IS~ガンマスターイチカ~   作:宗谷

7 / 7
完成しました。
ちょっと甘くしてみましたがどうでしょうか?


試合後と甘え

代表決定戦が終わって、ピットに戻る。

いや~さすがにミサイルは焦った。

 

「お疲れ様、一夏。」

「ただいま、ミリア。」

 

ミリアと言葉を交わす。

う~ん、いいよな。

この「勝った!」って感じ。

 

「さすが一夏ね。私の思いつかないことをやってのける。クラス対抗戦が楽しみだわ。」

「やっぱりミリアもクラス代表なんだな。」

「当然。」

 

 

 

 

 

「おい一夏!」

 

そんな中空気を読まずに箒が割り込んできた。

 

「なんだよ、箒?」

「こ、この程度で喜ぶとは、まだまだだな。だ、だが、褒めてやらないこともないぞ!?」

 

……おいおい。

素直に「おめでとう」も言えないんですかー?

 

「あっそう。俺、この後いろいろあると思うから、じゃあな。」

 

さっさとおかえり願いましょう。

たぶん箒なりに褒めてるんだろうけど、初戦闘でああも善戦したのに「まだまだ」はないだろ。

せめてすんなり「おめでとう」と言ってほしかった。

Bodでも、対戦相手には敬意を払う。

相手に対する「おめでとう」と「ありがとう」はマナーだ。

 

「まだいたのか、織斑、シュトーレン、篠ノ之。」

 

先ほどまで管制室で見ていたであろう千冬姉と山田先生が現れた。

 

「さて、まずは篠ノ之。お前はクラスメイト達と合流しろ。」

「な、なぜです千冬さん!?私は一夏の幼馴染でっ!?」

 

箒は千冬姉に反抗して……

 

 

 

パァン!!

 

出席簿ではたかれた。

まあ当然だわな。

 

「織斑先生だ。ガンスリンガー社からの連絡、専用機の説明、それらを部外者に聞かせるわけにはいかん。」

「な、ならこいつも早く退出させっ!?」

パァン!!

 

またはたかれた。

ミリアのことまったく聞いていないのか?

 

「説明しただろう。こいつら二人はガンスリンガー社のテストパイロットだ。それがここにいてなぜおかしい?」

「い、一夏!お前からも何か言ってくれ!私は幼馴染だぞ!?」

 

箒は今度は俺に助けを求めてくるが……

 

「いや、だから専用機の情報聞かれたり、リークされたりするわけにはいかないんだよ。」

「くっ、もういいっ!!」

 

そういうと箒は出て行った。

いやほんと、箒に専用機情報は渡せない。

束さんに頼んで『ミリア殺害用IS』なんて作ってもらったらえらいことになる。

 

「さて織斑、ISを待機状態にしろ。いつまでもつけていても意味がない。」

 

そういわれて俺はISを待機形態にする。

イメージとしては『銃にカートリッジを入れるイメージ』。

これがしっくりくる。

するとアインは待機形態のペンダントになった。

しかもそのペンダントにはローマ数字で『Ⅶ』と刻まれている。

ちなみにミリアのは『Ⅷ』である。

 

「えっと、待機状態のISは織斑くんが呼び出せばすぐに展開できます。ただし、規則があるのでちゃんと読んでおいてくださいね。はい、これが規則をまとめた冊子です。」

 

そう言ってプレゼントされた冊子。

別名『あなたの国の電話帳』。(ミリア談)

とにかく厚い。

これで人殺せるんじゃないかってくらい厚い。

 

「さて、次はガンスリンガー社からの連絡だ。」

 

そういって、千冬姉は通信を開く。

第一声は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この大馬鹿野郎!!!!!!!!」

「「「ひぃっ!!?」」」

 

ラナさんのお叱りでした。

 

 

 

「勝ったのはいい!!だが、なぜキャノンを壊したアアァァぁ!!!!」

「す、すいませんラナさん!!」

 

もうひたすら謝罪だ。

ミリア曰く「怒ったママは本気で撃ち殺しに来るわ」らしい。

というかそうだ。

ミリアと付き合い始めた当初、ラナさんにハチの巣にされかけた。

何とか認めてもらったが。

 

「……チッ。まあ、壊れちまったモンはしょうがない。今週末、ガンスリンガー社に来な。

そん時にあんたのあのゴミ(雪片)も持ってきな!なんならそのままおいてっちまえ!」

「わ、わかりました!」

 

そういって、通信は切れた。

 

 

「ともあれ、これで今日は終了だ。戻って休め。」

 

「はい。」

「わかった。」

 

そういってピットを後にしようとすると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、そうだ二人とも。『事』はほどほどにしておけよ?」

 

「んなっ!?」

「ふぇっ!?」

 

千冬姉がとんでもない爆弾を投下した。

 

 

 

 

~1035号室~

 

 

 

「まったく、義姉さん(これも誤字ではない)にも困ったものよね。」

「まあまあ、千冬姉も寂しいんじゃないか?」

 

現在、俺はベッドに腰掛けている。

そして、その膝の上にはミリアの頭。

 

 

 

お分かりいただけるだろう。

そうだよ!膝枕だよ!する側だけど!

 

ミリアは、小さいころからラナさんと比べられてきたらしい。

そのせいで、ろくに他人に心を開けなかったらしい。

だから心を開ける人間には甘えるんだとか。

 

 

 

「まあいいわ。それより一夏。もうすこしこのままで……。」

「ん、ああ。」

 

俺たちはのんびりと時間を過ごすのだった。

 

 

 

~Side out~

 

 

(な、なんなんですの~~!?)

 

セシリア・オルコットは混乱していた。

 

(あ、ありのまま今起こったことを話しますわ!

『対戦相手に謝りに行ったら二人だけの世界&甘い空間が出来上がっていた』

な、何を言っているのかわからないと思いますが、わたくしも何が何だかわかりませんでしたわ!

頭がどうにかなりそうですわ……。

ルームメイトだとかお友達だとかそんなものではございません!

もっとすさまじい何かをあじわいましたわ……。)

 

この空間に謝りに入る?

いやいや、セシリアも自ら死地に赴きたいわけではない。

 

「……謝罪は明日にしましょう。」

 

そういって、セシリアは1035号室前を後にした。

 

 

 

 

(く、口の中が甘いですわ……。

食堂で何か苦いものがほしいですわね……。

今ならエスプレッソのブラックでも大丈夫な気がしますわ……!)

 

 

「何か苦いものを口に入れよう」という思いとともに。

 

 




新作がどんどんおもいつく~…。
そんな文才ないのに~…。
活動報告で主人公設定入れたんで、
リクエストあれば投稿します。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。