「み、きー…た」
「キャハハっ、何かしら?
「…っ」
《あなた達一味はもう…
あの時のマリアンヌの言葉が浮かんでくる。
…彼女は、暗にこの事を伝えていたのか…。
「クハハハハ!!これはいい、傑作だぜ…!てめェの信じた嫁とやらは、実はこの俺が仕向けたスパイだったのさ!脆い愛もあったもんだ…!!」
「
「御苦労だったな、ミス・バレンタイン。丁度いい…最後に1つ仕事をくれてやる」
クロコダイルは跪くミキータにくい、と顎を動かして私を指した。
「こいつを殺せ。今の奴ならお前でも問題なく殺せる」
「はい」
ミキータは短くそう返事をすると、私の頭に右手を置いた。
…クロコダイルの言う通り、今の私なら…この右手の重さが1万キロ…いやもっと軽くても体ごと潰れて死ぬだろう。
「ミキータ…!どうして…!?私の嫁になってくれたんじゃ」
「オイオイ…俺の指令があったからミス・バレンタインにはてめェの訳の分からねェメンバーとやらに入って貰ったに過ぎねェ。むしろ…コイツはてめェに対する恨みで一杯だろうよ。何せ好きでもない奴の嫁にされ、自分はまるで相手を好いてるかの様な態度を取らなきゃならねェ…屈辱だったろう!!コイツは今、てめェを殺したくてうずうずしてるのさ!!さぁ殺れミス・バレンタイン!!積もった恨みを晴らせ!!クッハッハ!!」
「っ…」
ぐっ、と頭にかかる負荷が大きくなった。…それは、ミキータが能力を使用したのを意味する。
「……、はぁ!!1万キロ…プレス!!」
「がっ…!」
重さに耐え切れない頭が下に落ち、顔面から地面に沈んだ。
…ぐ、……、……あ、れ?
「……完了しました。死体は後で私が」
「クハハ!よくやった…!!念の為に頭を潰しておけ、その方が踏ん切りがつくってモンだぜ」
「……、
何やら雰囲気が変わったミキータにクロコダイルは訝しげに眉を寄せ、彼女の声に何だ、と答える。
「頭を潰す、それだけでは色々手間です。この場にはミス・オールサンデー。そしてコブラも居ますので…この祭殿自体を潰してしまいましょう」
「…ほう、俺に逆らうのか?」
「その方が効率が良いかと。どの道3人共逃げられる身体ではありません」
「………」
そんなミキータの言葉に、クロコダイルは一呼吸置いた後振り向いて歩き出した。
「なら、さっさとするんだな。てめェの能力なら柱の1本や2本、直ぐにへし折れるだろう」
「ありがとうございます。……ところで、
「…いい加減にしろ、俺を怒らせてェか………ッ!!?」
ミキータの、1万キロプレス…私にしたのは、1万キロどころか100キロもありはしなかった…!!
私を、殺さなかった…じゃあ、ミキータの狙いは、まさか……!!
ぐ、と顔を上げれば、私の視界には小樽を薙ぐ様に振るったミキータと、その樽から出てきた水に濡れたクロコダイルが映る。
「いいえ、怒らせたいのではなく……倒そうと思っただけよ!!こんなにもこの人を、あの子を傷つけた…あなたを!!」
「………てめェ」
「キャハ…キャハハハ!!どうかしら!?まさか、誰1人信用してないあなたでも…私の裏切りは予想外だったかしら!!」
水樽をぽい、と放り捨て笑う彼女を、水で濡れたクロコダイルがギロリと睨んだ。
「てめェ…一体自分が何をしてるのか、分かっているのか…?」
「ええ、百も承知よ。私は私の大好きな人を傷つけた野郎をぶっ飛ばしてやろうと思ってるだけ」
「う、…ミキータ…?」
彼女は軽く目だけで私を見て笑う。…!でも、ダメだ!!ミキータと、奴を戦わせる訳には…!!
