ハーレム女王を目指す女好きな女の話   作:リチプ

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どうもはじめまして、リチプと申します。
ONE PIECEはストーリーが好きなので大体原作沿いで百合百合させていきたいと思います。
また、私自身の原作知識も勉強はしますが完璧かと問われると疑わしい所です。精一杯尽力しますが、多少の違和感は水に流して貰えるとありがたいです。
そしてもう一点、百合要素に関してはがっつり絡めていきたいと思います。そこだけはキャラ崩壊…はい、尾田さん申し訳ありません、ですが女性キャラが魅力的なのが悪いと思いますので、はい。というわけで、そこだけはキャラ崩壊しすぎているかもしれません…。
なんと言われようとも、百合要素だけはがっつりがっぽり設定をひん曲げてでもねじ込んでやりますがね。

長くなりましたが、一話は物語のプロローグですので現状の説明や、主人公の能力説明用チュートリアル敵さんに出張って頂いてます。
ではどうぞ。


東の海(イーストブルー)
0『女好き、名前はまだない』


「んあ?」

 

ぱちんっ、と鼻ちょうちんが裂ける音で目を覚ます。

おっといかんいかん、寝てしまってたみたいだ。

 

「うぇ、やっぱ臭くなってる…水浴びしないと」

 

辺りに散らばる獣の死骸はもちろん私の仕業だ。私だって花の19歳、返り血まみれの体は嫌なのだ。

 

「んーっ、はぁ…、やっぱり上手く力入らないなぁ」

 

水浴びしながら軽くぼやく。

というのも私は昔から水に入ると体の力が抜けてしまう体質だからだ。ちなみに雨程度では問題ない。

 

昔から水に弱い理由ももちろんちゃんとある。

まずは根本的な話からすると、ここは日本ではない。

というか、日本に居たのは前世だ、ここは二度目の人生ってやつ。

じゃないと虎とか熊とか猪とか生身一つで倒せません!

 

「多分あれだよね、転生ってやつ」

 

体についた血や他の汚れも綺麗に落として毛皮で作った服を身に纏う。

 

前世の記憶は朧げにしか残っていないけど、私はまだ女子高生だった。ピチピチだった!

死んだ理由はなんだっただろうか…、絶対自殺とかじゃないと思う、だって私死にたくないし。

それに、前世のことはどうでもいい、問題はこの世界に来てからだ。

 

3、4歳くらいの体でこの島の森の中で目を覚ました時は絶対死んだと思った。

 

知識というか、前世の記憶が完全に消えていた訳ではないので何とかなったけど、結局あの実を食べてなかったら今まで生き抜くことはできていないだろう。

 

「ふ、ふふ、もうほんと最近は独り言ばっかだよね、いや、昔から一人だから昔からか!…はぁ」

 

で、その実は悪魔の実と呼ばれるONE PIECEの創作果物…のはずだ。実際食べてるから創作感はもうない。

というか、そう!そのONE PIECEの世界に私はいる…つまり!

この世界は、美人だらけってことだよねーーーッ!!!

 

前世から男の子より女の子が好きだった私は、この世界に転生できたことが嬉しくて仕方がないのだ。

ONE PIECEといえば言わずと知れた超、超!名作漫画だ。前世の記憶と共に内容は大半が頭から抜けてしまったが、美人が多いというのはしっかりと覚えている。

 

だから、私の夢はいつかこの無人島を脱出してハーレムを築き上げることだ。

ハーレム女王に私はなる!!

 

「…とは言っても」

 

先程水浴びした川に映る自分を見て、ため息を一つ。

まともな環境じゃないとはいえ、だからこそ手入れは念入りに行なっている艶やかな肩にかかるほどの黒髪や、くりっとした明るい赤目は第二の人生を迎えてすぐ無人島に放り投げられた私にとっての数少ない奇跡だ。一言で表すと可愛い。

だが、そんな可愛い顔を持っていたとしても、どうにもならない身体的特徴がひとつ…。

 

「…身長…低すぎ……」

 

正確な身長はわからないが、一般的な感性で言わせてもらうと小さい。

ざっと見積もって130から135だろう。私の能力を使えば補えるが、それは能力使用中のみだし戦闘中以外でそれをしてしまうのはなんだか負けた気がする。

 

もう19歳だと言うのにありえないほどの低身長、顔が可愛らしいのがせめてもの救いなのであった。

 

…んん?

