2014年6月1日。書き直しました。
ついにオルコットとの決闘の日になった。
あれから数日。
箒が「剣の稽古をつけてやる!」といって来たのをお断りし、なぜかそれに怒った箒から逃げ回り、
ラナさん直伝のガン・カタで迎撃したりといろいろあった。
「さて、行ってくる。」
「頑張ってね。一夏。」
「ああ。」
ミリアから激励をもらい、俺はアリーナに飛び出す。
・・・・・・すぐ後ろで箒が睨んでいたが、気のせいだろう。
「あら、逃げずに来ましたのね。」
「あたりまえだ。」
アリーナ上空ではオルコットがすでに待っていた。
手にはスナイパーライフルを持っている。
そして、試合開始のブザーがなる。
が、オルコットは何もしない。
あ、これやっちゃっていんだよな?
「最後のチャンスを差し上げますわ。」
「は?」
試合開始してからお話かよ。
「出来損ないのあなたが敗北するのは必然。いまここで私に頭を垂れるなら、許して差し上げてもよろしくってよ?」
・・・・・・。
「いいたいことはそれだけか?」
「なっ!?」
あんまやりたくないけど、仕方ない。
「そ、そうですか、なら・・・・・・。」
オルコットがスナイパーライフルを構える。
注目するのは引き金と銃口・・・・・・!
「お別れですわね!」
今だ!
「なっ!?」
右に平行移動。
横を青色のレーザーが通っていく。
レーザーかぁ・・・・・・。
実弾なら打ち落とせばいいんだが、レーザーでそれができるかはわからない。
最悪、弾丸が弾き返されるなんてこともある。
対レーザー用弾丸をリクエストしておくべきだったか・・・・・・。
「す、少しはやるようですわね!」
そう言って、オルコットはさらに銃を撃ってくる。
とりあえずは視線、銃口の向き、トリガーにかかっている指をよく見れば、射撃のタイミング、方向はわかる。
だからと言ってこのままのんきに逃げ回っているわけでもない。
「キイイィーーーッ!!男のくせに!堕ちなさい!!」
あらら、完全に頭に血が昇ってるな。
ガンナーに激昂は命取りなんだがなぁ。
激昂すれば思考が鈍る。
思考が鈍れば射撃が下手になる。
常に頭は冷静に。でも心は熱くってのが正しいガンナーのあり方だ。(義母さん(誤字に非ず)談)
さて……
煽ってみよー、やってみよー☆
「おらおらどうした?かすりもしてねえぞ!?」
「な、なんですって!?もう許しませんわ!行きなさい!『ブルー・ティアーズ』!」
オルコットがそういうと、肩の浮遊ユニットから小さい砲台みたいなものが4つ出てきた。
……ってあれ?その腰のはかざりですかー?それとも近距離用の小型スラッグ砲ですかー?
「さあ、踊りなさい!わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲(ワルツ)で!!」
「悪いが俺はポップスとかジャズとかロックしか聞かない!」
多方向から飛んでくる小型レーザーを縫うようにかわす。
多角攻撃はVSミリアのバーチカル・レイン(垂直ミサイルの雨霰)でもう慣れたわ!
「多角対処は……」
少しスピードを落とし、右にマシンガン、左にショットガンをコール。
「こんな感じぃ!!」
減速とともにその場で回転。
マシンガンは撃ちっぱなし、ショットガンは適当に発砲。
「そ、そんな!?」
爆発音二つ……ってことは二機破壊か。
「さて……。」
とりあえず・・・・・・。
「It’s Show Time.」
反撃開始だ。
「まずは牽制!」
マシンガンをオルコットに向け発砲、そのまま連射。
「そんなもの、当たりませんわ!」
オルコットはひらりと回避する。
……残念それが狙いなんだよ!
「はい引っかかったぁ!」
体制を整える前にショットガン発砲。
「キャッ!」
多少は当たったが、散弾だから効果が薄い。
……やっぱ決め手はあれかな?
「くうっ、『ブルー・ティアーズ』!」
残った二機が飛んでくる。
が、問題ない。
「ブンブンうっとおしい!堕ちろ、カトンボ!」
そういって後ろにショットガン発砲。
さっきからオルコットのビット攻撃は俺の背中ばかり狙ってくる。
これがミリアなら『弾丸を弾丸ではじいて多角攻撃』なんてやってくるから厄介だが、攻撃方向が一方なら楽だ。
「ぶ、ブルー・ティアーズが!?」
「全機撃墜!後は本体ぃ!」
そういって突進。腰のあれがスラッグとかならどーにかなる!
「ま、まだですわ!ブルー・ティアーズは、6機ありましてよ!」
そういうと腰のがガシャっと……って!?
「ミサイルかよ!?」
「終わりですわ!」
このままじゃ直撃、回避はほぼ無理、なんか盾でも……って盾?
……代わりにミサイルに当たるもの?
…
…
…!
これだあああぁぁ!!
「おりゃあああぁぁ!!」
そうして、俺は爆発に包まれた。
~Side ミリア~
「一夏!」
横で一夏の幼馴染(一夏談)が叫ぶ。
確かにあれだけ見れば一夏がミサイルに当たったと思うでしょうね?
だけど、それはあくまで『ミサイルの爆発音と煙からの判断。』
そして、あれは確実に『何か』がミサイルに当たったということ。
「まったく、面白いことしてくれるじゃない。」
そういって少し笑う。
ああ、だから一夏は面白い。
不思議な魅力で人をひきつけ、時折とんでもないことをする。・
だから、私は惚れたのだ。
「次の試合が楽しみね、My Darling.」
そう小声でいって、私は煙から出てきた無傷の一夏を見ながら、一夏との試合でのプランを考え始めた。
~Side 一夏~
……あっぶねえ。
おれは、『何も持っていない両手』にある銃をコールする
「な、なんで無傷なんですの!?ミサイルは確かに……!?」
オルコットは信じられないとばかりに俺を見ている。
そう、確かにミサイルは当たった。
「問題。今ミサイルにあたったのはなんでしょう?」
そういって下を指さす。
「当たったもの?」
オルコットはそういって下を見る。
そこにあったのは……
「正解は『大型キャノン』でした。」
そう、俺はさっきとっさにキャノンをコール。
そのまま前へブン投げたのであった。
さすがに爆風の余波でシールドが削れたが、まだまだ大丈夫だ。
「くっ、ならもう一度!」
そういってもう一度ミサイルが装填される。
…が。
「同じ手は二度も喰らわない!」
手に持った銃で2連射。
ミサイルポットごと破壊する。
本来はISの武装やユニットはロックできないらしいが、ガンスリンガー社作のFCSはそれを可能にしている。
さらにアインのFCSはロック速度、更新速度に特化した近距離型。
この程度楽勝だ。
「キャアアアァァ!?」
その爆発の余波でオルコットのシールドも削れた。
「これで……。」
銃を向ける。
今持っているのはリボルバー式マグナム。
6発しか弾がないが、当たれば威力はすさまじい。
大体キャノン5発分とかなんとか。
「フィィナァァレエエェェ!!!」
発砲。
弾丸は寸分の狂いもなくオルコットに当たりすさまじい爆音が広がる。
そして俺も少し吹っ飛ぶ。
反動制御をカットしているから、これは隙がでかいな、以後注意しよう。
「キャアアアアァァァァァァぁぁ!!!!」
そんな化け物みたいな火力にはさすがに耐え切れず。オルコットは吹っ飛んでいく。
そしてアナウンス。
『試合終了!勝者、織斑一夏!』
俺の勝ちだ。
お待たせしました。
一人称戦闘は難しいと改めて思いました。