最近はリアルで忙しかったり、スランプだったりと色々ありまして・・・。
まあ、読んでいる人は少ないでしょうが、少しずつ更新していきます。
それでは本編をどうぞ。
「FクラスはAクラスに対して『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う!」
一拍子空けて高らかにそう宣言し、雄二は戦争の引き金を引いた。
まあ、引いたのは良いんだけど・・・。
「勝てるわけがない!」
「これ以上設備が落とされるなんて嫌だ!」
「姫路さんが居たら何もいらない。」
「ランスフィールドさんが居ればそれでいい。」
結局こうなってしまうわけだ。
それだけ雄二の提案は無謀だということだ。
ていうかクレアの名前を言った奴誰だ?
(見つけたら・・・フフフフフ・・・。)
おっといけないいけない。つい危ない事を考えてしまったよ。
まあ、彼等の言い分も分からなくはないよ。
何故ならば、試験召喚戦争では、生徒のテストの成績によって試験召喚獣の強さが決まるからだ。
そもそも試験召喚戦争は、試験召喚獣を用いた戦争をクラスの間で行い、
相手のクラスの代表を討ち取ることが出来ればそのクラスが勝者というものだ。
戦争に勝利すればそのクラスの設備をごっそり入れ替える事が出来る。
しかし、負ければその負けたクラスの設備が下がってしまう。
因みに、僕は更に酷くなったFクラスの設備を体験済みである。
流石にアレはないね・・・アレは。
話が少しずれたけど、成績が悪かった人達が集まったFクラスと、
成績優秀のエリートばかりが集まるAクラス。
・・・誰がどう考えても勝敗は明白だろう。
まあ、それは普通に考えればの話だが。
「そんなことはない。必ず勝てる、いや、俺が勝たせてみせる!」
雄二は非難の嵐を撥ね退けるかのごとく言い放った。
確かにFクラスは最底辺のクラスだ。
でも、たまに居るんだよね・・・最低底に埋もれてる逸材ってのが。
「このFクラスにはAクラスに勝てる戦力が揃っているからな。今からそれを説明してやる!」
そう言うと雄二は少し間をおいて、ある一カ所を見た。
「土屋、畳に顔をつけて姫路とランスフィールドのスカートを覗こうとしてないでこっちに来い。」
「・・・・!!(ブンブン)」
「は、はわっ!?」
雄二の言葉を聞き、慌てだす姫路さんと表情を全く変えていないクレア。
まあ、クレアのスカートを覗ける人間はいないだろうね。
まあ話は戻して、ムッツリーニは畳の跡を隠しながら雄二の元へと行く。
「こいつ、土屋康太は知る人ぞ知る人間、寡黙なる性識者(ムッツリーニ)だ。」
「・・・・!!」
雄二の発言に、クラスのどよめきが走る。
何故なら雄二の発したその名は男子生徒には畏怖と畏敬を、
女子生徒には軽蔑の対象として挙げられているからだ。
「ム、ムッツリーニだと!?」
「馬鹿な、奴がそうだというのか!?」
「だが見ろ。あそこまで明らかな覗きの証拠を未だ隠そうとしているぞ。」
「あぁ。ムッツリの名に恥じない姿だ。」
「・・・・。」
普通ムッツリは恥じるべきことだよ・・・。
まあ、男子としてそういう欲求に駆られるのは仕方ないだろうけど。
「姫路の事は説明するまでもないだろう。みんなだって、その力は知っているはずだ。」
「えっ? わっ、私ですかっ!?」
「あぁ、主戦力だ。期待している」
姫路さんは成績上位の人だから当然だね。
「そうだ、俺たちには姫路さんが居るんだった!」
「彼女なら、Aクラスにも引けをとらない!」
「あぁ、彼女がいれば何もいらない!」
前にも聞いた会話が交わされる。
彼等がこういう反応を示しても仕方はないだろう。
「それに木下秀吉だっている」
「ワシもか?」
「演劇部のホープ!」
「Aクラスに木下優子っていう姉が居るんだよな。」
「ああ、そうらしいな。」
「ほかにも島田もいる。」
「えっ、ウチ?」
「島田は数学だけならBクラスレベルを誇る、十分戦力になるだろう。当然俺も全力を尽くす。」
「坂本って、確か小学生の頃は神童とか呼ばれてなかったか?」
「もしかしたら、やれるんじゃないか?」
「あぁ、なんかやれそうな気がしてきた!」
やっぱ雄二は人をまとめるのがうまいね。
「それに吉井明久もいる!」
その瞬間、クラスの皆が沈黙する。
やっぱりこの反応なのか・・・。
静まりかえる教室・・・なんか気まずい。
「誰だ? 吉井明久って?」
「知らねぇな。」
雄二の発言に上がりかけた士気が一気に下がる。
まわりのクラスメイトはざわつき始めた・・・僕にしてみれば悪い方向に。
「そうか、知らないなら教えてやる。そこにいる奴が吉井明久で、学園史上初の観察処分者だ。」
雄二は僕を指さしてそう言った。
ご丁寧に指をさしているあたり、僕を弄るつもり満々のようだ。
「・・・それって、バカの代名詞じゃなかったっけ?」
まぁ、そう言われてもおかしくはないよね・・・。
「あぁ、学年一のバカであり人間の屑だ。」
(明久・・・坂本君殺ッチャッテイイヨネ?)
