ようこそ実力主義者の教室へ。元脳筋は苦労する。   作:赤山大和

5 / 11
5話

入学から数日。

 

今の俺はプールサイドにいる。

 

この学校ではこの時期から水泳の授業がある。

設備が整っているとは言えこの時期からのプールの授業というのは珍しいのか?

 

まぁ、それはともかく水着となると俺たち男子生徒の体格がよくわかる。

 

俺もだが龍園に石崎という生徒は中々良い体をしている。他にも運動系の部活動に入部した奴等の体つきは悪くない。

 

もっとも、山田アルベルトの体つきは圧巻の一言だが。

 

そこらの生徒とは一回りは体が違うから。

いや、凄いわ。

 

因みにこの山田と石崎は何時の間にか龍園の部下になっている。

 

石崎はともかく山田を従えるとか凄いな。

これと喧嘩したんだろ。

 

あぁ、俺も戦ってみたかった。

って、ダメだろその考え。

 

まぁ、それはそれとしてだ。

 

水着となって体を晒すのはなにも男子だけではない。

そう、女子の水着姿も見れるのだ。

 

俺を含めて一部の男子の気迫が凄い。

ここまでクラスの男子がやる気をだす授業は他にないだろうな。

 

うんうん。

 

 

気になる事といえば授業を見学する女子も多い事か10人前後か。

授業の見学がサボり扱いでポイントが減るとかは勘弁なのだがね。

 

それよりも気になるのは椎名さんのスクール水着姿。

やはり、良い目の保養だ。

ついつい目を向けてしまう。

 

他にも目を引く女子が何人も。

何気にこの学校は美人や美少女が多いと思う。

 

「くくっ、お前ら女子の事を見すぎだろ」

 

そんな俺達を笑う龍園。

 

「いや、これは仕方ないだろ」

 

俺の言葉に同意する周りの男子生徒。

 

 

 

 

「よーしお前ら集合しろー」

 

体育の教師声がかかったのでそちらに向かう。

 

「見学者は10人か。随分と多いようだが、まぁいいだろう」

 

 

明らかにサボりでも咎められないと。

予想の範囲だがやはりおかしいよな。何か有りますと言っているようなものだ。

 

「早速だが、準備体操をしたら泳いでもらうぞ」

 

何人かの生徒は自信がなさそうな発言をしている。

俺はそれなりに泳げるつもりだから不安はないが。

先生の次の言葉には警戒心が起こる。

 

「俺が担当するからには必ずし夏までには泳げるようにしてやるから安心しろ。泳げるようになっておけば、必ず後で役に立つ。必ず、な」

 

先生が『必ず』役に立つと断言する。

これは夏に何かがあるという事だよな。

それも泳ぎに関わるようなものが。

 

あーでもこの学校がそんな簡単なヒントを出すか?

泳ぐ必要があるということは海とかプールが関わる課題があるとか?

水上体育祭見たいなものがあるのか?

………ダメだ。憶測をいくらしても答えはでない。

その時が来るまでは気にしてもしょうがないだろう。

 

 

近くにいた龍園も今の発言を吟味しているようだし。

この学校は先生の発言によく注意する必要がありそうだ。

 

全員で準備体操を始め、それから50mほど流して泳ぐように指示される。

 

泳ぐなど去年の夏以来で少しぎこちないが泳ぎ方は忘れてない。

問題ないな。

 

50mを泳いだ後はプールから上がり全員が終わるのをまつ。

 

「とりあえずほとんどの者が泳げるようだな。では早速だがこれから競争をする。男女別50M自由形だ」

 

いきなりだな。

 

「1位になった生徒には、俺から特別ボーナス、5000ポイントを支給しよう。一番遅かった奴には、逆に補習を受けさせるから覚悟しろよ」

 

泳ぎに自信がある生徒から歓声が上がるがこれは水泳部の人間が有利だよな。

 

しかし、学校側がポイントを景品にしてくることがあるとは。

今後もポイントを手にする手段の一つになるか?

いや、いくらなんでも不確定要素が多すぎるか。

 

 

たまたまのボーナス。

もしくは学校側からの今後への布石とかか。

授業で結果を出すことでポイントを得られる事もあるという前例。

授業や試験でポイントを得る事が出来ると生徒達に教えるのが目的とか。

 

考え過ぎか?

でも、多分だが他のクラスでも同じ事をしていそうなんだよな。というかしているだろう。

 

 

っと、俺の番か。

 

 

補習は嫌なので全力で泳ぐ。

龍園達と同じ組だがまぁ、勝てるだろう。

 

実際、多少なりとも龍園達に差をつけて50mを泳ぎきればタイムは25秒は切っての勝利。

 

先生も感心しているが次の組にいた水泳部のやつが同じ位のタイムを出していた。

 

現役の水泳部員と同じ程度のタイムが出せたなら満足だ。

 

 

それぞれのグループのトップを集めた決勝では惜しくも2位。ポイントを得ることは出来なかったのは残念だが。

 

 

気持ちを切り替えて今度は女子の泳ぎを観察。

椎名さんについ視線をやってしまう事は許してほしいが。

泳いでいる時に見えるお尻の動きが。

 

こちらの競争の結果は伊吹という女子や木下という女子が頭一つ上だった。

 

椎名さんは泳ぎというか運動が苦手なのか最下位にこそならなかったようだが下位の争いで辛うじて補習を免れた様だ。

 

うん。

よかった。

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。