第一話『黒の陣営』
あの冬木の事件から二日がたった。俺は相変わらず『エルメロイ教室』でいつもの日常を過ごしている。少しだけ違っていたのは先生の授業を真面目に受けているくらいかな。
スヴィン
「おい。剣城の奴最近どうしたんだ?」
フラット
「本当だよね。真面目に勉強しだすんだもん。ガールフレンドでも出来たのかな?」
スヴィン
「いや、それはないが。」
お〜いそこの二人今授業中だぞ〜。
エルメロイ二世
「そんなに私の授業は退屈か。フラット・エスカルドス。スヴィン・グラシュエート。」
スヴィン
「いやッ!その!!」
フラット
「これは!!黒河剣城君のこの先生に対する授業態度の変化があまりに急激だった為、何か裏があるのではないかと思い彼を監視しつつ考察してた次第であります!!」
エルメロイ二世
「そんな下らぬ考察をしている暇があるなら、剣城の授業態度を見習わぬかぁ!!」
ああ・・・・怒られてる。まあ俺が真面目に勉強し出したのは、先の冬木の戦いでの力不足を感じていたからだ。これじゃあゆめの力になるなんて無理な話だったから、魔術を少しでも身につけようと日夜勉強に励んでいるのだ。
イヴェット
「ねえねえ剣城君!なんで真面目に勉強なんか始めたの?この前まで上の空だったのに!」
授業が終わると、生徒が一人話しかけて来た。ピンクの髪に眼帯をしている彼女は『イヴェット・L・レーマン』。魔眼を取り扱う魔術師で、このエルメロイ教室の生徒である。ただこいつ、状況に応じては平気で友達を裏切る事もある。
オルガマリー
「確かにそうよね。魔術に興味がない貴方が、人が変わったように勉強し始めた。何企んでるの。」
銀髪のロングストレートの彼女は『オルガマリー・アースミレイト・アニムスフィア』。天体魔術を得意とする『アニムスフィア家』の娘であり、彼の父は先生と同じロードの一人である。彼女自身も優秀な魔術師であるのだが、何故かこのエルメロイ教室の生徒なのだ。何でも『魔眼蒐集列車事件』を切っ掛けに先生に興味を持ったらしい。
グレイ
「でもいい事だと思いますよ。」
アット
「ナンカアヤシイナ!オマエヤバイジケンニデモクビツッコンデンジャネーダロウナ!!」
グレイ
「アット!!」
彼女は『グレイ』とその四角いギューブは使い魔の『アット』。先生の内弟子でいつもフードを被って素顔を隠している。謎が多い女性だ。
剣城
「なんか、今日は皆んな驚いてばっかだね。」
イヴェット
「そりゃ驚くよ。勉強もしない、成績悪い、やる気無しの剣城君が真面目になってるんだよ!?何かあったかと思っちゃうもん!」
オルガマリー
「厄災でも降ってくるんじゃないの。」
何かそれ神父も言ってた!?
グレイ
「あの・・・・剣城君。」
剣城
「何?」
グレイ
「本当に何も無いんだよね。」
グレイの質問に妙な違和感を感じた。まさか!?勘付かれてる!?
剣城
「どうしてそんな質問を?」
グレイ
「師匠もこの頃様子が変で、接といつも同行してたのに最近突き放す事が多くなっているから、剣城君の急に勉強し出した件と何か関係があるんじゃないかって。」
まずい、先生の行動に勘付いてきてる!!
イヴェット
「そんな事ある訳ないでしょ!変に考え過ぎだよ!」
オルガマリー
「そうよ。暇な剣城と無駄に忙しいロードじゃ話にならないんだから!」
何か腹立つけど我慢我慢!
