彼方の時へ   作:くらうす

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シグルド編完結となります



時いたる

フィノーラ城にてグランベル王国近衛隊長アルヴィスの側近、アイーダとの合流を果たしたシグルド達はいよいよ首都バーハラへと近づきつつあった

 

 

だが、グランベルの首都バーハラにはイード砂漠の西端を南下しなければならない

 

クルト王子暗殺等の黒幕と思われる宰相レプトールは間違いなくシグルド達のバーハラ入りを阻止するだろう

 

その都合上シグルドに仕掛けるタイミングは恐らく南下した後であろうとシグルドは予想しており、アイーダも同意していた

 

 

 

この時シグルド達がフィノーラから出撃するタイミングがもう少し遅ければキュアン、エスリン他レンスター勢がトラキア軍によって壊滅した事も知れたのだが、神の悪戯かシグルドは最後までこの事実を知ることはなかった

 

 

 

 

 

 

イード砂漠の西方で起きている戦闘については同じイード砂漠の東端にあるイードに直ぐ様報告された

 

 

 

「クベリウス、見ておるか

お主の掌の上で皆が踊っておるわ」

 

現在のロプト教団の実質的指導者となったマンフロイは嘗てクベリウスの執務室であった部屋で呟いた

 

 

マンフロイはクベリウスの事を実のところはそこまで深く知らない

 

クベリウスとてマンフロイについては恐らくマンフロイが語った事以外に知っているとは思えなかったが

 

 

 

だが、クベリウス存命中はマンフロイとクベリウスの実質二頭体制だったロプト教団の掌握にはさしものマンフロイとて手をやいていた

 

ロプト教団と一言で言ってもやはり一枚岩ではなく、元々マンフロイ達に反発していた者や明らかに堕落していた者はクベリウスによって適切に『処理』されてはいた。が、最近合流してきた者や野心溢れる者も少なからず存在しており、マンフロイの頭を悩ませていた

 

前者はロプト狩りから逃れて来た者が中心のためか、極端に強硬的な手段を求めるか、逆に穏健的な考えを持つ者が多い

 

後者は能力はあるのだが、それ故かマンフロイの指示を無視しかねない恐れがあった

 

事実、トラキアに対して情報を勝手に流そうとした者もおり、マンフロイはこの者を始末した

 

 

 

 

 

あくまでも今回のグランベルを中心とした混乱はクベリウスが主体となって行われたグランギニョル(猟奇的舞台)であり、これを見届けるのがマンフロイなりのケジメであった

 

 

しかも、クベリウス自身が礎となってまで推し進めた舞台である

 

既にマンフロイの本懐は成される事はほぼ確定している以上、シレジアで起きた一連の内乱。グランベルにて起きた戦乱に、これから起きるであろう悲劇などあくまでも余興にすぎない

 

 

その舞台を整えたのはクベリウスであり、マンフロイ個人で果たせたかと問われるとマンフロイとて無理ではなかろうか?と思わせる程である

 

 

更に次世代への仕込みも幾らかクベリウスはしているとは聞いている

 

尤もクベリウスからは

「全てを知るなど無粋であろう?

この舞台が終わればお主とて観客でないのだ」

 

と言われたためについぞその真意を知ることは出来なかったのだが

 

 

とはいえ、邪魔なウェルダンは滅び、いざという時に余計な事をしそうなアグストリアもグランベルが消してくれた

 

そして、あの男は黒幕と思い込んでいる者を始末した事で安堵しているだろう

 

 

せいぜい束の間の安息を楽しむがいい

 

 

 

 

 

 

 

 

先達を殺し、知人すら手にかけようとする男が創ろうとする世界が素晴らしい世界になると思うのならば

 

 

マンフロイは嗤った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グランベル王国宰相レプトールは慎重な男である

 

 

これは彼の人物を少しでも知っていれば直ぐに出てくる感想である

 

今回の動員においても質で自軍に劣るシグルド達を相手どるにもその性質は遺憾なく発揮されていた

 

 

レプトール配下の騎士団、雷騎士団ゲルプリッターはその名の通りに雷魔法を主体にする騎士団であると誤解されている

 

 

確かに同じグランベル諸公のヴェルトマー騎士団である炎騎士団、ロートリッター、ドズルの斧騎士団、グラオリッター、ユングウィの弓騎士団、バイゲリッター、シアルフィの剣騎士団、グリューンリッター。これ等は名の示す通りの武器を駆使する(注1)

 

