New Japan Fleet   作:YUKANE

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遅れてすいません。こういう系の話し書くの下手なのに加えてテストも被ったので·······

地震の影響ではないです。まあテスト1日延期にはなりましたがね·······

そしてまさかのタイトルのスペルミスが発覚。スペルミスった状態で一年以上やってきたのかよ·······


Episode.51 交渉

漆黒に支配されていた空が太陽によって徐々に明るく染まり始めた頃。

 

「DDH-186 かつらぎ」のアングルド・デッキに次々とF-35JC(ライトニングⅡ)が降り立った。

このF-35は艦隊周辺の警戒にあたっていたファルコン隊の機体で,燃料の残量が少なくなった事と,パイロットの休息の為に「DDH-185 あまぎ」のイーグル隊と交代して「かつらぎ()」へと帰り始めていた。

 

次々と航空甲板(アングルド・デッキ)へと着艦するF-35JC(ライトニングⅡ)を上空から見下ろしている1機のF-35JC(ライトニングⅡ)がいた。

 

「そろそろ順番か。やっぱり何回やっても緊張するな。」

 

ファルコン隊を率いる隊長 有馬はアメリカ留学経験もあるエリートパイロットだったが,そんな彼ですら空母への着艦は緊張するものだった。

 

コックピットのスイッチを操作し,機首の下部や機体の両脇のカバーが開き,中に収納されていたランディングギアが出現する。

 

“JBような垂直離着陸機(VTOL機)ならもっと楽なのに”と考えながら機体の高度と速度を徐々に落とし始める。

 

航空甲板脇に設置されている光学着艦支援装置(OLS)を確認すると,中央のオレンジのライトと左右の緑色のライトが横一列に並んでおり,正しく着艦コースに入っていることを有馬は確認した。

 

前輪が最初に甲板に接地し,続いて後輪も接地する。

 

アレスティングワイヤーが自機のフックに引っ掛かり,強制的に速度が落とされる。

わずか2秒で0kmまで落とされた事による衝撃が有馬へと伝わる。

 

キャノピーが前方向に開き,脇に梯子がかけられる。有馬は梯子をゆっくりと降り,甲板へと降り立った。

 

甲板上に待機していた各種要員が,機体に近づき仕事を開始し,前方のランディングギアには牽引車(トラクター)のトーバーが連結され始めていた。

 

有馬は部下達が待っているであろうブリーフィングルームへと向かおうとしたが,ふと足が止まった。

 

「本当に信じられないな。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()なんて。」

 

彼の視線の先に止まっている機体。それはシ連海軍のSu-33だ。

さっきまで空戦を繰り広げていた筈の機体が今敵空母の上で羽を休めていた。

 

有馬がSu-33(フランカーD)を見ていると,有馬の機体の誘導を終えた航空機誘導員(マーシャラー)の槇下が頭をかきながら近づいてきた。

 

「大変だったんですよ。スペースは確保しなきゃだし,ロシア語話せる奴を探したり,これって佐渡空港とかでも出来たんじゃないんですか?」

「こいつらは燃料が特にヤバかったからここに着艦したそうだ。

Su-35も燃料がヤバかったそうだが空母に着艦出来ず,無理して飛鷹島空港に行ったそうが,艦載機のSu-33(こいつ)は着艦できるからな。」

「そうですけど···········あの着艦の仕方凄かったですよ。

多分誰か撮っていると思うんで後で見ますか?」

「“絶対に真似すんな”と念のため彼奴らに行っとくか。」

 

有馬は撮影されたであろう動画を見て興奮しているであろう部下の事を思うと,胃が痛むのであった。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

「艦長。イーグル隊が配置につきました。」

「「DDH-181 ひゅうが」より“()()()()()の出撃準備は完了した”との報告です。」

「分かった。ではこちらも動こうか。」

 

通信士の報告を受けた桐島は椅子から立ち上がった。

 

「通信士。シ連艦隊と通信出来るか?」

「いつでも出来ます。」

 

