試製・転生請負トラッカー日月抄~撥ね殺すのがお仕事DEATH~【一般版】   作:珍歩意地郎_四五四五

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番外編:  〃    中(自粛版)

 踊り子と、その強制徴募者。

 ふたりは、激しく視線を打ちあわせた。

 それはまさしく、女の誇りをかけた決闘の宣告であった。

 

「……よろしいですわ」

 

 ややあって、詩愛は少しくふるえる声で、

 

「女性の手管(てくだ)などに、わたしは負けません!」

「あら。仰いますのね?でも(ワタシ)のフィンガーテク、すごくてよ?」

「どんなことをされても、女同士の歪んだ肉体関係なんて――認められませんわ!」

 

 ふふん、と気丈な相手の表情を鼻で嗤う舞姫。

 だが、そのはしから彼女の脳裏には次から次へと妄想がふくらみ、果てがなかった。

 

 ――あぁ……この麗しい“オ○ニー・ドール候補”は……。

 

 ムチ打たれるとき、どんな悲鳴を聞かせてくれるのかしら……。

 弱電流を流されたとき、どんな身(もだ)えを見せてくれるのかしら……。

 

 首輪を巻かれ、手枷(てかせ)を、脚枷(あしかせ)を――なにより××をハメられたとき……。

 よけいな口をきかぬよう、口枷(くちかせ)をのど奥までハメ込んでやり、固定ベルトを頭の後ろでキビしく施錠してあげましょう。必死に()()()()こらえ、なみだ目を白黒させて慈悲を請うように(ワタシ)を見る、その甘美な()()()()ったら!

 

 

 ――あぁっ!考えただけで……考えただけで(ワタシ)。もうイキそぉ……ッ! 

 

 このような想像をするに至っては、もはやガマンなど出来ないサロメだった。

 詩愛への責め準備をする白衣たちの視線などお構いなしに、彼女は飾り具をはげしく鳴らし、むさぼるよう自分を慰めてしまう。

 そんな中でもカッ!と目は見開き、分娩台上の蒼ざめた詩愛を、まるで(ねぶ)るように見おろしたまま……。

 

(……まァた“()()()”のワルいクセがはじまったぜ?)

(……このクソ女、同性の責めに関しちゃ見境ないからナァ)

 

 そんな白衣たちのヒソヒソ声など、もはや耳にも届かせず、彼女は妄想に拍車をかける。

 豊かな尻にまかれたコインベルト付きのヒップ・スカーフを鳴らしてモジモジと焦れッたそうに。

 “おしゃぶり奉仕用”に施術された人工的な口唇(くちびる)をゆっくりなめて、

 

 ――えぇ……そうよ、それから……。

 

 そして……ありったけの責めを施して“苦痛”と女の“快楽”との板挟みになった詩愛(あのひと)の美しい(もだ)え顔を!上気した肌に玉のごとく浮かぶ脂汗を!藝術作品のようにして間近にながめつつ、(ワタシ)は冷えたシャンパンの一盞(いっさん)悠然(ゆうぜん)と傾けるのですわ……。

 

 冷静な白衣二人組と、彼等の手により着々と詩愛に対する準備が進むなか。

 その傍らでは愛欲と快楽に飢えた踊り子が、女のモノの匂いをふりまき自分を慰める。

 この一種異様な緊張がみちる空間においては、情欲の気配と畏怖の感情が、二種のコロイドのように()()()()となり、立場の異なる二人の女を、まるで粘性が高い液体のなかへ取り込むかのように支配して……。

 

 やがて――準備が調(ととの)ったことが報告された。

 

 詩愛の耳は、それを己の処刑宣告のように聞く。

 彼女の目の届くところに5分のデジタル・カウンターが据えられる。

 サロメは未練ありげに自慰を中断し、ガラスの“お道具”を手にとって舐め回すと、腰のポーチから何かをつまみあげ、それを潰して出てきた紅い液を先端に塗りつけた。

 

「さぁて。()()()の準備は――よろしいかしら?」

 

 中断されたオナニーの昂揚(たかぶり)がのこる(うる)んだ瞳が、詩愛を見おろした。

 それを見たとたん、彼女はゾクリとするが、強いて自分の心を奮い立たせ、

 

 ――さぁ、しっかりするのよ!……詩愛!!

