バトルスピリッツ 獄焔 外伝 特撮カードバトラー 真木シュウヤ 作:置き物
今回も夏の特別編って事でやっていきます!
当作品の人気(?)キャラクターのシキさんとゲストキャラのバトスピを楽しんで頂ければ幸いです。それではどうぞ!
「ったく。今日もあちぃな」
彼女は冷凍庫を開ける。
それは冷凍庫というにはあまりにも違和感がありすぎた。
そこにあるのはストロベリー味のハーゲンダッツだけ。
そんな違和感に目もくれずシキはハーゲンダッツを手に取り、机へと持っていく。
「今日の予定は……なんにも無しか」
アイスを食べながら、呟く。
ショップバトルもなければ、フレンドリーバトルもない。
今日も退屈な1日か、と思っていた時ドアを叩くする音がする。
「シキ、いるんだろ?開けてくれよー」
「……はぁ」
仕方なく扉を開ける。そこには彼女が見慣れた男の顔があった。
「よぉ、シキ。退屈にしてたか?」
「まぁーな。アニキこそ何しに来たんだよ」
彼女がアニキと呼ぶ人物。
彼の名はナナヤ。時々こうやって彼女の様子を見に来ているのだ。
「お前が退屈してると思ってな、カードバトラーのちょっとした情報を持ってきたってわけだ」
「んだよ。それだけか」
「それだけって何だよ。せっかく情報持ってきてやったのに」
ナナヤは少し困った顔をした後携帯を取り出し、情報を確認し始めた。
「カードバトラーの中に気になる奴ってそいつは死神って呼ばれてるらしい」
「……死神ねぇ」
「どうだ?神殺しのまあやとしては見逃せ……」
途端、シキは七夜の顔を殴っていた。
しかも先程までハーゲンダッツを食べていたスプーンでだ。
「いってぇ!何すんだよ!」
「アニキ、こないだその名前で呼ぶなっていったばかりだよな」
「……あー、悪ィ。お前を怒らしたって分かったらアイツにも何言われるか分かんないしな」
「で、死神ってやつはどこにいるんだ」
「おっ、食いついたな。3丁目のカードショップ
「了解。じゃあちょっと行ってくる」
すぐさま自室に戻った彼女は外行きの服に着替え、デッキケースを持ち出す。そのまま玄関へ向かおうとしたとき。
「待てよ。ミネラルウォーターぐらい持ってけり。熱中症になっちまうぞ」
七夜が声をかけてから数秒後、彼女の背後に投げられたミネラルウォーターのペットボトルが迫る。
シキは瞬時に振り返り、ペットボトルをキャッチした。
「ナイスキャッチ」
「ガキかよ」
その一言を置いて、彼女は外へと出かけていった。
「『ガキかよ』ねぇ。けどな、シキ。お前も冷蔵庫の中身ぐらいしっかりしろよな」
ナナヤは冷蔵庫を閉める前に中身を確認する。
その中はミネラルウォーターで埋め尽くされていた。
シキが店についたのは家を出てから数十分後。
ナナヤが言っていたフリー対戦で武者修行しているといっても、終えてしまえばこの店から居なくなってるかもしれない。
「……俺の負けだ」
「よぉし!お兄さん、対戦あんがとよ」
店に入った時にはバトルが終わり、勝敗が決していた。
勝者であるバトラーの名は
「すげぇなぁ、アイツ。もう何連勝だ?」
「そんなのもう数えてねーよ!
「流石、死神って言ったところかな」
(死神。あのカードバトラーが?)