「水で濡れたあなたには、攻撃が良く通るでしょ!1万キロ!プレ…」
「ーーーーバカが」
「…っ」
ミキータが空中へ飛び上がろうとした時、クロコダイルの左腕が砂となり伸びてフックでミキータのお腹を貫く。
…しかも、何このフック…、中に毒針が仕込んであったのか、それで貫いているのだ。
「ミキータ…っ!!?」
「ど、うじて…!?濡れた、筈じゃ…」
「俺の右手は…渇きを与える。濡れた箇所に触れるだけで水分を吸い取るのは容易なのさ…。ミス・バレンタイン…、お前はよく働いてくれた。なのに最後の最後で失望させてくれる…!」
ぶん!と左腕を振ってミキータを私の近くに振り下ろしたクロコダイルが、コキ、と首を鳴らす。
ミキータはと言うと、倒れたまま自身のお腹に手を添えて全身を痙攣させるかの様に震えていた。
「み、ミキータ…!何で…っ」
痛む体を引き摺りながらミキータの隣に行き、何とか座って彼女の上半身を抱けばその体はかなりの熱を持っていた。
「クハハハ…!この毒針にはな、巨大なゾウだろうと掠っただけで命を落とす猛毒を塗ってあるのさ。そいつはそれに貫かれたって訳だ。この意味はわかるだろう?」
「ッ!…ミキータ!嘘でしょ…!こんな、こんな事で…」
「…ぃ、り…すちゃん…」
「っ」
弱々しく私の頬を撫でてきた手を握り締める。
「きゃ、はは…。やっぱり、ダメだったわ…ま、上手くいく訳ないって……分かってたけど、ね」
「だったら、どうして!!」
「……これ、は、…罰だから。…私の、あなた達を騙した…罰」
ごほっ、と咳き込めば、その口から夥しい量の血が出てきて彼女の胸を真っ赤に染め上げる。
「…私は、最初…あの島で…、っ、あなたの想いを利用して……一味に入った…。ハーレムメンバーに…入るつもりも、無かったわ…寧ろ、バカバカしいって…思ってた…っ」
私の頬に当てている手の力が強くなる。ミキータの今の心境を…いや、今までの葛藤を表すかの様に。
「ビビ…だって、いつか寝首を掻いてやろうって…。そう、ね…ナミちゃんを殺せば…あなたの戦意を削ぐくらい出来るかもなんて…考えたりも、したわ…」
そこまで言えば、ミキータはその瞳から大粒の涙を流し始めた。
彼女の想いが、懺悔が、涙となって形を変えて出ているのだ。
「でも……っ、ダメだった…!一緒に冒険する内に…!あなたと、長く時を過ごす度に……!私は、本当の意味で…あなたの嫁に…っ、この一味の、本当の仲間になりたいって…!ごほっ、げほっ…、Mr.5…彼と戦った時はもう、薄らとそんな気持ちが、芽生えてたわ…がふっ…」
「うん…うん…!もう分かったから…だから喋らないでミキータ!本当に死んじゃうよ!嫌だよ私は…!ミキータ!」
「この地に来てからは……きゃ、はは…もう、1分1秒が過ぎる度…私は、自分の犯した罪に…潰されてた…。私は、仲間になりたいって…そう思ってたあの子の国を…!潰す手伝いをしてたのよッ…!そんなの…今更、どの面下げて………。だからきちんと…最後まで、私の出来る事をしたかった…」
私が何を言っても、ミキータが喋るのをやめる事は無かった。
私はきゅっと唇を噛み締めて、ミキータを強く抱きしめる。
「怪しまれないように…クロコダイルに…みんなの情報を…流したわ…。最初と違って…どうでもいいような物だけど…。でも、それだって裏切り…。だから、みんなと顔を、合わせづらくなって……」
「それで私達から離れて、クロコダイルを殺せる機会を伺ったんだ…っ」
「…ん。…ま、そこまでしても…結果は、見ての通りよ…。きゃ、はは、ほんと…情けない、わね…みんなを裏切って…好きな人を、裏切って…結局…何も為せない……っぅ…わだ、し…!!私…!うぅ…っ!ごめん、なさい…!みんな…ごめ、んな…さい…ッ」
私は更に強くミキータを抱き締める。何で…何で彼女が私達にここまで謝る必要があるんだ…!!
