ようこそ実力主義者の教室へ。元脳筋は苦労する。   作:赤山大和

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6話

学校が始まってから三週間が立つ。

 

授業中にも関わらず私語やスマホをいじる生徒は少しはいるが龍園を中心としたグループでは真面目に授業を受けているし、それに合わせて他のクラスメイトも授業中は静かになった。

 

 

この辺に関しては俺や椎名さんが動いている。

龍園は現時点でも放置するつもりのようだったので、俺は授業の態度がポイントに影響する可能性を含めて学校のシステムに対する推測や考えを椎名さんに相談した。

 

 

実際の話だが授業に大きな笑い声を上げた生徒を先生は注意するどころか目もくれずに授業を続けているし、居眠りはもちろん遅刻や早退、欠席も黙認。

 

さすがにおかしいと思うクラスメイトも出てきている。

 

 

その話を俺や椎名さんの席の側にいるクラスメイトには話しているし、一度HRの時に担任の先生にも聞いてみた。

 

 

先生からはあくまでも生徒の自由ということだったが『自由』には『責任』がついてくる。

それに初日に俺は振り込まれるポイントが幾らになるかを聞いている。

 

 

楽観的に考えているクラスメイトもいるためクラスメイト全員に影響を及ぼす程では無かったが授業中の私語や携帯を触るクラスメイトは少なくなったと思う。

 

 

少なくとも遅刻をするクラスメイトは明らかに減った。

それに来月に貰えるポイントが10万よりも少なくなるという推測を語った事で節約を始めた人もいるらしい。

 

これが来月のポイントにどれだけ影響するのか。

 

 

正直、こういう風にクラスメイトに呼び掛けるとか俺のようなボッチのやることではないし龍園辺りが命令したほうが効果的なはずなんだが。

考えがあって動かないのだろうけどな。

 

というか俺みたいのが気付けた事を何故クラスメイト達が気付かないのか。

無料の水とかコンビニである無料の商品はともかく食堂で無料の山菜定食を食べている生徒の多さには気付いてもいいだろうに。

 

 

5月貰えるポイントによっては俺や椎名さんの影響力は増えるだろうしそうすれば意見も通り易くなる。

更に言えば龍園も動く。

今でもアルベルトや石崎等を部下にして影響力を強めてる訳だしな。

 

こちらの予想通りならば龍園をリーダーとしてクラスをまとめる必要が出てくるだろう。

 

 

そんな事を考えながらも今日の放課後は椎名さんと共に図書館に。

 

目的は椎名さんに勉強を教えて貰うのと新しく本を借りるためだ。

 

椎名さんに薦められた本は自分に合っていて2巻、3巻と読み進めている物もあるが残念ながら途中で読むのを止めてしまった物もある。

 

そこら辺から俺に合う本の方向性を探っているらしい。

本当にお世話になっております。

 

教わっている勉強については俺達の実力を見るためのテストが月末に有るのではないかという推測と中間テストに向けてのものだ。

 

俺の場合、中学の頃のテストでは四十点~七十点の間位で一部の教科は赤点を取ってもおかしくない。

 

普通の高校の赤点補習などでは夏休みが潰れる事があると聞いているので頑張る必要がある。

この学校で赤点等取ったらポイントが没収されるとかの罰が有りそうだしな。

今の内から必死になっておいた方が良いだろう。

 

 

それに椎名さんと一緒に居られる時間が出来るし。

まぁ、教えて貰う立場で下心を持つのは間違っているのだろうから真面目にやらないとな。

 

 

そうして勉強を教わった数日後。

 

担任の坂上先生の授業の時に小テストが実施された。

先生が言うには今後の参考程度で成績表には反映されないというものだ。

 

成績表『には』反映されない。

 

妙に含みのある言い方をされる。

 

テストの内容はまぁ、比較的に簡単なものだった。

受験の時の問題よりも簡単に思う。最後の3問を除けばだが。

 

この3問には何か有るのではと思う。

テストが終わり次第椎名さんの元に向かう。

 

「月村くんは最後の3問は解けましたか?」

 

テストの後に椎名さんと話しても最後の問題は解けなかったと言っている。

 

「俺には全くわからなかった。他の問題と難易度に差がありすぎて何かあるのかと疑う」

 

これは何かあるのか?

 

「そうですね。他の問題が簡単だっただけによけいに最後の3問が際立ちます。学校側の意図がわかりません」

 

考えても答えはでないな。

 

とりあえずは椎名さんとの勉強会だな。

うん。読者仲間というだけで面倒をみてくれる椎名さんはやはり優しい。

 

これだけ世話になっているのだから何かお返しを考えなければ。

 

椎名さんが苦手とするのは運動方面で俺が運動が得意としても彼女の為に何かが出来るというわけではないしな。

 

う~ん。

どうするべきか。

 

俺が無駄に鍛えた力が彼女の為になる事があるのだろうか?

 

あれば嬉しいのだが。

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