出尾アズナ。
彼の外見はどうみても少年。
そんな少年が本当に死神と呼ばれているのだろうか。
「…おい。アイツが本当に死神か?」
「ああ、そうだ……ってあんた神殺しのまあやか!?」
「『神殺しのまあや』って……あの!?」
「はぁ……声がでかいぞ。店に迷惑かけるだろ」
「お、おう。すまねぇな。アンタの言う通り、アイツが死神って呼ばれてる出尾アズナだよ」
ならば、実際にバトルで確かめるしかない。
「さぁて、次の相手は居ないのかぁ?もしかしてこの店のやつ全員倒しちまったか?」
「次は俺が相手だ」
シキは身を乗り出し、出尾の方へ近づく。
「おっ!次は綺麗な姉ちゃんが相手か!気分が上がるぜ!」
「出尾。俺がアンタを倒して、連勝を止めてやるよ」
「出尾ねぇ。俺、あんま自分の苗字気に入ってないんだわ。気軽にデュオって呼んでくれよ。そっちの方がカッコイイしな!」
「お喋りはその辺にしてやろうぜ、出尾」
「オイオイ!この流れだとデュオって呼んでくれるじゃねぇーのか!?」
「ゲートオープン、」
「……ったく。姉ちゃんもせっかちだな!」
「「界放!」」
TURN 1
「先行は俺だ!スタートからメインステップまで!俺は0軽減3コストで旅団の摩天楼を配置!」
デュオの背後に現れるネクサス。
骸骨をモチーフとした建物と周囲に夜の街を思わせる摩天楼が広がる。
「配置時効果で1ドロー!やっぱ基本っていうのは大切だぜ!更に紫1軽減0コストでソードールをLv1で召喚だ!」
ソードール Lv1(1)
バトルフィールドには人間と同じくらいの身長を持つスピリット、ソードールが現れる。
「バーストセットして、ターンエンドだぜ。返すよ、姉ちゃん」
《デュオ》
Life:5
Hand :3
Reserve :0
Trash :3
Burst:有
Field:ソードール Lv1(1s)BP1000
:旅団の摩天楼 Lv1(0)
TURN2
「俺のターン。スタートからメインまで。俺は道化竜メルトドラゴンをLv1で召喚!」
道化竜メルトドラゴン Lv1(1s)
「ゲッ!そいつは!」
「ああ。召喚時効果を発揮。相手のネクサスを1つ破壊できる。
メルトドラゴンの吐き出す火が街全体を焼いてゆく。
仕舞いには街が燃え尽き、破壊されてしまう。
「そして破壊した時、自分のトラッシュにあるソウルコア以外のコア3個をリザーブに置くぜ」
道化竜メルトドラゴン Lv1→3(4s)
「最初から手厳しいなぁ姉ちゃん」
「これで終わりじゃない。1軽減3コストで百識の書架渓谷を配置」
先程戻したコアを使い、転醒ネクサス 百識の書架渓谷を配置した。
「いくぜ、アタックステップ」
「いきなり仕掛ける気かい?」
「メルトドラゴン、行け」
メルトドラゴンがデュオの前に駆けてゆく。
「そして起幻を持つスピリットがアタックした事で転醒条件を満たす。このカードを裏返し、リザーブからコア1個を転醒後スピリットに置く」
先程までネクサスだったものがスピリットへと姿を変え、フィールドに現れる。
「カウント増加。更に百識の主ウィズダンブールが転醒した時の効果で1ドロー」
カウント 0→1
百識の主 ウィズダンブール Lv1(1)
「なるほどな。へっ……フラッシュタイミングはねーよ!」
「俺もない」
「ライフで受けるッ!」
《デュオ》
Life5→4
「バーストはないぜぇ」
「俺はこのままターンエンドだ」
《シキ》
Life:5
Hand :4
Reserve :0
Trash :3
Burst:無
Field:道化竜メルトドラゴンLv1(1s)BP3000
:百識の主 ウィズダンブール Lv1(1)BP5000
TURN3
「俺のターン!スタートからメインまでいくぜぇ!」
