「……うっ?もう朝か……うーん!」
ステカセは目を覚まし、ベンチから降りて体を伸ばす。
「あぁ……何か8ヶ月位寝てた気がするけど気のせいか……」
そう言ってステカセは近くの水道で顔を洗い始めた。
しかしその時ステカセは気づいていなかった。
近くの木から隠れて自身の事を見ていた者たちがいた事に。
「あれが…」
「あぁ…間違いない…アイツだ!」
「めっちゃよだれ垂らして寝てたけど…」
「ですが油断は出来ませんよ。」
その正体は最御 叫火と弾 九津炉、さらに風鳴 弦十郎ともう1人シンフォギア装者の風鳴 翼のマネージャー兼S.O.N.Gのエージェントをしている
「にしても本当に大丈夫か?あんな奴を追跡するなんて…」
「奴はまだ得体のしれない謎の存在…何をするか分からないからな」
「でもわざわざ司令がやらなくても……」
「翼がやられたんだ…お前達も苦戦した相手だ。」
「もし奴が何かしようとしたら…その時は司令が?」
「あぁ…」
「それはなんとなく分かるけどさ……何で緒川さんまで?」
「それは俺が頼んだんだよ…それと」
「それと?」
「緒川さんは緒川さんで奴に恨みがあるみたいだし…」
「えっ?」
「彼には翼さんを傷つけられましたから。」
「緒川さん…」
「それに翼さんのする予定だった仕事がかなり潰されましたから。」
「いや絶対その恨み後半のやつだよね?」
「おい!奴が動いたぞ!」
「「「!!」」」
弦十郎がそう言って指を指した方を見るとステカセが公園を出て行こうとしていた。
「追いかけるぞ!」
「「「はい!(おう!)」」」
そうして4人はステカセを追い始めた。
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あれから2時間がたった…4人はステカセを見ていたがステカセはひたすら街を歩き続けるだけだった。
「一体何処に行く気だ?」
「今のところ何もしないで歩いてるだけだな……」
ステカセに更に近づこうとしたその時。
「キャァァァァァァァァ!?」
「「「「!?」」」」
「今のは!!」
「あっちからだ!」
すると、ステカセは突然悲鳴の聞こえた方へ走って行った。
「おい!アイツが!」
「さっきの声の方に!!」
「俺達も行くぞ!」
そう言って4人はステカセと同じように悲鳴の聞こえた方へ走って行った。
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4人が向かった場所で見たのは銀行の前に出来た多くの人だかりだった。
「何だこの人だかりは?」
「なんでしょう?…すいません一体何が?」
九津炉は近くにいた一般人に話しかける。
「銀行強盗が子供を人質に立てこもってるらしいよ。」
「なんですって!?」
「おい!出てきたぞ!」
すると銀行から強盗が子供の喉元にサーベルを当てた状態で現れた。
「おい!!誰か食い物持って来い!さもねぇとこのガキの体をバラバラにするぞ!!」
「ママ!!」
「坊や!!」
強盗はそう叫ぶと再び子供を連れて銀行へ戻っていった。
すると人質の子供の母親が周りに助けを求める。
「お願いだよ!誰か助けておくれーーーっ!!」
「むっ無理だよ…」
「お願いだよーーーっ!!」
「警察に頼むんだな…」
周りの人々は強盗にビビってしまい誰も動こうとしなかった。
「なんて薄情な奴等だ!こうなったら俺が!!」
「待て」
叫火が向かおうとした時、ステカセがそれを止めた。
「てめぇ…」
「今お前が飛び込めば強盗を刺激して子供の命が危ない。」
「(まず何より子供の命を気遣うとは優しい奴…!!)」ビクッ
「此処は俺に任せておけ。」
そう言うとステカセは近くにあったペンキ屋に向かう。
「…何をする気だ?」
するとステカセは黒色のペンキが入ったドラム缶を見て、ペンキ屋の主人に話しかける。
「オヤジこのペンキは黒だな?」
「ヘ…ヘイ」
そしてステカセは身に纏っていたロングコートをビリッ!と破いた。
「なっ!?(あのコートはきっと自身の正体を隠すために身に纏っている物!それを破ってしまうなんて…)」
すると今度はロングコートをペンキの中へ突っ込み染み込ませた後、ペンキの中からコートを取り出す。
「おお!今度はペンキに浸したぞ!!」
「見ろよ!コートが真っ黒だぜ!」
ステカセはペンキを染み込ませたコートをバサ!と纏う。
なんとステカセのコートは長袖のキャソックと呼ばれる種類の服に変わっており、それを身につけてロザリオネックレスを首に掛けたステカセは牧師の姿へと変わった。
「ぼっ…牧師の姿に化けやがった!?」
「なっなんですって!?」
「あんな格好をしてどうしようと言うんだ!?」
叫火、緒川、九津炉はステカセの行動を理解出来ず困惑していた。
「……!そうか!」
「司令?どうしたのですか?」
「他の者なら強盗を刺激するかもしれないが!神の使いである牧師なら強盗も気を許してしまう!!」
「なっ!なるほど!」
「「「「なんて冷静で的確な判断力なんだ!!」」」」
そしてステカセは銀行へと歩いていった。
おまけ
一方その頃本部では…
今回のステカセの行動は実は全てS.O.N.Gで監視カメラを使って全て見られていたのだ。
今回起きた事を見て本部にいた者達は混乱していた。
「えっ?えっ?なんで?」
「響落ち着いて!私もよく分かって無いから!」
「なんでアイツ等はあれで納得出来てんだよ!?」
「あのコートどうやって形が変わっているんでしょうか…気になります…!」
「いや確かに気になるけどそこかよ…」
おしまい。
活動報告でオリジナル超人募集を始めます。
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