そこまで文字数多くないのにこの有り様とは・・・。
それでは本編をどうぞ。
福原先生が入ってきたのを見て、Fクラスの生徒は自分の席に着いた。
「え~おはようございます。私はこのクラスの担任の・・・福原慎です。どうぞよろしくお願いします。」
福原先生は黒板に名前を書こうとしたが、チョークが無かったようだ。
(・・・やっぱりね。)
相変わらずな設備に僕は思わず頭を抑えたくなった。
「ではまず設備の確認をしてください。不備が見つかったら報告お願いします。なお必要なものがあれば極力自分で調達するようにください。」
(自分で持ってくる分には良いんだね~。)
それじゃあ、ちゃんとした座布団位は持ってこよう。
「先生、俺の座布団ほとんど綿が入ってません。」
「我慢してください。」
「俺の卓袱台の足が折れています。」
「木工用ボンドを支給しますので自分で直してください。」
「先生、窓が割れてて風が寒いです。」
「わかりました。ビニール袋とセロハンテープの支給を申請しておきます。」
そんなやり取りが聞こえてくる。
(勉強させる気ゼロだね・・・。)
近いうちにババ・・・学園長に交渉しようかな。
(どうせ雄二は試召戦争をするつもりだろうし、Aクラス戦の後ぐらいが良いかな?)
じゃないと、あのバカ共は改修された教室に満足してやる気を無くすかもしれないしね。
(まあ、その時になったら考えよう。)
こっちには色々と材料があるし、大丈夫だろう。
「では確認も終わりましたし、自己紹介を・・・といきたいところですが、その前に今日から転入してくる生徒を紹介します。」
このFクラスに転入してくるなんて・・・運が悪いとしか言えない。
まだ見ぬ転入生に心の中で合掌する僕。雄二はなにやら考え込んでいる。
大方転入生が試召戦争で使えるのか考えているんだろう。
「男子ですか?女子ですか?」
男子の一人がそう福原先生に聞いた。
「女子です。」
「「「「いよっしゃあああぁぁぁ!!!」」」」
転入生が女子だとわかり男子達は騒いだ。
「とうとう俺にも春が来るぞ!」
「馬鹿言ってんじゃねえ!俺に来るんだよ!」
この瞬間僕は思った。ホントにコイツ等バカだと。
「皆さんお静かに。それでは、中に入って自己紹介してください。」
福原先生がそう言うと、一人の女子が入ってきた。
入ってきた女子に僕は見覚えが・・・って。
(クレアァァァァァァ!!なんでここに居るのさァァァァ!!)
つい心の中でそう叫んでしまう。
するとクレアが僕にしか見えないようにウインクしてきた。
(クレア・・・いくらなんでもFクラスに来なくても・・・。)
「クレア・ランスフィールドです。私の事はクレアって呼んでください。よろしくお願いします。」
少し素っ気なくクレアは自己紹介する。事前にFクラスの事を知っているためだろう。
「金髪美少女キターーー!!」
「モロ俺の好みだ!」
「金髪でスタイルいいとか超俺好みだ!」
「「「「俺と付き合って下さい!!」」」」
会って早々クレアに告白するバカ共に僕は苛立ちを覚え、殺気をそのバカ共に向ける。
尤も向こうはクレアに気を取られて殺気に気付いていないようだが。
「お、おい明久!?」
雄二が驚きと若干の怯えが籠った声で僕に話しかけてくる。
「何雄二?」
僕は殺気を収めながらそう答えた。
「い、いや。何でもない。」
雄二は僕の殺気が収まったのを見て、何故か安堵したような面持ちで引き下がった。
「私には心に決めた人が居るので諦めてください♪」
「「「「チクショーーーーー!!」」」」
そしてバカな男子達を満面の笑み(目は笑ってない)であっさり玉砕するクレア。
クレアのその一言で撃沈し血の涙を流す彼等を見て、僕のイライラは消し飛んだ。
「ランスフィールドさんは空いている席に着いてください。それでは改めて自己紹介を始めましょうか。廊下側の人からお願いします。」
福原先生がそう言って、クレアが空いている席に座り、廊下側から自己紹介が始まった。
因みにクレアは僕の隣(雄二とは反対側の位置)の席に座っている。
「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる。」
ああ、この声は秀吉か、とても懐かしいね~。
「「「「秀吉~!好きだ~!付き合ってくれ!」」」」
「儂は男じゃ!」
「「「「ば、ばかな!!!」」」」
バカ共が騒いだ。そう言えばそんな会話もあったっけ。
秀吉はその容姿からよく女子に間違えられるんだよね。
お姉さんそっくりだし、昔は僕も女の子扱いしてたっけ。
「待て!秀吉は今男だといったが女じゃないとは言っていない!つまり秀吉は男でありながら女でもある第3の性別『秀吉』なんだ!」
「「「「それだ!お前は天才だな!」」」」
ホントある意味天才だよ・・・。
(ねえねえ、明久。ここの人達ってホントにバカばっかりだね・・・。)
(うん・・・。ここに来たの後悔してる?)
(正直言って、凄い後悔してる・・・。)
クレアと会って早々そんな会話を交わす。
「待つのじゃ!儂は女でもましてや第3の性別ではなく男・・・「「「「秀吉~!俺と付き合ってくれ~!」」」」
秀吉は諦めて座った。次に小柄な男子が立った。
「・・・土屋康太。」
次はムッツリーニか。相変わらず興味のなさが目立つね。
ま、仕方ないっか。Fクラスに女子なんて居ないしね。
そんなことを思っていると
「・・・です。海外育ちで日本語の読み書きが苦手です。趣味は・・・。」
女子の声が聞こえてきた。
「吉井明久を殴ることです☆」
彼女の名前は島田さんだ。
昔は女子と話していたりするごとに暴力を振るってきた。
正直もう相手にしたくない・・・。
(明久、アイツ殺っちゃっていいよね♪)
クレアがはっきりと殺気が込められているのが分かる小声でそう言った。
(ダメだよクレア!僕は気にしてないから!!)
何より島田さんと同じになっちゃうしね。
(むぅ、明久がそう言うなら・・・。)
そう言ってクレアは殺気を静めた。
島田さんはこっちに視線を向けているが・・・無視しよう。
島田さんは無視続ける僕に色々と文句を言ってきたが、結局そのまま座った。
後はどうでもいいバカ共(男子達)がそれぞれ自己紹介をしていく。
そして僕の番が来た。クレアはさっきやったから飛ばされた。
「吉井明久です。趣味はゲームです。取り敢えずよろしくお願いします。」
無難な自己紹介をして席に座る。
すると教室のドアが勢いよく開け放たれた。
「あ、あの・・・遅れてすいま、せん・・・。」
「「「「えっ!?」」」」
クラスの男子達は驚きの声を上げた。
何故ならば、そこには本来ならこのクラスに来る筈の無い人物が立っていたのだから。
はい、今回はここまでです。
早いとこ戦争を始めさせたい・・・。
次回もよろしくお願いします。