バトルスピリッツ 獄焔 外伝 特撮カードバトラー 真木シュウヤ 作:置き物
前回の更新から約2ヶ月。
冨樫病(?)にかかっていましたが遂に連載再開します!
久しぶりのバトル描写という事で拙い部分があるとは思いますが、楽しんで頂けたら幸いです。
今回はシュウヤ君の師匠が登場。どんなバトルになります事やら。
「店長ォ……暇っすね……」
「……確かにな」
店長と駄べりながら呟く。店の中には俺以外客が居ない。
暑い。他の店員さんも頻繁に水分補給を行う有様だ。
暑い。他のお客さんが居ないから暇だ。
暑い……。暑い暑い暑い暑い!
「うるさいぞ。あと声出てるからな」
チョップと共に忠告をされる。すいません一人言は無自覚なもんで……。
「けど暑すぎませんか?冷房効いてます?」
「エアコンならちゃんと付けてるだろ」
「それにしては暑いっすよ。なんですか電気代滞納してるから涼まな……」
言い終わろうとした瞬間、店長から紫のオーラが出ている事に気づく。
「何か言ったか?」
「
こうして俺は口を噤むことにした。
紫のオーラ怖いからやめて欲しいっす()
後、そのオーラ結構熱いんで……()
内心ツッコみをいれていると、自動ドアが開く音がした。
しかし、振り向いて見ると誰もいない。
オイオイ、エアコンで涼みたくて速攻で入ってきたかぁ?
「誰っすかねぇこんなクソ暑い時にくる物好きは」
「物好きで悪かったなぁ……♡」
「うぉわぁ!?」
声のする方へ思わず顔を向ける。
その人は俺が良く知ってる人だった。
だけどこの人。俺の右肩に顎乗っけてんすよね()
顎を離し、俺の目の前に移動する。
「シュウヤ、元気にしてたか?」
「JJさんビックリするじゃないすか……後、早く離して下さいよ!」
「つれねぇな。折角様子見に来てやったのによ」
そういってJJさんは俺の身体から離れていった。
「シュウヤ君、その人は君の知り合いかね?」
「あっ、はい。店長はJJさんと会うの初めてでしたね」
俺の尊敬するカードバトラー兼師匠とも言うべき存在。バトスピを始めたばかりの頃、俺に【魔王獣】のデッキについて色々叩き込んでくれた人だ。
職を転々としながらも、俺を気にかけてくれている……らしい。
これ本人から聞いた訳じゃないすからね(小声)
「最近はこの店でバトルの腕を磨いている……って事でいいんだよな?」
「そ、その通りっすよ!」
まずい、店の話……。
早くこの話を切り上げないと店長が……。
「まぁ初来店の時、ハーモニカ吹かれたがな」
店長ォォォォォォォォ!!
「……おい、シュウヤ。てめぇハーモニカ吹きやがったのか?」
「そ、そうっす…(小声)」
やっべぇ……やり過ごさなきゃ……(使命感)
店に迷惑かけたってバレたら俺もうボコボコにされますよ。
いや、もう店長が俺の方チラチラ見てるから店長にボコされそうなんですけどね!
「あの音色やめろって言ってるだろ!」
へっ……?
「あの音色苦手だって何回言えば分かんだよ!お前のハーモニカ頭に響くから結構キツイんだよ!分かるか!?なぁ!?」
あー……そっちっすか()
「大丈夫っすよJJさん、俺ハーモニカ吹いたらここ出禁になっちゃいますから()」
「……なるほどなぁ。お前、店で吹かないように気をつけろよな?」
急に冷静になるJJさん。
というのもJJさんは何故か俺のハーモニカの音が苦手らしい。ちなみにオーブニカの音は大丈夫らしく、こないだラジカセ担ぎながら聴いてたぐらいだ。
このご時世ラジカセ使ってる奴とかいるのかはさておき、なぜ俺の所に来たんすかね?