「まずは下準備だよな!俺はもう1体ソードールを召喚!」
ソードール Lv1(1)
「さてとシンボルは揃ったぜ!ソードール2体のシンボルを白として扱って、氷楯の守護者オーシンをLv2で召喚!」
氷楯の守護者オーシン Lv2(2)
「何?」
「この程度で驚いちゃいけねぇぜ、姉ちゃん。ソードールは紫の低コススピリットの役割もあるがもちろん白だって有効活用するんだぜ?」
「……オーシンか、厄介だな」
「その通り。オーシンの効果でコスト3以下の自分スピリット全ては相手の効果で破壊された時、フィールドに残れるぜ。これで俺のソードールは生き残りやすくなったってわけだ。アタックステップは行わねぇ。このままターンエンドだ!」
《デュオ》
Life:5
Hand :2
Reserve :1s
Trash :1
Burst:有
Field:ソードール Lv1(1)BP1000
:ソードール Lv1(1)BP1000
:氷楯の守護者オーシン Lv2(2)BP4000
TURN 4
「俺のターン。スタート、コア、ドローステップ時、百識の主 ウィズダンブールの効果でドロー枚数を1枚追加するぜ」
「ウィズダンブールには上手いことすり抜けられちまうか」
「俺はバーストをセット。更にメルトドラゴンとウィズダンブールのLvを2にアップ」
「そして赤の世界を配置。配置時効果でソードールを破壊だ」
赤の世界。龍の頭をした火山から灼熱が放たれ、ソードールを襲った。
だがオーシンの力が働き、ソードールは何とかフィールドに留まる。
「オーシンの効果。ソードールは疲労状態で残させてもらうぜ!」
「俺はこのままターンエンド」
《シキ》
Life:5
Hand :5
Reserve :0
Trash :1
Burst:有
Field:道化竜メルトドラゴンLv1(2)BP4000
:百識の主 ウィズダンブール Lv2(3s)BP9000
:赤の世界 Lv1(0)
TURN 5
「世界が出てきちまったか。こりゃこっちも早く動かねぇとヤバそうだな!スタートからメインまで入るぜ」
(紫軽減がたんねぇなぁ……。ここは様子見か?)
「俺は紫と白それぞれ1軽減でさまよう甲冑をLv1で召喚!」
さまよう甲冑 Lv1(1)
「さまよう甲冑の召喚時効果で1ドロー!」
「そこだ。召喚時効果発揮でバースト発動。双翼乱舞」
「げぇっ!?」
「デッキから2枚ドロー。更にコストを支払って2ドロー。コストはウィズダンブールから確保する」
「チィ、俺のターンだからオーシンすり抜けられちまうし、普通に使われるよりハンドアドバンテージ稼がれちまったか。ターンエンド」
《デュオ》
Life:4
Hand :3
Reserve :1s
Trash :1
Burst:有
Field:ソードール Lv1(1)BP1000
:ソードール Lv1(1)BP1000
:氷楯の守護者オーシン Lv2(2)BP4000
:さまよう甲冑 Lv1(1)BP1000
TURN 6
「俺のターン。スタート、コア、ドローステップ時にウィズダンブールでドロー枚数追加。リフレッシュ、メインだ」
「バーストをセット。さて、どうしたもんか」
シキのデッキ。
神殺しである、ゴッドスレイヤー・ドラゴンをキースピリットとし、赤をメインに構築されたこのデッキ。
先程の赤の世界といった効果破壊効果を持つカードは何枚か投入されているが、オーシンの効果で相手のシンボル供給源であるソードール等を破壊できない出来ないのは厄介だ。
そして自身の色とシンボルを白として扱う効果。ソードールのような低コストスピリットだけでなく、オーシンのようなスピリットもいる為相手のデッキタイプは依然不明。