 

 自らを励ます、そんな相手の面持ちに、サロメもまんざらではない風情。

 というのもその心理を解剖してみれば、かかる高潔な魂の持ち主を、これから自分が徹底的に(けが)し、(にご)し、(よご)し、(おか)し……なにより恥辱(はずか)しめてやり、淫猥と媚薬と情欲とがタップリと調合される汚辱の粘液にまみれた自分の世界と同じ境地に引きずりこむのは、美しい花を手折るよりもさらに禁忌(タブー)で、淫楽(いんらく)で、悖徳(はいとく)的な(よろこ)びに満ちあふれるように想えたからである。

 

「では――開始です」

 

 白衣の片方が冷静な声で。

 

 スタートボタンの電子音。

 5分のカウンターが減っていった。

 ミリ秒の桁まであるので、見た目にはもの凄く早いように映る。

 

 ――あぁ、神さま。どうかわたしをお救い下さい……マイケルさん、どうかわたしに力を!

 

 詩愛が心のなかでそう念じつつ、体を固くし身構えたとき。

 

「いくわよォ――お覚悟!」

 

 いきなりサロメは大ぶりな“お道具”を、詩愛に容赦なくブッさした。

 

 

「んほぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!1111」

 

 

 ビュクビュクっ!

 ぶっしゅぅぅぅぅぅぅぅッッッ!!!

 ジョロロロロロロロロロロロロロロォォォォ………

 

「はぇ――――よwwww!!!!」

 

 いきなりキレるサロメ。

 

「ナンなんですの?一体!コッチだって“(しゃく)の都合”ってモンがあるんだから!」

「ハァハァ……そんな(ハァハァ)……ネタ物のAVみたいに(ハァハァ)……」

「今までしっぽりイイ調子で進んでいたのに“即イキ”なんて――台無しですわよ?台無し!(プンプン」

「ひどい……一生懸命演技しましたのにぃ(グスッ」

「そんなクソ演技じゃ、ブクマ読者の皆さんだって怒っちまいますわ!――――ADさん?(チラッ」

 

 いったいどこから出てきたのか。

 ワラワラとスタッフが4人のもとに駆け寄る。

 

 下積みの若者が、分娩台の汗や尿、ハデに床にぶちまけたモノをタオルで手早くぬぐって。

 スタイリストの女性が、いったん拘束が解かれた詩愛のウィッグを脱がした。

 さらに磁石のついたスキンヘッドのヅラを外し、みだれた詩愛の髪をワックスでオールバックに撫でつけてから、ふたたびスキンヘッドのズラと豊かな金髪のウィッグを彼女にかぶせる。

 

 セットは再度整えられ、その間スチル担当が楽屋裏話としてのサービス・ショットを撮影して。

 カメラさんと監督の打ち合わせ。スポンサー代表が、なにやらそこに口をはさんで。

 踊り子とその候補者は、散々赤線の引かれた台本の読みあわせをする。

 

「サロメさん、このセリフなんだけど……もう少しキツめにした方がよくない?」

「ダメよ!そこは話の展開上、キモなんだから!アタシが完全に“ワルモノ”んなっちゃうじゃないのぉ!」

 

 撮影現場のバタバタは、10分ほど続いたろうか。

 やがて女性のADが再度責め具を手にして詩愛に向かい、

 

「あの、そろそろ準備を……」

 

 “踊り子・強制候補者”はためいきをつき、再度分娩台に拘束される。

 様々にせじゅつされる、その苦痛が。心ならずも詩愛の吐息をよび、サロメのニヤニヤ笑いをよぶ。

 

 彼女は手ずから詩愛を拭き清め、

 

「アラアラwwwwあなたも大分ヨくなってきたみたいねェ……」

 

 (なぶ)るようなサロメの言葉に、顔を火照らせ、うつむく詩愛。

 レフ版をもった者が忙しく配置につき、音声さんは自分の機材を再度チェック。

 撮影現場は今一度、緊張につつまれる。

 

 ハイ、TAKE2いきま~す!