「JJさん、今日は何用すか?」
「何用って遊びに来たに決まってんだろよ。勿論バトスピで。お前の腕がどれくらい上がったか試してやるよ」
「……抜き打ちって奴すね!かかってこいですよ!」
「それじゃあ店長さん。バトルマシン借りるぜ?」
「いいだろう。この申請用紙に記入頼む」
「あいあい」
JJさんが用紙に書き込んだ後、俺達は使用許可を貰い、バトルマシンへと足を進める。
「それじゃいくぜ」
「うっす!」
「「ゲートオープン!界放!」」
TURN1
先行はJJさんだ。
「先行は貰った。スタートからメインまでいくぜ。俺は0軽減1コストでゲッコ・ゴレムを召喚」
青のシンボルが砕けちり、ヤモリの様なスピリット
ゲッコ・ゴレムがバトルフィールドに召喚される。
ゲッコ・ゴレム Lv1(1)
「更にゲッコ・ゴレムには俺のメインステップ中白シンボルを2つ追加する能力がある。青シンボルと白シンボル1つずつで合計2軽減1コスト。
宇宙ロボットキングジョーブラックをLv1で召喚!」
バトルフィールド上空に突如として4つの円盤が出現する。
あれは鳥か!?飛行機か!?
そして、円盤達は合体を始める。
4つの円盤はロボットを構成する
それらは合体すると1つの巨大なロボットとしてバトルフィールドに降り立ち、大地を揺らす。
いや!キングジョーブラックだ!
宇宙ロボットキングジョーブラック Lv1(1)
キングジョーブラック。
『大怪獣バトルシリーズ』に登場し、あの宇宙恐竜ゼットンとも互角に渡り合える圧倒的な強さを誇る。
俺も大怪獣バトル見てたけど合体ロボットは男のロマンっすよ、マジで!
……ん?けどキングジョーブラックの能力って確か……。
「ご名答、【超装甲:赤/紫】だ♡」
「そ、そりゃないっスよ!師匠!!」
「だぁれが師匠だ。これで俺はターンエンド」
《JJ》
Life:5
Hand :3
Reserve :0
Trash :2
Burst:無
Field:ゲッコ・ゴレム Lv1(1)
:宇宙ロボットキングジョーブラック
Lv1(1)
TURN2
「俺のターンっすよ!スタートからメインまで!俺は破壊神スペースゴジラを召喚!」
バトルフィールドに両肩に大きな水晶体を持つゴジラ、スペースゴジラが姿を見せる。
「召喚時効果を発揮!デッキの上から4枚オープンしてその中のネクサスカード1枚を加えるっす!」
オープンカード
:大魔王獣マガオロチ
:タワーに集まる邪悪
:合体魔王獣ゼッパンドン
:風ノ魔王獣マガバッサー
「俺はタワーに集まる邪悪を手札に加えて、残りは破棄しますよ!」
「出だしは上々ってとこか」
「そうっすね。俺はバーストをセット。アタックステップ、エンドステップっす!」
《シュウヤ》
Life:5
Hand :4
Reserve :0
Trash :4
Burst:有
Field:破壊神スペースゴジラ Lv1(1)BP4000
TURN3
「俺のターン。スタートからメインまで行くぜ。まずはリザーブのコアとキングジョーブラックのソウルコアを入れ替えだ。そして白2青1軽減1コスト。さっきリザーブに戻したソウルコアを支払いに使い、無双鉄神インぺライザーを召喚。」
無双鉄神インぺライザー Lv1(1)
次に現れるのはまたもやロボット怪獣。
頭部の三連ガトリング砲が特徴的なこの怪獣の名はインぺライザー。
『ウルトラマンメビウス』に登場しウルトラメビウス、そしてウルトラマンタロウを苦しめた強敵。破壊されても再生するその脅威の戦闘続行能力は子供心にトラウマを残しましたよ…()
「インぺライザー……!そんなトラウマスピリットを()」
「召喚時効果発揮すっぞー。相手のスピリット、破壊神スペースゴジラを手札に戻す。更に召喚コストにソウルコアを使用したのでボイトからコア1個をコイツ以外のスピリットに置く。コアはキングジョーブラックに置くぞ」
キングジョーブラックLv1→2(2)
「更にゲッコ・ゴレムのLvを2にして、ターンエンドだな」
ゲッコ・ゴレム Lv1→2(2)
《JJ》
Life:5
Hand :3
Reserve :0
Trash :1
Burst:無
Field:ゲッコ・ゴレム Lv2(2)
:宇宙ロボットキングジョーブラック Lv2(2)
:無双鉄神インぺライザー Lv1(1)
