彼方の時へ   作:くらうす

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とりあえず熱中症になったので上げます


何時も通りのクオリティなので、あまり期待せずに読んで下さい


アグストリアの動乱(中)

ウェルダンにてガンドルフ王子の処刑を見届けた後、ウェルダン側とのマーファ引き渡しの時期などを話し合っていたアンドレイ公子の元に報せが届いた

 

「またシグルドか!今度はアグストリアだと!いったい何を考えているのだ!」

 

シグルドからの伝書を持ってきた使者へとアンドレイは怒鳴る

 

アンドレイ公子の立場からすれば、シグルドが引き起こしたウェルダンの後始末も終わってないにも関わらず、自身の親友の為だけにアグストリアへと介入しようとしている様に見えてしまう

 

「は、しかし我が主君シグルドの親友のエルトシャン殿の危機を放置すべきではないという話に」

 

「シグルドの個人的な判断で此度ウェルダンとの戦争となったのだが?

その始末も終わらぬ内に次は個人的友誼の為にアグストリアを敵に回すつもりか?

というよりも、何故アグストリアの諸侯であるエルトシャンにエバンスの後援を任せたのか?

貴様の主君とやらは、グランベルの他の公爵家は信用できぬと言うわけだな!」

 

「失礼します、アンドレイ様!」

 

「今謁見中だ!見てわからんか!」

 

使者との謁見中にも関わらず兵士が血相を変えて部屋に飛び込んできた

 

「お、お叱りは後で。ウェルダン側よりの報せでノディオン付近で大規模な戦闘が発生との事

なお、ノディオンの東側にシアルフィの軍旗を確認したと」

 

「何だと!」

 

 

 

 

 

 

シグルドはレックス公子のすすめにより、アンドレイ公子とグランベル本国へと使者を出した

 

だが、返答の使者が着かぬ内にノディオンが窮地に陥った為に兵を出したのだ

 

それをウェルダンの湖賊が目撃したのである

 

「使者を出しながら、ふざけたことを!」

 

アンドレイからすれば当初の計画等を無視して、シグルドを処刑するか真剣に考えるレベルの話である

 

ノディオンへの援軍の是非を問うておきながら、独断で戦端を開いたのだから

 

「し、しかし放置は出来ぬかと

ウェルダンよりの報せではハイラインの本軍すら動いているとの話ですので」

 

「ハイラインだと?あのボルドー候が動いたというのか!」

 

 

 

ハイラインのボルドーは賢王イムカの代よりアグストリアの重鎮として存在していた

 

当時代、替わりしたばかりで混乱著しかったアンフォニーとノディオン双方に影から支援を行いつつ、副官のフィリップ将軍を用い賊を殲滅。アグストリア南部の治安を維持した

 

その功績を以てハイラインはアグストリア国内で屈指の規模の軍団を有する事を認められている

 

そのボルドー候率いるハイラインがノディオンへと攻め寄せたとなっては、アグストリアの諸侯同士の対立ではなく、現在アグストリアを統制しているシャガール王子の命であるとアンドレイには見えた

 

となれば、ノディオン攻略はアグストリアの全諸侯へと動員される事が予想される。一介の公子率いる軍勢でどうにかなる規模にはなり得ない事は容易に想像がつく

 

 

といって、シグルド公子を見殺しにしたらしたで、シグルドの肩書きの『聖騎士』がそれを許さない

何せバーハラのアズムール王が叙勲されたのだから

 

だが、此処でシグルド公子に合力する事はノディオンへの援軍と同義であり、アグストリアとの全面戦争となる

 

ウェルダンやイザークは軍団の規模がまだ少ない為に戦争も許容出来る

だが、アグストリアレベルとなると軍団の規模が大きくなる上に仮に勝利しても戦後の統治が難しくなる

 

では、ウェルダンの様に一部だけ残すのも困難である。『騎士の国』等と称されるだけあってアグストリアへの騎士達の忠誠は高いため、きっかけ一つで内乱が起きるだろう

ましてやシャガール王子やエルトシャンを処刑などすれば団結の理由になるだろう

 

援軍を出そうが出すまいが地獄

 

 

「ぐ、どうしたものか」

 

経験の少ないアンドレイには決断出来なかった

 

 

 

 

同時刻、フリージ城

 

「全面戦争となるか」

 

「やむを得ない。陛下はシグルドを助けよと命じられた以上はな」

 

レプトールの執務室にてグランベル王国宰相兼フリージ公爵レプトールとドズル公爵ランゴバルドは話し合いをしていた

 

「アルヴィスは諌めたのであろう?