通信士の返事に桐島は“よし”と覚悟を決めた。通信機を手に取った桐島に水上が不安そうに声をかけた。

 

「艦長。ロシア語が出来るのですか?」

「ロシア語なんか覚えられるか。英語だったら一応会話できる位には習得しているが。」

「降伏勧告でもするのですか?」

 

水上のその言葉を聞いた桐島は,発した張本人を見た。水上の表情は内心に抱いている不安を無理やり隠している様にも見えた。

 

「その様子だと不安そうだな。」

「不安以外の何があるというのですか? 相手はシ連です。既に艦隊戦力は消滅しましたが何をしてくるか分かりません。

これ以上の被害を出すわけにはいきませんので。」

「その為の“特別警備隊”だ。こういうときの為に彼らはあるのだから。」

 

桐島の言う“特別警備隊”は不審船の武装解除及び無力化・対象船舶及び艦艇への移乗強襲等,船への突入を専門とした自衛隊初の特殊部隊だ。

 

今回の朱雀列島占領を受けて本拠地の江田島から舞鶴へと向かい,シ連艦隊との決戦前に舞鶴航空基地から第21航空群第23航空隊第231飛行隊所属*1SH-60J(シーホーク)で「DDH-181 ひゅうが」へと飛来し,現在は「ひゅうが」の艦載ヘリコプター MCH-101に乗り換えて待機していた。

 

桐島は交渉炸裂した場合は特別警備隊を「S-107 ウリヤノフスク」に突入させ,制圧しようと考えていた。

 

「確かに相手は断ってくるかもしれないが,やってみなければ分からないさ。」

 

そう言って桐島は通信機のボタンを押した。

 

This is the Japanese Navy second task force.(こちらは海上自衛隊第2機動部隊だ) I want to talk with the commander of your fleet.(貴艦隊の司令と話がしたい)

 

想像していたよりも流暢な英語で話された挨拶から約1分後に返事は返ってきた。

 

This is the(こちらは,) Siberia Union Navy United States Pacific Fleet.(シ連海軍太平洋艦隊だ)I am Rebaru suguwrok of the commander.(私が司令のレバル・スグワークだ)

 

“英語だ·······”。戦闘指揮所(CIC)の隊員達は皆そう思った。

 

読者(皆様)に予め伝えておくが,これから始まる桐島とレバルの英語での会話を日本語でお伝えする。

理由は·········

 

 

 

 

面倒臭いからだ。

 

「貴方が司令官か。私は「あまぎ」艦長 桐島龍樹だ。司令官が不在のため,代理で指揮を取っている。

我々第2機動部隊は貴艦隊に降伏を勧告する。もし受け入れられないのであれば,撤退をお勧めする。

それと貴殿方の空母から発艦した艦載機の内,一部は我々が緊急着陸させた。

パイロットも皆生きている。貴殿方が降伏に応じればパイロット(捕虜)は返却しよう。

貴殿方の懸命なる判断を期待しておく。」

『それは我々の状況を分かっていて発言しているのかね?』

 

レバルは即答した。

 

『この艦隊で今まともに動けるのは航空機運用能力を失った本艦だけだ。

のこりは艦橋()を失った巡洋艦 2隻と沈みかけのフリゲート 1隻のみ。

この状況で降伏以外の選択肢があるならどのような物か聞いてみたいものだ。』

「その答えは私も聞いてみたいが,それを聞く暇はなさそうだ。」

 

一回言葉を切って,桐島は話を再開した。

 

「もう一度確認するが,降伏するという事で宜しいな。」

『勿論だ。それと一言言わせてくれ。

我々は日本を甘く見ていた様だ。私自身は自衛隊を驚異だと思っていたが,まさかここまでやるとは思いもよらなかった。

我々海軍は陸軍や空軍に比べ実戦経験は無いに等しい。初の実戦が完敗なのは悔しいが,これを糧にして我々は成長して進んでいきたいと思う。

その前に私は再び海軍につけるか分からないがな。』

 

