎え撃てるよう準備は出来―――」

 

「違うのだ!その黄巾党の先頭に、大きなとかげがいたのだ!とっても大きな口だったのだ!」

 

「・・・と、とかげ?」

 

「本当なのだ!あんな怪物見たことないのだ・・・!」

 

大きなとかげ?大きな口?・・・まさか。

俺は酒屋を出て地響きがする方向を見る。すると、まだ少し遠いせいかはっきりと見ることは出来なかったが、確かにそんな奴がいた。

 

大きなとかげ、というより、あれはむしろ―――恐竜。

そんな恐竜の頭に脚が生えたような奴を先頭に、黄色い布を被った連中がこちらに向かってきている。

 

「あ、あれは!?」

 

「ほらね?鈴々の言ったとおりでしょ!?」

 

「え、ええい!怯むな!我らには天が付いている!奴らを迎え撃ち、この街を守るのだ!」

 

あれはおそらく、ガイアメモリ・・・それも、以前仮面ライダーWの話の中にいた奴にそっくりだった。

あいつは普通の人間じゃ絶対に敵わない。

 

「・・・関羽」

 

「ど、どうした?天翔殿」

 

「あのとかげは、俺に任せてくれ」

 

「なっ・・・危険だ!あんな怪物に一人で立ち向かうなんて!」

 

「大丈夫だ。なんとかしてみせる・・・それに」

 

「一人じゃない、と言いたいんだろう?」

 

俺の横に風来が立つ。ふっ、わかってるじゃねえか。

 

「キミやあの北郷一刀に死なれたら、僕の楽しみが無くなってしまうからね」

 

「はいはい。わあってるよ」

 

黄巾党の奴らは、もうすぐそこまで迫っていた。

俺と風来はその大群に向かって並び立ち、腰にドライバーを構える。

 

「そんじゃ、行くぜ風来」

 

<ジョーカー!>

 

「仕方ないね、まったく・・・」

 

<サイクロン!>

 

「「変身!!」」

 

俺の身体を風が包み、仮面ライダーWへと変身を遂げる。

 

「その姿は・・・!?」

 

「お前等、まるでそれ・・・」

 

「ふぇ~・・・かっこいいのだ!」

 

関羽と一刀と鈴々とやらがそう呟く。

 

 

 

「『さあ、お前達の罪を数えろ!!』」

 

 

 




『こんな奴らのために!もう誰かの涙は見たくない!みんなに笑顔でいてほしいんです!…だから見ててください!俺の、変身!!』

~仮面ライダークウガより、五代雄介~


「いや~、このセリフはいいね!やっぱクウガといえばこれだよ!」

「…その前にこのコーナーの説明をした方がいいんじゃないか?」

「あ、それもそうだね。このコーナーでは、仮面ライダーに関する名言を一つピックアップして、そのセリフに私作者とこの小説の主人公である天翔がコメントしていきます!」

「なんとまあテキトーなコーナーだな」

「うるさい!…で、一発目の名言はコレな訳だけど」

「かっこいいよなぁ…これってクウガの、いや仮面ライダー史に残る名言だよな」

「一応仮面ライダークウガの解説をしておくと、ある日遺跡が発掘され、グロンギという怪人達が突然目覚めてしまう。冒険家だった五代雄介が遺跡に封印されていたベルトに触れたことで、古代の戦士『クウガ』に変身できるようになり、人々を襲うグロンギと戦っていくって話だね」

「このセリフは、そのクウガになれるようになった五代雄介が初めて自分の意思で変身するときのだよな」

「ああ。笑顔が大好きな雄介ならではのセリフだな」

「俺も誰かの笑顔を守れるように頑張るぜ!」

「そうだな。頑張れよ!」

「…お前も更新頑張れよ?」

「…それじゃあ、最初だしこの辺にしておくか」

「ごまかすな!…ったく」

「…なるべく早く面白く更新できるように頑張りますので、どうか見守ってください」

「はいはい。…では!」

「「また次回!お楽しみに!」」

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