フラット
「ああ!!ずるいぞ剣城君!!自分ばかりモテモテで!!さては女の子にモテたいから真面目に授業受けてたな!!」
バカのフラットが入ってきて女性陣は呆れていた。まあ彼の事は流す事にした。
その後の講義を終わらせて、俺は急いでアースに向かった。司令室でお茶をしながら、ゆめとドクターに今日の話をすると勿論笑われた。
ゆめ
「何それ面白い!!」
ロマ二
「そのフラット君も中々の曲者だね!」
二人共その話を聞いて大笑いしていた。でもその後ドクターは深刻な顔をし始めた。
ロマ二
「それにしてもそのグレイちゃんは少し問題かもね。そこまで勘付かれてるとなると、見つかるのも時間の問題だ。」
グレイの件も勿論話した。やっぱり無視は出来ないからだ。
ゆめ
「でもマスターは嫌じゃない?友達に隠し事するのって。」
剣城
「良くは無いさ。でもだからって正直に話したら今度はゆめとクリスティーナさんが大変な事に巻き込まれる。だから今は機を見て区切りが付いたら話そうと思う。」
ゆめ
「何かごめん。私達の為に気を遣ってくれて。」
剣城
「俺は良いよ。ゆめに悲しい思いをさせないよう勝手にやってるだけだから。」
ゆめ
「ありがとう!マスター!」
ロマ二
「とは言え、これはロードに報告するしかないな。」
エルメロイ二世
「私に何の報告だ?」
ロマ二
「貴方のお弟子さんが優秀過ぎてここがバレそうなんですよ!」
噂をすれば、丁度いい所に先生がやって来た。俺達はグレイの件について先生に説明した。けど何故か先生は喜んでいた。
エルメロイ二世
「流石は内弟子だ。まさかここまで成長していたとはな。」
ロマ二
「感心してる場合ですか?」
エルメロイ二世
「安心しろ。今回の最終段階が済めば、アースは正常に稼働する。私が不在の時でも対処が効くはずだ。そうなれば私が時計塔に在席している限り、グレイの疑いも少しずつ晴れていくだろう。」
でも最終段階ってなんだろ?
エルメロイ二世
「剣城、今すぐ『シミュレーションルーム』に来い。」
剣城
「はい!わかりました。」
俺達は先生に連れて行かれて広大な白い空間のような部屋に案内された。一体ここで何をさせる気だ?
エルメロイ二世
「今から君にサーヴァントを召喚してもらう。」
剣城
「サーヴァントをですか!?」
エルメロイ二世
「そうだ。これから先の戦いは冬木の様には甘くはない。ゆめがルーラーとはいえ手が足りん時がある。そこで新たに七騎のサーヴァントを召喚し、あらゆる戦況に対応できるようにしてもらう。」
ロマ二
「なるほど、確かにその方が彼女の負担も減りますね。」
エルメロイ二世
「では召喚に際しての説明をする。」
俺はサーヴァントの召喚の儀式の説明を受けた。とは言っても詠唱と魔法陣の準備だけだったけどね。
エルメロイ二世
「聖杯戦争での召喚の儀式はある条件が必要だが、被造物のサーヴァントにそれは無用だ。魔法陣と彼等の触媒、後は詠唱を唱えれば十分だ。」
既に準備は完了し、俺はサーヴァント召喚の詠唱を唱えた。
剣城
「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。手を向けるは"黒"。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より
その時、詠唱中に頭の中で先生に説明されていない項目が浮かび上がって来た。
剣城
「"その双剣は
その後は説明された時の詠唱に戻った。
剣城
「今ここに告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意この
詠唱中に起きていた事だが、魔法陣が青く光、そこから人の様なものが姿を現した。詠唱が終わると魔法陣から人影らしきものが現れた。
キリト
「セイバー。」
セルベリア
「ランサー。」
アルタイル
「アーチャー。」
コンゴウ
「ライダー。」
あいね、みお
「キャスター。」
ゴブリンスレイヤー
「アサシン。」
リムル
「バーサーカー。」
キリト、セルベリア、アルタイル、コンゴウ、あいね、みお、ゴブリンスレイヤー、リムル
「召喚の招きに従い参上した。我等"黒剣を掲し黒の
彼等は全員俺に忠義を尽くすかの様に頭を下げ、契約完了の証を此処に示した。これで八人のサーヴァントが無事に召喚され・・・・八人!?
ゆめ
「あいねちゃん!みおちゃん!」
あいね、みお
「ゆめちゃん!」
するとゆめはキャスターと知り合いなのか、二人のサーヴァントは直ぐに立ち上がってゆめに駆け寄って来た。でもどうして八人なんだ?サーヴァントは七人の筈だけど?
みお
「驚いた、ゆめちゃんも召喚されたのね。」
あいね
「またゆめちゃんと一緒にアイカツ出来るんだ!」
でも彼女達を引き当てたのは正解だったな。ゆめと同じ世界から来たサーヴァントなら彼女自身の不安も少しは取り除ける。
セルベリア
「そこのキャスター共!!」
急に怒鳴り声を上げたのは銀髪の長い髪に赤い瞳をした女性だった。凄く凛々しいけど軍人かな?