あまり笑えない冗談を言ったレバルに,桐島は反応に困ったが,直ぐに脳内に記録(インプット)されている単語を繋ぎ合わせた。

 

「貴方の言葉は誉め言葉として受け取っておこう。朱雀列島周辺に展開させていた別動隊を貴艦隊の周囲に向かわせよう。

貴方から他に話すことはあるか?」

『1個だけあるぞ。私が今話している君に対してな。』

 

話が自分に対してだった事に桐島は内心驚くが,表情には出さずに話し合いを再開した。

 

「電話番号とかなら答えられないぞ。」

『そんな事ではない。確か名を“キリシマ”と言ったな。声を聞く限り若く感じるが,何歳だ?』

「1月に28になったばかりだ。」

 

この発言に通信機越しに“おぉ···”と声を詰まらせるレバルの声が桐島に聞こえた。

 

『28とはこりゃ驚いた。私の13も下じゃないか。しかも司令代理でこの指揮能力とは,中々の才能だな。』

「止めてください。私は多くの死者を出した無能な指揮官ですよ。」

『それは違うな。』

 

若干食いぎみにレバルは言葉を発した。

 

『犠牲の無い戦いなど空想(フィクション)にしか存在しない。

戦いに犠牲は付き物だ。この戦いももしかしたら2倍の死者が出ていたかもしれない。

司令官というのはその犠牲を最小限に抑えるために存在する。戦死者が敵より少なければその指揮官は有能だと私は考えているよ。

君が無能と言ったら私の立ち位置はどうなるのかね? 君の考えだと全ての司令官がヒトラー*2と同じになってしまうぞ』

 

レバルの話を桐島は一言も逃がさず真剣に聞いていた。

 

『長話を失礼したな。そろそろ終わらせて頂こう。

だが君は伸び代がある。いつか君と直で会ってみたいものだ。』

「貴方の話は敵ながらとても良い話だった。私も貴方とは一回会ってみたいものだ。

では別動隊を貴艦隊の周囲に向かわせるので,以降は我々の指示に従ってもらおう。では」

 

そう言って桐島は通信を切った。肩の力を抜き,気分をリラックスさせた。

 

「通信士。官邸に“敵艦隊は降伏勧告に応じた”と連絡してくれ。」

 

桐島は通信士に対して言うと,正面を向いた。

 

「有能な指揮官は相手より犠牲者が少ない方······か。」

 

レバルから言われた言葉を繰り返して,桐島はただ1点を見つめていた。

真っ正面のディスプレイを通り越した桐島以外には見えない何かを見つめていた。

 

この時,桐島は彼自身の運命を変える大きな答えを決めたのだった。

*1
長いわ

*2
言わずもがな。

軍事には無能だけどドイツを復興させた天才ではあるのですけどね······




英語での会話は翻訳アプリを使ったので間違っている可能性が高いです。
すいません。英語が出来ないのにわざわざ使って······というか()に納めるのが非常に大変だった。
というより変なことになったが解決法が分からんから許してくれ。

というより本編自体色々と無理矢理やったり,語彙力が無くて文章量が少なくなっていますがね。

話変わりますけど,地震マジで怖かった·······いきなり警報なったと思ったらドカン!!と来たんだから。
作者の住んでいる場所は6弱でした。自室も酷い有り様でしたが,模型に甚大な被害はなく,唯一の被害は加湿用のコップが割れたことのみ·········

“災害は忘れた頃やってくる”と言いますけど,あの震災から約10年後に再び大地震。
神様が忘れない様に定期的に起こしているんでしょうかね?

久々に自衛隊結構やらかしましたね······「SS-501 そうりゅう」最低でも半年はドック入り確定すね。

というか約4000tの潜水艦と50000tの貨物船衝突で,よく沈みませんでしたね········とある紅茶の国では客船で軽巡沈めましたからね······

日本国召喚系の話なので見たい方は見ていってね。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=255633&uid=274301
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