もしも、ケモナ―マスクがelonaの世界に転送されたら【完結】 作:沙希斗
こそ泥共を【ガード】に引き渡し、ついでに盗まれていた落とし物の鞄などを届けて褒められた源蔵。
一件落着かと思いきや、今度は自分の問題が発覚した。
というのもどうもこの世界はペットであってもペットフードのような物は無く、ちゃんとした料理として与えないと彼らのステータスが上がらないという事を教わったからだ。
彼自身は元居た世界で一人暮らしをしていたがために野菜や肉を適当に切って炒める、という程度の料理はした事があるのだが、もっぱらコンビニやスーパーなどで適当に見繕っては食べるという生活の方が多かったため、本格的な料理などした事は無かった。
そこで誰かに習おうと聞いていたら、「料理スキルを身に付けたら?」と言われた。
なんでもこの世界には【トレーナー】なる専門職がいて、それぞれの持つ得意スキルを習って習得するのが常識なんだとか。
そこでヴェルニースにいるトレーナーを訪ねてみる。
例のごとく鈴の音と共に『ノルン』が現れて説明しようとするのを無視し、得意スキルは何かを尋ねると、「料理、旅歩き、採掘、釣り、錬金術、銃器、探知、鍵開け」と言われた。
丁度料理を習いたいと思っていた彼は、渡りに船だと「料理を教えてくれ」と頼む。
「プラチナ硬貨15枚ね」
「プラチナ硬貨???」
「持って無いの? 掲示板から依頼受けてない?」
「あぁ、住民からいつも貰うあの硬貨の事か」
渡してしばらくトレーナーと共に特訓する。
初めの頃は、散々なものだった。
野外を適当に散策するだけで見付かる【アピの実】を使ったクッキーをつくるつもりだったのに原型を留めない程何やら分からないものになってしまったり、肉料理をつくるつもりだったのにただの焼け焦げた肉の塊になってしまったり。
正直プロレス技で何度もトレーナーを投げ飛ばしたいと思ったが、どうにか『まともな料理』を作れるようになった。
「ここで身に付けてもちゃんとした調理器具で料理しないと上達しないよ」
そんな事を言われたので、街にいる間はパン屋にある調理機を借りては料理した。
この世界では他人が家具や調理道具などを使う事に関して驚く程寛容で、眠くなってその辺の家に勝手に上がり込み、そこにあるベッドで寝ていても平然としているからである。
相変わらず失敗もするが大分上達した頃、「あんたの料理が食べたい」と言い出す町民が出て来た。
ペット用なのにと渋々食べさせてみたりしている内に何故か評判になってしまい、料理の依頼も増えてしまった。
「……。ペットショップの脇にレストランも作ろっかな」
そんな事まで考えるようになったが、いやいやそこまで自分の体が足りないだろうと考え直す。
でも、自分の料理を褒められたり、何よりペットたちが目を輝かせてがっついたり美味しそうに食べたりするのを見るのは至極の喜びだった。
ちなみに私がプレイしている「源蔵」の種族は「丘の民」です。
なんとなく一番筋力がありそうだったので(笑)
なので「料理」のスキルは初めから身に付けてます。
この世界では「重量挙げ」というスキルも大切なので、そのスキルを初めから持っている職業である「ピアニスト」でプレイしております。
でも演奏する気は全く無いし初期の重量挙げレベルで持ち運ぶのはクソ重いので、即ピアノは売っ払いましたが。