TURN4
「俺のターンっす!スタートからメインまで!」
「まずは体勢を整えるっすよ!俺は4コストでタワーに集まる邪悪を配置!」
タワーに集まる邪悪。
俺の
このネクサスに何度も助けられているっす。
「更に1軽減2コストで灼熱の谷を配置してターンエンドっすよ!」
《シュウヤ》
Life:5
Hand :3
Reserve :0
Trash :6
Burst:有
Field:タワーに集まる邪悪 Lv1(0)
:灼熱の谷 Lv1(0)
TURN 5
「俺のターン。スタートからメインまで。」
「コアが足んねぇ事はないな。俺は白2軽減1コスト。鋼鉄魔神の【アクセル】を使用。デッキの上から3枚見て1枚ずつデッキの上か下に戻せる」
JJさんはデッキトップを確認した後、このまま上の方が良いと判断したのか準番を並べ替えて、デッキの上に戻した。
「更にNo.28ソルジャーストアハウスを配置。不足コストはゲッコ・ゴレムから確保」
ゲッコ・ゴレム Lv2→1(2→1)
JJさんの背後。
一瞬にして和風の城が建築されるかと思えば、その中には違和感の塊としか思えないミサイルがある。更には厳重な警備が敷かれているのか上空にある無数の飛行船が周囲を絶えることなく見張っている。
「配置時効果を発揮。デッキの上から4枚オープンしてその中のブレイヴカードを1枚手札に加える。更にソウルコアを支払いに使用してるからな、系統:『機人』を持つスピリットカード1枚も手札に加える」
オープンカード
:アルテミックシールド
:氷の覇王ミブロック・バラガン
:奇機械宇宙人ガピヤ星人サデス
:鋼鉄魔神
「アルテミックシールドは白の効果でオープンされたから回収する。更にブレイヴカードの鋼鉄魔神、系統:『機人』を持つ氷の覇王ミブロック・バラガンを加える。残ったカードは破棄されちまうがな」
奇機械宇宙人ガピヤ星人サデス→破棄
……流石JJさんだ。動きに無駄がない。
最後に見えた2枚目の鋼鉄魔神以外は先程の【アクセル】でトップを操作した物。
更にミブロック・バラガンとガピヤ星人サデスを並べて戻すことでミブロック・バラガンを加えつつ、トラッシュにいても効果を発揮出来るサデスを破棄出来るように仕込んでいた。
この人、やっぱり出来る……!
「宇宙ロボットキングジョーブラックのLvを下げ、No.28ソルジャーストアハウスのLvを2にする。更にバーストをセットしてターンエンドだ」
《JJ》
Life:5
Hand :3
Reserve :0
Trash :3s
Burst:有
Field:ゲッコ・ゴレム Lv1(1)
:宇宙ロボットキングジョーブラック Lv1(1)
:無双鉄神インぺライザー Lv1(1)
:No.28ソルジャーストアハウス Lv2(1)
手元:鋼鉄魔神
TURN 6
「俺のターン。スタート、コア、ドローステップ時に灼熱の谷の効果でドロー枚数追加して1枚破棄するっすよ。破棄はマガゼットンを破棄するっす」
マガゼットン→破棄
「リフレッシュ、メインステップ。まずは赤2軽減1コストで風ノ魔王獣マガバッサーを召喚!」
バトルフィールドに青い翼を持つ、翼竜のような怪獣が竜巻と共に舞い降りる。魔王獣の一体、マガバッサーだ。
風ノ魔王獣マガバッサー Lv1(1)
「マガバッサーか。無難な札だな。」
「続いてマジック、マガタノ迅雷を使用!デッキから2枚ドロー。更にソウルコアを支払いに使用しているのでトラッシュのカード名『魔王獣』を含むスピリットカードを回収する!俺はマガオロチを回収しますよ」
「そしてタワーに集まる邪悪、灼熱の谷をそれぞれLv2にしてアタックステップ!マガバッサーでアタック!アタック時1ドロー!」
「それじゃNo.28ソルジャーストアハウスのLv2効果。相手のスピリットがアタックした時ボイトからコア1個を系統:『機人』を持つ自分のスピリットに置く。俺はキングジョーブラックに置き、Lvが再び2に上がるぞ」
キングジョーブラック Lv1→2(1→2)
「俺はフラッシュはねぇ。だがシュウヤ、お前の事だからあるんだろ?」
「ご名答!フラッシュタイミング!タワーに集まる邪悪の効果を発揮!」
タワーに集まる邪悪のLv1・2効果。
