ハーレム女王を目指す女好きな女の話   作:リチプ

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偉大なる航路(グランドライン) スリラーバーク編
98『女好き、遭遇、ゴースト(シップ)


ウォーターセブンを出航してから数日、私達は各々で新しい仲間でもあり、家でもあるサニー号を満喫していた。

 

 

「おおお!!ルフィ、サメだよサメ!!」

 

「カッチョイイーー!!ウソップ、生簀開けろ!」

 

「おう!!」

 

私はというと、ルフィとウソップと共に釣りを楽しんでいる所だ。

これが終わったらナミさんと一緒に大浴場と洒落込む予定である。フランキー…もそうだけど、ガレーラカンパニーの一流船大工の腕には驚かされてばかりだ。

 

「サメ入ったぞ!」

 

「よし!見に行こう!」

 

今生簀に突っ込んだサメも、船内からはまるで水族館のように見る事が出来るのだ。生簀を兼鑑賞用にするっていう発想が凄い。

あ、ちなみに現在はサメ以外の魚は入っていない。理由は勿論、今日のサメ釣りの為に昨日サンジが魚料理を振る舞ってくれたからだ。だってサメと普通の魚を同じ水槽には入れられないし。

 

「サメどんな感じー!?」

 

「うほーーっ!すっげー!!」

 

生簀の中で暴れ回る、何かツノの生えたサメを見て興奮する私とルフィとウソップ。

いやー、普段はここまで興奮しないんだけど、こう…新機能みたいなのに興奮しちゃって…。日本人の性っていうか…!

 

丁度その部屋にいたフランキーがドヤ顔で足を組んでいたので、親指を立てて笑って見せた。これはドヤ顔しても許される!

 

この部屋も鑑賞用生簀だけが見所ではなく、普通にくつろぎスペースとしても充分な程機能設備が充実している。名前はアクアリウムバーというらしい。

例えば今ロビンが座っている丸テーブルなんかもそうだ。丸テーブル…と言っても良いのかはちょっと良くわかんないけど、真ん中に円柱が立って、その周りを囲って机にしてるアレ。ドーナツの穴に棒を刺してるイメージ。うん。

他にも今フランキーが座ってる、一体それ何人座れるんだよってくらい長ーーいソファもそうだ。

しかもここはただのお寛ぎスペース…キッチンも寝室も別にまだあるし…改めてすっごい船貰ったなぁ。2億じゃ安いくらいだよ!

 

「ねーサンジ、ミキータとナミさん知らない?」

 

「ん?多分測量室じゃねェか?今日は見てねェな…美女に料理を振る舞いたくて仕方ねェってのに」

 

「ああ、そっか。ありがとねサンジ!」

 

釣りも充分楽しんだ!そろそろお風呂に誘いに行こう。

 

『おい!海に何か浮いてるぞ』

 

「ん?」

 

展望台…というかもうほぼゾロのトレーニングルームになってるメインマストの上部に取り付けられた部屋から、ゾロが何やら発見したようでスピーカーを使って報告してきた。

何か変に近代的なの何なんだろうこの世界…。物によっては当たり前のように前世の技術越えてるし。便利だから良いけど。

 

「なんだなんだ、…タルか?お?見ろ!“宝”って書いてあるぞ!もしかして…「宝船」の落とし物じゃねェか!?」

 

「お宝!?」

 

ゾロの報告で甲板に集まってきたルフィが、海に浮かぶ樽に腕を伸ばして引き揚げた。

なになに…『海神御宝前』?

 

「残念、それはお酒と保存食よ」

 

ルフィ達と同じく、後からみんなも集まってきてナミさんが樽を見てそう言った。

 

「何で分かるの?」

 

「ふふ、「海神御宝前」って書いてあるでしょ、それは「流し樽」と言って誰かが航海の無事を祈って、海の守護神にお供え物をしたって事なの。「宝前」は“神様へ”って意味よ。イリスの居た世界の雰囲気を聞いた限りじゃ、あんまり馴染みはないかもね」

 

にこ、と私に笑いかけながらそう口にするナミさんを思わず押し倒しそうになった。何だこの正妻は…天使?天使なんだね?そうか、天使かぁ(確信)