それでもか」

 

「逆に近衛すら動かすべきと言われたらしい

冗談にもならぬ。不当にウェルダンを制し、現在イザークと交戦中。しかもイザークのリボーとイザーク本城は制圧したと聞く

この上でアグストリアにまで兵を派兵すればシレジア等の諸国から反発を受けように」

 

ランゴバルドの問いに疲れた声でレプトールは答えた

 

近衛隊長を務めているアルヴィスに出来たのは近衛騎士団『ヴァイスリッター』の動員を押し留めた事とレプトールへと仔細を連絡する事のみだった

 

「シレジアだと?何かあったのか?」

 

「ああ。イザークへの侵攻がラーナ女王にも届いた様でな、抗議の使者が来ていたわ

気持ちは解らなくもないが」

 

 

北方に位置するシレジア王国は南にグランベル、東側にイザーク王国、南西にアグストリアと国境を接しており、他国とは協調路線の国策をとっていた

 

シレジアにも天馬騎士団や風魔道士による戦力を有している。とはいっても他国との戦争に動員するものでなく、国内の治安維持や防衛戦力として存在するのだが

 

均衡を保つ事でシレジアの独立は確保されている側面もあったために一連のグランベルの動きには神経を尖らせていた

 

 

「シレジアか。面倒だな」

 

「そうだな。だからこそ、クルト王子にも自制をもとめたかったのだが」

 

 

 

イザーク遠征軍よりの報告にリボー制圧が記載されていた際にレプトールは遠征軍に対して、これ以上の戦線拡大についての懸念を書面にして送らせた

既に書面は届いているにも関わらず一向に遠征軍の侵攻は止まる気配がない

 

 

というのも、イザーク遠征軍に参陣している騎士の大半は正騎士である。ユングウィの弓騎士団『バイゲリッター』、シアルフィの剣騎士団『グリューンリッター』を主軸としながらもクルト王子配下には従騎士や発言権の低い騎士が動員されている

 

これは自身のシンパを作り上げ、次期後継者としての箔をつけようとする親クルト王子派の工作であった

 

クルト王子としても未だに見つからないシギュンの捜索の為にも自身の腹心となる騎士の発掘には異論はなかった

 

非主流派の騎士や従騎士達としても目に見える上にクルト王子へのアピールへもつながる可能性がある今回の遠征軍を止めるつもりなど到底なかった

 

結果として如何にリング、バイロン両公爵が諌めようと遠征軍の侵攻は止まらなかった

 

それにクルト王子にはレプトール、ランゴバルド両公爵への疑惑があった

 

 

レプトールには以前シギュン捜索の相談をしたにも関わらず一切の報告がないこと

 

ランゴバルドは父アズムールには忠誠を誓うが、クルト王子に対しては協力的とはいえないこと

 

 

 

 

特に宰相でもあるレプトールはグランベル王国に絶大な影響力を持つ上に国王アズムールとの謁見も許されていた

 

アズムールにクルト以外の子供はいたが、偶然にも不可解な死を遂げていた

 

故に余程の事がない限りはクルトの次期グランベル国王は間違いはない

が、その余程の事を引き起こし兼ねない立場であるレプトールには王子たるクルトも配慮せねばならない

 

 

それを嫌ったクルトな幾度かレプトールを失脚させる為に策を講じたが、何れも失敗に終わった

最終的には近衛隊長であるアルヴィスにも協力を求めたが、アルヴィスの協力は得られなかった

 

 

そしてウェルダンとの交渉の失敗である

露見すれば『王族の資格なし』と見なされ、後継者から外される事にも繋がりかねないのだ

 

 

故にクルトは万人が納得する功績を求めた

全ては自身の願いの為にイザークを踏みにじる事を許容したのだ

 

