やっぱヴェロアとかイナ多いんすかね~?
「うぅ…いたた…。」
傷ついた体に鞭打って歩く。
学校は、学問を学ぶ所である。
だが、それ以上に社会の理不尽さを学ぶ所でもある。
ガス抜きせずにずっと真面目に生きることができる人などいない。
いくら外道な事をしても、周りが認めればそれは承認されたということになる。
いくら良いことをしても、周りが隠蔽すればそれは外に広がって行かない。
そんな理不尽さを学ぶ所であるのだ。
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「ただいま…。」
「あっ♪お帰りなさい♪」
そういって僕を迎えてくれたのは、イデアル。
彼女は僕と違い、運動も勉強も出来、明るく友達も多い学園内でのカースト最上位にあたる人物だ。
そんな彼女が、何故僕の家にいるのかというと…
「どうしたのですかマスター? 体調が悪いようですが…?」
「いや、大丈夫だよ。それより、この世界には慣れたかい?」
「はい! 学校では皆優しくしてくれますし、勉強も楽しいです!」
「…そうか。」
僕はかつて、魔法や黒魔術などに傾倒していた事柄あった。
そんな僕が、魔法の中でも特に使いたかったのが召還術。
試しにやってみるとその時は失敗かと思ったが次の日になると、このイデアルが僕の家に居たのだ。
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「おーい○○君♪ お金貸してよ!」
「ちょっと俺たち金欠でねー!」
「俺たち友達だろ?」
次の日学校に行くと、いじめっこから金をせびられた。こんなことは今まで何回もあったので無視する。
「…おい! 金寄越せっていってんだよ!」
「早い出せよ!」
「てめえ調子乗ってんじゃねぇよ!」
そうすると、殴られる。
最初の頃は金を渡していたが、どんどん金額が増えていったので、殴られる方にした。
もう、痛みにもなれている。
「!? 何やっているんですか貴方達!?」
「やっべ! イデアルに見つかった!」
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「…マスター、学校とはどのような所なのですか?」
「学校? そりゃあ皆で協力して…」
「違うんです。 …私、マスターが他の方に殴られているのを見てしまいました。」
「…!」
しまった。まさか見られてしまうとは。
イデアルに失望されるか? それが不安だった。
「…教えてください。学校とは、何なのかを。」
「…わかったよ。」
その後、僕が今までされてきたことを話した。
「…っと、こんなところかな。」
「…何でですか。」
「…え?」
「何でマスターは抵抗しないのですか? 抵抗すれば、そのいじめがおさまるはず! 貴方には、魔力があるのだから!」
「…それは出来ない。この世界は、必ず誰かが損をするようになっているんだ。それがたまたま僕だっただけさ。 …さ、早い内にご飯を食べよう。」
「…! わかりました。」
イデアルは、もう何も聞いて来なかった。
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「………」
あの日から、ずっと考えていた。
私が呼ばれた理由を。
今日、それがやっとわかった。
「マスター……貴方のためなら。」
私は、幾らでも穢れる事ができます。
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「いってきます…。」
陰鬱な気分に成りながら、通学路を歩く。
今日もまた、苛められるのが解っているからだ。
「…あれ?」
学校につくと、人だかりが出来ていた。
皆、うつむいている。
「…あの。」
「ん? どうしたん?」
そこにいた人に話しかける事にした。
「何かあったんですか?」
「ああ、実は……
人が殺されたんだよ。」
「え?」
「それも一クラス丸ごと!」
「あの、そのクラスって…1Bですか?」
1Bは、僕のクラスの名前だ。
「いんや? 1Aだったらしいぞ?」
「…そうですか。」
…申し訳ないが、良かった。
僕のクラスだったら、恐らくイデアルの仕業だったからだ。
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「…お帰りなさい♪ 早かったですね?」
「…まあね。」
マスターが、帰って来た。
あの夜、私はマスターの学校の生徒を殺した。
私のクラスの全員と
マスターを苛めていた屑どもを。
私自身のクラスである1Aを私が殺す訳がないとマスターは思ってくれているらしい。
ふふふ♪これで……
マスターを拒む者は居ません♪
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彼は知らない。
彼女が、彼を思うあまりに人を殺めたことを。
彼は、知らない。
彼女は、彼に恋慕を通り越して、崇拝の念を持っていることを。
彼は、知らない。
彼女の目が、光を失ったことを。
イデアルムッチムチすぎてすこ。
出して欲しいモンスターの属性は?
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火
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水
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木
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光
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闇