牧師に変装したステカセは籠いっぱいの食べ物を持って銀行へと歩いていく。
すると銀行の2階の窓から強盗が顔をのぞかせる。
「待てぃ!そこから一歩でも動けばガキの命はねぇぞ!!」
「(やはり牧師の格好でも近づけないか!!)」
「私は牧師です。」
強盗の言葉に対してステカセは落ち着いた表情で持っていた食べ物を見せる。
「貴方に食べ物を持ってきました。」
それを見た強盗はステカセに向かって叫んだ。
「よおし!通れ!!」
「やった!第一関門突破だ!!」
「グヘヘへ…神の使いである牧師様の言う事だ…信用しても良いだろう。」
「いいぞ奴の牧師作戦は成功だ!強盗が完全に安心しきっている」
「後は建物に入ってからどうやって刃物を持つ強盗から子供を救い出すのかですね…」
弦十郎と緒川がそう言っていると銀行から強盗が再び子供を連れて出て来た。
「ちょっと待ってもらおうか…まだ安心ならねぇ…」
そう言ってステカセの体を触り始めた。
「うーん…武器は持って無い様だな…」
「………」
ステカセは生唾を飲む。
その時、ステカセの胸元が開けてしまった。
「………ン!?」
それを見た強盗はニヤリと笑う。
「フフ…牧師様よ…えらく体が四角い様だがどうやったらそんな体になるんだ?」
「…………(しまった!?)」
「てめぇ牧師じゃねーなーーーっ!!」
そう言ってステカセから服を剥ぎ取る。
「あぁ!万事休すか!?」
「よくも騙したな!!さぁてめぇも中に入れ!!ぶっ殺してやる!!」
ステカセはそのまま強盗と一緒に銀行へ連れて行かれる。
「くそ!こうなったら!!」
叫火が銀行に突撃しようとした。
バキッ!
その時、銀行からドカッ!バキッ!と言った音が聞こえ始める。
「た…闘っている音だ!!それも一進一退の大攻防戦だ!!」
「ギャアァァァ!?」
銀行から叫び声が聞こえると音が止んだ。
「勝ったのはどっちだ…!?」
沈黙が続いたその時、銀行の天井を突き破って何が飛び出した。
「なんだ!?」
「あれはまさか……!!」
飛び出した物を目を凝らして見る。
それはステカセが強盗を逆さまの状態で捕らえていた。
「あの野郎が勝ちやがった!!」
そしてステカセは落下して行き、強盗の頭を地面に叩きつける。
「ケケケ!パイルドライバー!!」
強盗は血反吐を吐いて、気絶する。
「やったーーーっ!!」
ステカセに向かって周りの人々の拍手喝采がわき起こった。
「ママーーーッ!!」
「坊や!!」
人質になっていた子供は母親に駆け寄り、母親はそんな子供を抱きしめる。
「なんとお礼を言ったらいいのか…」
母親がステカセに向かってそう言うと、ステカセはコートを羽織りながら母親に背を向ける。
「勘違いすんなよ……俺はお前の子供を助けたんじゃねぇーよ!あの野郎がムカついたからやっただけだ。」
ステカセはそう言って去って行った。
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「あらら…コートがボロボロ…はぁ…」
ステカセはボロボロになったコートを見てため息を吐く。
「にしてもなぁ…これからどうしようかねぇ…何か目的がある訳でも無いし……」
「ちょっと良いか?」
「ん?」
ステカセは話し掛けられ、声が聞こえた方を見るとそこには弦十郎達が立っていた。
「………ゲェーーーッ!?お前らこの前の!?」
「少し君と話したいんだが構わないか?」
「………」
そう言うとステカセは弦十郎達を睨む。
その時ステカセの腹がぐぅ〜〜…と鳴る。
「………ケケケ!良いぜ!」
「!?…本当か?」
「あぁ…だけどその代わりに飯を奢ってくれよ!」
ステカセはそう言ってニヤリと笑う。
おまけ
・強盗のプロフィール
名前:ボックマン
性別:男
身長:192cm
体重:78kg
超人強度:40万パワー
好きな物:金
嫌いな物:騒がしい物
設定:実はステカセや叫火と同じ転生者の超人。
超人として転生したが職にあぶれ、強盗化してしまった。
今は自身の行いを刑務所で反省している。
活動報告でオリジナル超人募集をしています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=252515&uid=234314