お互いのアタックステップ中、手札にある『魔王獣』を含むスピリットカードを破棄することでそのスピリットが持つアタック時効果を発揮する。
今回破棄するのは大魔王獣マガオロチ。
BP5000以下のスピリットを2体破壊し、破壊したスピリット1体につき1ドローするものだ。
対象はゲッコ・ゴレム及びインぺライザー。
キングジョーブラックはBP以前より【超装甲】の関係上効かないっすよ。
タワーからマガオロチのマガ迅雷が放たれ、ゲッコ・ゴレムとインぺライザーを襲った。2体のスピリットは為す術なく、破壊された。
「マガオロチの効果でゲッコ・ゴレムとインぺライザーを破壊。更に2体破壊したので2ドロー!」
「……少しは使い方が分かってきたじゃねぇか。魔王獣にとって大事なのはトラッシュだけじゃねぇ。手札も重要だ」
そう。だからこのバーストは双翼乱舞。
JJさんの召喚時効果発揮に合わせて新たなる魔王獣や防御札を引くために仕込んでるっす。
「だが、目に見えているものだけを捉えようとするのは直せよ?」
「へっ……?」
「相手によるスピリット破壊時によってバースト発動!」
「!?」
「
伏せていたバースト。それは先程No.28ソルジャーストアハウスで手札に加えていた氷の覇王ミブロック・バラガンではなかった。
「まぁリバイバルなのは許せよな?バースト効果によって相手のバースト1つを破棄!」
突如、セットされていた双翼乱舞のカードが爆発。
バーストエリアから姿を消す。
「返してくれよ!俺の双翼乱舞!」
「返さねーよ。そして相手のスピリットかアルティメット1体をデッキの下に戻す。あばよ、マガバッサー」
更にどこからともなく吹いた桜吹雪がマガバッサーを包み込む。
マガバッサーはなすすべなくデッキの下へと追いやられた。
「そして魁の覇王 ミブロック・ブレイヴァーをLv2で召喚ッ!」
魁の覇王 ミブロック・ブレイヴァー(RV)Lv2(2)
バトルフィールドで桜吹雪が舞う中。
覇王Xレアのカードであるミブロック・ブレイヴァーが手に持つ太刀を振り、空を切りながら姿を現した。
「どうだデッキバウンスの味は」
「デッキバウンスはこのデッキにおいてキツい事の一つ。師匠の言う通りっすね……!」
「フッ……。歓心してる場合かよ」
「ともあれ何も出来ないっすからこのままターンエンドっすよ」
《シュウヤ》
Life:5
Hand :9
Reserve :1
Trash :3s
Burst:無
Field:タワーに集まる邪悪 Lv2(2)
:灼熱の谷 Lv2(1)
TURN 7
「そろそろゲームエンドへ持っていくのを考えなくちゃいけねぇな。スタートからメインまで」
「俺は白2軽減2コストで手元から鋼鉄魔神を召喚。そして鋼鉄魔神をキングジョーブラックと魁の覇王ミブロック・ブレイヴァーにそれぞれに
鋼鉄魔神。名前通りの鋼鉄みたいな硬さを持つのだろうか。
この異魔神ブレイヴの両手から力が放たれ、キングジョーブラックとミブロック・ブレイヴァーを強化する。
「更に白2軽減の2コスト、防衛センター急襲を配置。」
No.28ソルジャーストアハウスの南に突如現代的な建物が立ち並ぶ。 このネクサスは名前の通り、『ウルトラセブン』第14話にてキングジョーが六甲山の防衛センターを急襲したシーンが元になっている。
ちなみに六甲山は兵庫県の南部に位置しており、No.28ソルジャーストアハウス……。
つまり兵庫県のネクサスと
「キングジョーブラックのLvを下げ、防衛センターのLvを上げる。」
キングジョーブラック Lv2→1(2→1)
防衛センター Lv1→2(0→1)
JJさんは着々と布陣を固めつつあった。
その布陣は攻撃にも防御にも対応できる。
防衛センター急襲の効果は相手のアタックステップ、自分の白のスピリット全てのBP+3000、更にカード名に『キングジョー』を含むスピリットは全て疲労状態でブロックできる。
つまり俺のターン中、キングジョーブラックは鋼鉄魔神と左
このBP以下のスピリットのアタックは全て通されなくなる。
そして、防衛センター急襲Lv2効果。
バトル終了時このネクサスを破壊すればアタックステップを強制終了。
もちろん、先程手札に加えたアルテミックシールドを使用する可能性もある。
この守りをどう突破するかが俺の課題っすね……!
