互いを知らぬ英雄と白鳥は…   作:ミドリン

1 / 2
どうもミドリンです。初執筆初投稿です。
なにかご意見等ありましたらお気軽に感想の方までよろしくお願いします。


1通目(ハリー⇄フラー)

  はじめまして、フラー・イザベル・デラクールさん。僕はハリー・ジェームズ・ポッターと言います。ハリーと呼んでいただけると嬉しいです。

 日刊預言者新聞で、英語の勉強の為にペンパルを募集しているという広告を見て手紙を書かせてもらっています。

 フランスに行ったこともありませんし、こういったものを書くのは初めてなので、失礼があったらすみません。

 

 僕はホグワーツ魔法学校に通い始めたばかりの1年生です。自分自身が魔法使いだということを全く知らず、つい先日知らされたばかりです。

 この世界では驚くことばかりで、多くの授業ではついていくことに必死です。

 

 呪文学と変身術は理論も実技も難しく、うまく呪文を唱えることが出来ません。それでも呪文学のフリットウィック先生は優しく分かりやすく教えてくださって、変身術のマクゴナガル先生は厳しいながらも丁寧に教えてくださります。

 一番大変なのは魔法薬学です。スリザリンとの合同授業というだけでも最悪なのですが、先生であるスネイプも嫌がらせとしか思えないことばかりしてきます。

 

 それとは逆に箒に乗ることはとても楽しいです。ホグワーツではクィディッチの選手になることができるのは2年生からですが、寮監であるマクゴナガル先生に実力を認められてシーカーになることができました。

 

 自己紹介とばかりに長々と自分のことばかり書いてしまってすみません。

 フラー・デラクールさんは僕よりも年上の方とのことでまだまだ未熟な僕の書く手紙は見苦しい点は多いとは思いますが、これから先僕と文通をしてもらえると嬉しいです。

 

 

 

 

 

 


 

 はじめまして、ハリー。フラー・デラクールです。どうぞ気軽にフラーと呼んでください。年が近く、同じように魔法学校に通っている相手からの手紙、とても嬉しく思います。

 こちらこそ、不慣れな英語で手紙を書いているため読みづらいところがあったらごめんなさいね。

 フランスはとてもいいところです。もし機会があればハリーも是非足を運んでみてください。

 

 

 授業の内容については細かく触れることはしませんが、ほとんどの授業で基礎からきっちりと学ぶことでこれから先学ぶことになる多くの魔法の習得に役立つことになると思います。親切な先生や、先輩方…それと私も居ますので、きっとハリーもすぐに魔法を上手く使うことができるようになりますよ。

 それからハリー。どれだけ相手が嫌いでも年上…ましてや先生には必ず敬意を払う必要があります。魔法薬学は基礎からきっちりと理解していないと応用が効かない最たる例です。そんな教科の先生を務めていらっしゃる方なので、きっとそのスネイプ先生にも何かしらの理由などがあるのかもしれません。

 

 

 学校生活で楽しみがあることはとてもいいことだと思います。けれど、特例というものは良くも悪くも注目を浴びやすいものです。それだけは留意しておいてくださいね。

 それでも、クィディッチのシーカーに選ばれたというのはとても素晴らしいことです。是非その腕を磨き続けてください。

 

 

 長々とハリーの手紙に対する返答を書き綴ってしまいましたが、きっとこちらのことを聞くよりもまだこの魔法界に来たばかりのハリーの悩み事を解決する方がいいと思ったのでそうさせてもらいました。また、なにか聞きたいことがあればいつでも聞いてくださいね。




今回は往復分まとめましたが、この先どうなるかわかりません…

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。