「いいよミキータ…!また一緒に麦わらの一味になろうよ!私の嫁だって…やめてないよ、一度なったら逃さないから…だから、だからさ…!死なないで…っ!!」
「………、ごめ、んなさい……いり、すちゃん……。あり、がとう…だ、いす………、……」
「ミキータ……?ミキータ!!」
私の頬を撫でる彼女の力が不意に抜け、叫ぶように彼女の名を呼ぶ。
信じてもいない神に全霊を込めてお願いをし、
それでも、ミキータが目を覚ます事はない。…鼓動が、段々、段々弱くなって……。
「クッハッハッハ…!死んだか…ミス・バレンタイン…!下らねェ情になど絆されるからそういう結果を招く…。“愛”だの“仲間”だのほざく奴ほど先に死ぬように出来てるのさ、この海は」
「……………ミキータ」
「女好き、てめェも同じだ。そこのバカな女同様、下らねェ理想掲げて勝ち目のない相手に勝負を挑んだ時点で終わっているのさ」
ぴくり、と私の眉が動いた。
ミキータをそっと地面に寝かせて、立ち上がってクロコダイルに向き直る。
「じきに上の広場も爆発が起こり…民衆は残らず消し飛ぶだろう!勿論、そこに居るだろうてめェのお仲間も含………ッ!!!?」
クロコダイルが振り向いた私の顔を見て飛び退く。
その目は驚愕で見開かれており、額からは夥しい程の汗が流れていた。
「(何だ…?今…俺はまさか…怯えたのか…?この俺が…こんなガキに…!?)」
「……
「…な…、」
クロコダイルは、今度こそ本当の意味で驚愕に顔を染める事となる。
目の前で起きている事態に処理が追いつかないからだ。
「バカは私だよ。…私がバカで、弱いから……だから、ミキータは苦しんだんだ。…何も為せない?…違う…!私が、繋ぐ…!!ミキータの思いは、私が……!!!」
私の体を中心に、オーラを可視化したかの様な衝撃波が吹き荒れる。
私の怒りが現れ出たのか、そのオーラは酷く乱暴で荒れ狂っていた。
「私は、最低だ…。少しでも彼女を疑って、裏切ったなんて思ってさ……。今回ばかりは自分に呆れたよ。…許せない、そうでしょ?」
頭に透明なティアラが顕現する。
幼い見た目は、能力が使えない筈なのに
「…ク、ハハ…ッ!何だその髪は…!頭のそいつは!!てめェはさっきの反動で能力が使えねェ筈だろう!?まさか…!」
クロコダイルが倒れたミキータに視線を向けるが、それは勘違いだ。
ミキータが奴に虚偽の報告をしたのではなく、
ただーーー。
「だからまずは、あなたをぶっ飛ばす…。ビビ王女だけじゃなくて、ミキータにまで酷い事をしたあなたも…私は許さない」
「…ハ、ハハハ!!クハハハハッ!!死にかけのガキが…ちょっと粋がった程度で何が変わる!!?
私とミキータを襲う巨大な砂嵐が目前まで迫り来る。さっきはこいつに為す術も無かった。
…だけど。
「ーーーーー
「何だと…ッ!?」
「
ゴォォゥ!!!
