「あなたには、デーモンを倒していただきます」
「・・・は?」
俺は死んだはずだった。
ある日、母ちゃんに「あんた、不死の印が出たんね。ロードラン行ってきなさい」
と、よく分からないことを言われた。
「なにそれ?たまご?」
「それはヨード卵しょ!バカなこと言ってないで、さっさと行ってきなさい!」
「へーい」
俺は、近所の養鶏場へ向かった。直売である。
「すみません、ヨード卵光ください」
「おう、八幡!いくつだ?」
「あー、そういや聞いてこなかったな。とりあえず1パックで」
俺は財布から300円を取り出し、おっちゃんに渡した。
「はいよ!えー・・300万円のお預かりね!60円のお返しやな!またこいよ!」
「はいよ、ありがとさん」
おっちゃん。お釣りも60万円て言って欲しかったわ。あと、高いわヨード卵。
もっと安かった気がするぞ(適当)
帰り道。犬が道路を渡っていた。リードが外れてるな。
「サブレー!まってー!」
なんだか知らんが、犬が黒塗りの高級車に轢かれそうになっている。
「あぶねえ!」
俺は走り出した。
「キャー!」
ドン!
俺は死んだ。
「はい、あなたにはデーモンを倒していただきます」
「いやそれさっき聞いたし」
気付いたら、俺はなんか神殿のようなところに倒れていた。
そしたら横に、黒髪ロングの絶壁美少女が、長い杖のような松明を持って立っていたのだ。
「で、なんなのここ?あんただれ?」
「私は雪ノ下雪乃。この神殿の火守女よ。ここは楔の神殿」
よく分からんことを言う絶壁美少女だった。
「で、俺、帰りたいんだけど。母ちゃんにこの卵買ってこいって言われてたから」
俺はヨード卵光(1パック)が入った袋を見せて言う。
「没収」
「なんで!?」
没収された。母ちゃん、カツアゲに遭いました。ごめんな卵持って帰れなくて。
「では、そこの階段を上って財津くんのところへ行きなさい」
「財津?だれそれ」
「楔石の封印を解いてくれる人よ。詳しいことは彼に聞きなさい」
「お、おう」
俺は階段を上る。
「いや、エレベーターねえのかよ。なげえよこの階段」
クソ長い階段だった。
「はあーやっと上まで来たか・・って通れねえじゃねえか!ふざけんな!」
変なモヤモヤしたものが行く手を塞ぎ、何故か通れなかった。
「はあああーあの絶壁女、舐めてんじゃねーぞ・・」
急に気温が下がった。壁が凍り付いている。
「なんだよいきなり・・こええなー階段滑るじゃねえか・・」
ビビりながら階段を下りていくと、途中に通路があった。
「なんだよここかよ・・見過ごしてたのかめんどくせえなー」
通りすぎていただけだった。
「で、あんたが財津くん?」
コートを着たウザそうなデブが座っていたので声を掛けてみる。
「ふむ、我は剣豪将軍、材木座義輝である!」
「あ、すいません財津くんじゃないのね、んじゃ失礼しました」
「まてーい!それ、我のことである」
「あ、そうなの。で?なんなのここ」
「ここはくさび」
「いやそれさっき聞いたし。で、なんか封印解いてもらえとかなんとか」
「これはしたり!まかせておけ!むーん!」
「・・・」
「ではこれからヌシはデーモンを殺してもらう」
「いや意味わかんねえから」
「逝け!勇者よ!」
「いやなに言ってんのお前」
俺はさっきの絶壁女のところに戻ることにした。
「うーす行ってきたぞー」
「正座」
「は?」
「正座」
「・・はい」
怖かった。
「それで?絶壁女とは誰のことかしら?比企谷くん?」
「え、いやその・・てかなんで俺の名前知ってんの?」
「質問に答えなさい」
「すみませんでした」
俺は土下座した。