 

 タバコを吸っていた談笑していた白衣の若者二人が、あわてて現場に駆けもどってきた。

 帽子を前後に被りなおした音声さんがヘッドホンをつけ、ブームつきのマイクを頭上に構える。

 

 よ~い……アクション!

 

 んっ、んふん!と踊り仔は咳払いしたあと、

 

「さぁ……いくわよ?準備はイイかしら?」 

 

 サロメは挑発的な眼差しを詩愛にむける。

 手にしたガラス製の張り型を彼女が操作すると、中に透けて見える機械が高周波音を立てて細かく振動をはじめた。

 

 ――あぁ、マイケルさん……どうかわたしを守って。

 

 振動するガラスの先端が、詩愛の上半身を。

 やがてそれは焦らすようにヘソをくだり、白々とした鼠径部の周囲(まわり)を散歩する。

 

「んぅッ……そんな……やめ――」

 

 出かかる詩愛の抗議を圧殺し、サロメは彼女の初々しいくちびるに濃厚な口づけ。

 そのまま舌を強引にこじ入れようとするも、固く食いしばった詩愛の歯の抵抗にあう。

 だが踊り子は慣れた手つきで彼女を痛めつけ、悲鳴をあげたその拍子にやすやすと彼女に侵入する。

 

 からみあう、ふたりの女の紅舌(した)

 ほおの内側を、舌のウラを、のど奥を刺激され、さらに詩愛の内面は高まってゆく。

 

ほふぁ(ホラ)ほふぁ(ホラぁ)はぉ(あと)ひふんほぉ(2分よぉ)……?」

 

 ――あと二分……。

 

 目を閉じ、されるがままになっていた詩愛は、苦痛にも似た快楽に耐えながら、煮え立つような頭で考える。

 

 執拗に舌をねぶられ、あるいは××××に指を差し入れられ、全身の血は溶岩にでもなったよう。

 ×××に指を差し入れられたときは、最初こそ、さすがにその異様な感覚にゾワリと全身の毛が逆立つものの、サロメの手で巧みに揉みほぐされてゆくうち、まるで下半身だけお湯にでも浸かったような気配のまま、戸惑いながらも高められてしまう。

 

「はぉ、はんひゅうひょぉ……」

 

 ――あと30、秒……。

 

 もはや詩愛の下半身はドロドロだった。

 手術上がりの胸も、イタいほど感覚が鋭敏に。

 頭の中は白く、激しく明滅して、もはや何も考えられない。

 哀れな彼女は、だだこの呪われた5分が過ぎ去ることだけを願っていた。

 

「お、ひょん、はん、ひぃ、ひひ……」

 

 ――おわった……ッ!

 

 あぁぁぁぁぁ~~~……ッ!

 

 身をふるわせ、激しく彼女は達した。

 

 悪魔の踊り子による口づけからようやく解放され、息をあえがせて詩愛は、酸欠ぎみの頭で目の前で顔を寄せるサロメのニンマリとした顔を呆然とながめる。

 

 勝った……という放心。気だるい全身の脱力。

 やがて、次第に力をつよめる誇らしさ。

 自分が保った理性への自賛。

 

 だが――どうしたことだろうか。

 この舞姫は、悖徳的な笑みをさらに深めるや、

 

「ふふふッ。なぁ~んちゃって……」

 

 そう言うや、自身も上気した匂いをたてつつ、詩愛から身体をはなす。

 

 

 すると――なんと言うことだろう。

 カウント・ダウンのタイマーは非情にも、あと2分余りを残しているではないか。

 