 

 

「アグストリアはバイロンの小倅

イザークはクルトの小僧か」

 

歴戦の勇士たるランゴバルドも思わず嘆息した

 

「やむを得ないか

ランゴバルド卿、貴公はイザークの遠征軍へ向かわれよ

私はアグストリアへと兵を出す他あるまい」

 

「已む無しか」

 

「何、このままならグランベルは戦火を大陸全土へと拡げよう

間違った判断を下す指導者等害悪よ

ましてや、責任も取れない輩ならばなおのこと」

 

レプトールは乾いた口調であった

 

彼としても出来るならばグランベルをより良い形で次代へと引き継ぎたい

彼もグランベルを愛しているのだから

 

だが、グランベルは間違った方向へと坂を下り始めた。ならばそれが全土を焼く前に自らの手で決着をつける

 

それが大国グランベル宰相を務める人間の責務であるとレプトールな確信していた

 

「そうか。貴公がそこまで言うならば最早儂に言うことはあるまい

この聖斧を忠誠を誓うべき王族に向ける事になろうとは思わなんだがな」

 

「ランゴバルド卿。引き返せるのは此処が最後よ

貴公のグランベルへの忠誠は知っておる。無理強いはせぬ」

 

「は、笑えぬ話よ

レプトール卿。貴公のみを地獄に行かせるつもりは無いぞ

それにまだあの小僧がいるであろう?儂等のような老人が何時までも居っては邪魔にしかなるまい」

 

「そうだな

全く、ヴィクトル殿は良い子息を遺された

後を頼むには些か頼りなくはあるがな」

 

ランゴバルドの軽口にレプトールも思わず苦笑する

 

「「全てはこの大陸の未来の為に」」

 

 

 

この会談の後、ドズル公爵ランゴバルドは配下のスレイターと斧騎士団『グラオリッター』を率いイザーク遠征軍へと合流すべく兵を進めた

 

一方、フリージ公爵レプトールは雷騎士団『ゲルプリッター』とユングウィのアンドレイ公子の残していた騎士団を率いて一路アグストリアへと向かう事になる

 

ヴェルトマー公爵で近衛隊長アルヴィスは近衛騎士団『ヴァイスリッター』とヴェルトマーの炎騎士団『ロートリッター』並びドズル、フリージの残した騎士団を動員しグランベルの守備に就く事になった

 

 

 

 

同時刻、アグストリアのとある集落にアグストリアの諸侯の大動員を察知した山賊が出没した

 

「へっ、アグストリアの騎士様はいないならこっちのものよ」

 

賊の頭領グロズヌイはアグストリア各地に潜伏させていた配下を集めて集落群を襲っていた

 

「うわっ!た、助け」

 

「いやぁぁぁ!」

 

既に幾つかの集落からあらゆる物を強奪していたグロズヌイは正に人生最良の日と言えた

 

だが

 

「やれやれ。全く、戦争なんかするんじゃねえよ」

 

との声が背後より聞こえた

 

「だ、誰だ!テメ、」

 

グロズヌイは言い終わる前に風の刃で両断された

 

『エルウィンド』

風の中級魔法であり、一介の賊に過ぎないグロズヌイには耐えれるものではなかった

 

「きゃー!野蛮!」

 

美しい緑色の髪をした少女は悲鳴を上げた

 

「あのなぁ、アイツらは賊だぞ?

一々気にする必要ないだろう?」

 

ターバンを頭部に巻いている男が少女に鬱陶しそうに言い放つ

 

「じゃなくて、レヴィン!貴方アグストリアの兵が来たのに勝手な事したのよ!」

 

「いや、集落が襲われてから来ても仕方ないだろう。シルヴィア」

 

少女シルヴィアの発言に不愉快そうに返す男レヴィン

 

「あんた達が賊を倒してくれたのか?