一応、当主クラスならば他の武器も扱えなくはないが、一般兵にそこまでの事は課していない

 

 

 

だが、鍛練の時間が公爵と宰相を兼任している為にそこまで取れないフリージ騎士団はそうではない

 

ゲルプリッターを構成している騎士はクラスでいえば男爵、バロンに相当する技量を持ち、ジェネラルと同等の守備力を有しながらも魔法すらも扱えるのだ

 

通常の剣、槍、斧、弓に加えて魔法の三属性、すなわち炎、風、雷(注2)に回復の杖まで使いこなせる技量を有していたのだ

 

 

 

宰相という文官筆頭でありながら、武官筆頭のランゴバルドと比肩しうる戦力を有するのがフリージ公爵レプトールなのだ

 

 

 

 

だからこそ

 

 

 

 

「む、魔法が使えぬ、のか

いや、使えない訳ではないが、使いにくいか」

 

レプトールは異常に気付くなり、銀の大剣を構えた

 

レプトールクラスならば威力は減衰するが、一応魔法を行使出来た

 

だが、シグルド達を甘く見ていないレプトールはどうなるか分からない魔法に頼るよりも確実な威力が出せる武器を選んだのだ

 

 

指揮官の動きを見たゲルプリッターの騎士達もその動きに追従した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方のシグルド達は混乱していた

 

 

 

何せゲルプリッターに当たるシグルド達の主力は、聖剣ティルフィングを持つシグルドと聖弓イチイバルを持つブリギット。それに高い魔法に対する抵抗力と回避力を持つ風魔法フォルセティを操るレヴィンであったのだ

 

更にゲルプリッターは重騎士であり、魔法が有効である為にイード砂漠の近辺にある高台に遠距離魔法を扱えるマージファイターを配置し、率いる戦力も殆どが魔道士で固めたアイーダ達は軒並み役に立たなくなった

 

 

これにより、遠距離魔法の援護とアイーダ達、魔道士による援護の元でレプトールとゲルプリッターに対応しようとしたシグルド達の思惑は外れる事となった

 

 

 

が、前述の通りにゲルプリッターは魔法が使えずとも、一定の戦力を保持出来ていたが、シグルド達の戦力は明らかに低下していた

 

 

シグルド軍はシグルド、レックス、アゼル、フュリー、レヴィン、ティルテュ、クロード、ブリギットであるが内魔道士等はアゼル、レヴィン、ティルテュ、クロードである

 

実質シグルド、レックス、フュリー、ブリギットのみとなってしまうのだ

 

一応はマージナイトであるアゼルとマージファイターのティルテュは剣を扱えはするが、自衛の域を出ない

 

しかも腕力が低い為に武器も軽量の武器しか扱えず、結果重騎士との戦闘には向いていなかったりする

 

 

 

 

 

こうなると、アイーダ達との共闘等と言ってはいられなくなる

 

戦力が文字通り半壊したシグルド達と全滅したアイーダ達で連携を取った場合、マージファイターであるアイーダ以外をシグルド達が守らねばならなくなる

 

これで戦いになる筈もない

 

 

 

しかも相手が凡百の相手ならばいざ知らず、文官筆頭とはいえ武闘派に並ぶ戦力を持つレプトールなのだ

 

足手まといがいて勝てる相手ではないのだ

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、クベリウスが遺したコレは使えるな」

 

この混乱を引き起こした男、マンフロイは結果に満足していた

 

マンフロイがクベリウスより遺されたモノは幾つもあるが、事にマンフロイが注目したのは『モルフ』というものとコレであった

 

『魔封じの者』

 

クベリウスが譲り受けた者からそう聞いたらしい

 

 

何でもコレの居るところから一定範囲は魔法が使えなくなるらしい

 

正確には使いにくくなる、のである。どうやら一定の力量以下の魔道士の魔法を抑止するのではないか?とクベリウスとマンフロイは推測していた

 

事実、マンフロイやクベリウスにはその能力は通用したとは言えなかったからである

 

 

クベリウスが『失敗作の中でも最悪の出来』と言われていたのを何とか交渉して手に入れたらしい

 

 

 

 

だが、存分にその権能を発揮できたと云えよう

 

 

 

マンフロイの視線の先では無抵抗になったアイーダ配下の魔道士達がゲルプリッターによって惨殺されていた

 

 

 

マンフロイが態々動いた訳はクベリウスの仕上げた舞台の総仕上げとしての『間引き』と『エーギルの収穫』が目的である(注3)

 

 

 

 

 

「この辺で良かろう」

 

