ステカセが爆薬入りカプセルを爆破させてから数十分が経った。
屋敷は爆破によってボロボロになり、原形を留めていなかった。
すると屋敷の残骸の中から大量の砂が出現し、砂は段々集合して形を作っていき最終的にステカセのになった。
しかしステカセの姿は変わっていて、モアイ像のような厳めしい顔立ちで体の各面には格子状の模様が入っており、胸と額に太陽の様なマークが付いている。
ステカセは身体からカセットテープを取り出して変身を解くと、その場に崩れ落ちる。
「……あっ…危ねぇ〜!?死ぬかと思った!!」
何故ステカセは助かったのか?それはカプセルを叩き付けた所まで遡る。
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ステカセはカプセルを叩き付けるとあるカセットを取り出し、身体セットする。
『超人大全集第17巻!サンシャイン!』
ステカセが変身したのは身体が砂で構成された超人サンシャインだった。ステカセは身体を砂に変化させ、爆発の衝撃を受けない様にした。カプセルは大爆発を起こし、砂になったステカセは思いっきり吹っ飛んだ。
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「完全に賭けだったけど助かった…にしても。」
ステカセはボロボロになった屋敷の方を向き、周りを見渡す。
「本当に凄い威力だな…狂三の奴もどっか行った見たいだし誰か来る前に俺もとんずらするか。」
そう言ってステカセはその場を立ち去ろうとする。そしたら突然ステカセの頭上から「ヒューーー…」何か飛んで来る音が聞こえた。
「ん?何だ?」
ステカセが上を向くとそこには無数の三角柱型の針が飛んで来ていた。
「嘘ぉ!?」
ステカセは飛んで来た針を咄嗟に避け、針は全て地面に突き刺さった。
「何だ!?何だ!?どっから飛んで来た!?」
そう言って周りを見渡すと今度は無数の丸鋸がステカセ目掛けて飛んで来た。
「危な!?おいコラ!!何処に居るんだよ!?いい加減出て来いや!?」
ステカセがそう叫ぶと近くの茂みが揺れ、中からオレンジ色のエネルギーを足に纏った青年が飛び出して来た。
(誰だ?コイツ?)
「チャージキック!!」
「ぐはぁ!?」ドスッ!
青年はステカセ向かって蹴りを食らわせて、ステカセは吹っ飛ばされる。
「なっ…何だ?お前は?」
「お前…転生者だな?」
「なっ!?」
(転生者の事を知っている…?って事は…コイツが爺さんが言ってた俺以外の転生者…)
「一体何を考えてるか知らないがこんな事をしたんだ。付いて来てもらう。」
青年はそう言うと右腕を銃に変形させて、銃口をステカセに向ける。
(げっ!?このままだとヤバい!)
「どうした?何か言ったらどうだ?」
青年は更に銃口をステカセに近づける。
「何やってんだよ?
「!」
突然知らない声が聞こえた。ステカセ達は声がした方を見るとそこには首に黄色のスカーフを巻き、赤い革ジャンを着たスタンドマイクを持った青年がいた。
「
「いや『叫火か…』じゃ無くてマジで何やってんの?」
「怪しい奴を見つけたから連行しようとしただけだ。」
「だからっていきなり武器を向けるなよ…そんなんじゃ警戒されるだけだぞ?」
「はぁ…」
九津炉と呼ばれた青年はため息を吐きながら、叫火と呼ばれた青年に近づいて行く。
「全くお前は馬鹿か?」
「なっ!?」
「
「だからすぐ敵だって決めるつけるなよ!そ~やって何でもすぐ決めつけやがって!そんなんだから彼女をデート誘えないんだよ!!」
「……オイコラ待て…今それ関係無いだろ?」
「いーや関係あるね!お前いつも俺が『たまには彼女をデート誘ってみたら?』って言うと『俺から誘ってアイツに迷惑掛けたら嫌だし…』って言って今までのデート全部彼女の方からしか誘われてねぇーじゃねぇか!!」
「俺にだって色々あるんだよ!てかお前は逆に色々余計な事ばっかり言ってんだよ!!」
「あ?」
「あ?」
「あぁ?」
「あぁ?」
「あぁ!?」
「あぁ!?」
叫火と九津炉はお互いの額をくっつけながら睨み合った。九津炉は叫火を睨みながらステカセの方を見る。
「あ」
「あっヤベ。」
そこにはステカセがバレない様に九津炉達から距離を取っていた。
『…………』
「あっそれじゃ俺はこのへんで…」
そう言って逃げようするステカセ。
「それで逃げれると思うな!!」
九津炉は右腕を再び銃に変化させ、ステカセに向かって乱射する。
「うわぁ!?撃って来たよこの人!?」
ステカセは銃弾をなんとか避けて行け、ミラクルランドセルからカセットテープを取り出す。
「くっ!こうなったら!超人大全集第6巻!」
「何をするつもりか知らんが無駄な事だ!」
「止めろ!九津炉!」
ステカセがカセットを身体にセットすると、九津炉はステカセに向かって走り出す。するとステカセの身体は変化をし始め、身体は赤色になり棘が生え、特徴的なマスクを装着した姿になった。
「ネプチューンマン!」
「姿が変化した!?」
「悪いな!