と吹き荒れ、今にもこの祭殿ごと飲み込みかねない程の巨大な砂嵐に対し、私は拳1つを突き出した。
10倍の時とは比べ物にならない程の威力をもって拳は砂嵐と衝突し、遂には拳1つで砂嵐を打ち消してしまった。
「……、そ、んなバカな…」
「だから言ってるでしょ、私はバカだって」
手をぐっと握りしめる。…わかる、私の限界は…まだまだこんな物じゃない。
「…!
「何度も何度も…もう効かないよ」
いつかの海賊、クロよりもずっと速いスピードで奴に接近して砂嵐を起こす前に顎を蹴り上げる。
そして足を掴み、浮き上がった体を地面に叩きつけた。
「がっ…はッ…!動きが、見えねェ…だと…!?」
「
「ぐっ、調子に乗ってんじゃねェ…!」
右腕を振りかぶると、私の肩から腕が29本生えて計30本になり拳が雨の様に降り注ぐ。
クロコダイルは体を砂に変えてそれを避け、離れて地面に右手を置いた。
「
「!」
奴の触れた地面から始まり、徐々に地面が砂へとなっていく。
そうなれば自然と足場は無くなっていき、地面は不自然に迫り上がったりひび割れたりして体のバランスを崩れさせた。まるで、大きな地震の震源地に立っている錯覚に陥ってしまいそうだ。
横たわったミキータの服も砂に変わりそうになり、それを見て私はミキータを優しく抱き上げた。
「
完全に足場が砂へと変わってしまった。
まるでこの場に砂漠を召喚したかの様な足場になってしまい、もしあのままミキータを寝かせたままだったら…彼女ごと干からびていた筈だ。
「…まだ、生きてる」
ミキータは弱々しくも、それでも鼓動は不安定ながらリズムを刻んでいる。
生きているのなら…まだ、助かる…!
ミキータに衝撃が行かないよう丁寧に、だけれど一瞬のうちにおじさんやロビンの近くに移動して、ゆっくりとミキータを寝かせた。
「…君は、一体…」
「…。さぁ、少なくとも、今はただのバカだよ」
その際に話しかけてきたおじさんに軽く答えて、再度砂の地へ戻った。
「終わりだぜ…女好き。この地は俺の戦場だ、ここでの俺は無敵なのさ!!」
「口じゃなくて、行動で示してよ」
腰を落として構える。
…ミキータは勿論…ロビンだって怪我してる…戦闘を長引かせる訳には行かない。
……次の攻防で終わりにしてやる。
「終わりだァ!!!」
「…っ?」
体を砂に変えて正面から突撃してきたクロコダイルに、そのまま拳をお見舞いしてやろうと腕を引いた所を足元の砂から出てきた砂鎖に全身を縛られる。
「てめェもあの女諸共…死ぬがいい!!」
「…私も、この国も…ビビ王女も!…ミキータもォ!!!」
「がっ…!!?」
ブチッ!と砂の鎖を引きちぎり、拘束しているからと油断して無防備だった奴の腹に蹴りを入れて遥か上空へと飛ばした。
「…!ぐ、…!」
「あなたなんかに…殺されてたまるかァ!!!
「ッ!!畜生が…!
足に最大の倍加を付与する。
クロコダイルは右手を大きく後ろへ振り被り、高密度に圧縮された砂をその手に集めていた。
「
恐らく、奴の切り札なのだろう技が放たれた。
それは
「
辺りにとてつもない程の爆発音を響かせて空へ跳ぶ。
凄まじい速度で、可視化されたオーラを全身に纏い飛ぶ姿はまるで彗星の如く美しい軌道を描き
突き出した右腕は、何者だろうと斬り捨ててきたのだろう奴の技を容易く打破りその向こうにあるクロコダイルの顔面へ直撃した。
「がっ…ぶっ!!!?」
「オ、ォオオオオオオオオーーーッ!!!!!」
彗星はそのまま一直線に聖殿の天盤へと激突し、尚も衰える事無く何層も岩盤を破壊していく。
そしてーーーーーーー
「ぶっ飛べェえええええええーーーッ!!!!」
ドガァァンーーーッ!!
