「■■■ーー!!!」
!!
何事!!バーサーカーが突然実体化して外に・・・敵!!
カラカラカラカラ・・・
間違いない!上等よ、返り討ちにしてやるわ!!そう思っていた時期が私にもありました。
何アレ?拍子抜けもいいところよ。
「はははは、おいライダー!!もうお前なんていらないんだよ!!役に立ったのはベッドの上くらいなお前と違って、僕に相応しい強いサーヴァントが手に入ったからな!!」
結界が反応したので迎え撃ちに行ったら、あら?影の薄い若布が庭にいたわ。
「なに、アレ?えっ!?桜の兄?アレが間桐の?うわ。」
イリヤもドン引きしてる。そりゃそうよね。下品すぎ。それより気になるのはサーヴァント。桜から聞いていた特徴から推察すると。
「ギルガメッシュ・・・」
金ぴか鎧で目がチカチカする。俺様キャラ丸出しの金髪赤目のサーヴァント。
「ほう、少しはわかっているではないか?だが王の前で平伏せぬとは無礼であろう。」
こいつは俺様すぎてマトモな会話は成り立ちそうにない、無視して桜とアイコンタクトする。
『距離さえ詰められれば泥で消化できます。』
桜からは念話でそう返事がきた。
厳しいけどやるしかない。
「アンタこそ、状況わかってるの?こっちはセイバー、キャスター、ライダーにバーサーカーまで揃ってるのよ。勝てると思う?」
「哀れなまでに蒙昧な小娘よ。数を頼んだところで、この英雄王に抗えるはずもない。」
「やっちゃえバーサーカー!!」
「お願い!ライダー!!」
「ふん、つまらぬ。」
空中に金色の波紋が現れ、そこから伸びる鎖に二人は絡めとられた。
「くっ!!」
ライダーは怪力スキルで脱出したけど、筋力がライダー以上のはずのバーサーカーは動けない。
「解析した!!あれは神性が高いほど効果を発揮するぞ!!」
なるほどね。ヘラクレスには相性最悪だわ。そして、やっぱり士郎の能力って偏ってるけど便利ね。
「はやくも一人はデクと化したな。所詮は有象無象よ。」
「侮辱するな!!」
セイバーが斬りかかると、ギルガメッシュも剣を手にしてつばぜり合いになる。
「お前だけは我が愛でる価値がある。手向かわず我の妻となれ。」
セイバーは答えずに間合いをとり、構え直す。
「ここまで傲慢な口説き方は神代でも珍しいですね。」
「・・・兄さんと気が合いそうですね。」
ライダーともう一人の私も構える。
「さえずるな塵芥。口を開く許しを誰がした?」
挑発・・・いえ、本気で思ってることをそのまま口に出してる。取り繕うってことをしないのね。
うん・・・何?なんか上を気にしてる?
「雨か、濡れる。帰るぞ。」
「はっ!?いや、おい!!待てよ!!」
・・・嘘。
いや、言ってはなんだけど、有利な戦いをそんなことで放棄する???
あ、でもホントに帰ってった。慎二はあわれね。
◇◇◇◇◇◇
疲れた。
でも、助かった。
セイバーもバーサーカーも、ライダーも霊体化して、士郎も桜もイリヤも家のなかに戻っていった。あら、キャスターの桜がなんだか言いたげね。
「なにか?言いたいの?」
「兄さんが、戦いから手を引いてくれないのが辛くて・・・前回は私が殺してしまいましたから。」
あんなのでも兄だからか、桜の表情は暗い。
「ちなみに、なんで殺したか覚えてる?」
「私に・・・その、私に性的な乱暴をしようとしたので、つい叩いてしまって。」
「・・・慎二の自業自得じゃない。気にやむことないのに。」
というか、そこで生き残っても私が殺してたかも。
「でも、今度は助けたいです。・・・私のまわりには善悪両極端な人しかいませんでした。兄さんは、良くも悪くも普通の人なんです。聖杯戦争なんて関わるべきじゃなかったんです。」
あー・・・なんとなくわかるような・・・しかたない。心の贅肉だろうけど、妹のため一肌脱ぐとしましょう。