「更にバーストをセット。これでアタックステップだ。鋼鉄魔神を合体したミブロック・ブレイヴァーさんでアタックだ。更に鋼鉄魔神の【左合体中】/【右合体中】は相手のネクサスの効果を受けねぇぞ。まぁタワーに集まる邪悪はスピリットの効果発揮させてるから関係ないがな。除去札はあんのか?」
「フラッシュは……ないっす」
「それじゃ2点…貰うぞ」
鋼鉄魔神で強化されたミブロック・ブレイヴァーの一太刀。
一瞬のうちに俺のライフを2点奪い去った。
《シュウヤ》
Life 5→3
「キャハハハハ……!その程度で俺が教えた【魔王獣】を使おうってのか?笑わせるなよ……!」
JJさんの笑いは突如として怒りに変化し、こちらを睨む。
「キングジョーブラックでアタック。これはどうする」
「コイツもライフで……受けます!!」
《シュウヤ》
Life 3→1
キングジョーブラックのペダニウムランチャーから放たれた一撃。
ミブロック・ブレイヴァーと同じく鋼鉄魔神によって強化されている攻撃は俺のライフを確実に奪い、瀕死の状態まで追い込む。
「どうした、その程度か。俺に
叱責。全くどこまでも厳しい人っすね……。
「……ここからですよ。俺の魔王獣は……!!」
「……そうか。じゃあ見せてみろよ、シュウヤ。俺はターンエンド」
《JJ》
Life:5
Hand :2
Reserve :0
Trash :4
Burst:有
Field:宇宙ロボットキングジョーブラック
Lv1(1)+鋼鉄魔神(左合体)合計BP 6000
:魁の覇王ミブロック・ブレイヴァー(RV)
Lv2(2)+鋼鉄魔神(右合体)合計BP 15000
:No.28ソルジャーストアハウス Lv2(1)
:防衛センター急襲 Lv2(1)
TURN 8
「初めに言っておくがシュウヤ、魁の覇王ミブロック・ブレイヴァーには『相手のアタックステップ終了時』に発揮される効果がある。」
「……」
「お前がアタックしていなかった時、お前のライフのコアを1個リザーブに置く。この意味が分かるか?」
「このターン、必ずアタックしないと行けないって事っすね……」
「突破してみろよ。俺の布陣を」
「俺のターン。スタート、コア、ドローステップ時にタワーに集まる邪悪と灼熱の谷の効果。ドロー枚数を2枚追加して、1枚破棄っす……!!」
来た。中々来ないと思ったけどここまでデッキを掘り進めれば来るっすよね……!!
「俺は土ノ魔王獣マガグランドキングを破棄!」
「この盤面でそいつを破棄するのか。……それがてめぇの選択って訳か」
「見せてやりますよJJさん!あなたから教えて貰ったこのデッキで!」
そうだ。見せなくちゃいけない。師匠に俺の成長を!
「まずは赤2軽減の3コストで輝竜シャイン・ブレイザーを召喚!」
輝竜シャイン・ブレイザー Lv1(1)
現れるのはアニメで大活躍したブレイヴ、輝竜シャイン・ブレイザー。
合体して真価を発揮するブレイヴだが、まだその合体先は出ていない。
「……何?」
「更にビックバンエナジーを使用!このターン、俺の手札にある系統:『星竜』を持つスピリット全てのコストは俺のライフと同じになるっす!」
これで準備は整った。後は召喚をするだけだ。
「託されし大魔王獣の命よ……星を喰らい、今目覚めろ!!超大魔王獣マガタノオロチを召喚!」
超大魔王獣マガタノオロチ Lv1(1)
「……来たか。マガタノオロチ」
「そしてマガタノオロチに輝竜シャイン・ブレイザーを合体《ブレイヴ》ッ!更にリザーブとタワーに集まる邪悪からコアを確保し、Lv3にアップ!」
マガタノオロチLv3(5)+輝竜シャイン・ブレイザー 合計BP20000
「BP20000だと…!!」
「コイツは堪えるはずっすよ!」
やれる事はやった。
後はJJさんにこの一撃をぶつける!
