俺とゆめはゲートを抜けてアースに帰還した。ゲートを出て着地すると、そこにはクリスティーナさんが俺達を出迎えてくれた。俺は、彼女を見て無事に帰って来られた安心感があった。
紅莉栖
「お帰り。」
ゆめ
「ただいま!クリスティーナさん!」
剣城
「ただいま帰りました。」
紅莉栖
「それで感想は。」
剣城
「まるで夢の世界にいるようでした。今でも自分があそこにいたなんて信じられません。でも・・・・やるべき事が見えてきました。」
紅莉栖
「そう。なら問題ないわね。」
俺達が話していると、そこにエルメロイ先生が数名の人達を連れて俺達のところに近づいて来た。
ロマニ
「いやーごめんごめん!本来なら僕が君等のオペレートを担当する筈だったのに、急用が入ったから少しばかり席を外していたんだが、まさかこんな事になってるなんて!」
クライド
「本当、無事で何よりだよ。」
レベッカ
「なになに!?新人さん!!」
何だか騒がしかった。そしてその中にはやっぱり神父も入っていた。彼は最初からアースの関係者だったようだ。
綺礼
「やはり君はこちら側の人間であったか。黒河剣城。」
剣城
「神父もアースの関係者だったんですね。先生と組んで俺を入れる為にワザと誘導した。そんな口振りでしたよ。」
綺礼
「人聞きが悪い。私はエルメロイ教授の後押しをしたまでに過ぎない。」
エルメロイ二世
「やはり貴方も黒河剣城に目を付けていましたか。言峯綺礼。」
綺礼
「彼には素質があった。それだけのこと。とは言え、選択したのは君だ。後悔はないのだろ。」
剣城
「はい!ですから・・・・ありがとうございました!!」
エルメロイ二世
「礼はいい。帰還したばかりで悪いが、彼等に自己紹介と冬木での報告を頼む。」
そう言えば先生と神父以外は初めて会うけどここの関係者かな?俺と同い年くらいの女の子もいるな。白衣を着た若いお兄さん。メガネを掛けたスーツ姿の頼りなさそうな男性もいる。
ロマ二
「僕は『ロマ二・アーキマン』。医術部門で班長をしている。今後は君達のオペレーターを担当する。因みに君やゆめのメディカルチェックも担当するから、今後ともよろしくね。」
クライド
「私は『クライド・エプソロッス』。このアースの所長を務めている。本業は時計塔で講師をしている。よろしく頼むよ。」
レベッカ
「私は『レベッカ・スカーレット・ティファニー』。君と同じ魔術師で、このアースの職員なの!因みに私もマスター候補だからよろしくね!」
クライドさんは時計塔の講師で、レベッカさんは俺と同じマスターと、驚く事もいっぱいあったけど、皆んないい人達で安心した。
剣城
「黒河剣城です!よろしくお願いします!」
俺はここで何とかやっていけそうだな。
ロマ二
「では、聞かせてくれるかな。君達の旅話を。」
俺達はロマ二さんに冬木で起きた事を説明した。冬木に出現した仮面の魔獣、政宗さんやアインズさんのようなサーヴァント、そして七騎の大罪プライドセイバーの存在を説明した。それを聞いたロマ二さんも先生も皆んな信じられない顔をしていた。
ロマニ
「『七騎の大罪』か。その内の一人『
剣城
「聖杯の呪縛から彼を解放した後こんな事を伝えて来ました。「七騎の大罪を再び集結させ、来るべき厄災に備えよ。」と。」
ロマ二
「どうやら『次元崩壊現象』と何等かの関わりがある事は確かなようだ。それが七騎の大罪によるものか聖杯によるものかはわからないけどね。」
もし次元崩壊現象と関係しているなら、七騎の大罪のサーヴァント全てを倒せば現実世界の崩壊を免れるかもしれない。
ロマ二
「まあ何にしてもこれからよろしく頼むよ。」
これから世界に何が起こるかわからないけど、二次元と現実世界を救う為に俺達は戦う。この物語は、人々が夢を描いた物語である。