シアルフィ公子シグルドは父親でありシアルフィ公爵であるバイロンのクルト王子、並びにユングウィ公爵リング殺害の共謀罪とノディオンからの一連のアグストリアにおける独断専行により国家反逆の罪に問われてしまった
不幸中の幸いとでもいうのか、偶々シグルド軍に参加していたレヴィンの伝手で彼の生国シレジアへと逃れる事になった
シグルド達は現在シレジア西部にあるセイレーン城に起居を許されていた
だが、シグルドの気分は沈むばかりである
自分に従って戦った騎士アレク、ノイッシュはアグストリアの一連の激戦の中で命を落とした
唯一残ったアーダンもまた、シグルド達がシレジアに逃れる時間を稼ぐ為に他のシアルフィ騎士と共にアグストリアに残っていた。もし生き残ったとしても反逆者の一味として処刑されるにも関わらず
今やシアルフィでシグルドに従うものはシグルドの従騎士でシアルフィの軍師スサール卿の遺児オイフェのみとなってしまった
その他にもユングウィの従騎士ミデェール、元アグストリアの近衛隊長ザイン等を失った
そして
「ディアドラ、エルトシャン」
シグルドの親友でありアグストリアの諸侯の一人でもあるノディオン候エルトシャンは亡くなった事がシレジアに逃れてから判明した
更に最愛の妻であるディアドラはアグスティよりシグルド達と合流するために向かったとイザークのシャナン王子は話していた
が、どうやら道中で何かがあったらしく、シグルドがディアドラに贈った結婚指輪が落ちていたのをシャナン王子がディアドラを捜すなかでかろうじて見つけていた
しかし遂にディアドラの行方は不明のままであった
シグルドの心情としては今すぐにでもアグストリアへ向かい、ディアドラを捜したい
だが、既に『反逆者』として手配されているシグルドがアグストリアへ赴こうものなら、どうなるかは想像するまでもないだろう
もし仮にグランベルに見つからずとも、アグストリアの民からは蛇蝎の如く嫌われているだろうシグルドがアグストリアへ行ってもろくな事にはならない。それに自分についてきている者達を放って勝手をしようとは思わなかった
「父上」
シグルドの父親であるシアルフィ公爵バイロンはバルドの直系であり聖剣ティルフィングを扱える傑物である
並みの騎士相手ならばものの数など敵ではない
だが、父親を追っているのはドズル公爵ランゴバルド。彼の人物もまた聖斧スワンチカを操る豪傑である
恐らくはその背後にフリージ公爵レプトールもいる以上如何に父親とて苦戦は免れないだろう
シグルドの苦悩は尽きなかった
「キュアン様、それは宜しいのでしょうか?」
「ああ。フィンの懸念も理解できる
だが、このままではシグルドの周囲の状況が良くなる事はないだろう
ならば、我が父からもグランベルに対してシグルドの潔白を説得して貰おうと思う」
「キュアン。兄上を助けて貰えるのは本当に嬉しいわ
でも、その為に無理をしてレンスターまで危険に晒すのは」
「大丈夫だ
それにシグルドは私の親友であり、我が義兄にもあたるのだ。義理の弟としては兄の役に立ちたいと思う」
キュアンの発言にフィンとエスリンが素直に同意出来ないのはレンスターの南方にあるトラキア王国の存在があるからである
元々の歴史を辿ればロプト帝国が解放軍によって倒された際にはトラキア王国というトラキア半島にある一つの統一国家であった
更にトラキア王国の竜騎士ダインと後のレンスター王国建国の祖となる槍騎士ノヴァは兄妹であったのだ
だが、兄のダインよりトラキア半島の北部レンスター地方の統治を命じられたノヴァは次第に富をトラキア本国に吸い上げられる事に不満を持つ者達によって祭り上げられた
その結果、トラキア北部はレンスター王国として独立したのである
その様な経緯があるためにレンスターとトラキアは不倶戴天の敵国であり、幾度かの軍事的な衝突の結果、レンスターとトラキアの交易は断絶している
無論、民間単位での交易はあるのだが、決して大規模な交易とはならなかったが