助かったぜ」

 

「助かった?冗談じゃない。これだけの犠牲者がいるのに助かったとかふざけているのか?」

 

アグストリアの兵を率いていると思われる男の発言にレヴィンは噛みつく

 

「俺はヴォルツ。今はアグストリアに雇われている傭兵だ」

 

「傭兵?アグストリアの兵は来ないのか?」

 

レヴィンの態度などどうでもよさそうにヴォルツは自己紹介をする

 

「今グランベルが攻めてきている。アグストリアの正規軍はそれに掛かりきりだ

後、あんたは余程の世間知らずのようだから言っておくがな、ちっとは言い方には気をつけな

そんなんじゃ余計な事を呼び寄せるだけだ」

 

ヴォルツはそう言い残し、傭兵達と巡回に向かった

 

 

 

 

更に同時刻、シグルド公子のエバンス勢とノディオンの籠城している軍勢は何とかノディオン城内で合流を果たした

 

と言っても、ハイライン軍を撃退した訳でなく、一時的にハイラインのエリオットがグランベルの介入を受けて兵を下げただけである

 

更にアンフォニーのマクベス率いる重騎士『アーマーナイト』とマッキリーのクレメント司祭率いる魔道士隊が合流した為に軍を再編していた

 

 

 

ノディオンの陥落は時間の問題と言えた

 

 

だが、ノディオンの北より新たな軍勢がハイライン連合の背後を奇襲、アンフォニーのマクベスが戦死する事態になった

 

ハイライン連合はやむを得ずハイライン城方面へと撤退する事になった

 

 

 

ノディオンの北よりの軍勢は脱獄したエルトシャンが近衛騎士団を独自に掌握、元よりシャガール王子への不信があったザイン将軍を説得する事によりノディオンへの救援は成った

 

 

 

 

ただし、救援した軍勢の一部には言葉を殆んど喋らず、異様な程に肌が白く、金色の目をした騎士が紛れていたが、不幸にもエルトシャンやザイン将軍は気付かなかった

 

 

ノディオン城内にてシグルド、ラケシス、キュアン、エルトシャンは再会する事となった

 

「エルトお兄様、よく御無事で」

 

「すまん、ラケシス。心配をかけたな」

 

「無事で何よりだエルトシャン」

 

「ああ。だが、不味い事になった」

 

感極まってエルトシャンに抱きつくラケシスとエルトシャンの無事を喜ぶシグルド。懸念を表すキュアン

 

「そうだな。たとえノディオンを守る為とはいえ、殿下に叛いてしまった」

 

「それにグランベルがアグストリアに介入したことになった以上はどうなるか予想もつかん」

 

「しかし、エルトシャンを幽閉したシャガール王子に問題があったのだろう?」

 

「シグルド。では、クルト王子に問題があったとして、お前はクルト王子に叛くのか?」

 

「いや、それは、だが」

 

キュアンの言う通り、如何なる理由あれどシャガール王子の命に叛いた。そればかりか、アンフォニー侯爵マクベスの命すら奪ったとなれば、謝罪しようとも許される筈はない

 

「エルトシャン。この様な言い方は妙だが、君がアグストリアの王になるべきだ」

 

「待て、シグルド。どういう事だ?

俺にシャガール王子の代わりをしろと言うのか」

 

シグルドの発言にエルトシャンは戸惑う

 

当然であろう。反逆者が王を僭称するなど本来ならばあり得る話ではない

 

「君はアグストリア建国の立役者『黒騎士ヘズル』の直系だ

血筋的には立派な根拠となるだろう

さっき近衛のザイン将軍と少し話をしたが、君ならばアグストリアを良い方向へと導いてくれると思っていると言っていた」

 

「シグルド。このノディオンと我が妹ラケシスを救ってくれた事には感謝している

だが、俺にシャガール殿下を裏切れと言うのか」

 

「そうだ、シグルド。幾らなんでも性急に過ぎる

此方から仕掛けておいて、現在の政権を不当だと言ったところでシャガール王子の側から同意など期待できんぞ」

 

「しかし、このままではエルトシャンの立場がないだろう。そればかりか、下手をすれば命すら危うい」

 

 

 

 

このような話がノディオンの城主の間で行われていた頃、ノディオンの城門より出ていく集団がいた

 

「ザイン将軍とエルトシャン殿の命と聞き、参じましたが、グランベルと結んでアグストリアを侵す等と

我々は最早、ザイン将軍やエルトシャン殿について行けません

我らはアグスティへ戻り、シャガール王子をお支えします。それが近衛たる我々の使命です」

 