セルベリア
「マスターの許可なしに勝手な行動をした挙句挨拶もないとは無礼だぞ!!」
あいね
「ごめんなさい!!」
それに驚いた彼女は頭を下げていた。やっぱりこの人軍人だな。すると騒ぎを聞きつけて他のサーヴァント達も集まって来た。
キリト
「まあまあ落ち着いてくれよランサー。」
セルベリア
「規律を守れぬサーヴァントなど言語道断だ!」
アルタイル
「それを守れる奴がいたらの話ではあるがな。」
リムル
「てか召喚されたばっかなんだから規律も何も無いけどな。」
何か・・・・強そうだけどこの仲違い、先行き不安だな。
エルメロイ二世
「これから君が指揮していく『黒の陣営』のサーヴァント達だ。手は焼くかもしれんがそれも役目だ。」
彼等を集めたチームが何故『黒の陣営』かと言うと、先生から説明を受けた後に衝撃の情報をくれたからだ。何と先月に『第五次聖杯戦争』が実際の冬木の地で終戦したらしい。
だが驚くのはこの後だった。どうやらルーマニアの『トゥリファス』と言う地でも大規模な聖杯戦争が行われていると言う事がわかった。それが『聖杯大戦』。計14騎の英霊が激突する聖杯戦争だ。だがこれは非公式であるため魔術協会は『裏聖杯戦争』と命名した。しかもまだ戦いは続いていると言う事だった。その召喚システムを利用させて貰ったのだ。しかも被造物のサーヴァント達は通常のサーヴァントと違って魔力の消費がかなり少ない。彼等は思ったよりも低燃費なのだ。
剣城
「じゃあ!お互い自己紹介しようか!勿論味方同士だから真名も明かしても大丈夫だよ。」
先ずは俺とゆめからだ。
剣城
「俺は黒河剣城。今日から君達のマスターになる魔術師だ。よろしく。」
ゆめ
「私は虹野ゆめ。クラスはルーラーなので皆さんのお世話をさせていただきます。わからない事があったら何でも聞いてください。」
ゆめの紹介も終わった所で先ずはセイバーから紹介して貰おうと思ったけど。
あいね
「マスター初めまして!私は『
剣城
「よ・・・・よろしく?」
さっきゆめと話してたピンク色の髪の女の子が俺の手を握って挨拶して来た。いきなりだったので、セイバー自身も出るタイミングを見逃していた。
みお
「あいね!強引過ぎ!マスターが困っているでしょ!」
今度は水色髪みの女の子があいねに注意しながら彼女の隣に現れた。
みお
「初めましてマスター。私は『
あいね
「私もキャスターなんだよ!」
剣城
「そうなんだ・・・・でもなんでキャスターが二人も?」
召喚の儀式で何か問題があったのかな?
ゆめ
「ああ、やっぱりそうだ。」
剣城
「何かわかったの?」
ゆめ
「私のクラススキルの中に『
剣城
「その真名ってさっきあいねが言ってた。」
ゆめ
「ピュアパレット。それが二人の真名なんだよね?」
剣城
「コンビ名が真名になってるの!?」
やっぱり間違っていた!?
ロマニ
「剣城君の詠唱自体は一語一句間違えず唱えていたから問題は無い。もしかしたら彼女達ピュアパレットがイレギュラーかもしれないね。」
エルメロイ二世
「一騎のサーヴァントが複数単位で召喚されるのは過去の聖杯戦争に於いても現在行われているのもまるで事例がない。」
ロマニ
「つまり、人類史上初の二人で一騎のサーヴァントと言う事になる。」
それって凄い事なんじゃ!?
あいね
「よくわからないけど、凄いんだね!私達ピュアパレットが召喚されるなんて滅多に無い事なんだ!」
みお
「そんな私達を召喚したマスターも凄いけどね!」
セルベリア
「お前達が凄いかはさて置いて、使えぬ戦力なら即刻契約を破棄してもらうぞ。」
このランサー、やたらとキャスター達に突っかかるな。やっぱりあいねの態度が気に入らなかったのかな。
剣城
「貴女は?」
セルベリア
「私は東ヨーロッパ帝国連合軍ガリア方面侵攻部隊所属『セルベリア・ブレス』大佐であります。クラスは『ランサー』。本日よりこの部隊に配属する事になりました。以後お見知り置きを。」
剣城
「こちらこそよろしく。」
やっぱり軍人だったか。銀髪だからロシア兵かな?