 

「なんだろ?森の様子がおかしいな」

 

これでも16年間程この森で暮らしているのだ、ちょっとした変化はすぐに読み取ることができる。

 

「また突然変異の巨大熊だとか虎だとか蛇だとか出てきたんじゃないよね…」

 

と内心びくびくしながらも森の変化を辿って特異点に近づいていく。

いつでも戦闘に入れるように得意武器のナイフは構えておき、茂みに隠れて異変の様子を伺った。

 

「はー、こりゃ大発見ですぜお頭、こんな島は地図に乗ってねェ」

「まだ誰も見つけてない宝箱とかあるかもしれやせん、ラッキーですね!」

 

三人組の……人間だ!

この世界に来てから初めて自分以外の人間を見るから興奮してしまった。

でも…なんだかあまり良い雰囲気ではなさそうだな、ガラ悪いし。

 

「てめェら、ここで見つけた宝はまず俺の元へ持ってこい、それから…もし人が居るようなら金目の物を奪え」

 

「「へいッ!!」」

 

真ん中の一際強そうなやつがそう命令する。

…あ、こいつら海賊じゃん。

そうだ、ONE PIECEと言えば美人もそうだけど海賊もいたっけ、忘れてた。

 

海賊か……。

 

「あーーーーーーッ!!!」

 

「誰だッ!!?」

 

あ、しまった。

 

「お、お頭!あっちから女の声だぜ!」

 

「んなもん聞けばわかる!捕まえろ!」

 

海賊達が私を拘束しようとする前に茂みから飛び出して姿を見せた。

つい、海賊が来たと言うことはつまりそう言うことなんだよね?と思って喜んだ拍子に叫んでしまった、うっかりうっかり。

 

「あー、あー、言葉は伝わりますか?私は……、?あれ、そういえば私、名前なんだっけ?こっちに来てから気にしたことなかったな…んーー?」

 

「あァ?なんだガキじゃねぇか、にしてもなかなかの上玉だ、奴隷商にでも売り飛ばしゃあ金になるぜ」

 

名前…どうしようかな、名無しっていうのはかなり不格好だよね。

 

「ねェキミー?この辺りにキミの住んでる村があると思うんだけど、どこかお兄さん達に教えてくれるかなァ?」

 

「ん?」

 

ニタニタと取り巻き二人が私を挟んで見下げてくる。

なんだこいつら、わざわざ近づいて見下ろして…そんなに人の身長をバカにしたいのか。

 

「村?そんなめんどくさいもの作ってないですよ、雨を凌ぐための簡単なのならありますけど」

 

「ほう、なかなか礼節ってモンを弁えてやがる、これはますます価値がつくな」

 

「お頭ァ〜、こいつ売るの勿体ねェよ、あと数年待てばめっちゃ良い女だぜ?」

 

「バカが、こいつを売れば女なんてどうとでもなるくらいの金が手に入る、少しは我慢しやがれ」

 

言葉はわかるし、通じてるっぽい。助かるね!

 

…それにしても、女なら金をちらつかせるだけで誰でもついていくって発想、嫌いなんだよね。

うん、やっぱりこの人達に慈悲はいらないよね、決めた。

 

「村がねェならそこでいいから案内しろ、命が惜しければな」

 

「そこまっすぐ行けばありますよ、それでは」

 

軽く頭を下げて海賊が来た道を歩いていく。

私がある程度歩くまで事態が飲み込めずにポカーンとしていた海賊達だが、すぐに気を取り直して銃を構えた。

 

「おい、あんまり俺達を怒らすんじゃねェぜ?今は三人しかいねェが、海岸に止めてある船にはあと二十人仲間がいる…それに、お前を殺すくらいなら俺一人で十分だってことくらい、その歳でもわかるだろう?」

 

「わかんない、じゃ」

 

よっこらせ、と木の根を越えて進むと発砲音が聞こえて足元の草木が揺れる。

 

「オイオイ…正気か?てめェ…こんな島でいちゃあ常識ってモンすら失っちまうようだなァ…」

 

足を止めて振り返った私に近づく海賊達は、全員銃や剣を抜いていつでも戦闘に入れるようにしている。

 

「俺ァ、『一丁銃のガリオン』…600万ベリーの賞金首だぜ?」

 

「へっ、ガリオン船長の異名、『一丁』はな、その手に持つ銃一丁で敵を全滅させる実力から来ているんだ、今更泣いても手遅れかもしれんなァ!」

「ガキが調子のって頭に楯突いてんじゃねェよ!」

 

…む、銃か…。

私の常識はこの世界じゃないところの常識から来てるから、銃口を向けられている今の状況はぶっちゃけ……新鮮。

そう、新鮮だ、恐怖はない。

 

何故なら、

 

「いいよ、じゃあその一丁で私を倒すことができなかったら、あなたは今日から『一丁じゃ無理でした』のオニオンね」

 

「ガリオンだッ!てめェぶっ殺してやる!!」

 

パァンッ!

