ハッキリ言って、今回のお話は突っ込み所満載です。
こういう感じの話が嫌だという人はすみません・・・。
それでは本編をどうぞ。
明久side
「ここはどこだろう?」
気が付くと、目の前には真っ白な空間だけが広がっていた。
「そう言えば、飛び出してきた子供を庇ってトラックに轢かれたんだっけ?」
さっき自分の身に起こった事を思い返す。
試しに身体に傷があるか確認してみるが、身体は無傷だった。
「やっぱり、僕は死んだのかな?」
あっさりと僕はそんな事を言うが、内心は動揺していた。
(アハハ・・・、やり残したこととか沢山有ったんだけどな。)
新作ゲームの発売日とか色々ね。
(今思い返せば色んな事があったな~。)
内心でそう思いつつ、今までの生活を思い返していた。
幼稚園とか小学校とか中学校での生活は懐かしい思い出だね。
そして文月学園に入学して、雄二達と出会ってバカ騒ぎしてたっけ。
観察処分者になって、ほぼ毎日FFF団に追われたり雄二に散々な目に遇わされたりして・・・。
(・・・あれ!?良い思い出がほとんど無い!?)
自分が経験してきた人生に良い思い出がほとんど無かった事に内心涙した。
「ま、いっか。どうせこのままここで過ごすんだ。今までの事は全部忘れた方がいいのかも。」
僕がそう言うと、
「気が付いた?」
自分以外の声が聞こえてきた。
声がした方向に向くと、そこにはこの空間と同じ位真っ白な衣服に身を包んだ
イケメンな青年が居た。
「だ、誰!?」
僕は相手にそう聞いた。
「驚かせてしまったね、すまない。僕の名はミハエル・ランスフィールド。好きに呼んでくれ。」
「吉井明久です。僕の事は気軽にダーリン♪と呼んでください。」
相手が自己紹介をしてきたので僕も自己紹介をする。
するとミハエルさんはキョトンとした顔をして呆然としていた。
「あの、どうかした?」
「え?ああ、変わった自己紹介だと思ってね。」
僕がどうしたのかと尋ねると、ミハエルさんは顔を戻しそう返答した。
因みにミハエルはこの時、内心で「これは無いだろ。」と思ったらしい。
「ところで、ここは何処なの?」
僕は一番気になる事を聞いてみた。
「ここは、分かり易く言えば死後の世界だね。厳密にはその一部だけど。」
「やっぱり僕は死んだのか・・・。」
ここまでの質問で分かった事はやっぱり自分は死んでしまったという事。
「という事はミハエルさんはやっぱり神様なの?」
「いや、僕は神とは程遠い存在さ。飽く迄もこの空間の管理を任されているに過ぎないよ。」
どうやらミハエルさんは神様ではないらしい。
「だが、それなりの知識と力は持ち合わせている。少なくとも下位の神には匹敵するだろうね。」
「つまり、ミハエルさんでも奇跡を起こせるってこと?」
「やろうと思えばね。」
(へぇ~。それはすごいな。)
その言葉を聞き僅かではあるが、胸が躍った。
「さて、そろそろ本題に移ろう。」
ミハエルさんのその一言で、一気に場の空気が張り詰める。
「明久、もう一度人生をやり直すチャンスが欲しいかい?」
その言葉を聞いた瞬間、僕は先程の比ではない程に激しく胸が躍るのを感じた。
そしてそれと同時に、その言葉への疑いと不安が生まれた。
(まさか、嘘じゃないよね?)