キリト
「たく、キャスターとランサーに先起こされて出るタイミング見逃しちまったな。」
そう言えば、セイバーから紹介する筈だったのにあいね達のゴタゴタで出遅れていたからな。
キリト
「俺は『キリト』。ただのゲーム好きな中学生だ。これからよろしくな。」
剣城
「こちらこそよろしく。」
セイバーは至って普通だったのか何か安心した。そして今度は金髪でドレスを来た女性がはなしかけてきたか。
コンゴウ
「貴様が
剣城
「あど?いやなに?」
コンゴウ
「私は『霧の艦隊』第1巡航艦隊旗艦『大戦艦コンゴウ』だ。機関からの命令受託を待っているのだが、そのまま待機で承認していいか。」
剣城
「じゃあ質問。貴女の言う『アドミラリティコード』って何?」
コンゴウ
「何?貴様はアドミラリティコードでは無いのか?」
剣城
「だからそのアドミラリティコードってなんなの!?」
アルタイル
「彼女の世界で言う所の提督ようなものだ。」
コンゴウの専門用語らしき単語に着いて行けず、あたふたしていた時にアーチャーが教えてくれた。
アルタイル
「コンゴウ殿は人間では無く、簡略的に言えば高性能なAIを搭載した戦艦だ。人の姿をしているのは人間の感情をより理解するためにあるもの。その命令を出したアドミラリティコードは彼女達の指令プログラムのようなものだよ。」
コンゴウ
「アーチャー、何故私の事だけでなく、霧の艦隊の機密事項である情報を貴様が保有している。」
アルタイル
「君だけではない。ここにいる全てのサーヴァントの事を私は知っている。」
全てのサーヴァントを知っているってどう言う事だ。
剣城
「それで、アーチャー。君は何者なの?」
アルタイル
「これは失礼した。我がマスターよ。私は『アルタイル』。クラスは『アーチャー』。作品名は『
この後、アルタイルから驚きの力を聞かされた。彼女の宝具?と言ったらいいか。『
ロマニ
「ちょっと待ってくれ!!それだと君の力はアーチャーではなくルーラーと言った特殊クラスの域に達しているぞ!!」
当然そんなデタラメな能力を聞かされたドクターは驚くのは当たり前だ。
アルタイル
「そう言われてもな。私はルーラーとしての素質が無かったのだろう。だからアーチャーに弾き飛ばされたのだ。」
だからかな?彼女はこの現状にすごく手慣れている。もしかすると。
剣城
「アルタイル。君は自分の世界でもサーヴァントと似たような形で召喚された事があったの。」
アルタイル
「流石はマスターだ。察しがいい。英霊では無かったが、私は自身の能力で被造物を実体化させて召喚した事がある。とは言えある人物を殺す為に召喚したのだがな。」
剣城
「だからルーラーとして召喚されない心当たりがあったのか。」
アルタイル
「そう言う事だ。だがその悩みももう解決済みだ。今はこうしてマスターのサーヴァントととして共に歩むつもりだ。被造物のサーヴァントに関してわからない事があれば気兼ねなく聞いてくれ。」
剣城
「ありがとう。これからよろしく。」
まさかこんなサーヴァントが来るとは思わなかった。何か彼女の力が凄すぎてこの後は驚けないな。
リムル
「さて、とんでもチートスキルを持ったアーチャーの自己紹介も終わった所だし、次は俺の番だな!」
タイミングを、見計らってか、今度はバーサーカーが名乗り出てきた。
アルタイル
「これは否ことを言う。貴公の能力は他者を吸収するだけでは無く、それを自身の力として扱う能力では無かったか?」
リムル
「いきなりネタバレしてんじゃねーよ!!あとお前の方がよっぽど質が悪いだろうが!!」
アルタイルに文句を言うバーサーカーだが、まさか彼もアルタイルと同じ能力を持っているのか?