「そんな……そんなぁッ!」

 

 余裕の笑みで、サロメは手に持つ“お道具”の振動を最大にした。

 稠密なガラスのうなりが、離れていても大きく聞こえるようになる。

 

(ダマ)したのね!? 」

「ダマすだなんて、とんでもない。5分間耐えたらという約束よ?でもイイわ――今のはノーカンにしてあげる」

 

 タイマーが2分を切った。

 

「さ、いよいよ本格的にいきますわよ?」 

 

 そう言うや、サロメは威力をつよめた道具を、詩愛の敏感な場所に押しに当てた。

 

――!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 微弱電流を流されるような、激しく小刻みな振動!

 サロメは道具の先端で、くまなく詩愛の全身を這いまわす。

 もはや完全に“デキあがった”女の(からだ)に、これは酷な責めだった。

 

 ピンクに火照った身をくねり、仰け反らせ、詩愛は分娩台の上で懸命にあばれた。

 頭を打ち付け、わざと手枷や足枷を引っ張り、その痛みによって全身を舐め回す()()()のような快楽から気を反らそうとした。

 

「ふふっ。そんなコトをしたって――ダぁメ♪」

 

 サロメは、巧みな技術を見せ、詩愛の敏感な場所にチョンチョン。

 とたん、電撃的な刺激が彼女の脊髄を逆流し、ピンク色の快楽に染められる脳を直撃する。

 

「あハぁぁァッッ!!」

「さ!()()()はタダの“好色(いろ)ボケ”したメスになるの。オ○ニー・ドールになり下がるのよ!」

 

 悪魔的な舞姫は、タップリと詩愛を道具で苛め抜いた。

 声にならない悲鳴が、悶えが、彼女の口から漏れる。

 暴れながら、なかば失神状態となった詩愛。

 その脳裏に切れ切れのイメージが浮かぶ。

 

 ――あぁっ!美ぃチャン!マイケルさん!……お母さん!お母さん!お母さん!

 

 残り、1分。

 

 頃は佳し、とサロメは彼女に“お道具”を突き立てる。

 

「ほらッ!――メス豚!!」

 

 舞姫は、性の快感に揉みくちゃとなった相手の耳もとで声を荒げ、

 

「詩愛は(けが)らわしいメス豚になると――イイなさい……ッ!」

 

 そう言うや、新たに彼女のアヌスへ、細身のディルドーを使った。

 ねじり、くねり、ほじる。さらにはネチっこく抽挿(ぬきさし)して。

 

「あがぁぁぁ!!!!……ッ!」

「言いなさい!――メス(ブタ)ッ!!

 

 ――もうダメ!イっちゃう!イっちゃう!イっちゃう!イっちゃう!

 

 つぎつぎと詩愛を襲う昂揚(たかまり)の波。

 それが彼女の魂をきりもみ状態とし、“淑女の理性”を一片のこらず砕き去る。

 

 最後の瞬間、すべてが白い閃光に包まれた。

 

 

「詩愛は……詩愛はメス豚に……メス豚に、なりまァァァぁぁす!!!」

 

 

 声を枯らすほどの叫び。

 拘束台上での痙攣めいた身悶え。

 激しく失禁し、涙を流して――彼女は果てた。

 

 残り時間、007秒。 

 

 果てたあとはグッタリとしかかる詩愛。

 それを横目に、休ませるものかと踊り子から二人の青年に合図が飛んだ。

 

 息を喘がせ、激しく上下する“美乳”のピンク色をした頂き。

 その片方を、冷たいピアス・ガンが(そッ)と挟んで。

 えっ?と彼女が思う間もなかった。

 

 バチィッ!

 

「あッ、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああッ!」

 

 脳幹を直撃するような激しい激痛。

 獣じみた絶叫をあげ、詩愛は分娩台の上で身を仰け反らせた。

 

 朦朧(もうろう)としかかる彼女が姿見の中の自分を見てみると、右の胸先から鳴り物付きのリング・ピアスがひとふさ。細い血の流れと共に垂れている。

 

 爬虫類のような目をした青年の片方が、もう一方の胸に機器を当てた。

 ショックのあまり回らない舌で彼女は、

 

「ひゃめへ!おぇがひ!よし――」

 

 バツン……ッ!