(クレア、頼むから抑えて・・・。)
まずい、いい加減雄二を止めないとクレアが暴走しちゃうね。
「あの、それってどういうものなんですか?」
すると、姫路さんが雄二に観察処分者について質問する。
「観察処分者っていうのは具体的には教師の雑用係だな。力仕事とかの雑用を特例として物に触れるようになった召喚獣でこなすんだ。」
雄二が姫路さんの質問にそう答えた。
「それって凄いですね!試験召喚獣って見た目と違って力持ちらしいですしね。」
雄二の言葉を聞いた姫路さんは、期待の眼差しを僕に向ける。
「確かにそれだけなら凄い事だけど、その時受ける召喚獣の負担の何割かは僕にフィードバックされるし、皆と同じで教師の監視下でしか呼び出せないから大したものじゃないよ。」
僕は姫路さんの言葉にそう返しておく。
「おいおい・・・じゃあ召喚獣がやられたら本人も苦しいって事だろ?」
「だよな・・・それならおいそれと召喚できないヤツがいるって事じゃん。」
僕の説明を聞いて、周りからそんな声が上がる。
「気にするな、明久はいてもいなくても大して変わらん雑魚だ。」
そして雄二は気にもせず僕ををズバッと捨てた。
本当にひどい言いようだね・・・。
クレア至ってはもう(目の笑っていない)満面の笑みだよ・・・。
「これだけの有名人が揃っているんだ。お前ら、勝って当然だろ?」
「そうだ! これだけの人物がいるんだ! 絶対勝てる!」
「もしかしたら打倒Aクラスも夢じゃない!」
「そうだ! 俺たちに必要なのは座布団じゃない! リクライニングシートだ!」
「まずは俺たちの力の証明としてDクラスを征服したい。皆、この境遇には大いに不満だろ!?」
「「「「当然だ!!」」」」
「ならば全員筆を執れ! 出陣の準備だ!!」
「「おぉぉぉぉぉっ!!」」
「俺たちに必要なのは、卓袱台じゃない! Aクラスのシステムデスクだ!!」
「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」」
「お、おー・・・・・・」
雰囲気に押され、姫路さんも懸命さが見て取れるように小さく拳を挙げる。
だけど、このままじゃFクラスは負ける。
それは経験しているからね。
「明久にはDクラスへの宣戦布告の使者になってもらう。無事大役を果たせ!」
はぁ・・・分かってはいたけど、行きたくないな。
別に今の僕なら無傷で帰ってこれるけど、ああいう場に居たくない。
「待った雄二。下位勢力の宣戦布告の使者って、大抵酷い目に遭うよね?」
「大丈夫だ、騙されたと思って行ってみろ。俺は友人を騙すような事はしない。」
「いや、騙された事かなりあるんだけど。」
一体何回君に騙されたと思ってるの・・・。
「それに、大役だって言うなら代表の雄二が一番適任でしょ?」
「ぐ、確かにそうだが・・・。」
雄二が僕からの反論に言葉を詰まらせた。
でも、このままじゃ何も進展しないし・・・仕方ない。
「はぁ・・・分かったよ。行けばいいんでしょ、行けば。」
そう言って僕は宣戦布告の為に教室を出たのだった。
今回は戦力紹介の場面を書かせていただきました。
内容がお粗末なのは、いつもの事なので目を瞑って頂きたいです・・・。
宣戦布告の様子ですが、細かく描写することは無いと思います。
誰も見ていないでしょうし、見たい人が居るなら書きたいと思いますけど・・・。
次回も遅い更新となりそうですが、よろしくお願いします。