リムル
「俺はバーサーカーの『リムル・テンペスト』だ。見た目は人間に見えるけど実はスライムなんだ。」
人の姿をしていたリムルが、段々液状になって小さくなり、ぷにぷにした丸い球体になった。本当にスライムなんだ。
あいね
「かわいい!!」
あいねはリムルを持って抱き抱えた。まるで子猫みたいな扱いだな。
アルタイル
「あいね殿。言っておくがバーサーカーは見た目は愛くるしいスライムだが、中身は37歳独身の中年男性だ。破廉恥な事を考えてるかもしれん。即刻手放した方がいい。」
あいね
「そうなの?」
リムル
「そんなわけないだろ。アルタイルの言う事を鵜呑みにするな。」
まあ当の本人にその気は無いみたいだし、問題ないだろう。でも女の子に抱き抱えられるなんてちょっと羨ましい。
ゆめ
「マスタ〜?」
剣城
「何!?」
ゆめ
「今いやらしい事考えてなかった?」
剣城
「無い無い!!絶対無い!!」
ゆめ
「ならいいけど?」
びっくりした!ゆめったらいきなり俺の顔を覗き込んで疑り始めるんだもん。これから気をつけよう。
ゴブリンスレイヤー
「おいマスター。」
俺の後ろから突然アサシンが話しかけて来た。やっぱりアサシンだからかさっきから何も喋って来なかったな。
剣城
「そう言えばアサシンだったよね。皆んなに挨拶したら?」
ゴブリンスレイヤー
「『ゴブリンスレイヤー』。ギルドの連中はそう呼んでいた。」
呼んでいた?それって二つ名か何かか?それにゴブリンスレイヤーって事は、ゴブリン駆除の専門か何かのサーヴァントかな?
ゴブリンスレイヤー
「そんな事はどうでもいい。それよりマスター。ゴブリンは何処だ。」
剣城
「ゴブリン?」
ゴブリンスレイヤー
「俺を召喚したと言う事はゴブリンが現れたのだろ。ゴブリンは何処だ。数は?場所は?敵の規模は?」
剣城
「ストップ!ストップ!ゴブリンはいないから!」
ゴブリンスレイヤー
「そうか。」
なんてゴブリンに対する執着心なんだ。まあとりあえずこれで全員みたいだな。セイバーのキリトに関しては何もわからなかったけど、それは後々聞いていくか。
あいね
「これで皆んな友達だね!マスター!」
剣城
「友達なの?」
エルメロイ二世
「正確にはサーヴァントは魔術師の『使い魔』なのだがな。主従関係と言ったらいい。」
だそうだ。それにサーヴァントって召喚の最中に聖杯戦争に関してやこの時代の事が記憶される筈だけど、あいねにはそれが無いのかな?
コンゴウ
「ではアドミラリティコード。今後は出撃があるまで待機でいいか。」
剣城
「それは構わないけど?」
ゴブリンスレイヤー
「なら俺もそうしよう。ゴブリンが出たなら教えてくれ。」
何かこの二人、あまり人との交流を持たないのか、それだけ言ってシミュレーションルームから出ようとしていた。コンゴウは人との関わりに抵抗があるのはわかるけど、ゴブリンスレイヤーは全く無関心だもんな。
あいね
「待ってください!!」
だがあいねは放って置けないのか、二人に声を掛けた。立ち去ろうとした二人は足を止めてあいねの方を振り向いていた。
あいね
「皆んなこうして集まったんですしもっとお話ししません?私、コンゴウさんとゴブリンスレイヤーさんの事もっと知りたいですし、友達にもなりたい!」
コンゴウ
「キャスター。人間である貴様がこの私から情報を得てどうするつもりだ。何を企んでいる。」
あいね
「何も企んでいません!私ただコンゴウさんとお友達になりたいだけです!」
コンゴウ
「単刀直入に言うが、私は貴様に対しての信頼と言うものがまるで無い。同盟を組んでいるとは言え、これ以上貴様等と馴れ合うつもりは無いからだ。」
あいね
「でもこれから一緒に過ごす仲間ですし、やっぱりお互いの事をわかってた方が助け合いにもなるんじゃないですか!」
ゴブリンスレイヤー
「そこまでだキャスター。」
あいね
「ゴブリンスレイヤーさん?」
ゴブリンスレイヤー