近いといえば【白紫
「だが……踏み込むか。俺は赤3軽減2コストでワイズ・ドラゴンを召喚!」
ワイズ・ドラゴン Lv1(1)
「更にファイター・ドラゴンをLv1で召喚。維持コアはメルトドラゴンから確保」
大剣を持ち、鎧を身にまとった戦竜のスピリットがバトルフィールドに現れる。
ファイター・ドラゴン Lv1(1)
「総攻撃ってかぁ?」
「行くぞ、アタックステップ。アタックステップ開始時にトラッシュにあるソウルコア以外のコアを5個をワイズ・ドラゴンに置くぜ」
「 ファイター・ドラゴンでアタック。その時、ファイター・ドラゴンを転醒!」
ブレイバー・ドラゴン Lv1(1)
カウント 1→2
「転醒時効果でBP10000以下のオーシンを破壊。更にこのターンの間、相手はアタックステップを終了出来ないぜ」
オーシンは再び自身の効果を発揮させ、疲労状態で留まる。
「やってくれるじゃないの!フラッシュタイミング!マジック、白晶防壁を使用!オーシンに乗ってるコアとリザーブのソウルコアを支払いに使うぜ!」
氷楯の守護者 オーシン Lv2→1(2→1)
「バウンス対象は百識の主 ウィズダンブール、お戻りよ!更に支払いにソウルコアを使ってるから俺のライフは1しか減らねぇ!」
「このアタックはどうする?」
「ライフで受ける!」
《デュオ》
Life 4→3
「本来ならここで赤の世界のバーン効果を受けちまうとこだが、白晶防壁のおかげで減らねぇ」
「やる事はもうない。ターンエンドだな」
《シキ》
Life:5
Hand :9
Reserve :1
Trash :1s
Burst:有
Field:道化竜メルトドラゴンLv1(1)BP4000
:ワイズ・ドラゴン Lv3(4)BP10000
:ブレイバー・ドラゴン Lv1(1)BP5000
:赤の世界 Lv1(0)
TURN 7
「ふぅ、何とか持ちこたえたか。お前ら生き残ってくれててありがとよ!」
デュオはバトルフィールド上のスピリットに呼びかけるように話す。
「姉ちゃん……いや、神殺しのまあやさんよォ」
「何だよ。知ってたのか、俺の事」
「あったりまえよ!俺の相棒を召喚するぜ!」
「来な。相手になってやるさ」
「いくぜ!紫3軽減の3コスト!死ぬぜぇ……。コイツを見た奴はみんな死んじまうぜぇ!」
「死神さんのお通りだ!死神剣聖ダークネス・メアを召喚!」
デュオの声と共に、闇の霧から現れるスピリット。黒と金で装飾されたローブを羽織り、黄金の鎌を持つ。
そしてフードから紅き目を持つ骸骨が、相手バトラーの眼を狙い済ましていた。
その風貌、正しく死神。
他のデュオのスピリットより大きい威圧感をシキは感じ取っていた。
「こいつが死神……!!」
「召喚時効果を発揮!【抜刀】!」
【抜刀】。
それは
自分の手札にあるこのスピリットと
「俺は魔剣デスサイズを召喚!そのまま
金色の鎌は仮初の武器。
ダークネス・メアの真なる武器が現れた今、仮初の鎌など不要。
本来の力を発揮するブレイヴを手に入れ、相手の
「魔剣デスサイズの召喚時効果!自分のデッキの上から『ダークネス』と入っているスピリットが出るまでオープンだ!ただし、6枚までしかめくれねぇけどよ」
オープンカード
:深淵の巨剣アビス・アポカリプス
:さまよう甲冑
:巨神獣ファーゾルト
:黒皇機獣ダークネス・グリフォン
「よし!黒皇機獣ダークネス・グリフォンは頂いてくぜ!」
黒皇機獣ダークネス・グリフォン→手札
「そんなもんまで入ってんのかよ」
「いいシュミしてんだろ?」
口元をニヤケさせながらデュオは笑う。
「アタックステップ!行っちまいな、合体スピリット!アタック時、ダークネス・メアの効果を発揮!」