「アタックステップ!マガタノオロチでアタック!アタック時効果を発揮!まずはLv1・2・3アタック時効果でBP以下の相手のスピリット、魁の覇王ミブロック・ブレイヴァーを破壊ッ!更に破壊する事でこのスピリットに赤のシンボルを1つ追加する!」
お互いネクサスの効果でBPが上がっているといってもマガタノオロチがミブロック・ブレイヴァーのBPを上回っているのは明らかだった。
マガタノオロチから放たれたマガタノ迅雷がミブロック・ブレイヴァーを焼き尽くす。
「そして輝竜シャイン・ブレイザーの【
《JJ》
Life 5→4
「更にマガタノオロチLv2・3効果!自分のトラッシュにある『魔王獣』を含む自分のスピリットカードが持つ『このスピリットのアタック時』効果をこのスピリットが全て得る!」
それぞれの魔王獣の力をマガタノオロチが使用し、効果が発揮される。
「マガバッサーのアタック時効果!1ドロー!」
「マガゼットンのアタック時効果!BP15000以上を破壊するっすけど対象がいなくて、破壊出来なかったので1ドロー!」
「マガグランドキングのアタック時効果!相手のネクサスを2つ破壊する!」
マガグランドキングの能力。『ウルトラマンオーブ』本編にてビル群を次々と倒壊させた一撃。マガ穿孔が放たれ、No28.ソルジャーストアハウスと防衛センターを薙ぎ払ってゆく。
あまりにも強烈なレーザー光線に建物は崩壊の運命を間逃れない。
「ゼッパンドンの効果!シンボル1つのスピリットを破壊する効果は【超装甲】によって阻まれる。だけどリザーブのソウルコアをトラッシュに送ってこのスピリットは回復する!」
合体魔王獣ゼッパンドン。
『ウルトラマンオーブ』本編で宿敵ジャグラスジャグラーが主人公クレナイ・ガイさんを倒すために作り出した合体魔王獣。
破壊と回復の効果を併せ持つ強力なスピリットだ。
「トリプルシンボル!更にマガタノオロチは回復状態。どうっすか!?」
更にライフ減少バーストを開かれても、回復したマガタノオロチで再度アタックすれば召喚されたミブロック・バラガンを破壊。更にマガタノオロチ自身の効果によってシンボルは更に増加し、シャイン・ブレイザーによってライフバーンも狙える。
ようやく師匠に1本取れそうっすね!
「……ああ。お前は良くやった。だが……」
「
怪しい微笑みと共にJJさんはバーストエリアに手を伸ばす。
「相手スピリットのアタック後バーストを発動!」
「な!?」
ミブロック・バラガンじゃない!?
「宇宙ロボットキングジョー。おジョーさん出番ですよ?」
JJさんがそう告げると、先程のキングジョーブラックと同じように4つの円盤が飛来し、合体。
本家本元のキングジョーが出現する。
特徴的なのは特殊な合金で構成されたボディ。胸に灯る光と光沢。
今、バトルフィールドにいるどのスピリットよりも存在感があるだろう。
「バースト効果。このターンの間自分のスピリットの1体のBP+10000。俺は選択するのは当然、キングジョーブラックだ。更にそのスピリットは回復する!」
元は同じ
「そしてキングジョーを召喚だ」
先程合体したキングジョーがバトルフィールドに足をつけ、地響きが起こる。
「更にフラッシュタイミング。アルテミックシールドを使用。このバトルが終わればアタックステップ終了だ」
…マジすか。
「迎撃しろ、キングジョー」
JJさんの命令を受けて、キングジョーは4つに分解。
マガタノオロチの攻撃を交わしながら、怪光線を放つも堪える様子は無く、マガタノ迅雷がキングジョーの中心部を貫き、破壊した。
「これでアタックステップ終了だな」
「……ターンエンドっす」
《シュウヤ》
Life:5
Hand :8
Reserve :0
Trash :6s
Burst:無
Field:超大魔王獣マガタノオロチ+輝竜シャイン・ブレイザーLv3(5)
合計BP15000
:タワーに集まる邪悪 Lv1(0)
:灼熱の谷 Lv2(1)
TURN 9