マンフロイはそう判断し、連れてきた魔封じの者と共に転移していった

 

 

 

その場にはアイーダとアイーダ配下の魔道士たちの死体のみが残った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「む、中々やりおるわ」

 

レプトールは素直にシグルドの指揮とシグルド軍の奮戦を誉めた

 

先の原因不明な魔力異常による現象は収まり、通常の様に魔法を使えている

 

 

だが、それまでにアルヴィスの副官でもあったアイーダ率いる軍勢は文字通り全滅していた

 

が、シグルド達への攻撃も同時におこなっていたにも関わらず、未だにシグルド達からの死者は出ていないのである

 

 

「ティルテュとあれはアルヴィスの弟か

立派になったものよ」

 

愛する娘と恐らくは深い仲になったであろうアゼルを見てレプトールは感慨深そうに呟く

 

 

 

だが、この場にはアルヴィスが配置した遠距離魔法を操る魔道士による攻撃が幾度も降り注いでおり、精鋭たるゲルプリッターもシグルド達との戦闘の被害と合わさり無視出来ない被害が出ていた

 

 

 

 

だが、これはレプトールにとって予定通りなのだ

 

ランゴバルドの死も、これから起きるであろう自身の死も、全ては予定通りなのだ

 

 

 

 

 

 

 

「レプトール卿」

 

「バイロンの息子か」

 

ゲルプリッターを突破してきたのであろう、傷だらけのシグルドがレプトールの前に現れた

 

「ティルフィングか

バイロンの死に目には会えた様だな」

 

「・・・・・貴方のせいで死んだ者が多くいました

お覚悟を」

 

レプトールの挑発にも動じず、シグルドは宣告した

 

「侮るなよ、小僧」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲルプリッターを全滅させた後、ブリギットとレヴィンはシグルドに加勢したが、レプトールを打倒する事は出来ていなかった

 

 

「ちぃっ!この爺さんは化け物かい!」

 

「政治の化け物なのは分かってたが、戦闘の方でも化け物かよ!」

 

ブリギットとレヴィンは悪態をつく

 

さもありなん

二人の攻撃は全くレプトールに当たっていないのだから

 

「はっ!」

 

ガキン!

 

「どうした?遊んでいる暇はあるまい!」

 

シグルドの攻撃が命中したにも関わらず平然として反撃してくるレプトール

 

シグルド、ブリギット、レヴィン。この三人と戦いながらも遠距離魔法でヴェルトマーの魔道士を始末してすらいるのである

 

 

 

 

 

 

 

「お父様!」

 

その戦場にティルテュが割って入った

 

 

 

 

 

 

 

 

「お父様、ごめんなさい」

 

ティルテュはもの言わぬ骸となったレプトールに泣きついていた

 

ティルテュは夫であるアゼルとリューベックにて離脱したエーディンとラケシスからマジックリングを預かっていた

 

これにより、魔力にブーストをかけたトロンにてレプトールの命を奪ったのだ

 

 

勿論、アゼルは猛反対したが、リューベックでのレックスを引き合いに出してティルテュはどうにか説得した

 

 

 

だが、ティルテュは誰が父を殺したとしてと間違いなく相手を恨むだろうと思っていた

 

だからこそ、ティルテュが殺さなければならなかったのだ

 

 

暴走する父を止めれなかった娘として

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シグルド殿、お待ちしておりました」

 

バーハラより少し離れた平原で一人の男がシグルド達を迎えた

 

「私はアルヴィス様の家臣のヴァハと申します

シグルド様がたを迎える為に参りました」

 

「ヴァハ殿歓迎に感謝する

しかし」

 

「アイーダの事でしたら戦場での事にございますれば、仕方ない事にございましょう」

 

シグルドの言葉の意味を悟ったヴァハはシグルドをフォローする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シアルフィ公子シグルド殿、ドズル公子レックス殿、ヴェルトマー公弟アゼル殿、シレジア王子レヴィン殿、シレジア騎士フュリー殿、フリージ公女ティルテュ殿、エッダ公爵クロード殿、ユングウィ公女ブリギット殿

 

よくぞ無事にこのバーハラまで参られた

病床の陛下に代わり、歓迎しよう」

 

アルヴィスはバーハラ城の側で近衛騎士団ヴァイスリッターとヴェルトマー騎士団、ロートリッターと共にシグルド達を出迎えた

 

「アルヴィス殿、歓迎に感謝いたします

しかし、陛下がご病気とは」

 

「うむ、クルト王子がお亡くなりになって、リング卿にバイロン卿までとなってお倒れになられた」

 

「それは。後でご挨拶させていただけますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それには及ばんよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大逆人シグルドとその一派!