自身の武器、デスサイズを突き刺すや否や先程トラッシュへと送られたはずのさまよう甲冑が
地面から紫の煙と共に現れる。
さまよう甲冑 Lv1(1s)
「こいつはアタック時に自分のトラッシュにあるコスト0/3の紫のスピリットを1体召喚できるわけよ。そしてさまよう甲冑の召喚時効果で1ドロー」
生命を奪うだけでは無い。
生命を与え、蘇みがえらせることも死神の思いのままなのだ。
「フラッシュはないぜ」
「俺もないぜ。まあやさんよ、このアタックはどうするー!」
「ライフで受けてやるよ」
生命を刈り取る鎌の一撃。その軌道はシキの首元を狙うも、コアが彼女の盾となりライフを2つ砕くのに留まった。
「……ちっ!」
《シキ》
Life 5→3
「ライフ減少によってバースト発動!選ばれし探索者アレックス(RV)!」
選ばれし探索者アレックス(RV)Lv2(2)
アレックスがバーストエリアからバトルフィールドへと駆け抜ける。
そして大地へと飛び降り、召喚された。
「アタックステップは終了だ」
「さっきの礼は返したぜ!ターンエンド」
《デュオ》
Life:3
Hand :3
Reserve :0
Trash :3
Burst:有
Field:ソードール Lv1(1)BP1000
:ソードール Lv1(1)BP1000
:氷楯の守護者オーシン Lv1(1)BP4000
:さまよう甲冑 Lv1(1)BP2000
:死神剣聖ダークネス・メア+魔剣デスサイズ Lv1(1)合計BP7000
:さまよう甲冑 Lv1(1s)BP2000
TURN 8
「俺のターン、スタートからメインまで。まずはアレックスを疲労させて、1コアブーストさせてもらうぜ」
「そろそろ俺もキースピリットを出す時が来たか」
「くるか……神殺し!!」
「ー死神に死を与えてやる。ゴッドスレイヤー・ドラゴンを召喚!」
左手に盾、右手に大剣を持つ荒々しき竜。
神殺しの異名を持つ古竜、ゴッドスレイヤー・ドラゴン。シキの通り名の由来にもなったキースピリットだ。
これまでも数々の神を葬り去っており、彼女との結び付きも強い。
ゴッドスレイヤー・ドラゴン Lv2(3)
「召喚コストはリザーブとアレックスから。維持コアはワイズ・ドラゴンから貰う」
選ばれし探索者アレックス(RV)Lv2→1(1)
ワイズ・ドラゴン Lv3→1(4→1)
「アタックステップ。開始時にトラッシュにある3コアをワイズ・ドラゴンに戻す。」
ワイズ・ドラゴン Lv1→3(1→4)
「そしてゴッドスレイヤー・ドラゴンで死神剣聖ダークネス・メアを指定アタック!」
シキに従い、ゴッドスレイヤー・ドラゴンがダークネス・メアに向かって勢いよく駆け抜けていく。
「ゴッドスレイヤー・ドラゴンの効果で名前に「神」が入っているスピリットとバトルした時BP+5000だ!」
死神といえど「神」に変わりない。
ゴッドスレイヤー・ドラゴンの神を
異様な光景が目の前に広がっていた。
「……さすがは神殺しってとこか!だが、隠し玉の存在を知らなかったみてぇだな!」
「相手による自分のスピリット破壊によりバーストを発動。ランパートウォール!」
「バースト効果で破壊されたダークネス・メアをトラッシュから回収!」
ローブが闇の霧に溶け、その中から紅き目の骸骨が姿を見える。
そしてゴッドスレイヤー・ドラゴンの方を向き、嘲笑うかのようにカタカタと音を鳴らした。
「死神っていうのは、中々しぶといんだぜ?」
「いや、単なる付きまといだろ」
「そして手札にあるブレイヴか系統:『武装』を持つスピリット1枚を、コストを支払わずに召喚できんのよ。俺が出すのは……」
「
「何……!?」
この一手にはシキも予想外だった。