「考えは変えないのか」

 

「恐れながら、ザイン将軍は勘違いなさっているかと

確かにエルトシャン殿の血筋はアグストリア建国の立役者でしょう。ですが、代々ノディオンはアグストリア王家を支え続けてきたのです

であるならば、シャガール王子に仕える事こそがノディオンを含めたアグストリア騎士の本懐でございましょう

 

将軍はエルトシャン殿をお支えすれば宜しいかと。近衛隊長にしていただいたにも関わらず裏切る。その様な不忠者はシャガール王子やアグストリアには必要とは思えませぬ」

 

完全にザイン将軍を見限っているのは近衛騎士団の副長

 

彼はシャガール王子の命でノディオンとハイラインの調停を行うと思ってザイン将軍に付いてきた

 

にも関わらず、事もあろうかハイライン連合へ攻撃させたのだ

攻撃したのはザイン将軍やエルトシャンに心酔する騎士達だったが、彼には我慢ならなかった

 

挙げ句の果てにはエルトシャンをアグストリアの国王としようなどとは副長以下アグストリアに忠誠を誓うものには理解できなかった

 

故に近衛騎士団の三分の二を率いてアグスティへと帰還する

 

「・・・そうか」

 

「ご理解なされよ、ザイン殿

貴殿等はアグストリアの敵になったのです

次にまみえた時には必ずやその首をもらい受けます」

 

こう言い残し、近衛騎士団はアグスティへと帰還した

 

 

 

「酷いもんだ」

 

ノディオン城内を見回るレックスは顔をしかめた

 

激戦を物語る様に城内のあちらこちらに死体がある

 

騎士のみならず、従者や側仕えの女まで

 

下手にエルトシャンのカリスマがあったが為の悲劇といえた

 

「レックス殿」

 

「ああ、アイラ殿か。どうされた?」

 

「実は」

 

 

 

 

 

「グラーニェが死んだ、だと?

それは本当なのか!」

 

エルトシャンはレックスとアイラよりもたらされた報せに動揺した

 

確かにエルトシャンは妻のグラーニェとあまり上手くいっていなかった。が、かと言って彼女を愛していないと言う訳ではない

 

そのグラーニェが安全な筈の自室で死んでいたのだ

エルトシャンの動揺も仕方ないといえる

 

「!アレスは?」

 

「そうだ、アレスは無事なのか!」

 

ラケシスの言葉に反応したエルトシャンは息子アレスの無事を確認しようとしたが行方は掴めなかった

 

 

 

 

アグスティではシャガール王子は最早笑うしかなかった

 

自身の近衛である近衛騎士団は隊長ザインと共にノディオンへと合流、ハイライン連合は奇襲を受けてハイライン方向へと後退した

 

「所詮、儂のしたことは無意味だったか」

 

奇しくも昏睡状態だったイムカは病死し、ハイラインのボルドー候も連合の再編成に時間を要する

 

「エルトシャン、『ヘズルの末裔』か

だが、それでもこの国を守るのだ

たとえ地獄に落ちようが、アグストリアを滅ぼした暗君と後世から謗られようが」

 

シャガール王子は手元にある銀の大剣と魔道書『ボルガノン』を手に取った

 

彼は王子でありながら、クラスは男爵『バロン』であった

バロンは現在のユグドラル大陸全土を見渡してもフリージ公爵レプトールとドズル公爵ランゴバルド以外にはシャガールのみであふ

前者二人は聖戦士の直系であるが、シャガールは努力のみでそこまで至ったのだ

 

「来い。グランベルとその一味よ

我が名はアグストリア国王シャガール。貴様等に地獄を見せてやろう」




と言うわけで、アグストリアは事実上分裂しました

あと、レヴィン王子は嫌いではないですが、好きでもないです
同じくセティもですが

次回でアグストリア編は終わらせます


というか、何時になったら子世代に行けるのか?

多分、秋ぐらいには子世代に行けるといいなぁ


ではこの様な小説を読んで頂き、ありがとうございました

子供世代のオリキャラは?

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