今此処で葬りさるのだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

惨劇の幕は上がる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シグルド達のその後について語ろうと思う

 

 

 

 

 

 

 

アイラ

 

 

イザーク王女でありながらも奇縁により甥のシャナンと共にシグルド軍へと身を寄せる

 

アグストリアの動乱にてイザークのソファラ出身の傭兵ホリンと一夜を共にするも、その直後にホリンは戦死する

 

だが、彼との絆の証ともいえる双子を授かり、シレジアにて無事出産する。兄はスカサハ、妹にはラクチェと名付ける

 

バーハラへの途上、リューベックにて甥のシャナンとシグルドの従騎士であったオイフェに子供を託し、最後までシグルド達と共にバーハラへと向かう

 

 

バーハラにおける近衛隊長アルヴィスの非情ともいえる裏切りにより包囲されたアイラは敢えて奮戦する事で生き残りを出そうとする

 

彼女自身の最期の捨て身は見事成功し、一部の人間が逃れる事に成功するも、彼女は壮絶な最期を遂げる

 

 

 

 

 

 

 

レックス

 

 

シグルド達と敵対したドズル公爵ランゴバルドの次男でありながらも、シグルド軍と共にあった

 

常に冷静に物事を見ていた為に孤立する事もあったが、親友であるアゼルや後に加わったティルテュに助けられていた

 

自身の父親により切り捨てられたとアグストリアからシレジアへ逃れた際に自暴自棄になるも、オーガヒルの女海賊であったブリギットに慰められ、そのまま彼女と夫婦になった

 

シレジア以降はブリギットを護る為に父親であるランゴバルドや、生家であるドズル公爵家にも斧を向ける事を躊躇わなかったとされる

 

 

バーハラにおける惨劇の際にも妻であるブリギットを守って戦死したとされる

 

 

 

 

 

ブリギット

 

 

元オーガヒルの海賊であったが、実は十数年前に行方不明となっていた前ユングウィ公爵リングの長女であった

 

彼女には弓騎士ウルの聖痕があり、妹のエーディンが持っていた聖弓イチイバルを使えた事で発覚した

 

だが、彼女は元海賊故か非常におおらかな人物であったと伝わっている

 

シグルド達となし崩し的にシレジアに逃れた後、仲間のレックスが落ち込んでいたのを慰めている内に情がわいたのか、彼と夫婦となり、子供を出産する

 

兄はファバル、妹はパティと名付けイザークに逃れるシャナンとオイフェに託す

 

バーハラに至るもアルヴィスの策謀により、反逆者として始末されそうになるも、夫レックスの献身により難を一時的に逃れた

 

だが、度重なる追撃により命を落としたとも、同じく逃れていたアゼル、ティルテュ夫婦を守るために囮になったとも伝わるが、彼女の遺体は発見されていない

 

 

 

 

 

 

 

アゼル

 

 

一連の騒動の黒幕と目されるアルヴィスの弟でありながらも、シグルド軍に最も早くレックスと共に合流した

 

当時は片想いしていたユングウィ公女エーディンを救うべくシグルド軍に合流したが、状況の変化により反逆者シグルドの一味として扱われた

 

人となりはあまり、自身から何かを発言したりはしない消極的な人物とされているが、友人等の危機には率先して立ち上がれる人物だったともされている

 

アグストリアにてクロードと共に合流したティルテュとは幼馴染みであり、シレジアに逃れた際にティルテュからの半ば喧嘩腰の挑発に乗り、ティルテュと結ばれる事となった

 

 

バーハラに向かう途上にてレックスがランゴバルドを討った際とティルテュがレプトールを討った際には二人を献身的に支えた

 

 

だが、兄であるアルヴィスの裏切りにより、攻撃された際には血路を開き一時的に逃げおおせる事に成功した

 

 

が、追撃により深手を負ったアゼルは妻であるティルテュを逃がすべく勇戦、相手が多数にも関わらずティルテュが逃れる時間を稼ぎきったとされる

 

その後に彼は討たれたが、最期の顔は安らかであったと止めをさした騎士リデールは証言している

 

 

 

 

 

 

 

ティルテュ

 

 

フリージ公爵にして一連の動乱の首魁と目されていた宰相レプトールの長女

 

元々はエッダのクロード司祭についてアグストリア北部にあるブラギの塔に同行していたが、アグストリアの騒動に巻き込まれる形でシグルド達に合流した

 