「シュウヤ。お前さんはよく頑張ったと思うぜ」
「師匠……!!」
「だから俺は師匠じゃねぇっての」
少し呆れ気味に師匠は答える。
そしてドローを終えた師匠はー。
「あー……。俺、サレンダーするわ」
《カードバトラー JJさんのサレンダー申請を承認しました。
よってカードバトラー シュウヤさんの勝利となります。》
突如として流れる音声ガイダンス。
《Congratulation! Winner:シュウヤ》
勝敗を決したのを確認したバトルマシンが稼働を停止する。
「……えっ!?」
「俺の負け♡ほら、見てみろよ」
JJさんはそういって対戦台の向こうからカードを見せる。
2枚の手札。それは両方、氷の覇王ミブロック・バラガンのカードだった。
「俺をここまで追い詰めるくらいに腕を上げてるようだな。……認めてやるよ」
「あ、ありがとうございます!」
「だが、いつも言ってるだろ。見えるものが全てじゃねぇ。加えたカードが絶対そのバーストとは限らねぇからよ」
「お、押忍!」
「押忍か……。お前もアイツと同じ事言ってんのか」
JJはシュウヤの押忍という言葉に反応し、思わず苦笑いする。
「なんか言ったっすか?」
「……なんでもねぇよ。シュウヤ、俺喉乾いてんだわ。ラムネ買ってこい」
「えー!?なんで暑い中買いに行かないとダメなんです!?」
「対戦付き合ってやっただろ。そのお礼になんかしてもらわねぇとな」
「……もう!分かりましたよ!買ってくればいいんでしょ、買ってくれば!」
俺は半ばやけくそ気味に外へと駆け抜けていった。
けど、嫌な感じはしない。
バトスピを初めてから最初に出来た目標。
それがJJさんに認めて貰う事だった。
ただそれが嬉しくて、こうして外へラムネを買いに行くのだ。
この気持ちを抱えていれば暑さなんて吹き飛ぶ…
(クッソうるさいセミの鳴き声)
「……あちぃわ!」
バトルスピリッツ獄焔外伝
特撮カードバトラー・真木シュウヤ。
【夏の特別編 ししょう〜師匠〜 】了。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シュウヤがラムネを買いに行ってから数分後。
JJは店の商品を持ち、店長がいるレジへと来ていた。
「んじゃこれくれよ」
「分かった。……これ12枚全部宇宙ロボットキングジョーのカードじゃないか」
「は?無限回収だけど?」
「……なるほどな。12枚合計で600円だ」
「毎度ってか?」
「そういえばなんだが」
「ん?」
「君、何故アルテミックシールドともう1枚のミブロック・バラガンをすり替えたのかね」
「……さぁ?何のことやら」
「とぼけないでくれ。君がシュウヤ君に手札を見せるまでに、手札にあったアルテミックシールドとデッキの下にあったミブロック・バラガンを瞬時に入れ替えた。はっきりと見たから間違いはない」
だがJJはその言葉を受けると口角が釣り上がり、僅かながら笑みを浮かべる。
「……あ〜あ。なんでバレちゃうかね。店長、アンタの動体視力人間じゃねぇよ」
「失礼だな。私はれっきとしたこの街出身の人間だぞ。それ以上でもそれ以下でもない。それより君の方が人間ではないと思うがね。」
「チッ……。シラ切ってる訳じゃないのが恐ろしいぜ」
「なぜサレンダーなんかを」
「別に。単にアイツの力を認めてやったんだよ。俺は腕を上げたのか試してやるとは言ったが、勝てとは言ってないしな」
「……そうか」
「俺はこれから仕事で店を出るが、店長さんよ。シュウヤの事よろしく頼むぜ?」
「まぁ悪いようにはしないさ」
「あと、ハーモニカは吹かせるなよ?」
「……。その点では君と合意だな」
こうしてJJは店を後にした。
彼の仕事とは何だろうか。それを知っているは彼自身だけだ。
いかがだったでしょうか?
誤字脱字や感想、プレミの指摘などありましたらご報告して頂けるとありがたいです。
それではまた次回!
2020/09/05 本編のセリフに誤りがあったので修正しました。