一際大きな音を立て、彗星は何層もあった岩盤をついに貫き通し…クロコダイルを地上へと吹き飛ばした。
「はァ…はァ…!やっ……た…!!」
遥か遠くへと飛んでいくクロコダイルを見ながら、私の体は重力に従い落ちて行く。
…だけど、奴を倒すのは通過点…まだ私にはやるべき事が残っている筈だ。
「ーーーっと!」
かなり高くまで跳んでいた為、落下のダメージを想定していたのだが全く身体に痛みはなくゆるりと着地を決める。
落下のダメージは確かに全くないけど…それ以外のダメージが多すぎるよ、それに私のこの変化……一体何なんだろう…。
「いや、今はそんな事より…!」
急いでミキータ達の元へ駆け寄り様子を見れば、ロビンが起き上がりおじさんに何やら薬の様な物を渡していた。
「早くそれを飲ませてあげなさい。クロコダイルから受けた毒を中和できる」
「そ、それほんと!!?」
自分もお腹を貫かれてるのに…!結構良い人だね、ロビン!
私がミキータに薬を飲ませてる間、おじさんとロビンは私に理解できない話をしていた。
兵器がどうとか、
「っ!?」
「なんだ!?」
突然聖殿が揺れ出し、天盤やら柱やらがそこかしこから崩れ落ちてきた。…流石に戦闘の規模が大きすぎたか…!この聖殿が耐えられなかったんだ!
「…ここが最後の希望だった。そして…ハズレ…。…ここでこのまま死ぬのなら丁度いい。この道で生きて行く事に私は疲れた…。ーーーただ歴史を知りたいだけなのに」
崩れ行く聖殿の中、ぺたりと壁にもたれ掛かりながら座るロビン。
「私の夢にはーーー敵が多すぎる」
「ッ……泣くほど悔しいならさ…!!」
「簡単に諦めないでよ…夢なら!!!あなたの夢はちょっと私には難しい話だけどさ…諦めるのは死ぬ時でいいでしょ!!それが夢ってもんだよ!!」
「っ…」
本体の私はミキータを抱えて、急いで聖殿から脱出して地上に出た。
…あ、雨降ってる…。この国は救われたんだ…。
「叶わない夢だってあるわ!あなたに何が…」
「…もう!!うるさいな…!ぶっちゃけあなたの夢なんてどうでもいいよ、私の夢の為にあなたには死んで欲しくない!!わかる!!?」
「なんて無茶苦茶な…」
おじさんは苦笑いで、ロビンは絶句していた。いやでも、ロビンがここで死ぬなんて勿体無いよ。死ぬくらいなら嫁になってよね。
…まぁ今はそれよりも、ミキータを何とか治療して貰わないと…!誰でもいいから…出来ればチョッパーに…!!
「あ、れ…っ」
ぐら、と視界が揺れる。
だめ…今はまだ、倒れる訳には…。
「……っ、み、きーた……!!」
ミキータを、治療してくれる医者を見つけるまでは…倒れる事なんて……!!
「…っ」
言葉とは裏腹に、私の身体は相当限界が来ていた様だ…。ゆっくりと身体を傾かせ……。
「よ。…ったく…2人揃って何死にかけてんのよバカっ…!あんたに至っては何よその髪と飾りは…。ほらみんな、運ぶの手伝って!」
「「おう!」」
「ぁ……な、みさん…」
掠れ行く意識の中で、最後に見たのは私を支える最愛の人と…大好きな仲間達。
ああ……良かった…、ミキータは、もう大丈夫だ……ね……。
……そして、私は完全に意識を絶ったのだった。
クロコダイル戦は山場の一つとして女好きを書き始める前からこういう展開にするぞ!と決めていましたので…何だか感慨深いです。
主人公の謎強化については、まだまだ先にはなりますが説明があります。今はまだ謎という事で!