彼方の時へ   作:くらうす

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ファイアーエムブレム聖戦の系譜の二次創作です。
雑文、乱文にならないように頑張りたく思いますが、ハーメルンの投稿に馴れるまで更新は遅めかと

それでも見てやんよ!という方々が居られればどうぞ見てやって下さい


シグルド編
戦乱への道


 

ユグドラル大陸

この大陸にはいくつもの国がある。風の魔道士セティを祖に持つシレジア。剣聖オードを祖とするイザーク。黒騎士ヘズルを祖として発展してきたアグストリア。槍騎士ノヴァを祖とするレンスター。竜騎士ダインを祖とし半島統一を国是とするトラキア。南方の広大な森林地帯を有するヴェルダン。聖者ヘイムを祖とするバーハラ王家を中心とするユグドラル大陸最大の国家グランベル

 

嘗ては大陸全土に混乱をもたらし、暗黒神ロプトゥスを崇め奉り暗黒時代を築き上げたロプト教団。これ等に対し抵抗を続け、ダーナにて竜族の力を借り教団、ロプトゥスを破った。結果出来たのがシレジア等の国家群である

 

 

暗黒神ロプトゥスを打倒するために共に戦った戦士の子孫でありながら時が経つほどに各国の関係は難しくなっていった

 

 

とはいえ、一部の国家間では連携が構築されており、現にグランベル王国の聖騎士バルドの血統を持つシアルフィ公爵の息女エステルとレンスター王国のキュアン王子の婚姻が行われている。グランベル王国の軍学校に他国の人間も入学を認められている等、少なからず交流はあった

 

 

 

が、イザーク王国における部族間の対立。シレジア王国においての後継者問題。レンスター王国とトラキア王国のトラキア半島における対立等の懸念材料も多い

 

また、現在は賢王イムカにより、とりあえず纏まりのあるアグストリア諸侯連合、穏やかな気性を持つ現在の王故に隣国アグストリア諸侯連合やグランベル王国との融和を進めているウェルダン。この二国とて水面下では様々な対立が進行しつつあった

 

グランベル王国内でも現国王アズムールは既に老齢であり、現在の後継者であるクルト王子の元で安定しているとは言い難い。宰相であり現フリージ公爵家の当主レプトールとドズル公爵家の当主ランゴバルドはクルト王子の信任篤いシアルフィ公爵、ユングウィ公爵に対し、隔意を抱いており、アズムール王が崩御ないしクルト王子が亡くなった場合は混乱する可能性すらあった

 

 

 

 

 

『薄氷の上の平和』

その様な中、物語は始まる

 

 

 

 

 

 

 

 

グランベル王国とレンスター王国、更には北方のシレジア王国にまたがって存在する、ユグドラル大陸最大の砂漠。イード砂漠。その北東に位置するイード神殿

嘗ては大司教ガレによりユグドラル大陸全土に混乱をもたらしたロプト教団の本拠地である

各地で行われているロプト教徒に対する弾圧により、抗う術の無い女子供などは此処に居住しており、表向きはグランベル王国の領地として扱われていた。

その神殿の奥にて数人の男達が集まっていた

 

「嘗ては我等が神の前にひれ伏した奴等でありながら、今では其奴等に頭を下げねばならぬとは」

「やむを得ず、と言えども口惜しくはあるが」

現状に不満を持っている事を隠そうとしない高齢の黒衣の男二人

「それよりもシギュンの娘は見つからぬのか?」

赤い僧衣を纏った男が訊ねる

「シギュンの娘は未だ。なれど現ヴェルトマー公爵について面白い事が分かった。彼奴はシギュンと前ヴェルトマー公爵との子よ」

せせら笑いを浮かべて緑の僧衣を纏う男が言い放った

「何!本当か?クベリウス殿」

赤い僧衣の男が驚き緑の僧衣を纏う男、クベリウスに問うた

「真よ。マンフロイ。愚かにも自分の妻が主君の息子と密通しておった。故にシギュンはグランベルを離れたのよ。己が血筋を知る故に、な」

クベリウスは嘲笑を隠そうともしなかった

 

このクベリウスという男、表向きはイードを中心に活動する商人であり、様々な情報を手に入れていた

が、一方で暗黒司教としても裏で動いていた。今回の情報は元ヴェルトマー公爵に仕えていた複数の人物から拷問して聞き出した。無論、元公爵家に仕えていた人物ともなれば簡単にはいかなかった。が、所詮は精神に作用する外法もある闇魔法の使い手。どうとでもなった

 