「自分から他人に声を掛けて近づいて来る人間は、略奪を目的で行動する。言わばお前の言葉は詐欺師の声にしか聞こえない。ライダーが警戒するのも無理はないだろう。俺もお前を信用出来ない。」
あいねは、ただ純粋に二人と仲良くしたかっただけなのに、二人からすればあいねの行動は不信感を抱くだけだ。
みお
「あの!それって失礼じゃ無いですか!?あいねはお二人と友達になりたいだけです!悪い事を考えるような子じゃありません!」
ゴブリンスレイヤー
「口ではなんとでも言える。先ずは行動で示せ。出なければ話にならん。」
止めた方がいいな。
剣城
「ピュアパレット!そこまでだ!」
みお
「マスター!?」
剣城
「コンゴウとゴブリンスレイヤーは、出撃があるまでアースで待機!それでいいよね。」
ゴブリンスレイヤー
「わかった。なら施設を探索してくる。ゴブリンがいるかもしれない。」
コンゴウ
「別名あるまで待機する。それまでここの食堂で紅茶でも飲んでるとしよう。」
ロマニ
「なら僕が案内するよ!この施設で迷子になられたら大変だからね。」
コンゴウ
「必要ない。この施設の見取り図は先程システムにハッキングして入手した。後は一人で動ける。」
ロマニ
「いやそれやられると困るんだけど?」
コンゴウ
「安心しろ。アドミラリティコードの指令がない限り、干渉はしない。」
つまり俺の命令があったらやると言う事か!?いやしないけど!?
ゴブリンスレイヤー
「俺は行くぞ。」
コンゴウ
「後は頼む。」
二人はそのままシミュレーションルームを出た。コンゴウとゴブリンスレイヤーとは少しずつ打ち解けていけばいいか。ピュアパレットは納得してないみたいだけど?
みお
「マスター。なんで止めたの?あいねは何も悪い事するような子じゃないのよ。」
剣城
「俺もあいねがそんな奴とは思っていないよ。ただコンゴウとゴブリンスレイヤーはもう少し時間を掛けて打ち解けた方がいい。コンゴウはともかく、ゴブリンスレイヤーは気難し過ぎて何を考えてるのかわからないから、ちょっとずつ接して行こう。」
みお
「いろいろ考えてくれてるのね。」
剣城
「頼りないけど君達のマスターだからね。少し不満かい?」
みお
「ううん。最高のマスターよ。」
みおは納得してくれたみたいだけど、あいねはどうかな。
あいね
「決めた!私コンゴウさんとゴブリンスレイヤーさんと友達になる!!」
どうやら問題ないみたいだな。
リムル
「頑張れよ!俺も応援する!」
キリト
「そうだな、その時は力になる。」
キリトもリムルも協力してくれるみたいだしな。ただあいねの言葉があの二人に届くといいけど。
ゆめ
「あいねちゃんなら大丈夫だよマスター!」
剣城
「どう言う事?」
アルタイル
「あいね殿には『トモダチカラ』と言うコミュニケーションスキルが備わっている。そう時間は掛からずに彼等と打ち解けられるだろう。」
剣城
「そんな力があったんだ!」
ゆめ
「そう!だから大丈夫!」
凄いな、サーヴァントって。自分達の世界での知識と経験が、そのま力となって活かされていくのか。
紅莉栖
[お取り込み中の所いいかしら。]
すると放送でクリスティーナさんがアナウンスを呼びかけていた。どうやら俺達に用があったらしい。
紅莉栖
[新たな次元で聖杯が観測されたわ。至急『オペレーションルーム』に来てちょうだい。]
オペレーションルームは、俺がクリスティーナさんに最初に案内されたあのモニターが多かった部屋だ。俺達は急いでオペレーションルームに向かった。着いた時にはクリスティーナさんが不機嫌な表情で待っていたからだ。でもなんで機嫌が悪いんだ?
紅莉栖
「遅い!職員ならもっとテキパキ動きなさい!!」
ロマニ
「無茶言うな!!シミュレーションルームからここまで結構距離あるんだぞ!!」
確かに距離はあったけど、そんなに俺達遅かったのか?まあドクターがツッコミを入れるくらいだからその筈は無いけど、何が原因なんだ?