結果として裕福な北部のレンスターと貧しい南部のトラキアとなった。その為にトラキアはレンスターの征服を常に目論んでいる
そんな中でグランベルの内輪揉めに介入してグランベルとトラキアが結ぶことにも成りかねない事はレンスターの不利益でしかないと二人は思っている
だが、キュアンは敢えてそのリスクすらも許容するらしい
「とはいえ、流石に父上を説得するにも直接話すべきだろうから、一度レンスターに戻ろうと思う
もしも、父上の許可があれば槍騎士団(ランスリッター)も一部派遣しようとおもうが」
現在のシグルドを取り巻く状況は全く良くはない
シレジアのラーナ女王はグランベルに対して幾度かの親書を出し、シグルドの身の安全を確保しようとしていた
残念な事ではあるが、バイロンとの共謀罪は濡れ衣と主張出来たとしても、アグストリアの件についてはシグルドが独断専行していたと言われても否定出来なかった
痛かったのはウェルダンにてユングウィ公子アンドレイによって一度独断専行に対して咎められていた事である
一度警告を受けていたにも関わらず、再度の独断専行ともなれば間違いなく心証は悪くなるだろう。恐らくはシグルドの『聖騎士』称号剥奪もその辺りにあるとキュアンは考えていた
キュアンやエルトシャンは自国に対して影響力を有する。キュアンはレンスターの王子であり、エルトシャンはアグストリアを構成する諸侯の一人であるからだ
それに比べるとシグルドはグランベルの一公爵家の嫡男に過ぎず、人脈もそこまでない
それ故にこの様なシアルフィが罪に問われる事態になると途端に行動出来なくなるのだ
だからとて、キュアンはシグルドを見捨てるつもりなど到底ないのだが
セイレーンでシグルドとキュアンが頭を悩ませている頃、シレジア本城では女王ラーナが弟の二人と会っていた
「此度は謁見叶いました事に先ずは御礼申し上げます、女王陛下」
ラーナに挨拶をするのは上の弟でザクソン城主ダッカーである
彼は弟のトーヴェ城主マイオスと共にラーナへと言いたい事があった為に両者の関係が良くないのを承知の上で登城したのだ
「ええ、お久しぶりです。ダッカーにマイオス
それで今回の用向きは何でしょうか?」
「畏れながら申し上げます
先ずは何ゆえにセイレーンでグランベルの反逆者一味を匿うのでしょうか?
これではグランベルとの無用な諍いの元にもなりましょうぞ
もう一点は帰国したレヴィン王子の事でございます
一体王子は何処で何をしておられたのですかな?」
ダッカーは一息に捲し立てた
隣のマイオスは不満そうにしているが
「セイレーンのシグルド公子は恐らくグランベルのレプトール卿の陰謀により嵌められたのではないかと私は考えています
ならば、事実を明らかにするべきと思いますが?
レヴィンについてはどうやらアグストリアへと行っていたとフュリーより聞いています」
「何を言っておられるのですか!
シグルドめはウェルダンやアグストリアに侵攻し、ウェルダンの国土を奪った侵略者ではありませぬか!
アグストリアに至ってはシャガール王を始めとした連合首班の悉くが一連の動乱で亡くなりグランベルに併合されたのですぞ!
更に隣国イザークはグランベルの王子によって先王を失ったばかりか国土を荒らされたのです!
我がシレジアにまであの無法者グランベルの火種を持ち込まれるおつもりか!」
「落ち着かぬか、マイオス」
激昂するマイオスを諌めるダッカーだが、マイオスの発言に対しては異を挟まない。つまりはダッカーも同じ考えなのだ
「女王陛下。陛下のお心がお優しいのは我等臣下や民にとって悪い話ではありませぬ
なれど、セイレーンにいる者達の問題はあくまでもグランベルとウェルダン、アグストリア両者の関わる話にございましょう
部外者たる我等シレジアが調停するにしてもそれは彼等から求められればの話
今回の様な行動をすればグランベルは我等シレジアを敵視しますぞ
即刻シグルド公子とその一味をグランベルに引き渡すべきではありませぬか?