 

「いッ、ぎひィィぃぃぃぃぃいいいいいいいッ!」

 

 彼女の視界に星が舞った。

 景色が細かく振動し、何も考えられない。

 

「ほうら♪これで()()()()になりましたわ?」

 

 サロメは自分の胸と、鳴り物が取り付けられたばかりの詩愛の胸を、ともにシャラシャラと鳴らした。

 揺らされるたびにズキズキとした痛みが襲い、詩愛はアウアウと口をパクパクさせ、顔をしかめて。

 

「でも……まだまだ♪」

 

 先にピアスをした白衣の青年が、今度は詩愛の股間にかがみこみ、手術用・ゴム手袋に包まれた指でデリケートな場所をつまみあげる。

 

 ピアス・ガンが、その禁忌な場所を挟んだ。

 

「ひゃめへ!ひゃめへ!ひゃめへ!――」

 

 だが、彼女の懸命な哀願など知らぬ風に、

 

 ブッツ……ン!

 

「うッぐゥゥうううううううううう……ッツ!」

 

 股間の片方から、鳴り物が下がる。

 次いで、容赦なくもう片方。

 

「えッげェェぇぇぇぇぇぇええええええ……ッツ!」

 

 さすがに痛みの刺激が強すぎたのか。

 ガクリ、と詩愛は気絶した。

 

 サロメが冷たい眼差しで青年たちに合図する。

 すると二人は機敏にうごき、薬品をつかって詩愛をムリヤリに覚醒させてしまう。

 

「あ……あぁ……」

 

 ウェーブのかかった豊かな金髪をふりみだし、ヨダレを垂らした(ほう)け顔で、詩愛は姿見にうつる見慣れない人物を朦朧(ボンヤリ)と眺めた。

 

 ――アレは……だれなの?……胸と脚の付け根から、鳴り物のついたピアスなんか垂らして……なんて(みじ)めで恥知らずな……イヤらしい女……。

 

 その女のわきに、どこかで見たような踊り子が立っていた。

 

 ――あのふたり……似たような格好……姉妹かしら……なんて淫猥(みだら)な……姉妹……。

 

 ほどなくクスリの効果が切れ、詩愛はその“淫猥な姉妹”の片割れが、ほかならぬ自分であることを、薄ら寒いショックと共に自覚した。

 

「ヤぁっ!……イヤよ……こんなの……」

 

 姿見の中の姉妹。

 その片方が、恍惚(ほれぼれ)とした顔で自分に優しく口づけをして、

 

「さ。これから刺青(イレズミ)をしましょうね?でもその前にあと一カ所。ピアスをし忘れているところがあるの。その仕上げをしてしまいましょう……」

 

 ウットリとした声が詩愛の耳をくすぐる。

 次いで幾重にも指輪に飾られた手が、施術されたばかりの詩愛の胸を揉みあげた。

 あくまでも、優しく――優しく――優しく――。

 

「イヤ……痛ぁい……イタぁい……ッ!」

 

 愛撫されるのと同じ調子で、詩愛は身(もだ)えしながら訴えた。

 そんな彼女に顔をよせ、サロメはいかにも可愛くて仕方ないといった風に、

 

「大丈夫。その痛みが、いまに甘痒く、ジィンと快感に響くようになるの。ガマンなさい?」

 

 白衣の青年の片方が、敏感な部分を手術用鉗子(かんし)を使い、つまみ上げる。

 もうひとりが事務的な手つきで、ピアス・ガンの先端を調整して……。

 




後々に効いて来る大事なパートなんで、このエピソードは、ハズすワケにはいかないんですよね……。
改変・削除しまくったので、15禁に収まってるとは思いますが。

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