「来な!光翼の騎神ペガシオーネ・カスタム!」
バトルフィールド上空。両翼に美しい翼を持つスピリット、ペガシオーネ・カスタムが地上へと舞い降りてくる。
翼から落ちてくる羽根は風に流され、ゆっくりと散らばってゆく様は武装スピリットであるはずなのにどことなく生き物らしさを感じさせていた。
光翼の騎神 ペガシオーネ・カスタム Lv1(1)
「ソードールは維持コア確保のため、消滅させるぜ」
ソードールから存在を保つためのコアが消え、ペガシオーネ・カスタムに組み込まれる。
「光翼の騎神ペガシオーネ・カスタムの召喚時効果!俺はさまよう甲冑2体とペガシオーネ・カスタム自身を破壊!」
ペガシオーネ・カスタムが右手を横にしながら、前に突き出す。
そして、スイッチを押す要領で親指を手の内側に動かした。まるで手の中にスイッチがあるかのような動きだった。
すると、突然さまよう甲冑2体とペガシオーネ・カスタムは大爆発を起こす。特にペガシオーネ・カスタムの爆発は凄まじく、このスピリットの破片がバトルフィールド辺り一面に飛び散る程の衝撃だった。その衝撃がゴッドスレイヤー・ドラゴン、ワイズ・ドラゴン、ブレイバー・ドラゴンを襲った。彼らはバトルフィールドから消え去り、手札へと戻ってしまう。
「どうなってる…!!」
「ペガシオーネ・カスタムの召喚時効果だ。俺のスピリットを好きな数破壊する事で破壊したスピリット1体につき相手のスピリットを手札に戻すぜ!」
「ちっ……。転醒すべきだったか」
「そしてコストを支払ってフラッシュ効果を使用。このバトルが終了した時、アタックステップを終了するぜ!」
「ターンエンドだぜ」
《シキ》
Life:3
Hand :12
Reserve :8
Trash :0
Burst:無
Field:道化竜メルトドラゴンLv1(1)BP4000
:選ばれし探索者アレックス(RV)Lv1(1)BP 3000
:赤の世界 Lv1(0)
TURN 9
「よし!俺のターン!スタートからメインステップまで!俺は紫1軽減1コストでボーン・ダイルをLv1で召喚!」
ボーン・ダイル Lv1(1)
「ボーン・ダイルの効果で自分のメインステップ中、このスピリットに白のシンボルを2つ追加する!」
「来るか、アイツが」
「おうとも!俺のもう1体のキースピリット!来な!黒皇機獣ダークネス・グリフォンッ!」
バトルフィールドの空が割れ、その中からダークネス・グリフォンが姿を見せる。
そのままバトルフィールドの大地へと急降下したダークネス・グリフォンは爪を血に付け、雄叫びを上げた。
黒皇機獣 ダークネス・グリフォン Lv1(s)
「不足コストは魔剣デスサイズ以外のスピリットから確保だ!」
「ダークネス・グリフォンの召喚時効果を発揮。相手のスピリット2体までを手札に戻す!まぁ、この状況でバウンスは使いたくねぇが、強制効果だから仕方ねぇ。メルトドラゴンとアレックスは手札に帰りな!」
ダークネス・グリフォンの口から吐かれたブレスがメルトドラゴンとアレックスを包み込み、手札に戻してしまう。
「更に紫のシンボルがあることで【
残されたデスサイズは紫色に輝き、ダークネス・グリフォンの隠された能力を発揮させる。
「そして魔剣デスサイズをダークネス・グリフォンに
主を失い、フィールドに突き刺さっている魔剣デスサイズをダークネス・グリフォンは爪で掴み、上空へと放り投げる。
投げられたデスサイズはダークネス・グリフォンによって咥えられ、
「お前、勝負を決めに来たって訳か」
「おうとも!退路はもうねぇ……。なら、俺は1歩でも前に進みたいのさ。いくぜ、アタックステップ!合体スピリット、いけっ!」