それとも、よもやアグストリアに居たレヴィン王子がシグルド公子達に協力した、等と言う話ではありますまいな?」
最後の一言には明らかな怒気がこめられていた
確かにダッカーが言う通り、シグルドの問題はグランベルの国内の問題である
関係者としてウェルダンや旧アグストリアは挙がるだろうがシレジアは全くの無関係である筈だ
シグルド公子の処断についてダッカー個人としては哀れとは思うもののあくまでも他国の事である
その程度の自制が効かない女王でないことはダッカーやマイオスは解っている
となれば、ダッカーの予想する中で最悪の状況になっているのだろうという推測はいよいよ現実味を帯びてきた事になる
「まさか。如何に向こう見ずの王子とてそこまで愚かではないでしょう。・・・兄上?」
ダッカーの懸念を笑い飛ばそうとするマイオスだが、兄の険しい表情を見て自身の楽観的な考えに不安を持った
「・・・・残念ながらダッカーの懸念は正しいのです」
絞り出す様にラーナは話した
曰く、シレジアを出た後は諸国を回っていた。その中であのアグストリアの動乱に立ち合い、なし崩し的にシグルド軍に参加していた、と
「・・・・・我等の野心を疑い、ロクな話し合いも相談もせずに国を飛び出た後はそれか」
「あの小僧はシレジアを滅ぼすつもりか!」
深いため息と共に呟くダッカーとレヴィン王子を声高に非難するマイオス
「しかし、レヴィン王子にもお考えのあっての事では?」
思わず話し合いの場に護衛として居た近衛隊長のマーニャがレヴィン王子をフォローしようとする
「その考えの結果、我等がシレジアはグランベルを敵にする可能性が出てきたが?
アグストリアの民とてシグルド軍の一員である王子に好意的になるとは思えぬ以上はアグストリアを再興させようとも意味があるまいな
というよりマーニャ殿。貴殿の妹が王子捜索の担当であったが、勿論お諌めした上でシグルド軍に参加等しておらぬであろうな?」
マーニャのフォローに対して事実を突きつけるダッカー
更にマーニャへフュリーの対応を尋ねる
「はっ、騎士団は先に帰国しておりますが、我が妹はシグルド軍に協力したと」
「馬鹿な。つまりグランベルとアグストリア双方を敵に回したということか!」
「その様です」
「女王陛下。私は直ぐにザクソンに戻らねばならなくなりました
グランベルの動きを逐次監視せねばなりませぬ故」
そう言い残し、ダッカーは弟のマイオスと共にシレジア本城を後にした
「申し訳ありません、ラーナ様
フュリーがきちんと王子を止めていればこの様な事態には」
ダッカーとマイオスが退室した後でマーニャは膝をつきラーナへと謝罪した
「貴女が謝る必要はありませんよ、マーニャ
貴女もフュリーも良くやってくれています。兎に角アズムール殿への親書を書いて、どうにか抑えなければなりません」
グランベルの現国王アズムールは穏和な性格であり、他国との融和を重んじる人物である
シグルド公子の件はバイロン公爵の政敵でもある宰相レプトールの仕業だとラーナは考えていた
だからアズムールの命ならばレプトール一派もおさえれる
そう思ってしまった
ザクソンに戻ったダッカーは待たせていた来客に陳謝した上で話し合いの場を設けた
「・・・・・間違いなくシグルド公子達を引き渡せば我等がシレジアには害を加えぬのですな?アンドレイ卿」
「その通りです。ダッカー殿
我等が欲するのは大陸の覇権等ではなく、自国の安定ですので」
「その為に邪魔なクルト王子すらも排除した、と?」
「残念ながらクルト王子ではグランベルを保てぬと思った故」
「クルト王子がそこまでの暗愚とは聞きませんが?」
ダッカーはユングウィ公子改めユングウィ公爵アンドレイと密談をしていた
本来ならば丁重に帰ってもらうのが常である
が、女王ラーナの方針ではシレジアの存続すら危うくなると考えざるを得なくなったダッカーはアンドレイ公爵との話し合いに応じた
レヴィン王子についてとセイレーンのシグルド公子達の処遇を決めるべきであると乗り込んだが、事態はダッカー達の想定以上に悪化していた為である
「まぁ、我がグランベルの恥ゆえに明言は避けさせて頂くが、我等はクルト王子を見限った