と発砲音が響く。

流石は一丁のガリオン、その狙いは私の眉間へと外れることはなく直撃して……地面に落ちた。

 

「ばッ…!?」

 

「「な、なにィ〜ッ!??」」

 

何故なら私は、能力者だからだ!!

 

「て、てめェ…ま、まさか、能力者か…ッ!?あの伝説の…悪魔の実の!」

 

取り巻き二人は首を傾げている。ん?悪魔の実って希少で存在すら知らない人もいるとかだっけ?

 

「そうだよ、私は、私命名!バイバイの実を食べた倍加人間、自分が触れたあらゆる生き物以外の物や、自分自身のあらゆる能力を倍加することができる」

 

さっきの銃弾は私の固さを五倍にして防いだというわけですね。なかなか強いんですよこれ。

 

「最初はどんな能力かわからなくて実を食べたばかりは苦労したけど、研究に研究を重ねてどんな能力か突き止めたんだよね」

 

まさかその辺に悪魔の実が生えてるとはね…。

 

ちなみに最大で十倍、自分以外の倍加は二倍が限界だった。

 

「じゃ、もういい?私はもういくからね!」

 

当初の敬語はどこへやら、もはや会話が適当になってきた。

 

「…ッ!馬鹿にしやがってガキがァ!!てめェら!殺せ!今すぐそいつを殺せェ!!!?」

 

「「うおおォォぐぼらぁッ…!?」」

 

懲りないようなのでスピードを倍加して高速で近づき腹に蹴りを入れて吹き飛ばす。

もちろん蹴りの威力も相応に倍加しているので、あの二人は当分起き上がってこれまい。

 

「て…てめェ…!死ねァ!!!」

 

ガリオンの蹴りを避けてお返しにと蹴りを腹に返すも、腕でガードされてしまう。

 

「ただのガキにしては…実の能力だけじゃねェ、身のこなしも大したモンだ…だがなァ…」

 

「ッ!?」

 

「それでも、人を殺す覚悟が出来てねェんじゃねェのか!?攻撃が生温いぜェ!!」

 

剣を抜刀して私の腹に斬りつけた。

五倍の強化では足りずに傷が横一文字で入って血が流れるが、咄嗟に後ろへ飛んだためか深くは入ってない、まだ動けそうだ。

 

「銃弾より剣の方が威力高いって…一丁の異名が泣くよね」

 

「はっ、最後に勝ってりゃなんでもいいだろが…よォ!!!」

 

私の倍加スピードに引けを取らない速度で距離を詰めたガリオンに、私も同じく距離を詰める。

 

「おいおい!てめェのその倍加ってのは、さっき破っただろォがよォッ!!?」

 

真上から振り下ろす高速の剣に、私は拳を突き出した。

 

十倍(じゅうばい)ーーー」

 

バキッッ、と剣が砕ける音と同時にガリオンが目を見開く。

私の拳は五倍を超えた十倍の耐久、そしてパワーを以ってしてガリオンの剣を打ち砕き、その顔面を捉えた。

 

(ばい)ッッ!!去柳薇(さよなら)ッ!!!」

 

「ガッ…フ…ッ…!?」

 

面白い程飛んでいくガリオンを見て、満足気に頷いて目的の場所に向かう。

それにしても、人を殴るのにあまり抵抗感じなかったな、殺すのは流石に嫌だけど…。

 

「あ、あったあった」

 

目的の物である、『船』を発見した。

二十人以上乗ってるということもあってそれなりに大きな船だ、航海術は持ってないけどこれなら安心して海に出れる!!

 

今までは海に出るための手段がなく、それまで力をつけておこうと一人で修行とかしてた訳だけど、それも今日報われるわけだ!

私はウキウキ気分で私の(になる予定の)船に乗り込んだ。

 




最後まで読んで下さり有り難うございます。
あとがきは今後あまり書くことはないと思いますが、物語の補足をする必要があればここでやっていこうかと思います。
それでは。
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