剣城
「あの?クリスティーナさん今日不機嫌なんですけど?」
エルメロイ二世
「君がサーヴァント召喚に立ち会えなかったから拗ねているのだろう。彼女に日時は伝えていたが、その時間帯に次元空間に歪みが生じてその対応に追われてしまって、結果今に至ると言う訳だ。」
何かお気の毒様だな。
紅莉栖
「それじゃあ説明するわ。」
こうしてクリスティーナさんから今回の次元場所とその詳細について説明された。ドクターも彼女が集めた情報を見ながら整理していた。
紅莉栖
「場所はネパールのヒマラヤ山脈にある最高峰の山『エベレスト』よ。」
剣城
「いきなり過酷な場所ですね。」
ゆめ
「極寒の寒さに吹雪に
ロマニ
「残念だけど戦闘はもう始まっているみたいだ。けど妙なんだ。」
ドクターが情報を整理した所、現在エベレスト付近でサーヴァント同士が戦闘中なのだが、その動きが極めて奇妙だった。普通、サーヴァントは全員が敵であるのだが、エベレストで行われているのは四騎の英霊が一騎と交戦中だそうだ。正に四対一の一方的な戦いになっていると言う事だ。だが気になっている事もある。
ロマニ
「単騎のサーヴァントは逃げるどころか同盟を組んでいるサーヴァントに攻撃を仕掛けている。」
セルベリア
「つまりこの突入しているサーヴァントが敵であると言う事か。」
ロマニ
「その可能性はある。」
四騎の英霊が束になって掛かっても苦戦するほどの英霊なのか!?今回のサーヴァントもかなり強敵だな。
セルベリア
「マスター。無礼を承知でお聞きしたい事があります。今回の部隊編成は如何なされるおつもりですか。」
剣城
「ゆめと、それからセルベリア、貴女にも来て欲しい。雪山となると雪原の戦いなら貴女が慣れていそうだと思ったからだ。」
セルベリア
「お察しの通り、私は雪山の戦闘訓練はすでに完了しています。問題はありません。それと提案があります。」
剣城
「なに?」
セルベリア
「キャスターも今回の部隊に配備してもらえないでしょうか。」
剣城
「ピュアパレットを?」
あいね
「私達も!?」
セルベリア
「先ほども言った筈だ。「使えぬ戦力なら即刻契約を破棄してもらう。」と。お前達の実力を今回の出撃で私が見極めさせてもらう。それでよろしいですかマスター。」
剣城
「いいよ!しっかり判定してね。」
セルベリア
「はっ!」
セルベリアも口調は厳しいけど、優しい所はあるんだよな。なら彼女に任せても大丈夫だろう。俺にできる事は戦況に応じて活躍の場を造らないといけないな。
みお
「あいね!頑張りましょう!私達ピュアパレットなら乗り越えられる!」
あいね
「うん!セルベリアさんからのオーディション!絶対に合格しよう!」
オーディションって戦闘なのに?
ロマニ
「それとヒマラヤ山脈の登山口付近には集落があるが、こちらの世界にはそんなものは存在しない。」
剣城
「パラレルワールドですか。」
ロマニ
「そうだ。そこに聖杯も観測した。そして恐らく。」
剣城
「七騎の大罪の一人がいる。」
ロマニ
「そうだ。冬木の様にはいかないかもしれないから、ここからは僕等が全力でサポートする。だから無茶だけはしないで欲しい。」
そうだ。冬木の時はクリスティーナさんやゆめがいたから乗り越えられたけど、ここからはそうはいかない。プライドセイバーの様に油断しているサーヴァントだけじゃない筈だ。気を引き締めて行かないと!