 

「酒だろ、飲もうぜ」

 

「バカ!お前バチが当たるぞ!!」

 

「お祈りすれば飲んでもいいのよ?」

 

はぁ、なるほど…ナミさんが天使って事はよく分かったけど、要するにこの樽は誰かがお祈りした物って事だ。

ロビンの補足によれば、飲んだ後の空樽にまた新しいお供えを入れて流すのが習わしだとか。

 

「ついでに言えば、波に揉まれたお酒は格別に美味しいそうよ」

 

「そりゃ味わうべきだ、よし、乾杯するぞ!アウ!イリス、そういやおめェとは飲んだこと無かったな!」

 

「キャハっ!ダメよフランキー、イリスちゃんは格別お酒に弱いんだから」

 

「んなもん、倍加とやらでアルコール耐性でも増やせばいいんじゃねェのか?」

 

「ハッ……確かに!」

 

そうだよね、そうすれば私もみんなと混ざってお酒が飲めるって訳だ!

…それにあの時私が暴走したのだって、今にして思えば王華を忘れてた反動に過ぎない気がするし…だからあの時だけ倍加の限界を超えて、何なら覇王色っぽいのも使ってたんだろうなぁ。

つまり今お酒を飲んでもあそこまで酷くならない可能性がある…!!

 

「でも今のイリスが暴走しちゃったら、本当に手が付けられないわね」

 

「おお、そんときゃ、ナミとミキータ、ロビンには犠牲になって貰うぜ。寝室に一晩閉じ込めときゃ何とかなるだろ」

 

「ウソップ、あんたね…。ま、いいけど」

 

いいんかい。

 

「神様ー、おやつ貰うぞー!…よし、開けるぞ!」

 

ルフィ式お祈りを済ませて、蓋を閉めているロープを解いていく。

みんなお酒の気分みたいだけど、保存食しか入ってなかったらちょっと、いやかなり白けそうなーーーー。

 

「わっ!!」

 

「!!何!?」

 

何か飛んだ!?

ルフィが蓋を外した瞬間に、樽の中から勢いよく何かが上空へ飛び出して、激しく発光して消えた。

な、なになに…?イタズラだったって事?

 

「酒が飛んで、光って消えた!」

 

「…“発光弾”よ」

 

「はっはっは、海の神の呪いじゃねェのか?」

 

そんな地味すぎる呪いがあってたまるか。

…でも気になるなぁ。光も何故か赤かったし…、光の色が赤とか青とかになってるのを見たら、救難信号とかその辺のを思い出すよ。

 

「ただのイタズラならいいけど…もしかしたらこの船は、これから誰かに狙われるかも知れない」

 

「まさか…そういう罠なのか!?樽を開けた事で、おれ達がここに居ると誰かに知らせちまったのか!!?」

 

ロビンが言うくらいだから、そういう可能性も充分考えられるだろう。

罠だとしたら良く考えてるなぁ。海神御宝前って書いてたら、さっきナミさんやロビンが言ってた様に普通開けちゃうもんね。

 

「周りに船とか無いぞ!」

 

「…確かに誰も居ないし…見えもしないけど…」

 

ナミさんはそう言って風を感じる様に目を閉じる。

 

「…みんな、持ち場に!南南東へ逃げるわよ!!大嵐(おおしけ)が来る!!」

 

「了解っ!」

 

雨どころか雲すら見えないけど、ナミさんが言うんだから絶対来るんだろうね。

とりあえず一旦さっきの発光弾の事は忘れよう!

 

 

ナミさんの指示で即刻南南東へ舵を切れば、数分後にはやはり嵐が荒れ狂っていた。

とはいっても流石はサニー号、「ソルジャードックシステム」なるものが搭載されており、それのチャンネル0という機能を使う事でサニー号の船横から車輪を出し自力で海を渡ることが出来るのだ。

前世ではエンジンなど当たり前だったが、この世界での船というのは一般的に風の力が無ければ船は前へ進まない。

だから嵐が来ようとも、完全に向い風だろうとも構わず突き進む事のできる「外輪船(パドルシップ)」サニー号で軽々と嵐を突破できたのだった。

でも勿論ナミさんの指示が無ければ嵐から抜け出す方向とか分からなかった訳だから、ナミさんが居たから嵐を抜けたって事を忘れてはいけない!