「ぐはぁ!!」
ステカセは必殺技の喧嘩ボンバーを九津炉に食らわせる。
「九津炉!!」
「悪いな!そいつ起きたらごめんって伝えといて!」
「えっ?あっちょ!?」
「それじゃ〜さよなrへぶぅ!?」バシッ!!
ステカセはその場を去ろうとすると何かにぶつかる。
「いっつ〜〜…何コレ?壁?」
そう言って自分のぶつかった物を確認しながら上を向いた。
「剣だ!」
そこには青と白のボディースーツを着た青髪のサイドテールの女性がいた。
「あれ?何処かで見たような…?」
ステカセは女性に見覚えがあった。
「翼!来てくれたか!」
「丁度仕事が終わってな。」
「翼って…あのツヴァイウィングの
現れた女性が人気ツインボーカルユニット『ツヴァイウィング』のメンバーである風鳴 翼である事に驚くステカセ。
「一体何者かは知らないが…仲間を傷つけられたんだ逃がす訳には行かない。」
翼は巨大剣から降りて、ステカセに刀を向ける。刀を向けられステカセは困惑する。
「あっ嫌…その〜俺も最初は攻撃するつもりは無かったと言うかなんと言うか…?」
「話は…ベッドの上で聞かせてもらおう!!」
翼はステカセに飛びかかる。
「クソ!こうなったら!」
ステカセは再びミラクルランドセルを開く。
「させるか!ロックダマシー!!」ボォウ!!
すると叫火がステカセに向かって音符の形をした火炎弾を投げ飛ばす。
「うわぁ!?」
火炎弾はステカセに命中し、カセットをいくつか落としてしまった。
「ヤバ!拾わなねぇと!」
「させん!」
「うわぁ!銃刀法違反!!」
ステカセは落としたカセットを拾おうとするが翼の攻撃で妨害されてしまう。
「くっ…!」
「さぁ…いい加減観念しろ!」
「悪いな?」
翼は刀を、叫火はスタンドマイクをステカセの目の前に近づける。
(ヤバい!このままだと確実にヤバい!どうすれば……あっ!待てよ…ステカセと言えば"アレ"があるじゃん!!)
するとステカセは翼達の後ろを指を差す。
「あ…あーー!?中年男性が河童とママチャリに乗って空を飛んでる!?」
『何ィ!?』
適当に嘘を付くと二人は後ろを振り向く。
「今だ!」
「っ!?しまった!」
ステカセは飛び上がり、両足のヘッドホンで翼の両耳挟む。
「なっ何だ!?」
「素晴らしいミュージックを聞かせてやるぜ!ボリュームは5万ホーンだ!」
ステカセは身体のスイッチを押した。すると大音量でスペインの作曲家 パブロ・デ・サラサーテの代表作『ツィゴイネルワイゼン』を流す。これはステカセのオリジナル必殺技で大音量の音楽を足のヘッドホンから放出して相手の鼓膜を破壊する『地獄のシンフォニー』
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「翼!!くっ!何だよこの馬鹿でけぇ音楽はよ!?」
翼は耳元で大音量に苦しみ、叫火は翼を助けようとするが大音量のせいで耳元を抑える事しかできない。
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?あぁ…あ…」
翼は大音量に耐えられず気絶してしまう。
「翼!!」
「ケケケ!」
ステカセは翼が気絶したのを確認すると技を解除する。
「翼!しっかりしろ翼!目を覚ませ!」
叫火は気絶している翼に駆け寄り、意識を確認する。
「ケケケ!コレが悪魔の恐ろしさだぜ?あばよ!」
「あっ待ちやがれ!!」
そう言うとステカセはその場から走り去ってしまい、叫火は追いかけようとするが翼達を置いて行くわけにはいかずそのまま逃げられてしまう。
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「はぁ…はぁ…やっ…やっと逃げ切った…」
ステカセはなんとか自分が最初に目を覚ました公園まで逃げる事が出来た。
「にしてもまさか俺以外の転生者に会うとはな…」
そう言いながらステカセはベンチに座った。
「………ん?待てよ?俺さっき落としたカセットどうしたっけ?」
ステカセは自分が落としたカセットの事を思い出す。
「………あぁぁ!?そう言えば拾い損ねた!?」
自分のミスに気づき後悔するステカセ。
「……もう知らん!寝る!」
そう言うとステカセはベンチに横になって眠った。