「うむ、よくぞやった。クベリウス」

クベリウスを褒める黒衣の老齢の人物

「フェゼイル殿の言う通り。シギュンは所詮籠の鳥。己が血筋、宿命を理解しておらんかった訳か」

「フェゼイル殿、ラグヴェル殿。ならば、今後を見据えウェルダン以外にも手を伸ばすべきでは?」

マンフロイは黒衣の老齢の二人に許可を求めた

「寧ろ私とマンフロイに任せて頂けたらと、この程度でお二方の手を煩わすのも如何かと」

「ならば任せよう。しかと我等が神の為に働け」

そう言い残してフェゼイル、ラグヴェルの二人は去って行った

 

 

 

「さて、マンフロイ。つまらぬ文言は無用。何処を狙う?」

クベリウスは下らない事に時間をかけた。と言わんばかりにマンフロイと話始めた

「つまらぬとは。まぁ、同感ではありますが」

苦笑をマンフロイはこぼす

 

いつもこうだ。フェゼイルは大司教であり、ラグヴェルはそれに従う唯の狗。やることは自分か先達のクベリウスがする。だが、一々文句をつけるのだ。「儂が大司教。なれば我が意はロプトゥス様の意向である」と

ふざけるな。貴様等は何一つ我等が神に貢献していない。貴様等の様な者がいるから、我等が宿願はいつまでも果たせないのだ

マンフロイにしてみれば、あの二人は一番リスクの高い役目をクベリウスに押し付けて、自分達の利益しか考えない愚物にしか見えない。現状に甘んじている二人など嫌悪でなく既に憎悪しているのだ

 

「落ち着け、マンフロイよ

あんなもの放っておけ。それより、アグストリアから手を入れるとよかろう。彼の国は賢王イムカにより支えられておる。あれさえ消えれば息子のシャガールなどどうにでもなる」

 

暗に退室した二人等どうでも良いと言っているかの物言い。事実どうでもよいのだろうが

 

「ありがとうございます。クベリウス殿。しかし、シギュンの娘は如何しますか?

御言葉を返すようで申し訳なく思いますが、アグストリアとてイムカを失う程度で瓦解するとは思わないのですが」

マンフロイとしては、アグストリアはイムカによって纏まっているのは理解出来る。が、其れを失ったからとて直ぐに付け入れるとは思えなかった。何より『アレ』がいるのだから

 

「懸念材料はノディオンの小僧か。確かに傑物よ。真の騎士とも言えよう。が、ヒトとは綺麗事のみで生きれぬモノよ。ましてや、イムカに重用されておるのだ。シャガールからの反発はさぞや酷かろう」

クベリウスとてマンフロイの懸念は理解出来る。が、マンフロイの様にヴェルダンのみに関わっていないクベリウスにはアグストリア等、隙だらけなのだ」

「更に言えば、妹姫のラケシス。これも中々よ。ノディオンの隣のハイラインの跡取りエリオットとの婚姻を一蹴しおったわ。確かに自分の兄と比較すればあまりにも愚かだろう。が、立場を考えれば一蹴出来ぬ事位は解ろうに」

 

現ノディオン当主エルトシャンはアグストリアの創始者たる黒騎士ヘズルの血統であり、『魔剣ミストルティン』の使い手でもある。まだ、アグストリア諸侯の中では最年少にも関わらず、イムカの評価は高く、領民以外からも『騎士の中の騎士』との呼び声も高い

が、名声が高いからこそ、妬まれもしている。現国王イムカの仲介があったからこそ、ラケシスの件でもハイラインのボルドーは引き下がったのであって、エルトシャンに配慮したわけではないのだ

クロスナイツという精鋭騎士団を有しているが、それこそボルドーからして見れば、他の諸侯と連携すればどうとでも出来るレベルであるのだ

ラケシス姫が嫌なら断り方次第で穏便に済んだのだが、兄に似て気の強い人物であり、面目を考えない断り方だったそうだ

おそらく、この辺りから火が出る。そうクベリウスは読んでいた

 

「成る程。では、ヴェルダンはジュダに任せ、シャガールに接触しておきますか」

 

納得したのか、マンフロイはアグストリアでの工作を了承した

 

「やることは多そうですが、確実にこなしていきませんとな

では、クベリウス殿。失礼しますぞ」

 

「うむ、何かと忙しくなろうが、お互い壮健でありたいものよ」

 

 

マンフロイとクベリウスも神殿から姿を消した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから暫くして、フェゼイル大司教とラグヴェル司教が突然死したが、然程の影響は無かった

 

 

 

 

 

大陸全土に拡がる大乱は此処より始まる

 

 




という訳で序章?です。

先だって投稿しているものも実はこの作品に少し影響しております


見て下さっている皆様、ありがとうございます

子供世代のオリキャラは?

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