剣城
「よし!今回出撃するサーヴァントはルーラー、ランサー、キャスター!以上!」
ゆめ
「うん!」
セルベリア
「了解。」
あいね、みお
「わかりました!」
俺達は転送装置まで行きゲートの前に揃った。
オペレーター
「エネルギー充電完了。座標軸固定。システムオールグリーン。これより次元転送による
俺達はエベレストのあるヒマラヤ山脈に向かった。そこで待っていたのは、戦闘狂のアーチャーとゆめの同郷で鋼の心を持ったキャスターだった。『ツンドラの歌姫』と呼ばれた彼女の心は、鋼の様に硬かった。
英霊紹介
黒の陣営
黒河剣城によって召喚された七騎のサーヴァント。現在『トゥリファス』で行われている聖杯大戦にて『ユグドミレニアム』の陣営からその名を取っている。
真名:『キリト』
クラス:『
宝具:『スターバースト・ストリーム』
作品名:『ソードアート・オンライン』『ソードアート・オンラインII』『劇場版ソードアート・オンライン オーディナルスケール』『ソードアート・オンライン アリシゼーション』『ソードアート・オンライン アリシゼーションWar of Underworld』
プロフィール
VRMMORPGのSAOのテストプレイヤーにしてデスゲームと化したSAOを生き延びた少年である。SAO事件の後も様々な仮想空間での悪質な難事件を解決してきた。その為彼の宝具はさまざまな仮想空間にある為定まらず、サーヴァントとして召喚されてからは、最も親しい二刀流である『エリュシデータ』『ダークリパルサー』『聖剣エクスキャリバー』『ブラークヴェルト』『夜空の剣』『青薔薇の剣』に換装できる。因みにリアルの本名は『
真名:『セルベリア・ブレス』
クラス:『
宝具:『ヴァルキュリア』
作品名:『戦場のヴァルキュリア』『OVA 戦場のヴァルキュリア3 誰が為の銃瘡』
プロフィール
中部ガリア侵攻部隊指揮官の大佐で、マクシミリアン直属の『ドライ・シュテルン』のメンバーの一人。銀髪の長い髪と紅い瞳と言った特徴から、彼女は古代戦闘民族『ヴァルキュリア人』の末裔である。幼い頃、その研究機関の実験体にされ、逃げ出した所をマクシミリアンに拾われ、彼に忠誠を誓った。だが最後はマクシミリアンにヴァルキュリアの力で自爆を命じられ、結果敵の捕虜になる前に突撃してきたガリア軍を巻き込んで自爆した。
凛々しくも軍人らしさを持つ厳しい女性であるが、趣味が料理と言った一面もある。
真名:『アルタイル』
クラス:『
宝具:『
作品名:『
プロフィール
彼女の製作者シマザキ・セツナこと『
プロフィール2
サーヴァントとして召喚されてからは、彼女の不完全だった宝具『
真名:『大戦艦コンゴウ』
クラス:『
宝具:『
作品名:『蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-』『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-DC』『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-Cadenza』
プロフィール
『霧の艦隊』東洋方面第1巡航艦隊旗艦の大戦艦。本体は船体そのものだが、普段は人間の姿をした『メンタルモデル』として活動している。以前は人間の思考を理解できなかったが、重巡洋艦『マヤ』や『イ-401』と接触する事によって少しずつその意味を理解しようとした。だが『超戦艦ムサシ』直轄の潜水艦に騙され暴走してしまう。イ-401のお陰で正気に戻り、友達と言う物を理解した。その後は友を助ける為、ムサシ直轄の艦隊『霧の生徒会』との戦いに参戦し、終戦後は妹の『大戦艦ヒエイ』と共に世界の海を航海している。
真名:『ピュアパレット』
クラス:『
宝具:『ありがとう⇄大丈夫』
作品名:『アイカツフレンズ!』『アイカツフレンズ!かがやきのジュエル!』『アイカツオンパレード!』
プロフィール
ピュアパレットと言う真名は『
真名:『ゴブリンスレイヤー』
クラス:『
宝具:『
作品名:『ゴブリンスレイヤー』
プロフィール
銀等級の冒険者ではあるが、ゴブリン専門の退治屋である。幼い頃にゴブリンの一団に村を襲撃され、姉を失った事から彼のゴブリンに対する復讐が始まった。優れた観察力と洞察力と何事も動じる事がない精神力を持っている。ギルドでゴブリンの討伐クエストをやり続けた結果、周りの冒険者達からゴブリンスレイヤーと呼ばれる様になる。さらにエルフからは『オルグボルグ』、ドワーフからは『
ゴブリンに対する執着心は凄まじく、オーガや魔族を倒す程の実力を持っているが、彼曰く、ゴブリンの方が手強いらしい。
真名:『リムル・テンペスト』
クラス:『
宝具:『
作品名:『転生したらスライムだった件』
プロフィール
見た目はただのスライムだが、『ジュラ・テンペスト連邦国』の魔王である。その正体は人間界で通魔に刺された37歳のサラリーマンが転生した姿だ。その後は『
彼が人間に変身する事があるが、ある英霊を喰らってその姿を得たと聞くが詳細は不明である。