父であるレプトールから捨てられたにも関わらず、彼女は傷心のアゼルを気にかけ、何とか奮起させようと様々な試みをおこなった

 

だが、それでもアゼルは再起しそうになった為に幼い頃からのアゼルへの想いを告白、その後アゼルと結ばれる事になった

 

彼女もまたシレジア滞在中のベビーラッシュの一員であり、男の子と女の子を授かった

 

男の子はアーサー、女の子はティニーと父親と母親の名前から名付けた

 

ティルテュもシャナンとオイフェに預けるも、子供たちは数奇な運命に翻弄される事になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レヴィン

 

 

ユグドラル大陸北部にあるシレジア王国王子

 

女王ラーナの弟達による不穏な動きや後継者争いの話に辟易し、シレジアを出奔。以後暫く大陸を旅する事になる

 

がアグストリアにて動乱に巻き込まれ、紆余曲折の末にシグルド軍へと協力、シグルド達が反逆者として手配された際にはシレジアへと彼等を招いたとされる

 

その後、シレジアにて内乱が勃発し、シレジア国内に大きな被害を出す事になった

 

問題の根本的解決の為にシグルド達と共にバーハラへと向かう事にした

 

 

バーハラにおける粛清劇の中でも恋人であったフュリーと共に辛うじて難を逃れ、シレジアへと帰国した

 

シレジア帰国後にフュリーと結婚、翌年と次の年に妻との間に子供を二人もうける

 

 

その後、大陸を見て回ると言い残し、消息不明となった

 

 

 

 

 

フュリー

 

 

レヴィンの幼馴染みで彼の騎士でもある

 

シレジア四天馬騎士の末席に名を連ねる実力を持つが、生来の気質から実力を発揮出来なかった

 

 

が、アグストリア以降の戦いでは斥候、遊撃等をこなし、シグルド軍に多大な貢献をした

 

 

幼い頃からレヴィンに淡い想いを抱いていたが、身分の違いとレヴィンが姉のマーニャを想っていた事からそれを表に出さなかった

 

 

しかし、シレジア内乱後に紆余曲折あったものの、レヴィンと恋人になる

 

 

 

バーハラの惨劇においてはレヴィンを連れてシレジアに帰国するという大功をあげる

 

 

なお、恋人や夫婦揃って生き残ったのはフュリー達だけである

 

 

帰国後、女王ラーナの許可を受けたレヴィンに求婚され結婚する事になる

 

その翌年と次の年に子供を出産する事になる

 

 

男の子はセティ、女の子はフィーと名付けた

 

 

しかし、彼女も衰弱していた為に出産後まもなくシグルド達の元に逝くこととなった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シグルド

 

 

ウェルダンによるグランベルへの侵攻に端を発した一連の動乱の中心人物にして、非業の死を遂げた人物と伝わる

 

父親がイザーク遠征において冤罪を着せられ、アグストリアでは親友のエルトシャンを喪い、妻のディアドラすらも失った

 

それでも父バイロンの無実を信じた結果、父の最期をみとる事になる

 

後にアルヴィスからの要請に応じ、ユングウィ公爵アンドレイ、ドズル公爵ランゴバルド、フリージ公爵レプトールを撃破し、バーハラに凱旋する

 

 

しかしそこで待っていたのは、アルヴィスによる死の罠であった

 

遠距離魔法による長距離からの攻撃、近衛騎士団ヴァイスリッターとヴェルトマー騎士団ロートリッターによる包囲

 

これ等により、シグルドは仲間たちと分断され、何とかアルヴィスに肉薄するも、神炎ファラフレイムにより処断された

 

 

 

 

このバーハラにおける一連の出来事を庶民は『バーハラの悲劇』として長く伝える事になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友を助けようとした者は終に報われる事なく舞台を降りた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光はいずこに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




シグルド達の舞台は幕を閉じました

これより二話程は閑話として、その後と一部の人物について補完しますのであしからず



本編に載せるには難しいと判断したのでここに記載します

(注1)
近衛騎士団ヴァイスリッターは各武器に精通している

(注2 )
他に闇魔法と光魔法もある。これを合わせて五属性とも呼ばれることもある

(注3 )
アルヴィスの意のままに動ける戦力の間引き
モルフの素材であるエーギルの収穫の事

エーギルは生者か死ぬ際に生まれるものである為に側に居る必要がある

子供世代のオリキャラは?

  • あり
  • なし
  • どちらでも
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