『歓迎❗❗英雄王御一行様❗❗』
衛宮の家の庭にデカデカと横断幕が掲げられてる。あれは、花火?家庭用の打ち上げ花火まで使ってるのかよ。
「む、我が妻が宴を催すようだ。これはおおいに寛いでやるのが王の嗜みというもの」
金ピカの空飛ぶ宝船に乗ってクルージングしてたらトンデモないことになった。
「いや、ちょっ待てよ❗❗」
あまりの驚きにキ○タクのモノマネみたいになってしまった。何を言ってるんだこの金ピカサーヴァントは?頭良さそうなのに馬鹿なのか???
「む?なんだ?我に具申したき議でもあるのか愚臣よ」
「誰が愚臣じゃぁぁぁ❗❗愚かなのはお前だろぉぉぉ❗❗どっからどう見てもあからさまな罠だろうがァァァァァ❗❗こんなのに突っ込む奴にツッコムなってほうが無理でしょぉぉ❗❗」
「ふむ、なかなかだな道化。魔術師なんぞよりキレ芸人になった方が大成できようぞ。カンニ○グ竹山も大○洋も霞むだろう」
そんな道で大成しても嬉しくない。僕は魔術師として間桐の中興の祖になるんだ。
というかなんで現代の芸能人に詳しいんだ、このサーヴァントは?
「そもそもだ、あからさまな罠だからこそ出向くのだぞ。罠だから避けろというか?この我に?そのような発想は凡夫のそれだ、英雄王たる我に左様な小物臭い振る舞いをせよと言うか?」
小物臭い・・・だと・・・
「そうだ、小物臭い。慢心せずして何が王か?不利な時は息を潜め、有利と見るやしゃしゃり出るなど、まるで格下にばかり粋がるチンピラの如き醜悪さよ。そのような小賢しさ、我には無用。だが、我に対して小賢しく振舞うことは慈悲を持って許そうではないか、むしろ蹴散らす愉しみが増えるというものよ。」
蹴散らす愉しみ・・・
「正面からでは敵わぬと知りつつ、策をろうせばあるいは?と希望を抱いた相手に、そんなものは幻想だったと思い知らせるその痛快さ、お前は知らんのか?」
力を見せつけてやりたくないのか?
覗き込むように僕に視線を投げ掛けて来る。
そう問いかける目をしてる。そうだ、コイツは強い。サーヴァントでも別格だ。
最強の手駒が手に入った、いま勝負に打ってでなければ、僕はずっと負け犬だ。
『普通』の世界で、そこそこ優秀でそこそこ女にモテて、そんな人生で満足か?僕は『特別』になりたいはずじゃなかったか?それなら・・・修羅場の一つや二つくぐり抜けるのは当たり前じゃないか❗❗
「やってやる、やってやるぞ。やってやろうじゃないかあああ❗❗」
「いいぞ、少しはマシな面構えになった。吠えることすらできない輩は負け犬以下のクズだからな」
宝船は一層まばゆい光を放ちながら。衛宮の家の上空で停止、まるでスポットライトでも当てるかのように下界を照らしながらゆっくりと降下していく。
まるで「撃ち落とせるなら撃ち落として見ろ」と言わんばかりの威容だ。
これこそ僕が求めてやまなかったものだ❗❗
魔術は秘匿すべきもの?そんなのはかび臭いジジイどもの考えだ❗❗
僕は違う、僕は特別なんだ❗❗
「遅かったですね、ギルガメッシュ。まずは一杯やりなさい。いえ、この国では『駆けつけ三杯』なる風習があるそうです。三杯やりなさい」
なんでこのセイバーは大吟醸の一升瓶なんて持ってるんだ?
「うむ、三杯は持ってこい」
お前はなんで金杯を持って席に座ってるんだ?
「うむ、じゃないだろおぉおぉ❗❗なんで普通に宴会なんだよ❗❗エプロン着けてんなよ衛宮❗❗テーブル出すな❗❗戦うんじゃないのかよおぉぉ❗❗❗」
おい、僕を無視して料理を並べるな❗❗
美味そうな船盛りだなオイ❗❗
えっ?なんだこのグラス??
未成年だからノンアルコール??殺し合いやってるのに今更??
なんでガーデンパーティーがはじまってるんだ???
誰か、誰か僕に説明してくれ。