本来イザーク遠征とてそこまでの大事にするつもりはなかったのですよ」
「・・・・・の割にはイザークは相当酷いことになっている様に聞きますが?」
「あの馬鹿な王子のせいとは言えど、シグルド達の件が収まり次第イザークには何らかの支援をする予定であります」
イザークは先王マナナンが亡くなり現在はマリクル王子が指揮している
が、圧倒的な戦力差により国土を踏み荒らされたイザークである。容易に復興する事は不可能とみられていた
「イザークはよろしかろう
我がグランベルの望むのは反逆者シグルド一派の始末です
その後は貴殿等の領分になりましょうな」
「ラーナ女王には生きていて頂くがレヴィン王子は如何なさるおつもりか」
「残念ながらレヴィン王子と騎士フュリーもシグルドの一派と見る他ありませぬ
そもそもレヴィン王子がいなければラーナ殿もシグルド一派を匿う事はなかったでしょう?」
「・・・・已む無しか」
「とはいえ、貴殿も準備がいるでしょうから暫くは猶予を与えましょう
その間にシグルドどもを引き渡せばそれで良し
そうでなくば、」
アンドレイのその後の言葉は聞かずとも解った
「何とかしてみましょう」
「ダッカー殿の健闘を祈らせて頂くとしよう。ではこれにて失礼する」
「儂がシレジアに弓引く事になるやも知れぬ、か」
アンドレイの帰った後にダッカーの呟きのみが残った
同時刻、イード神殿にて
「あの娘の記憶は戻らぬようです、マンフロイ司教」
「うむ、ならば良し
とりあえずは生活出来る程度には落ち着いたか」
「はい。しかし不安な様ですが」
「クトゥーゾフよ。お主がアレに同情する気持ちも解らなくはない
だが、我等が悲願の為には必要なのだ。納得せよ」
「はい」
青年、クトゥーゾフはレンスター王国より逃れてイードに来ていた
彼自身それなりの技量を持つダークマージだが、彼以外を守る事は不可能であり、本山のイード神殿へと避難していた
彼はロプト教徒であるがそこまでの狂信的な信仰はしておらずいわゆる『穏健派』と呼ばれる立ち位置である
彼の人柄は良くそれ故にディアドラの世話役を任せられていた。普段から怯えた表情のディアドラを見れば不憫に思うのも無理ない話であろう
「クトゥーゾフか、危ういやも知れぬな」
クトゥーゾフの退室した後でマンフロイはクトゥーゾフをそう評価した
今は人も少ない為に使わざるをえないが、後々始末せねばならないかも知れないとマンフロイは感じた
「さて、マンフロイよ手筈はよいな?」
「クベリウス殿」
マンフロイの元にクベリウスが現れた
というよりもイード神殿はクベリウスの拠点に近く、普段は大陸を回っているマンフロイの方がイード神殿には馴染みがないのだが
「此方は準備が出来た
そろそろよな」
「そうですな」
マンフロイはこの年下の男に幾度も助けて貰っている
なればこそ、自分の補佐をして欲しいと願ってはいるが、クベリウスよりそれは断られていた
やるせない気持ちがあった
「そう嘆くな、マンフロイよ
言ったであろう?私は『死にたい』のだ
だが、私の全てを奪った世界への復讐の為の種を遺したかったのだよ」
「・・・・・」
「私は勿論だが、両親もロプト教徒ではなかった
偶々ロプト教徒を助けただけなのだ
だが、町の者共は両親をロプト狩りの対象にした
その町の者共も助けたロプト教徒が命と引き換えに皆殺しにしたのだよ
結果、私には何も残らなかった
愛すべき家族も復讐すべき対象も、な
だからお主に協力するのよ。全てを滅ぼす為にな」
クベリウス、もといアリウスは既に家族と助けたロプト教徒のクブリが死んだ時点で壊れていた
ともすれば狂信者などよりも余程に質が悪い
クベリウスにも唯の八つ当たりである事は解っている
だが、それでも止まらない、止められない
その一方でクベリウスは自身の死を渇望していた
だからこそ、危険のある行動も自身で行ったのだ、死んでも構わないから
クベリウスの仕事はあと一つだけである
「はっ」
「まあ、お主が創る絶望の世界も興味深いがな
さて、愉しみよな」
これより暫く後、ヴェルトマー公爵アルヴィスはディアドラと出逢い、そして
「貴様、クベリウス。何処まで外道なのだ!」
「何も怒る?