ダークネス・グリフォンはシキを狙い、歩みを進める。その歩みは次第に加速してゆき、フィールドを駆けていった。
「ダークネス・グリフォンの【
「フラッシュタイミング!白晶防壁(RV)!俺のカウントが1以上。よってこのターンライフは1しか減らない!」
「だが、1点は受けてもらうぜ!」
ダークネス・グリフォンの爪と鎌が襲いかかる。
白晶防壁の効力が本来失われるはずだったライフ2つを1つに抑え込む。
《シキ》
Life 3→2
「俺はこのままターンエンドってね。さぁ来な!」
《デュオ》
Life:3
Hand :3
Reserve :0
Trash :4
Burst:無
Field :黒皇機獣ダークネス・グリフォン+魔剣デスサイズ Lv2(2s)合計BP12000
TURN 10
「俺のターン。スタートからメインステップまで。死神、お前の実力は十分わかった。」
「そりゃ嬉しいぜ。神殺しさんに言ってもらえるとよ」
「もう一度……神殺しを見せてやる。選ばれし探索者アレックス(RV)を召喚」
選ばれし探索者アレックス (RV)Lv1(1)
「そのまま疲労させて1コアブースト。更に赤2軽減0コストでリューマン・ダッシュを2体、連続で召喚」
リューマン・ダッシュ Lv1(1)
リューマン・ダッシュ Lv1(1)
「あっという間に軽減揃えやがったか……」
「さぁ、来な。ゴッドスレイヤー・ドラゴン……!!」
ゴッドスレイヤー・ドラゴン Lv1(1)
「更に3軽減2コスト。
シキが召喚するのは異
神を狩ることを信条としている彼女だが、異魔神であろうと使用する。
『神』をもって『神』を制す。
利用できるものは利用するのが彼女のスタイル。
ベオウルフの刃がゴッドスレイヤー・ドラゴンに取り付けられ、その身を強化する。
「ゴッドスレイヤー・ドラゴンのLvを2にアップ。
ゴッドスレイヤー・ドラゴン+刃狼ベオ・ウルフ(RV) Lv2(3)合計BP15000
「いくぜ、アタックステップ。ゴッドスレイヤー・ドラゴンでダークネス・グリフォンを指定アタック!」
「受けて立つぜ!」
ぶつかり合う刃と爪。大剣と鎌。
キースピリット同士が火花を散らし、一歩も引かない姿勢を見せる。
だがー。
1手上回っていたのはゴッドスレイヤー・ドラゴン。相手の一瞬を突き、大剣がダークネス・グリフォンの喉元を切り裂いた。
「フラッシュはあるか?」
「……」
「残念ながらフラッシュねぇんだな。運に見放されちまったなこりゃ」
デュオは苦笑いしながら答える。
「ベオ・ウルフの効果。BPを比べ、相手スピリットだけを破壊した時、ライフを2点削る」
《デュオ》
Life 3→1
「更に赤の世界の効果。相手のライフのコア1個、ー貰うぜ」
「……降参だ。潔く負けを認めるぜ!」
赤の世界から放たれた火炎がデュオを包み込み、最後のライフを削った。
《デュオ》
Life 1→0
《Congratulation! Winner:シキ》
「すげぇ!あの姉ちゃん、デュオの連勝記録止めやがった!」
「これが神殺しのまあやか……。アンタと戦えて良かったよ」
「俺も楽しかったぜ。……あー、疲れた。俺、もう帰るぜ」
「オイオイ、嵐のように来て帰っちまうなんてな。まっ、機会があったらまたバトルしようぜぇ」
「ああ。じゃーな、
「おう!……って今俺の名前呼んだ!?」
ふと自身の名前を呼ばれたデュオは嬉しさのあまりにシキに駆け寄ろうとするもシキは歩く速度を早めて行き、デュオは追いつけなくなる。
「ちょ、ちょっと!!もう1回呼んでくれよォ〜!!」
ーシキの活動はまだまだ続きそうだ。
いかがだったでしょうか?誤字・脱字、プレイミス等ありましたらご報告して頂けるとありがたいです。
それでは次回もお楽しみに!