彼方の時へ   作:くらうす

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やっと、序章。が、背景は疎かに出来ないので話数が増えます。今回いつもより文章が少ないですが必要であると思っております


なら、次回から文章の量を増やすべきかな?とも思わなくは無いのですが、初回投稿の際に色々ありまして


はい、言い訳です


蠢くモノ

ウェルダン軍、エバンスを攻略。ユングウィに侵攻

 

その報告を自身の居城ヴェルトマーにて受けたグランベル王国近衛兼ヴェルトマー公爵アルヴィスは一瞬頭の中が真っ白になった

 

(よく思考が止まる事を『頭の中が真っ白になる』というが、成るほど。適切な表現だな)

 

等と思考が横に外れているのがアルヴィス自身自覚していた

 

 

確かに、グランベルの南西は現状護りは薄い

主力騎士団の内、三つが遠征している

 

だが、それだけだ。アルヴィス配下の騎士団を含めグランベルには後三つの主力騎士団が居るのだ

 

ウェルダン軍とてそれなりには戦えるかもしれないが、 はっきり言えば戦闘になるかも怪しい話だ

 

ウェルダンがグランベルの遠征中の事について使者を送って来ていないのも、この侵攻を意図していたのかもしれないだろう

 

ウェルダン軍が侵攻したとしても、マトモな兵站があるのかすら怪しい

 

 

つまりは結局一時的な侵攻にしかなり得ない

 

だが、自身はグランベルを護る近衛。『敵は暫くしたら撤退するから、放置』等と出来る筈もない

 

アルヴィスは軍を動かすべく動こうとして

 

「お待ち頂きたい」

自分以外居ないはずの室内から声がかかった

 

 

 

 

「何者だ。いや、何故此処にいる?どうやって入って来た」

仮にリワープの杖等があれば転移出来る。が、前提条件としてこの室内に入らなければならない

こんな黒衣を纏った人間を入れる訳が無いのだ

此処に入って来れるのは自身の側近のアイーダのみ

 

アイーダが自分を裏切る筈もない

アルヴィスは内心困惑していた

 

「私が何者か、等とどうでもよいのですよ

閣下に良いお話を持って参りました」

黒衣を纏った男が話をしている

 

が、アルヴィスからしてみれば聞く価値もない話

勝手にグランベルの公爵家の執務室まで入って来たのだから、殺されても文句は言えない

不幸にもアルヴィスの手元に『ファラフレイム』はない。がこの程度の輩に負ける筈も無いのだ

 

男の次の言葉を聞くまでは

 

 

 

 

「ああ、そういえば。閣下も我々と同じ

いや失礼、ロプトゥスの血を継承されておりましたな」

 

 

 

 

 

 

 

アルヴィスは絶句した。自分はヴェルトマー公爵の血を継承している正統後継者。ロプトゥス等の血が入る筈もない。なのに目の前の男の言葉に動揺した

 

 

目の前の男は不思議そうに

「おや?何やら意外そうですな

まさか、ご存知無かったので?」

等と言っていた

 

アルヴィスは即座に否定したかった

だが、何故か出来ない

思考が纏まらない

全身の力が抜ける

 

「ああ、では証拠をお見せしましょう」

男は懐から闇の魔道書を取り出した

そして

「まぁ、博識な閣下ならご存知でしょうが

此れはロプト教徒を狩り出すために五十年程前までしていた方法ですよ

魔道士の傍には魔力があります。近付ければ一目瞭然でしょう

では、失礼」

 

目の前の男との距離は僅か十歩程度

アルヴィスは抵抗すべきだと思っているのに全く動けなかった

 

男は続ける

「貴方のお父上ヴィクトルの血筋は確かです

ではお母上の血筋はどうでしょうか?」

 

(ヤメロ、ヤメロ)

 

「おや、流石はヴェルトマー公爵。素晴らしい」

 

(それ以上言うな)

アルヴィスの内心の悲鳴すら見透かしていながら、男は

 

 

 

 

 

 

「見事な反応ですな」

 

 

 

 

 

 

 

絶望を口にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この大陸においてロプトゥスの血筋とは忌むべきものであり、例えどんな立場の人間であっても処刑される事となっていた




さて、最初期に書くべき最大のイベントでした


これから先は大陸全土を覆う地獄の為に司教たちが本格的に奔走し始めます

子供世代のオリキャラは?

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