私はその娘の記憶を消しただけだが?」
「やはり貴様は生かしておくわけにはいかん!
此処で死ね!クベリウス!」
「は、貴様ごとき小僧が良くも吠えるわ」
「ほざくな!『神炎ファラフレイム』」
「クククククク、フフフ、アハハハハ、アーッハッハッハ!」
クベリウスは狂笑をあげながら神炎の中に消えた
彼が嗤っていたのは自身なのか、アルヴィスなのか、或いはこれからの犠牲になる者達全てなのか
それは永遠に解らない
この後、アルヴィスはディアドラに求婚しディアドラも暫く後にそれを受け入れる事となる
アルヴィスは知らない。総てはクベリウスの敷いたレールの上である事を
クベリウスがアルヴィスにより倒された頃、シレジアでは新たな命が誕生していた
アイラは亡くなったホリンとの間に双子をもうけた
ブリギットはレックスとの間に二児をもうけた
ティルテュはアゼルとの間に二児をもうけた
シルヴィアはクロードとの間に同じく二児をもうけた
アイラは同じイザーク出身であったホリンとは親しくしており、一度のみの逢瀬であったが、子をもうけた
ブリギットは父親から裏切られたレックスを慰める内に情が移ったようである
ティルテュはエーディンに懸想するアゼルに初めは遠慮していたが、余りにもはっきりしないアゼルに手を出した。もとい出させた
なお、シグルド軍の中では最も驚かれた組み合わせである
シルヴィアはレヴィン王子に付きまとっていたが、シレジアに帰って以降忙しくするレヴィンに構って貰えなくなってクロードに相談する内にクロードに惹かれていった
クロードはシルヴィアの猛烈なアタックに抗しきれずに陥落したらしい
ラケシスとエーディンだが
片や今でも亡き兄を想い、もう一方は亡きガンドルフを偲んでいた
フュリーとレヴィンは交際はしていたが、子供をつくるには余りにも障害が多く、難しいとされていた
なお、レンスター組はレンスターに帰国していたが、帰国してからエスリンはキュアンとの間に第二子を出産していたが、これが後の悲劇に繋がろうとは誰も予想出来なかった
セイレーンで出産ラッシュになっていた頃、トーヴェのマイオスとザクソンのダッカーは幾度となくグランベルへのシグルド達の引き渡しが上手くいかぬ事により、武力行使の準備を整えていた
またグランベルでは旧クルト王子の派閥、先代ユングウィ公爵リング、反逆者バイロンの派閥への粛清の嵐が吹き荒れていた
国王アズムールは宰相レプトールへ粛清を止めるように要請するも、レプトールはこれを拒否
グランベルの癌として粛清を押し進めた
これにドズル、ユングウィ両公爵が同調し、辛うじてヴェルトマー公爵が中立を保つ始末であった
グランベルの民はレプトール達を影で非難し、シレジアのシグルド公子に希望を見出だす事となる
物語は一つ目の山場を迎えようとしていた
マンフロイ、シグルド、レプトール達の想いをも飲み込んで時代の歯車は音を立てて回ろうとしていた
と言うわけで舞台の裏で動いていたクベリウスが退場となりました
彼は良くも悪くも普通の人です
だから何処までも残酷になれるし、何処までも人を欺く
ですが、彼の本質は破滅願望にありました
とはいえ、彼の遺した負の遺産はまだまだ多いのですが
まもなく、原作におけるトラウマポイントがやって来ますが、終章までは走ろうと思います
真見苦しい作品ではありますがお付き合い頂けたならば幸いでございます
では御一読ありがとうございました
子供世代のオリキャラは?
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あり
-
なし
-
どちらでも