 

 

…で、嵐を乗り越えたのはいいんだけど。

 

「何この海…なんか暗くない?」

 

「そうだな…まだ夜でもねェだろうに…。霧が深すぎて不気味な程暗いな」

 

「キャハっ、例の海域に踏み込んだんじゃないかしら?確か… 魔の三角地帯(フロリアントライアングル)

 

あー…確かにそれっぽい雰囲気だね。あれ、でもウソップが不安がってない…珍し過ぎる。

 

「ウソップ、精神的にもかなり成長したね!ここが怖くないんだ?」

 

「怖い?次は魚人島だろ、そのフロリアンなんたらーってのは知らねェが…」

 

……あっ、そうか…そう言えばココロさんから話を聞いた時は、まだウソップは居なかったんだ。

 

「オバケが出る海だ!楽しみだなァ…しっしし!!」

 

「え」

 

ルフィの言葉に、さっきまでとは一転して顔を真っ青にさせたウソップ。成長……、うん、してるよウソップも…うん。

 

「ココロばーさんが教えてくれたんだ。生きたガイコツが居るんだぞ」

 

「そりゃお前のイメージだろ、ムダにビビらせてやるなよ。…いいかウソップ、この海では毎年100隻以上の船が謎の消失を遂げる…。更に死者を乗せたゴースト(シップ)が彷徨ってるってだけの話だ」

 

「ギャアアアアアア!!!て、てめェが1番ビビらせてきてんじゃねェか!!顔の下にマッチの明かり当てんのやめろ怖ェから!!」

 

…してないかもしれない。

 

 

ーーーーーヨホホホ〜…ーーーーー

 

 

「……ん?」

 

 

ーーーーー…ヨホホホー…♪ーーーーー

 

 

「何?この音楽…後ろから………っうわ…」

 

ヒュ、と自分の息を吸い込む音が聞こえた。

誰かの歌が聞こえるなぁ〜…と呑気に振り向くと、そこにはかなり大きなゴースト(シップ)が…。

 

「で、出たァ〜〜〜!!!」

 

「「「ゴースト(シップ)〜!!!」」」

 

ど、どう見ても、幽霊船だよ…ね?帆や、そもそもの船体は所々が朽ち、素人目から見てもかなりボロボロに見えるし…それに何より未だに聞こえてくるこの歌声…。

 

「あ、悪霊の鼻唄だ!聞くな!耳を塞げ、呪われるぞ!!」

 

…よ、よくわかんないけど、呪い耐性倍加しとこ。いや呪い耐性ってなんだ、でもとりあえずやっておこう。出来てなかったとしてもとりあえずやったって事実で精神の安定を図ろう…!

 

「…この船に、誰が乗ってるっていうの…?」

 

「フン、敵なら斬るまでだ」

 

「…… いる(・・)ぞ、なにか」

 

ゆっくりとサニー号を通り過ぎようとする船を見て、ゴクリ、と喉を鳴らす。

…確かにサンジの言う通り、何か…居る。

 

 

「……ビンクスの酒を…♪」

 

 

…居た。

 

船の端に肘を掛けて、ティーカップ片手に私達を見つめるーーーー、

 

 

「届けに…ゆくよ……♪」

 

 

ーーーー骸骨。

 

 

…………アフロの。

 

 




青キジ戦で青キジが使用した氷の宝鎧(アイス・パッキン)。なんでパッキンなのか…それはエネルの放電(ヴァーリー)と同じ理由なのです!どうでもいいって?言わせて下さい…頑張ったんです…!

青キジの戦闘が分からず苦労しました。原作描写がない能力の使用法も自己解釈タグをここぞとばかりに振りかざして色々追加してやりましたね…!あれ、と言う事はつまり青キジは既に原作より強化されているのか…?原作キャラ魔改造タグいるのだろうか、でも別に魔改造って訳では…いやでもミキータは明らかに原作とかけ離れてますよね!
どうしたらいいと思います?(投げやり)
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