しかし、僕のそんな心を読み取ったのかミハエルさんが口を開いた。
「心配しなくても、本当だから安心してくれ。」
その言葉を僕は一先ず信じることにした。
「どうしてそんな事をしてくれるの?」
僕はそう聞いた。
「簡単だ、僕は君が気に入ったんだ。」
ミハエルさんはこちらに目を向け、じっと見ながらそう言った。
「えぇーー!?」
(はっ、まさかそっち系の・・・。)
つい内心でそんな事を思ってしまう。
「・・・今失礼な事を考えただろう?」
「すみませんでした・・・。」
凄い目付きでミハエルさんに指摘され、素早く謝罪する。
「まあ、一度位は大目に見よう。」
ミハエルさんの視線が軽くなり、内心ホッとする
「でも、一体僕の何処が気に行ったの?僕はそんなに凄い事とかしてないよ?」
僕は自分の過去を思い返しながらそう言った。
「そんな事は無いよ。・・・まあ、確かに君は信じられない位のバカである事と普通とはかけ離れた生活以外は他の人間とは何ら変わらないだろうね。」
「うぐっ・・・!」
その一言を聞き、心にダメージを受ける。
「しかし、君はただのバカではなかった。今までを思い出してみるといい。君は今まで本当に困っている人と出会ったときその人を見捨てた事が有ったかい?」
ミハエルさんにそう言われ、僕は無言で次の言葉を待った。
「・・無かっただろう?例えやり方は間違っていても、必ず困っている人を助けようと思っただろう。さっきだって君は自分の身を挺してまで子供を助けた・・・、いつ倒れてもおかしくないその体でね。」
「じゃあ、最近回復のスピードが遅かったのも・・・。」
「ああ。君の体はとっくに限界を迎えていたんだ。それなのにあのような事をした・・・。正直感服したよ。まだこういう事が出来る人間が居たのかとね。」
「・・・・。」
自分の身体がそこまで酷い状態になっていたと知り絶句する。
「君のその困っている人を助けようとする心と優しさ、そこに僕は興味を持った・・・そんなとこかな。」
ミハエルさんはそう言うと、改めて真面目な雰囲気を醸し出しながら聞いてきた。
「さあ、どうする?このままここに残って、無意味に長い時を過ごすか。それとも、もう一度やり直す為のチャンスを生かすか・・・、二つに一つだよ。」
ミハエルさんは答えを促してくる。
もう答えは決まっている。
「ミハエルさん・・・、僕にチャンスを・・・もう一度やり直すチャンスを下さい!!」
「・・・分かったよ、君の意思は受け取った。」
ミハエルさんは笑みを浮かべながらそう言った。
「君にはこれから様々な試練・・・君の身近な物で言えばテストの様なものを受けてもらうよ。一度死んだ君をそう簡単に送り出すわけにはいかないからね。まあ、『再出発』までの準備期間だと思ってくれればいいよ。」
その一言を聞いて、僕は項垂れた。
(こっちに来てもテストが有るのか・・・。)
「まあ、時間はたっぷりある訳だし、これからに備えて今はもう休むといいよ。」
「そうさせてもらうよ。流石に今からじゃキツイと思ってたし。」
ミハエルさんの言葉に僕は甘えることにした。
「それじゃ、君の部屋に案内しないとね・・・クレア!」
ミハエルさんがそう言うと、奥から金色の髪をした美少女がこっちにやってきた。
僕はその少女を見て一瞬ドキッとしたが、それは内緒だ。
「何?お兄ちゃん?」
「彼を案内してあげて。しばらくはここで過ごすことになるだろうしね。」
「分かった。それじゃついて来て。」
僕はクレアと呼ばれた少女について来るように言われ、その後を追った。
「はい、ここね。」
僕は案内され、扉の様なものの前に立っていた。
「案内ありがとうね、僕は吉井明久だよ。」
「クレア・ランスフィールド、クレアでいいよ。」
「そっか、しばらくの間よろしくね。」
「こちらこそよろしく。」
お互いに自己紹介を済ませる。
「それじゃ私はもう行くから、ごゆっくり。」
そう言ってクレアは何処かへ行ってしまった。
「さてと、部屋の確認でもしようかな。」
僕はそう言って扉を開けて中に入った。
中にはベッドと机の様なものが有り、机の上には色々な小道具が置いてあった。
それなりに必要な物は揃っているようだった。
「でも、部屋一面が白色ってのはちょっとね・・・。」
まあ、慣れれば問題ないだろうとして僕はすぐにベッドの上に寝転んだ。
(これから上手くやれるかな・・・。)
そんな事を思いつつ、僕の意識は闇に溶け込んでいったのだった。
明久sideend
はい、今回はここまでです。
こんなの逆行モノじゃないだろ!って人がいたら教えてください。
何せ細かい定義が分からないもので・・・。
もしかすればこの話を根本から改訂なんて事も・・・。
感想や質問はどしどし送っていただけると嬉しいです。