ちょっと甘くしてみましたがどうでしょうか?
代表決定戦が終わって、ピットに戻る。
いや~さすがにミサイルは焦った。
「お疲れ様、一夏。」
「ただいま、ミリア。」
ミリアと言葉を交わす。
う~ん、いいよな。
この「勝った!」って感じ。
「さすが一夏ね。私の思いつかないことをやってのける。クラス対抗戦が楽しみだわ。」
「やっぱりミリアもクラス代表なんだな。」
「当然。」
「おい一夏!」
そんな中空気を読まずに箒が割り込んできた。
「なんだよ、箒?」
「こ、この程度で喜ぶとは、まだまだだな。だ、だが、褒めてやらないこともないぞ!?」
……おいおい。
素直に「おめでとう」も言えないんですかー?
「あっそう。俺、この後いろいろあると思うから、じゃあな。」
さっさとおかえり願いましょう。
たぶん箒なりに褒めてるんだろうけど、初戦闘でああも善戦したのに「まだまだ」はないだろ。
せめてすんなり「おめでとう」と言ってほしかった。
Bodでも、対戦相手には敬意を払う。
相手に対する「おめでとう」と「ありがとう」はマナーだ。
「まだいたのか、織斑、シュトーレン、篠ノ之。」
先ほどまで管制室で見ていたであろう千冬姉と山田先生が現れた。
「さて、まずは篠ノ之。お前はクラスメイト達と合流しろ。」
「な、なぜです千冬さん!?私は一夏の幼馴染でっ!?」
箒は千冬姉に反抗して……
パァン!!
出席簿ではたかれた。
まあ当然だわな。
「織斑先生だ。ガンスリンガー社からの連絡、専用機の説明、それらを部外者に聞かせるわけにはいかん。」
「な、ならこいつも早く退出させっ!?」
パァン!!
またはたかれた。
ミリアのことまったく聞いていないのか?
「説明しただろう。こいつら二人はガンスリンガー社のテストパイロットだ。それがここにいてなぜおかしい?」
「い、一夏!お前からも何か言ってくれ!私は幼馴染だぞ!?」
箒は今度は俺に助けを求めてくるが……
「いや、だから専用機の情報聞かれたり、リークされたりするわけにはいかないんだよ。」
「くっ、もういいっ!!」
そういうと箒は出て行った。
いやほんと、箒に専用機情報は渡せない。
束さんに頼んで『ミリア殺害用IS』なんて作ってもらったらえらいことになる。
「さて織斑、ISを待機状態にしろ。いつまでもつけていても意味がない。」
そういわれて俺はISを待機形態にする。
イメージとしては『銃にカートリッジを入れるイメージ』。
これがしっくりくる。
するとアインは待機形態のペンダントになった。
しかもそのペンダントにはローマ数字で『Ⅶ』と刻まれている。
ちなみにミリアのは『Ⅷ』である。
「えっと、待機状態のISは織斑くんが呼び出せばすぐに展開できます。ただし、規則があるのでちゃんと読んでおいてくださいね。はい、これが規則をまとめた冊子です。」
そう言ってプレゼントされた冊子。
別名『あなたの国の電話帳』。(ミリア談)
とにかく厚い。
これで人殺せるんじゃないかってくらい厚い。
「さて、次はガンスリンガー社からの連絡だ。」
そういって、千冬姉は通信を開く。
第一声は……
「この大馬鹿野郎!!!!!!!!」
「「「ひぃっ!!?」」」
ラナさんのお叱りでした。
「勝ったのはいい!!だが、なぜキャノンを壊したアアァァぁ!!!!」
「す、すいませんラナさん!!」
もうひたすら謝罪だ。
ミリア曰く「怒ったママは本気で撃ち殺しに来るわ」らしい。
というかそうだ。
ミリアと付き合い始めた当初、ラナさんにハチの巣にされかけた。
何とか認めてもらったが。
「……チッ。まあ、壊れちまったモンはしょうがない。今週末、ガンスリンガー社に来な。
そん時にあんたのあのゴミ(雪片)も持ってきな!なんならそのままおいてっちまえ!」
「わ、わかりました!」
そういって、通信は切れた。
「ともあれ、これで今日は終了だ。戻って休め。」
「はい。」
「わかった。」
そういってピットを後にしようとすると
「ああ、そうだ二人とも。『事』はほどほどにしておけよ?」
「んなっ!?」
「ふぇっ!?」
千冬姉がとんでもない爆弾を投下した。
~1035号室~
「まったく、義姉さん(これも誤字ではない)にも困ったものよね。」
「まあまあ、千冬姉も寂しいんじゃないか?」
現在、俺はベッドに腰掛けている。
そして、その膝の上にはミリアの頭。
お分かりいただけるだろう。
そうだよ!膝枕だよ!する側だけど!
ミリアは、小さいころからラナさんと比べられてきたらしい。
そのせいで、ろくに他人に心を開けなかったらしい。
だから心を開ける人間には甘えるんだとか。
「まあいいわ。それより一夏。もうすこしこのままで……。」
「ん、ああ。」
俺たちはのんびりと時間を過ごすのだった。
~Side out~
(な、なんなんですの~~!?)
セシリア・オルコットは混乱していた。
(あ、ありのまま今起こったことを話しますわ!
『対戦相手に謝りに行ったら二人だけの世界&甘い空間が出来上がっていた』
な、何を言っているのかわからないと思いますが、わたくしも何が何だかわかりませんでしたわ!
頭がどうにかなりそうですわ……。
ルームメイトだとかお友達だとかそんなものではございません!
もっとすさまじい何かをあじわいましたわ……。)
この空間に謝りに入る?
いやいや、セシリアも自ら死地に赴きたいわけではない。
「……謝罪は明日にしましょう。」
そういって、セシリアは1035号室前を後にした。
(く、口の中が甘いですわ……。
食堂で何か苦いものがほしいですわね……。
今ならエスプレッソのブラックでも大丈夫な気がしますわ……!)
「何か苦いものを口に入れよう」という思いとともに。
新作がどんどんおもいつく~…。
そんな文才ないのに~…。
活動報告で主人公設定入れたんで、
リクエストあれば投稿します。